ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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3話 リゼたちとのバイト そして…

俺たちは今、ラビットハウスで仕事中です。

 

「いらっしゃいませー♪」

 

「おや、新人さん?」

 

「はい、今日から働かせて頂くココアっていいます」

 

ココアが接客をしている。緊張せずにできてるっぽい。

 

「ふーん、ちゃんと接客できてるじゃないか」

 

「意外と大丈夫みたいだな」

 

俺もリゼもココアがちゃんと接客できるか不安だったが、杞憂だったようだ。

 

「やった!私ちゃんと注文取れたよー♪」

 

「あー(棒)」

 

「すごいぜーココアー(棒)」

 

……それなけりゃもっと良かったのに。

 

 

えっ?俺はどうだって?馴染みすぎて新人さんなのかって聞かれなかったぜ!」

 

「心の声出てるぞ。しかもそれ影が薄いんじゃあ……」

 

「それ言わないで‼︎(涙)」

 

影が薄いんじゃない。空気のように馴染みやすいんだ!

……言ってて悲しくなってきたな。

 

 

 

 

 

そんなこんなで仕事をし客足が落ち着いてきた頃、ココアはチノに質問をしてた。

 

「このお店の名前 ラビットハウスでしょ?ウサ耳つけないの?」

 

「ウサ耳なんてつけたら違う店になってしまいます」

 

なに質問してんだよココア。ウサ耳つけたらいかがわしい店になるじゃねぇか。

 

「リゼちゃんとかウサ耳似合いそうだよねー」

 

「そんなもんつけるかバカ!」

 

リゼがウサ耳か……。スタイルいいしバニーガールの格好したら絶対凄そうだな。

待てリゼがスタイルいいって俺見たことないから。なんか今日の俺おかしいな。

 

「……露出度高すぎだろ!」

 

「あれリゼもバニーガ「死にたいのか?」イエイエナンデモアリマセンヨ」

 

失言でしたね、はい。

 

「じゃあなんでラビットハウスなのでありますか!」

 

「そりゃティッピーがこの店のマスコットだからだろう?」

 

「このもじゃもじゃうさぎだったんだ!」

 

「そこからか⁈」

 

だってしゃあないじゃん、ウサギっぽくないし。毛玉って感じだもん。

 

「うーん、ティッピーうさぎっぽくないよ。もふもふだし」

 

「じゃあどんな店名がいいんだ?」

 

「ズバリもふもふ喫茶‼︎」

 

「「そりゃまんますぎるだろ」」

 

リゼとツッコミ被りました。

 

「もふもふ喫茶……」

 

「「気に入った⁈」」

 

チノちゃんが気に入りました。女の子はやっぱり好きなのかな、もふもふ。

 

 

 

 

 

「よしココア、ケイト、ラテアートやってみるか?」

 

「てらあーと?」

 

惑星のアートじゃねぇよ。

 

「カフェラテにミルクの泡で絵を描くんだよ。この店ではサービスでやってるんだ」

 

「あっ、絵なら任せて!これでも金賞もらったことあるんだ」

 

「町内会の小学生低学年の部とかいうのはナシな」

 

「……」

 

図星でしたか。考えるとみんな小学生の時に賞もらってるよな。俺もだし。

 

「まぁいい、手本としてはこんな感じだ」

 

そういうとリゼは可愛いお花のラテアートを作った。

 

「わっ、すごい上手い!」

 

「うん、可愛い絵だな」

 

「そ、そんなに上手いか?」

 

「あぁ、上手いし可愛いしスゴイな」

 

「ねぇ、もう1個作って」

 

「しょ、しょうがないなー!特別だぞ!やり方もちゃんと覚えろよー!」

 

あの〜リゼさん、手の動きが速すぎて全く見えないんですが〜。

そして完成したのが、戦車の絵だ。キャタピラや砲口の煙まで細かい仕上がりだ。ご注文は写真でしたか?いいえラテアートです。

 

「上手いってレベルじゃないよ。ていうか人間技じゃないよ……」

 

ココアもそのクオリティに震える。

……リゼは、褒められると調子に乗っちゃう時があるっぽい。

 

 

 

 

その後ココアがフニャった可愛いうさぎを描いたり、チノちゃんが芸術的な絵を描いたりしてたら、閉店の時間になった。

ちなみに俺の絵は普通に下手でした。真っ白になっちゃいました。

 

「皆さん今日はお疲れ様でした」

 

「お疲れさん」

 

 

 

「じゃあなココア、チノちゃん」

 

「バイバーイ♪」

 

「また次のバイトの日に」

 

俺とリゼはラビットハウスから出て自分の家に向かう。途中まで同じ道らしいので、二人並んで歩く。

 

「そういえばケイトはこの街に引っ越してきたんだろ、学校はどこに行くんだ?」

 

「俺か?俺が通うのは………丁度良かった。あそこの学校だ」

 

丁度視界に入ったので指差して言う。

 

「私もあの学校だ」

 

「マジか!じゃあ同じクラスになるかもな」

 

「その時はよろしくな、ケイト」

 

「もちろん。違うクラスだったとしてもな」

 

そう言って俺たちは自然と握手をする。

なんか男の友情的な雰囲気だな

 

そしてもう少し歩くと、先に俺の家に到着する。

 

「じゃあな。おやすみ、リゼ」

 

「おやすみ、ケイト」

 

 

 

 

 

明日は学校か。リゼと同じクラスだったら楽だしいいなぁ。

そういえば、俺の通う学校どんなとこだっけ?寝る前に資料漁るか。




おはこんばんにちわ
現在モンハンクロスにハマってます、シドーです。

まだリゼの感覚は恋とか好きとかじゃなくて、友情的なやつですね。的な

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