ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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テスト疲れたんだお(^ω^)




22話 リゼたちと球技大会特訓

「もうすぐ私の学校で球技大会があるんだよ。千夜ちゃんと練習するから、その間バイト出れなくなるけどいいかな?」

 

「いいですよ。頑張ってください」

 

「ほ、本当に? 止めないの?」

 

「別に忙しいわけじゃないし」

 

「練習ならしゃーないだろ」

 

ついでに通りすがりのタカヒロさんもグーサインで了承してくれた。

 

「そっか……」

 

もう少し渋ってほしかったのかな。

 

 

 

 

「あの……リゼさん、ケイトさん。お願いがあるんですけど……」

 

どったのチノちゃん?

 

「私も授業でバトミントンの試合があるんですが……あの……調子が悪くて……練習に付き合ってもらえませんか?」

 

メンドk……いや、頼ってくれてる訳だしそれはダメか。

 

「俺でいいならいいぜ」

 

「いいよ!親父直伝の特殊訓練を叩き込んでやるよ!」

 

「「⁈」」

 

一体何をやらせる気ですかリゼさん⁈

 

「あの……でも……私も人間なので……殺さない程度に……」

 

「私をなんだと思ってる?」

 

「桁外れのパワーを持ったスーパー地球人」

 

ゴスッ‼︎

 

「ワタシヲナンダトオモッテル?」

 

「か、かわいいかわいい女の子です……」

 

「ならよし」

 

口は災いの元。

 

 

 

 

 

 

次の日

俺とリゼ、そしてチノちゃんは公園に向かっている。もちろんバトミントンの練習でだ。

 

「早めに仕事代わってくれたおじさんのためにも上達しような」

 

「ティッピーが頭に乗ってたら2倍の力が出せるんです。嘘じゃないです」

 

赤くなったら3倍の力を出せる奴みたいだな。

 

「じゃあ早速練習を……」

 

「ん?あれは……」

 

公園を見ると、そこにはココアと千夜2人の姿があった。しかも何故か倒れている状態で。

 

「ココアさん……?」

 

「最近死んだフリハマってるのか⁈」

 

「千夜もいるし……」

 

「何があった⁈」

 

チノちゃんは近くにあった木の棒で2人を囲うように円を描く。

 

「この状況どう見ます?」

 

「殺人現場だな」

 

「ふむ、現場に残されたのは一つのボール。ハッ!球技大会の練習というのは建前でお互い叩きのめしあったというわけか……‼︎」

 

「どうしたらそう見えるの⁈」

 

「生きてたか」

 

ココアが飛び起きて反論してきた。だったらヤ無茶するなよ。

 

「バレーボールの練習をしてたのー」

 

「それがどうしてこうなったのですか?」

 

「ボールのコントロールがうまくいかなくて……」

 

「私が付き合ってたんだけどね……」

 

そう言ってココアと千夜は回想を始めた。

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…もう無理。私、当日休むから……」

 

「努力あるのみだよ!」

 

ココアはボールを高く上げる。

 

「今度はトスで返してね」

 

千夜の元へボールが来たが…

 

「トス……トス?……トス⁈トスって何⁈」

 

千夜は飛んできたボールを全力で打った。

ココアに……。

 

「ヴェアァァ‼︎」

 

「体力の限界……」

 

ココアは顔面強打で倒れ、千夜は体力の限界で倒れた。

 

 

 

 

「千夜ちゃん、和菓子作りと追い詰められた時だけ力を発揮するから……」

 

「「「…………」」」

 

ココアは頬を抑えつつ、顔面蒼白になりながらゾッとする回想を語った。俺たち3人も恐怖で震えた。

 

「これじゃチームプレイも難しいな」

 

「顔に当てたら反則なんだよ」

 

「うそ⁈知らずにやってたわ……」

 

「え、わざとじゃないよね⁈」

 

「たしか顔面はセーフじゃなかったですか?」

 

「そうなの?よかったー」

 

「全然よくないよ‼︎」

 

セーフだったとしても危ないしね。

 

 

 

 

 

「私たちも練習しないとな。いくぞチノー」

 

リゼがハネを打ち、チノちゃんの元へ飛ぶ。

 

「ふん!」

 

チノちゃんは思いっきり振ったが空ぶる。

 

「あっすみません」

 

「落ち着いてやれよー」

 

「チノちゃん、まずは上手く当てる事を意識しようか」

 

「分かりました」

 

「次、いくぞー」

 

「私そっち行きたい!」

 

「だめだ」

 

バレーやれや。

 

 

 

「あ、靴紐」

 

邪魔になるし俺は一旦距離をとる。

 

「せめて関係ない人に当てちゃうクセは直さないと……」

 

「今度はレシーブで返してね」

 

そう言ってココアは千夜にレシーブするが…

 

「やばっ!ちょっと強すぎちゃった!」

 

「しまった!ラケットが!」

 

強くなったボールとすっぽ抜けたチノちゃんのラケットが千夜に迫る。

 

「あ、危ない‼︎」

 

ヤバい間に合わない‼︎

 

「……あ、靴紐が」

 

千夜は靴紐が解けてるのに気づき、ボール&ラケットは上を通り過ぎた。

あれ、このコースって………

 

「大丈夫か千夜!……ケイトはどうした?」

 

「な、流れ弾が……」

 

ラケットは俺のおでこ、ボールは俺の腹に直撃した。

 

 

 

 

 

「千夜ー。おばあさんが帰りが遅いって心配してたわよ」

 

「シャロちゃん」

 

シャロがきた。

 

「シャロもちょっとやってくか?」

 

「リゼ先輩⁈」

 

「その格好な動きやすいし大丈夫だよ」

 

シャロは私服だろうか動きやすそうな服を着てる。てかシャロの私服見るの初めてだな。

 

(やる気満々だと思われてる⁈)

 

「被害し……人数は多いほうが楽しいよ」

 

「被害者……?」

 

怪我人出るの前提か。

 

 

 

 

 

いつの間にかバレーの試合が始まってた。

リゼ&千夜vs.ココア&シャロだ。

ちなみに審判は俺とチノちゃん。

 

「バレーボール大好きー♪」

 

「カフェインでドーピングしましたね」

 

シャロはココアの手でドーピングされてる。

 

「フレーフレー♪」

 

「何さらっと座ってるんだよ!」

 

千夜は座って応援してた。実質2vs.1だが、リゼは2人分動いている。

 

「ほら!千夜の所にボール来たぞ!」

 

「う、うん!……えいっ!」

 

おぉ!ついに千夜がトスした!

 

「凄いぞ千夜!」

 

「やっとトス出来るようになりましたね!」

 

「ありがとうみんな!」

 

「「ぜーぜぇー……」」

 

ココアとシャロはとっても疲れていた。

 

…なのにリゼは少し汗をかいてるだけだ。マジパネェッス。

 

 

 

 

数日後

 

ココアとチノちゃんから球技大会の報告がきた。千夜は甘兎でいない。

 

「球技大会勝ったよー!」

 

「マジか⁈」

 

「千夜ちゃんだけ種目をドッヂボールの子と交代してもらったんだけど、避けるのだけ上手くてボールが全然当たらなかったんだよ」

 

「何故最初からそうしない‼︎」

 

 

 

「そういやチノちゃんの方は?」

 

「私の方は……負けてしまいました」

 

あ、聞かない方が良かったかな。

 

「リゼさんに教えってもらった必殺技でどうにかなると思ったんですが……」

 

「は?必殺技?」

 

「その名も『パトリオットサーブ』だ!」

 

「何教えてんだよリゼ⁈」

 

「使ったときは結局ネットに引っかかってしまい、反動でふっとんでしまって……」

 

「危ねえ技じゃん‼︎」

 

「やはり素人が使う技じゃなかったか……」

 

「てか必殺技持ってるなんて……やっぱ桁外れのスーパー地球人じゃ……」

 

ゴスッ‼︎

 

 

ヤ無茶させやがって……

 

 




テスト終わってお年玉でごちうさvita買ったけど
つい一緒に買ったガンダムブレイカー3ばっかやってしまう…

ロボは漢の浪漫なんや‼︎

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