ごちうさ5巻買いました。
リゼが可愛くてツライです。
俺たち(モカさん含む)は今 ピクニックを楽しんでいる。
モカさんとココアが、チノちゃんのために小麦粉4kg分のパンを作ったのがキッカケだ。
大勢で外でのんびりした事はなかったし、インドア寄りの俺も案外楽しんでいる。
「それじゃあパン大食い対決はっじめるよ〜!」
「爽やかな雰囲気が台無しだ」
リゼの言いたい事は分かるが、このメンツで爽やかさを感じるなんて期待はしてない。
まぁリゼも含めて、この和やかな雰囲気を楽しんでるので、イヤな気分はこれっぽっちも感じちゃいない。
「ただしこの中にひとつマスタード入りスコーンが!」
「ゴフッ⁉︎」
あっ、ティッピーがむせた。
「奇遇です!私もロシアンルーレット牡丹餅持って来たの!」
「「最悪の意気投合‼︎」」
和やかな雰囲気が一瞬で台無しになってしまった。
アレか?俺が和やかイイねなんて考えたのがフラグだったのか?
「千夜、ハズレの牡丹餅って何が入ってんだ?」
「ハズレらしくワサビをたっぷり入れたわ」
「具体的にはどんくらい?」
「………………」
「おい、目逸らすな」
冷静に考えると引くぐらい入れたのか。
寿司のひとつまみ分あるワサビでツーンてくるんだ。例えば牡丹餅の中にパンパンにワサビがあったら………。
その先を考えるのを止めた俺は、ちゃちゃっと牡丹餅を取ることにした。
うん、誰かには悪いが俺もできたらイヤだ。早めに取ればハズレの可能性は低くて済む………
「何ボーッとしているんだ。取ってないのはケイトだけだぞ」
「…マジかよ」
どうやら考える間に、残りは俺の分の一個しかなくなった。ディア◯ロか?キング◯リムゾンか?
…いやいや、すでに誰かハズレを引いたんじゃないのか?ハズレが最後まで残るなんて展開そうあるはずが…。
「ケイト、トイレはあっちだからな。……その、根性だ!気合いで食べるんだ!」
リゼの優しくも力強い言葉で、俺は全てを受け入れた。
この日、公園に怪獣顔負けの絶叫が響いた。
☆
「口が……舌の感覚が……水切れた…」
「だ、大丈夫かケイト?ほら、私の分の水も飲め」
「サンキューリゼ。ってこれ間接キスじゃん」
「うわぁああああああああああああ‼︎」
「ちょっリゼ水がっ息できっ……!」
喪失と水攻めに襲われながらも歩いてると、ボート乗り場が目に映った。
これ、リゼと2人でボート乗るチャンスじゃね?
「そういえば私、ボートって乗ったことないです」
「じゃあ、くじ引きで4組に分かれてあの岸まで競争ってどう?」
まさかのチャンス到来。ありがとうチノちゃん、モカさん。
さっきの悲劇も、ここで幸運を掴む為の致し方ない犠牲だったんだ。そうに決まってる!
地球のみんな!オラにちょっとだけ運気を分けてくれ‼︎
「何両手を上げてんだ?」
「願掛け」
「地球滅べ」
「何世界の全てを恨んでる顔で物騒なこと言っとるんじゃ」
数合わせで人数に入ってたティッピーとペアになりました。
うん、呪詛吐くのも仕方ない。なんでダンディなウサギとボートに乗らなきゃいけないんだ。さっきの悲劇はなんだったんだ。
「ほら、1位は何でも命令できるんじゃろ?だったら頑張ればいいじゃろ。ワシの孫に不埒な事を命令したら許さんぞ」
「ロリコンじゃねえぞ落とすぞ」
「やっやめんか!この身体で泳ぐのは大変なんじゃぞ‼︎」
お年寄りにこんな事をするのはイヤだが、ロリコンという汚名は絶対に受けたくないからしゃあない。
けしてムシャクシャしてやってるわけじゃない。
「そもそも、勝つつもりも命令するつもりもありませんよ」
「ん?なんでじゃ?」
「いや、無理やりは趣味じゃないだけですよ。あくまで同意の上でじゃないと気分が乗らないんです」
この街に来るまでまともに人と関わりを持たなかったせいか、どうも今でも相手の気持ちを過剰に気にする節が俺にある。惚れる前からリゼに対して真剣でいたように。
本気で嫌がる顔を見たくないし、させたくないんだ。
……1位取ったら、つい調子に乗ってしまうかもしれないし。
「勝てば同意の上で命令できるってことだと思うんじゃが」
「まぁ、気分ですよ」
「めんどくさい奴じゃな」
何かを察したのか、俺の誤魔化しを追求することはなかった。
それはともかく、最後の言葉がちょっと癇に障ったので、とりあえず湖で泳がせた。
悪気はあったが反省はしていない。
「千夜ちゃんまでとられたよー!」
のんびり漕いでみんなと合流すると、千夜がモカさんにモフモフされていた。あとで聞いたが、千夜だけモフモフされなかったのを気にしてたらしい。
俺?最初に会った日にモフモフされました。思春期の男子には毒でした。
「リゼ、モフモフしても?」
「…ダメだ!」
一瞬間があったのが気になるが、同意は得られなかった。
……やっぱ1位目指せばよかったかなぁ。
☆
翌日
「昨日の競争、千夜が勝ったとはいえモカさん早かったな」
「なんだかんだリゼよか早かったしな」
日頃パンを作っているから、腕とか力がついていたのかね。
俺が真面目に参加してても勝てるかはわからなかった。
「ココアの姉なのに、弱点がないって感じだったな」
「あ、あ〜、弱点ね……」
「なんだその反応?」
「あっいや、昨日の夜なんだけど……」
☆
ラビットハウス バータイム
「マスタ〜、ケイトくん〜、なんだかココアが冷たいよぅ……」
「は、はぁ。そうですか」
夜中のバータイム、モカさんが来たかと思うといきなり泣き出した。
どうやらココアが昔のように甘えてこないらしい。
「まぁきっとココアにも姉離れの時期が……いや本気で泣かないでくださいよ」
「ケイトくん!牛乳おかわり!」
「飲み過ぎですよ」
その後モカさんは、お腹を壊した。
☆
「「……弱点はココアか」」
明後日テストなので遅れました。
スミマセンm(_ _)m
ケイトも大概ですが、運が悪いってツライですね。
自分も先日、塾の模試で自分だけ問題用紙が違ってて終了が遅くなりました。一瞬塾辞めることを考えましたよ。辞めませんが。
これぐらいの不幸が2日に1回はあるから笑えない。
みんな!オラに運気を分けてくれ‼︎