ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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オリジナルだよ

文才の無さは勘弁してくだせぇ…


16話 リゼと勉強……?

とある公園

 

ここに、2人分の屍があった。

 

「……う、う〜」

 

否、2人の男女が大の字で寝転んでいる。

息も絶え絶えで、目には気力がほとんどない。

 

「ハァ…ハァ…」

 

2人は学校指定の体操着を着ている。男は半袖短パン、女は半袖ブルマだ。

 

「……どうして…こうなった」

 

男ーーケイトは、こうなった経緯をゆっくりと思い出す…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間前

 

「勉強会?」

 

「そう。やろうぜ」

 

俺はリゼに勉強会をしようって話をした。この学校に来て初の試験が3日後に迫ってるけど、せっかくだから一緒に勉強しようと思ったわけだ。

 

「よしわかった。お前には親父直伝の特殊訓練を叩き込んでやる!」

 

「それは却下で」

 

俺が保たない。

 

 

 

 

 

 

というわけでリゼと勉強することにしたが……

 

「なんで体操着?」

 

何故か体操着に着替えて外に出た。リゼも半袖ブルマに着替えた。

ブルマ姿のリゼは授業で何度も見たので狼狽えはしない。

 

「何って勉強のためだが」

 

「いやだから…」

 

体操着で外に出る意図が読めない。

 

「まずは徹夜に耐えられる体力からつけなきゃな!」

 

「………え?」

 

街を走るようだ。

 

 

 

 

 

街走ってるnow

だいたい1時間は経った。

 

「リゼ、あとどんぐらい?」

 

「ん〜、あと30分ぐらい走るか」

 

よかった。もう少しで勉強始まりそうだ。

 

「お先に〜ケイト♪」

 

リゼが抜かした。

 

「俺だって!」

 

俺が抜かした。

 

「なにおう!」

 

またリゼが抜かした。

 

「まだまだ!」

 

また俺が抜かした。

 

これがあと3回ぐらいすると、俺たちは全力疾走した。

 

「訓練を受けてないのにやるな‼︎」

 

「男だしカッコつけたいからなぁ‼︎」

 

そして俺たちは走り続けて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今に至る……

 

ヤバイ…疲れた……死…ぬ……。

隣でリゼの豊かな胸が上下に揺れてるが、気にする余裕がない。

てかそれ以前に…

 

「……リゼェ」

 

「……なんだぁケイト?」

 

「……勉強、しないとなぁ」

 

「……だなぁ」

 

本題に入ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お邪魔しま〜す……」

 

死にかけてから翌日。

リゼが俺ん家に来た。てかリゼが来るって言ってガチで来た。

今日明日は休みってことでリゼが俺ん家に泊まって勉強しようと提案して、親父さんにも許可を貰って着替えとか持って家に来たわけだ。

 

「…他に誰もいないのか?」

 

「あぁ。1人暮らし」

 

「なっ⁈ (という事は2日間ケイトと2人っきりじゃあ//)」

 

とりあえずリビングに招待。ここででも勉強するか。

 

「それにしてもよく1人暮らしのOK貰えたな」

 

「まぁそうせざるをえなかったしな」

 

「ん、どういうことだ?」

 

「あぁ、えっとーー」

 

俺、家族は姉さんしかいなくてさ。その姉さんも海外で仕事することになったんだよ。

んで日本に残ることにした俺は、姉さんが昔来たこの街に引っ越してきたんだよ。ラビットハウスのマスターにはお世話になったらしいし。

 

「ーーってわけ」

 

「……悪いな。こんな話になるとは思わなくて」

 

「別にかまわねぇよ。2人家族でも幸せだし」

 

これは事実だ。両親が死んだのも小さい頃で、ぶっちゃけ写真を見ても両親と認識できないぐらいだ。だからあまり辛くないし、これが当たり前だからな。

 

「それに色々あってリゼに会えたんだ。今はそれで幸せなんだよ」

 

「…ホントお前は恥ずかしい事を平然と言うな」

 

「これが俺の本心だしな。まぁ、勉強始めようぜ」

 

「あぁ!」

 

 

 

 

 

俺たちのお泊まり勉強会はこれからだ!…的な?

 

 

 

 


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