ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

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12話 リゼたちとハーブティー

喫茶店にきたわけだしハーブティーを飲むことにした俺たち。ちなみにシャロが選んでくれるようだ。

 

「ココアはリンデンフラワーね、リラックス効果があるわ。ちょっとは落ち着きなさい」

 

「へー」

 

「千夜はローズマリー、肩こりに効くのよ」

 

「助かる♡」

 

「チノちゃんは甘い香りで飲みやすいカモミールはどう?」

 

「子供じゃないです」

 

「リゼ先輩は最近眠れないって言ってましたから、ラベンダーがオススメです。ケイト先輩は精神的に弱ってそうなので落ち着けるレモンバームを」

 

「ほー」

 

「ありがとなシャロ。いやホントに」

 

リゼに意識刈られそうで精神弱ってるからな。マジでありがたい。

 

「あっ、ティッピーには難聴と老眼防止の効能があるものをお願いします」

 

「ティッピーそんな老けてんの?」

 

やっぱティッピーっておっさんなのかね?

 

 

 

「お湯を入れたら赤く染まった!キレーイ」

 

「いい香りです」

 

「なんかスーってするね」

 

「ハーブを使ったクッキーはいかがでしょうか?私が焼いたんですが……」

 

おぉ、シャロお手製のクッキーか。

 

「おいしい!」

 

「よかった……!」

 

「(シャロちゃんが真っ赤に!)」

 

「(こっちの方が見てて面白い…!)」

 

リゼに気に入ってもらって嬉しそうだな。

 

 

 

「……このクッキー甘くない……」

 

「そんなことないわよ?」

 

「ふふ、ギムネマ・シルベスターを飲んだわね?」

 

「名前がカッコ良かったから…」

 

「ギムネマってたしか一時的に甘味を感じなくなるやつだっけ?」

 

「そ、そんな恐ろしい効能が…⁈」

 

シャロが『私が説明しようと…』って顔してるのは気にしない。早い者勝ちだ。

 

「ケイトはギムネマ飲んだことあるのか?」

 

「あぁ。マシュマロは最悪だった」

 

「やっぱり試したのか」

 

そりゃね。試さなきゃ飲む意味ないじゃん。

でもマシュマロは酷かった。味がしなくてまるで掃除に使うスポンジでも食ってる気分だった。

本物のスポンジは食べたことないよ。念のため。

 

「シャロちゃんはダイエットでよく飲んでたのよね」

 

「いっ言うなバカー‼︎」

 

そう言ってシャロはぽかぽかと千夜を叩く。仲良しでホント羨ましいよ。リゼともこんぐらい仲良しになりたいな。

 

アレ?そういえばギムネマの効果って基本一、二分だったはず。それでダイエットができたのか……

いや忘れよう。命は大事にしないと。

 

 

 

 

「たくさん飲んじゃった」

 

「お腹の中で花が咲きそうだよー」

 

「レモンバームのおかげか気分が落ち着いてきたな」

 

「そういえば肩が軽くなったような」

 

「少し元気になった気がします」

 

「確かにリラックスしたけどさすがにプラシーボ効果だろ〜」

 

プラなんちゃらはともかくみんなゆっくりできたみたいだな。

さて、みんなで帰るか……

 

「ココアさんが寝てる!」

 

「ハーブティー効き過ぎ!」

 

 

 

 

 

 

俺たち五人はシャロと別れ帰路についた。

 

「Zzz……」

 

ココアは起きなかったから、俺がおんぶしている。背中に柔らかいものが当たってるけど俺は気にしない。

 

「Zzz…ムニュニュ……」

 

時折動いたり女の子特有の甘い香りがしたりするが、それぐらいは許容範囲だ。姉さんをおぶったこともあるしそれとあんま変わらない。

 

「すみませんケイトさん。わざわざココアさんを運んでくれて」

 

「別にいいよ。チノちゃんが運ぶわけにもいかねぇし」

 

けして俺がココアを直に触れたかった訳ではない。いや本当に。マジガチで。

 

「ケイト、重かったら変わるぞ?」

 

「いやリゼにだって運んでもらうわけにゃいかねぇよ。リゼだって女の子だし。それにこんな時の男手だろ」

 

まぁここでリゼに運んでもらったら、男の俺がカッコ悪いだろ。

 

「(お、女の子…//)」

 

「ん、なんか言ったか?」

 

「なっなんでもない!」

 

リゼがなんか嬉しそうな顔してるけどそんなにラベンダーがよかったのか?

 

 

よくわからなかったが、まぁ気にすることでもないのでそのまま仲良く帰ったのだった。




シドー「おはこんばんにちわ。冬休みの宿題は無事終わりそうなシドーです」
ケイト「どうも。ついに後書きに呼び出されたケイトです」
シドー「個性を出すためにこれからは後書きでケイト君と無駄トークをします」
ケイト「でシドー、今日の無駄話は?」
シドー「はい、今年の年賀状ですが皆さんは何枚もらえましたか?俺はなんと0枚だったんですよ!」
ケイト「……うわぁ」
シドー「ちょっ普通に引かないで」
ケイト「だって0枚だぞ。てかお前年賀状出したんだろ?」
シドー「うん、4枚ね」
ケイト「(ダメだこいつ!早くなんとかしないと!)」
シドー「なんでもらえなかったんだろ?」
ケイト「いやお前が鶏も真っ青のチキンだからだろ」
シドー「………
うわぁぁぁぁぁ‼︎ハッキリ言った‼︎だってだって俺小心者だもん!友達百人なんてムリだもん!相談乗ってくれる女の子友達(幼馴染)が1人いれば充分だもん!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎(非現実逃避)」
ケイト「逃げたか……じゃあかわりに

後書きに出た俺ケイトは本編と一切関係ありません。フィクションです。
あと個人情報と今後のネタバレに触れない質問も募集してます。触れてさえなければノンフィクションの答えします。シドーが。

こんなアホで未熟者で情緒不安定なシドーですが
これからもよろしくお願いします。

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