ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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ケイト君の名前は、烏龍茶の黄金桂から考えました。
てかまんまでしたね。


2話 リゼたちとの初バイト開始

「……あれ、俺なんで寝てんだ?」

 

よくわからないが、俺は寝てた。しかももじゃもじゃを抱いていた。

 

「う〜〜…う〜〜」

 

もじゃもじゃからおっさんの苦しむ声が聞こえるのは、きっと寝ぼけてるからだろう。

そんなことを思ってると、横にいたらしい女の子が謝ってきた。

 

「すまない!まさか知らない男が来るとは思わなくて!」

 

「へっ?なんのこと?」

 

謝られる理由がわからない。

 

「ま、まさか覚えてないのか!?」

 

「あぁ、全く」

 

確か俺は着替えに二階に上がって……

ダメだ、全く思い出せない。

 

「わ、私の……アレ(下着姿)を見たこともか?」

 

「アレって?」

 

まさか、俺は彼女の秘密を忘れたとはいえ見てしまったのか?

 

「えっと…よくわからないが、俺が何かしてたらスミマセン」

 

「いやいや、私の方こそすまなかった!」

 

「いや俺が」

 

「いや私が」

 

「俺が」

 

「私が」

 

……譲り合い謝罪終了まであと三分

 

 

 

 

 

 

話はなかったことにしました。

 

 

 

 

 

「私は天々座 理世(てでざ りぜ)。今日からよろしくな」

 

「黄金桂兎だ。よろしく、天々座さん」

 

「リゼでいいよ。天々座って言いにくいだろ?あと、敬語もさんもいらないからな。」

 

「えっと、リゼ………さん」

 

「リゼ、な?」

 

「待って、なんで銃を構える。てか何故銃を持ってる。」

 

「私は父が軍人で、護身術とか色々仕込まれてるからな」

 

なるほど、だからキックも強かったのか。

……あれ、キックなんて食らってないはず。なんでキックが強かったって思ったんだ?

 

「〜〜、わかった。よろしく、リゼ」

 

「あぁ。よろしくな、ケイト」

 

同年代の女の子を下の名前で呼ぶのは正直恥ずかしいな。

まぁ、俺が慣れれば済むしいいか。

……少し怖かったのはナイショだぜ。

 

 

 

 

自己紹介も済み、俺と女の子三人は集まった。

 

「リゼさん 先輩として二人に色々と教えてあげてください」

 

「きょ 教官ということだな!」

 

「嬉しそうだな」

 

「この顔のどこがそう見える⁈」

 

「そりゃ可愛く照れてるところが…俺が悪かったスミマセン」

 

だから銃を構えないで。本物じゃなくても心臓に悪いじゃん。

 

「ま、まぁ先輩として指導お願いします」

 

「よろしくねリゼちゃん♪」

 

「上司に口を利くときは言葉の後ろにサーをつけろ!」

おい待て、軍人に志願した覚えはないぞ?

 

「お、落ち着いてサー!」

 

「そうサー!落ち着くんサー!」

 

言葉のブーメラン(沖縄風)でしたね。

 

 

 

ココアが制服に着替えてきた。

女の子3人は色違いの制服を着ていて、チノちゃんが青色、リゼが紫色、そしてココアがピンク色だ。

ちなみに俺はバーテンダーの服だ。ラビットハウスは夜、バーとしてタカヒロさんが接客してるらしく、その服を着てる。

 

「どう、似合ってる?」

 

「いいです、似合ってます」

 

「あぁ、かわいいな」

 

「えへへ〜、ありがとう♪」

 

ココアはほのぼのしてるって言うのか、素直に喜んでるところもかわいい。

 

「では、早速この荷物を運んでください」

 

「了解」

 

そこにはコーヒー豆が入った袋がある。

ココアは大きい袋を持ったが、

 

「…お、重い……。普通の女の子にはきついよ……ねぇリゼちゃん」

 

ココアには重すぎたようで、持ち上げることしか出来なかった。

女の子には無理かとリゼの方を見ると、

 

「えっ⁈あ、あぁ確かに重いな。普通の女の子には無理だな」

 

…軽々持ってたのは、見なかったことにするか。

 

「重いなら俺が運ぶ。ココアは小さい袋を運んでくれ」

 

「ありがとうケイト君//」

 

力仕事は男の役目だしな。

 

 

袋を運び終えると、リゼがメニュー表を持ってきた。

 

「二人ともメニュー覚えておけよ」

 

「うへぇ、多いな」

 

メニュー表には、ブルーマウンテンやキリマンジャロなど色々なコーヒーの名前がある。

 

「そうか?私は一目で暗記したぞ」

 

「「すごいっ!」」

 

「訓練してるからな」

 

どんな訓練だよ。今度教えてくれ。

 

「私なんて大したことないぞ。チノなんて香りだけでコーヒーの銘柄当てられるし」

 

「私より大人っぽい‼︎」

 

「ただし砂糖とミルクは必須だ」

 

「あっなんか今日一番安心した!」

 

実家のような安心感ですね。

 

 

「いいなー、チノちゃんもリゼちゃんも。私も何か特技あったらなー……」

 

「俺も特技あればなー…」

 

「ん、チノちゃん何してるの?」

 

「春休みの宿題です。空いた時間にこっそりやってます」

 

そういえばもうすぐ新学期だったな。

 

「へぇ……。あ、その答えは128で、その隣は367だよ」

 

…………えっ?暗算?早くね⁈

 

「ココア、430円のブレンドコーヒーを29杯頼むといくらになる?」

 

リゼが問題を出した。や

「12470円だよ」

 

やはり一瞬で答えるココア。

 

「私も何か特技あったらなー」

 

詐欺や!充分特技やないか!

 

 

 

 

「特技か……」

 

「ケイトは何か特技ないのか?」

 

「……ないな」

 

「ジト〜〜」

 

やめて!可哀想なもの見る目で俺を見ないで‼︎

 




おはこんばんにちわ
東京在住のシドーです(唐突のカミングアウト)

12月4日はチノちゃんの誕生日でしたね!チノちゃんおめでとう♪パチパチパチパチ(全チノ好き+俺)
ちなみに18日は俺の誕生日です。俺おめでとう!パチパチパチパチ(全俺)
はい、俺の誕生日なんてどうでもいいですねw

4日に授業で千代田区(だっけ?)の皇居に行ったんですが、乾門あたりで両面チノちゃんのシャツ着て走ってる人がいました。

見てるこっちが恥ずかしかったです。

アニメキャラのシャツ着るのって、勇気いりますよね。
まぁ俺着たことないけど。

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