喫茶店にきたわけだしハーブティーを飲むことにした俺たち。ちなみにシャロが選んでくれるようだ。
「ココアはリンデンフラワーね、リラックス効果があるわ。ちょっとは落ち着きなさい」
「へー」
「千夜はローズマリー、肩こりに効くのよ」
「助かる♡」
「チノちゃんは甘い香りで飲みやすいカモミールはどう?」
「子供じゃないです」
「リゼ先輩は最近眠れないって言ってましたから、ラベンダーがオススメです。ケイト先輩は精神的に弱ってそうなので落ち着けるレモンバームを」
「ほー」
「ありがとなシャロ。いやホントに」
リゼに意識刈られそうで精神弱ってるからな。マジでありがたい。
「あっ、ティッピーには難聴と老眼防止の効能があるものをお願いします」
「ティッピーそんな老けてんの?」
やっぱティッピーっておっさんなのかね?
「お湯を入れたら赤く染まった!キレーイ」
「いい香りです」
「なんかスーってするね」
「ハーブを使ったクッキーはいかがでしょうか?私が焼いたんですが……」
おぉ、シャロお手製のクッキーか。
「おいしい!」
「よかった……!」
「(シャロちゃんが真っ赤に!)」
「(こっちの方が見てて面白い…!)」
リゼに気に入ってもらって嬉しそうだな。
「……このクッキー甘くない……」
「そんなことないわよ?」
「ふふ、ギムネマ・シルベスターを飲んだわね?」
「名前がカッコ良かったから…」
「ギムネマってたしか一時的に甘味を感じなくなるやつだっけ?」
「そ、そんな恐ろしい効能が…⁈」
シャロが『私が説明しようと…』って顔してるのは気にしない。早い者勝ちだ。
「ケイトはギムネマ飲んだことあるのか?」
「あぁ。マシュマロは最悪だった」
「やっぱり試したのか」
そりゃね。試さなきゃ飲む意味ないじゃん。
でもマシュマロは酷かった。味がしなくてまるで掃除に使うスポンジでも食ってる気分だった。
本物のスポンジは食べたことないよ。念のため。
「シャロちゃんはダイエットでよく飲んでたのよね」
「いっ言うなバカー‼︎」
そう言ってシャロはぽかぽかと千夜を叩く。仲良しでホント羨ましいよ。リゼともこんぐらい仲良しになりたいな。
アレ?そういえばギムネマの効果って基本一、二分だったはず。それでダイエットができたのか……
いや忘れよう。命は大事にしないと。
「たくさん飲んじゃった」
「お腹の中で花が咲きそうだよー」
「レモンバームのおかげか気分が落ち着いてきたな」
「そういえば肩が軽くなったような」
「少し元気になった気がします」
「確かにリラックスしたけどさすがにプラシーボ効果だろ〜」
プラなんちゃらはともかくみんなゆっくりできたみたいだな。
さて、みんなで帰るか……
「ココアさんが寝てる!」
「ハーブティー効き過ぎ!」
☆
俺たち五人はシャロと別れ帰路についた。
「Zzz……」
ココアは起きなかったから、俺がおんぶしている。背中に柔らかいものが当たってるけど俺は気にしない。
「Zzz…ムニュニュ……」
時折動いたり女の子特有の甘い香りがしたりするが、それぐらいは許容範囲だ。姉さんをおぶったこともあるしそれとあんま変わらない。
「すみませんケイトさん。わざわざココアさんを運んでくれて」
「別にいいよ。チノちゃんが運ぶわけにもいかねぇし」
けして俺がココアを直に触れたかった訳ではない。いや本当に。マジガチで。
「ケイト、重かったら変わるぞ?」
「いやリゼにだって運んでもらうわけにゃいかねぇよ。リゼだって女の子だし。それにこんな時の男手だろ」
まぁここでリゼに運んでもらったら、男の俺がカッコ悪いだろ。
「(お、女の子…//)」
「ん、なんか言ったか?」
「なっなんでもない!」
リゼがなんか嬉しそうな顔してるけどそんなにラベンダーがよかったのか?
よくわからなかったが、まぁ気にすることでもないのでそのまま仲良く帰ったのだった。
シドー「おはこんばんにちわ。冬休みの宿題は無事終わりそうなシドーです」
ケイト「どうも。ついに後書きに呼び出されたケイトです」
シドー「個性を出すためにこれからは後書きでケイト君と無駄トークをします」
ケイト「でシドー、今日の無駄話は?」
シドー「はい、今年の年賀状ですが皆さんは何枚もらえましたか?俺はなんと0枚だったんですよ!」
ケイト「……うわぁ」
シドー「ちょっ普通に引かないで」
ケイト「だって0枚だぞ。てかお前年賀状出したんだろ?」
シドー「うん、4枚ね」
ケイト「(ダメだこいつ!早くなんとかしないと!)」
シドー「なんでもらえなかったんだろ?」
ケイト「いやお前が鶏も真っ青のチキンだからだろ」
シドー「………
うわぁぁぁぁぁ‼︎ハッキリ言った‼︎だってだって俺小心者だもん!友達百人なんてムリだもん!相談乗ってくれる女の子友達(幼馴染)が1人いれば充分だもん!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎(非現実逃避)」
ケイト「逃げたか……じゃあかわりに
後書きに出た俺ケイトは本編と一切関係ありません。フィクションです。
あと個人情報と今後のネタバレに触れない質問も募集してます。触れてさえなければノンフィクションの答えします。シドーが。
こんなアホで未熟者で情緒不安定なシドーですが
これからもよろしくお願いします。