ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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番外編 何てことはないバレンタインデー

2月の始まり辺り

 

 

「ケイト、チョコって好きか?」

 

やぶから棒だな。

 

「好きだよ。人並みには」

 

よく食べるっちゅう訳じゃないけどキライって訳でもない。

 

「そ、そうか…」

 

「てかなんでチョコ?」

 

正直心当たりがない。

 

「わからないなら気にするな」

 

「は、はぁ…」

 

まぁ気にする意味もないし別にいいか。

 

 

 

 

 

 

2月14日

 

「先輩!受け取ってください///」

 

「あぁ、ありがと」

 

昨日思い出したけど今日はバレンタイン。俺も一応幾つか貰えた。

今までは引っ越し続きで親しい人いなくて貰えなかったから嬉しいな。

 

 

「……ケイト、今のはなんだ?」

 

「へ?普通にバレンタインのチョコだけど」

 

何か変な所あるか?学校も許可出してくれてるし。

 

「何故お前がチョコを貰ってるんだ‼︎」

 

「待て俺を何だと思ってるんだ⁈」

 

「いやお前はいつも私といてくれるし、他に友達とかいないのかと……」

 

「いるから。ちゃんといるから」

 

そりゃリゼと結構一緒にいるけど、普通に他の友達いるから。たまに数少ない男子として部活の助っ人してるから、先輩後輩にも友達?知り合いもいるから。

 

「てか別に貰ってもいいだろ。アレか、交友関係希薄そうってか?泣くぞ怒るぞ」

 

「い、いや……その……」

 

「その?」

 

「〜〜‼︎私が言いたかったのはそんなことじゃない‼︎ケイトのバカ‼︎」

 

「ナブシッ⁈」

 

何故かおもきしビンタを食らった。

 

「バカバカバカ‼︎ネガティブ‼︎ あとバカ‼︎」

 

リゼは涙目になりながら教室から出て行った。

 

「ちょっバカ言い過ぎや……」

 

そして俺は訳が分からず置き去りになった。

 

「…………………」

 

「みんな、その『女の子泣かせたな』って目は止めて。マジで泣いちゃうから」

 

教室にいた人たちに冷たい目をされた。

 

 

 

 

 

「あ、いたいたリゼ〜〜」

 

探すこと1時間、公園でやっとリゼを見つけた。

 

「………なんだ、ケイト」

 

「その…さっきは悪かったな。つい言い過ぎた」

 

「………」

 

「大丈夫。泣く怒るも冗談だから」

 

「……お前はいつもそうだ!」

 

「へっ?」

 

「お前はいつもネガティブなこと考えて!自分に責任があると勘違いして勝手に落ち込んで‼︎」

 

「えっと〜〜リゼさん?」

 

「今回だって私の問題なのにお前が勝手に‼︎」

 

「ちょっと落ち着こう、な?」

 

 

「…お前は自分を弱く見過ぎだ」

 

「は、はぁ…」

 

「お前はいつも側にいてくれて、私のことを考えてくれて、 私はお前に出会えて良かったと思ってる」

 

ーーだから

 

「お前は もっと自分に自信を持て!お前が私に言ってくれたように」

 

 

 

……前は確かリゼに、自信を持てって言ったっけ。

自分ができてないんじゃザマァねえな。

 

 

 

「……ありがとな、リゼ」

 

「礼には及ばないさ。私は私の本心を言っただけだ」

 

「ハハッ。俺も前にそんなことも言ったっけ」

 

ホント、リゼには敵わないな。

 

 

 

 

 

「まぁいいか。よしっ!この話はおしまい!ラビットハウスに行こうぜ。みんな待ってる」

 

「あっ!待ってくれケイト」

 

えっ話はおわりでよくね?

 

「そ、そのだな……

 

ハッピーバレンタインだ ケイト ///」

 

リゼがチョコを差し出した。

 

「……………!」

 

……マジで?

 

「あっ!悪い固まってた」

 

ちょっと慌ててチョコを受け取る。

 

「…ありがとう ございます」

 

「こっこちらこそ!本当は学校で渡そうと思ったんだが……他の女子から受け取ってるのを見て急に恥ずかしくなって………」

 

「あぁ。そういえば貰ったな」

 

「それでつい強めに聞いたらお前がネガティブになって!

おかげでつい逃げちゃったんだぞ‼︎」

 

「は、はい……反省してます」

 

この度は誠に申し訳ありませんでした。

 

 

「えっと、じゃあ……食べても?」

 

「ど どうぞ……」

 

リゼは両手で顔を隠した。でも目はしっかり見てる。

……ちょっと食べづらい。アレか?美味いか不安なのか?

 

「では いただきます」

 

パクッ

 

「どうだ?」

 

「うん 美味い!」

 

「そ、そうか///」

 

 

 

「改めてありがとな リゼ」

 

 

 

 

ハッピーバースデー♪

 

二人でラビットハウスに来て真っ先に聞こえた言葉。

そう、今日はリゼの誕生日でもあるのだ。

ラビットハウスはパーティの状態だ。

「こ、これは一体……」

 

「いや、俺がみんなに準備しようって呼びかけたんだ。せっかくの誕生日だし」

 

「ケイト……」

 

 

 

「じゃあ俺からも

 

ハッピーバースデー リゼ」

 

俺はちっちゃな箱と大きな袋を渡した。

 

「ちっちゃな箱はバレンタインだし手作りのチョコマフィンだ。で、こっちの袋か……」

 

「…!うさぎのぬいぐるみ!」

 

迷彩ベレー帽、眼帯をしたミリタリー風のうさぎだ。

 

「……ありがとなケイト///」

 

「どういたしまして」

 

気に入ってもらえたのなら良かった。

 

 

 

たぶん俺は、今日の日の事を一生忘れないだろう。

 

リゼとケンカみたいのをしちゃって

でも 今までよりも仲良くなれた、通じ合えた気がする

 

 

なんてガラにもないことを考えて

今はパーティを楽しもう

 

リゼの誕生日パーティはまだ始まったばかりだから…

 




リゼちゃん ハッピーバースデー♪

なんか上手く書けなかった気が凄くする
酷評は勘弁してください。穏やかな心を持ちながらショックで覚醒してしまいます

来年!来年こそは!

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