ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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ガンプラをしてたから1週間かかったんじゃない

試験勉強を真面目にやってたからだ(白目)



20話 リゼたちとグダグダなパズル

ぷくつーん

 

「なぁ、今日のチノ機嫌悪くないか?」

 

「いつもの感じじゃね?」

 

ぶっちゃけ全然分からない。

てかどうせ原因は……

 

「へ?そうかな?」

 

ココアも俺と同じで気づかなかったみたいだ。ココアは自分の行動を思い出すと、もふもふしようと近づいたら拒否られたり、邪魔な所にいたらどかして通る……etc

 

「チノちゃんはいつも私につんつんだよ?」

 

「「いつもそんなあしらわれ方してるのか!?」」

 

チノちゃんって本当クールだな。

まぁリゼは俺やココアよかチノちゃんの事知ってるから本当に機嫌が悪いんだろうな。

 

と言うわけで聞いてみた。

 

「昨日……ココアさんが私の部屋で遊んでいたときにトイレに抜けたんですけど、帰ってきたら机の上に毎日少しずつやるのが楽しみだったパズルが……ほぼ完成状態になってたんです!」

 

「た、確かにツライけど……」

 

「しかも1ピース足りなかったんです」

 

「うわぁああああああああああああ‼︎」

 

なんて恐ろしい事をしたんだココア‼︎

と、とりあえずココアに伝えるか……

 

 

 

 

 

 

 

「ということだココア。余計な事しちゃったな」

 

「え⁈チノちゃん喜ぶと思ったのに!でもパズルのピースは最初から足りなかったよ!」

 

「無くしたのがココアのせいとは思ってないだろうけど」

 

「楽しみが取られちゃったからなぁ……」

 

「わたし……わたし……お姉ちゃん失格だあああああ!」

 

と言ってココアはラビットハウスから飛び出してしまった。

 

「「先に謝れぇええええ‼︎」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ココア達が帰ってこない」

 

「心配しなくてもすぐ戻ってきます」

 

「悪気はなかったんだから許してやったらどうだ?」

 

「こんな事で怒ったままでいたくないんですけど……あんな態度を取ってしまった以上、普通に話しかけるのが恥ずかしくて……」

 

ああ〜〜あるある。しょうもない事で怒ったら後々喋りづらいんだよなぁ。

 

「まぁ謝りたいって思ってるだけイイじゃん。まずは機会をゆっくり待って……」

 

なんて言ってるとココアが帰ってきた。

 

「チノちゃんっ!新しいパズル買ってきたから許して!」

 

「「8,000ピース⁈」」

 

何が悲しくて毎日コツコツ8000ピースパズルしなきゃいけないんだよ‼︎

 

 

 

 

 

 

「協力して欲しいことがあるって聞いたけど……」

 

「手伝ってー!」

 

「始めたはいいんですが、終わらないんです」

 

「パズルやる事になるなんて……」

 

あの後3人でパズルを始めたが、終わる気配がなく千夜とシャロに救援要請した(ココアが)。

 

「一回崩してしまっちゃえば?」

 

「あの熱中してる2人を止められる?」

 

そう、俺とリゼは物凄くパズルに熱中している。いやぁ1個1個はまって少しずつ大きくなるのが超面白いんだよ‼︎

 

「ジグソーパズルなんて久しぶり」

 

「端っこから作ってくのが楽なんだよね」

 

「あ、チノちゃんが作った所と合体」

 

「こっちもリゼちゃんの作ってた所と合体だよー!」

 

「あ、チノちゃんとシャロが作ったやつと合体した」

 

みんな少しずつできてきてるな。やっぱ目に見える成果があると楽しいな。

 

「私……1ピースもできないで……ここにいてもいいのかしら……」

 

気分が台無しである。

 

 

 

 

 

みんなで始めて1時間、みんなぐったりしてきた。

 

「みんな集中力がなくなって来てる」

 

「ケイトのと合体してハートマークが出来たぞー♡」

 

「ケイト先輩もそろそろ休憩を……」

 

「まだだ!まだ終わらんよ‼︎」

 

一部まだまだ大丈夫そうだが。

 

「その……責任取ろうと無理しないでください。私もう怒ってな……って寝てる⁈」

 

チノちゃんの謝罪も空ぶったりしてもうグッダグダだ。

 

「ところで完成したらどうするんだ?」

 

「喫茶店に飾るのもいいかもねー」

 

「じゃなくて下に何も敷いてないのに、どうやって移動させるんだ?」

 

おっと世界が凍りついた。

 

「何も考えてるなかったのか……」

 

「私……さっき気づいていたのにこの空気になるのが怖くて言えなかった……。もっと早く言ってれば……私のせいで……っ!」

 

「ヤメロ更に重くなる‼︎まだ諦めんなよ‼︎」

 

 

 

 

 

方法思いついたので再開。

 

「お腹も空いたしみんなの分のホットケーキ作ってくるよ!」

 

「!手伝います」

 

そう言ってココアとチノちゃんはキッチンに向かった。

 

「あの2人、自然と仲直りしたみたいだな」

 

「ケンカしてたんですか!?」

 

「だっていつも以上にチノの口数少なかっただろ?」

 

「………」

 

千夜とシャロは少し考えて…

 

「「いつもあんな感じじゃないの?」」

 

「……こいつらが鈍感なのか、私が勘繰り過ぎなのか分からなくなってくるんだが……」

 

「知らんな」

 

実際俺もわからなかったし。

 

「まぁ仲直りできたならそれに越した事は……」

 

 

「チノちゃんが口聞いてくれないよぉー!」

 

ホッとして損した。

さらに暫くすると、今度はチノちゃんが勢いよく扉を開けて……

 

「大変です!ココアさんがケチャップで死んでます!」

 

まじでなんなん…

 

 

 

 

 

その後シャロの昔話を(千夜が)してると無くなってたピースが見つかった。

そこまでは良かったけど……

 

「チノちゃん、それって知恵の輪?」

 

「はい、おじいちゃんが作ってくれました」

 

「へぇ〜。パズルゲームが好きなんだな」

 

「難しくて何度挑戦しても解けなかったんですが……いつか自分の力で解いておじいちゃんをあっと言わせてみせます!」

 

「ちょっとだけ見せてもらってイイ?」

 

「いいですよ」

 

おぉ、兎がモチーフか。こういうの作ってみるのも良さそうだ………

 

 

 

 

 

 

 

チャリ

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「あ……」

 

なんか解けちゃった。

 

「おいケイト‼︎何勝手に解いてんだ‼︎」

 

「ちょっと待ってこれは偶然だ偶々だ不可抗力だ‼︎」

 

「だからってお前って奴は‼︎」

 

「…………やっちまったぜ☆」

 

 

ゲボバァッ‼︎

 

 




テスト怖いテスト嫌いテストヤダァ……

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