武の竜神と死の支配者   作:Tack

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誤字・脱字・ナゾニポンゴが直らない。
くそぅ、勢いに任せて描いて何が悪い!
…悪い癖なのは分かってるんたけどなぁ…。

「安西先生! 続きが、続きが描きたいです!」
脳内でこんな台詞が自然と浮かび上がってくる様じゃ駄目だな(´・ω・`)


第六話【武神の宴と世界征服】

エイジが各階層のシモベ達に食事を振る舞い戻ってきた時には、既に闘技場のメンバーに振る舞った料理は消えかけていた。

 

 

<エイジ>「おー、皆旨そうに食ってくれてるな。モモンガさんもちゃんと食べれてるし良かった良かった」

 

 

エイジが笑顔で声をかけると皆も御馳走になってますと笑顔で返してくれる。

 

 

<モモンガ>「いやこれ本当に美味しいですよエイジさん」

 

 

モモンガは食事が出来る喜びに炒飯の旨さが合わさり、結果凄まじい勢いで炒飯を食べていた。

 

 

<エイジ>「そんな慌てなくてもお代わりありますから。それにしても、RP(ロールプレイ)の一環として取ったスキルが役立って良かったですよ。」

 

<シャルティア>「エイジ様、ろーるぷれいとは一体何の事でありんすか?」

 

 

シャルティアの何気無い一言にエイジとモモンガは固まった。

 

 

<エイジ>「ろ、ろーるぷれいと言うのはだな…」

 

 

いつの間にか他の者達食事の手を止めこちらをまじまじと見てていた。

 

 

<エイジ>《助けてモモえもん!!》

 

<モモンガ>《急いで思考加速使って下さい!》

 

 

モモンガに指摘され慌てて思考加速を発動させる。

本来この魔法は瞬間判断力を上げる為の魔法だが、現在の使い方は専ら《伝言》での内緒話だ。

 

 

<モモンガ>《大雑把に言ってしまえば役割を演じるという事なんですが…。うーん…》

 

 

モモンガは必死に考えてくれているが中々良い案が浮かばない様だ。

思考を加速させているとは言っても時間が止まっている訳では無く、時間がゆっくりと流れているという方が正しい。

つまり、このままでは言葉に詰まって固まる至高の存在というシュールな光景が展開される怖れがあった。

いくらエイジが普段はフランクに接したいとしても、余りにも情けない姿は晒したくない。

二人は焦った。だがその時、エイジに名案が浮かぶ!

 

 

<エイジ>《モモンガさん、逆転の発想ですよ!》

 

<モモンガ>《と言うと?》

 

<エイジ>《本来の意味を無理矢理変えようとするから変なんです。つまり》

 

<モモンガ>《あえてそのままの意味で伝えるという事ですか?》

 

<エイジ>《そうです、ちょっと意味合いは変えますけどね。それに?上手くいけばモモンガさんの息抜き時間を増やせるかもしれませんよ》

 

<モモンガ>《と言うと?》

 

 

エイジはまぁ見てて下さいと言って《伝言》を切る。

そしてシャルティアに説明を始めた。

 

 

<エイジ>「いいか?シャルティア。ろーるぷれいと言うのは『役割を果たす』という意味だ」

 

<シャルティア>「『役割を果たす』でありんすか?」

 

<エイジ>「そうだ、俺は元々修業は自然の中で行うスタンスをとっていたからな、その課程でどうしても野宿が多くなる。つまり?」

 

<シャルティア>「成る程、それでエイジ様は御自ら食事をお作りに」

 

<エイジ>「その通りだ」

 

 

苦しいが言い切った。

皆の意識がエイジに集中しているからか、向こうでモモンガが小さくサムズアップをかましている。

 

 

<エイジ>「更に言うなら、俺よりモモンガさんの方がろーるぷれいの達人だぞ?」

 

 

その言葉に皆の視線がエイジからモモンガに移る。

モモンガは一瞬ビクッとなったがエイジに任せるつもりの様で堂々と構え直した。

 

 

<モモンガ>「何を仰いますエイジさん、私などまだまだですよ」

 

<エイジ>「モモンガさんはああ言ってはいるが、普段からろーるぷれいを実践しているぞ?皆分かるかな?」

 

 

守護者達は一生懸命考えるが答えは出ない様だ。

寧ろ俺の考えが出て貰っては困るのだが。

 

 

<エイジ>「正解は『支配者としての姿』だ。お前達と接する時はモモンガさんはこれを徹底している。ほら、お前達と話す時モモンガさんは威厳に溢れているだろう?」

 

 

確かに…、と皆は絶望のオーラを放ち威厳溢れる声で喋るモモンガをイメージする。

 

 

<エイジ>「つまりだな、皆も知っての通りモモンガさんは本来物腰が柔らかくて、凄く優しい人なんだ、それこそナザリック外の者達にも優しさを向ける程に。だけどそれだけでは苦難に立ち向かう事は出来ない。それでその優しい心を皆の為を思うからこそ押し殺し、今まで幾つもの困難な場面も切り抜けてきた。」

 

<アウラ>「確かに…、元々凄くお優しい御方ですが、他の者というのは?」

 

 

アウラの質問に皆が頷く。

 

 

<エイジ>「例えば人間とかだな」

 

<一同>「「「えっ!?」」」

 

 

まさか我等の偉大なる御方が下等な人間に優しさを向けている?

不信感を持つ訳ではないが、不安はある。何故に死の支配者である御方が人間の肩を持つのか。

 

 

<エイジ>「俺の口からよりも、モモンガさんに直接聞いた方が良いだろう」

 

<モモンガ>「えっ?」

 

<エイジ>「お願いします、モモンガさん」

 

<モモンガ>(丸投げかぁぁぁっ!?)

 

 

場は整えたぜと言わんばかりのどや顔を決めたエイジが今は只ひたすら憎い。

思考加速スタート!

守護者達に何をどう話すか死ぬほど考えた、そして出た結論は。

 

 

<モモンガ>「…遥か昔、私は一人だった。お前達は勿論の事、エイジさん達とも出逢う前の話だ。」

 

 

モモンガはなるべく雰囲気を出す為、少し貯めた後遠い目をしながら語り出した。

 

 

<モモンガ>「エイジさんの生まれ故郷の様に私の故郷も戦乱が続き、多くの罪無き命が失われた。その時私は故郷を離れ、様々な世界を旅し、仲間達と出逢い、そしてお前達という家族も出来た。とても幸せな時間だった。」

 

 

守護者達はモモンガの話に引き込まれている。ここまでは順調。

 

 

<モモンガ>「だがある時、ふと思ってしまったのだ。この幸せは永遠なのだろうかと…」

 

 

不穏な事を言い出したモモンガの言葉にエイジもつい身を乗り出す。

 

 

<モモンガ>「私やエイジさんの故郷の様にこの世界でもいつか戦乱が起き、私の愛する者達が傷付く事になるやもしれないと!そう思った時に私は誓ったのだ!ならば、全ての生きとし生ける者達が!種族の隔たり無く笑って過ごせる世界を作ってみせると!この私の力で!」

 

 

椅子から立ち上がり、両手を開いて天を仰ぐポーズをするモモンガにエイジは少しばかり既視感を覚える。

 

 

<エイジ>《左目の部分だけ開く黒いチューリップ仮面着けてたら完璧でしたよ》

 

<モモンガ>《何の話ですか?》

 

<エイジ>《いや、こちらの話です。ってかそんな事言って平気なんですか?》

 

<モモンガ>《へ?何か問題ありました?》

 

<エイジ>《何か端から聞いてると、軽く世界統一するぞ的な発言に聞こえましたよ》

 

<モモンガ>《いや、別にそこまでの…》

 

 

モモンガがそこまで大それた事は考えていない、そう言おうとした時。

デミウルゴスが立ち上がった。

 

 

<デミウルゴス>「素晴らしい!流石は我等が偉大なる御方モモンガ様!」

 

 

皆も頷いたのだがデミウルゴスが立ち上がった事にモモンガとエイジは若干身構えた。

 

 

<モモンガ&エイジ>((あれ…?))

 

<デミウルゴス>「モモンガ様のお考えに、私は賛同致します。やはりあの時の御言葉は決意の表れだったのですね! 必ず成し遂げましょう、この世界の統一…、世界征服を!」

 

<モモンガ&エイジ>((ぎゃー!やっぱりぃぃっ!!!))

 

 

そこでモモンガは、先日エイジが来る前に夜空の散歩をデミウルゴスとしていた時に呟いた台詞を思い出した。

慌てて訂正しようとするが闘技場に居た者達はデミウルゴスに賛同し、異常に盛り上がっていた。

しかもメイド達が勝手に各階層に伝令を走らせていた。

 

 

<エイジ&モモンガ>(あ、あ、あぁぁぁ!)

 

 

エイジは腹を括った。

 

 

<エイジ>「モモンガさん、貴方の気持ちは良おぉぉっく分かりました! 俺も全力で協力します!」

(もー、やけくそだっ!)

 

 

エイジは諦めの涙を流していたが他の者達にはモモンガの考えに感動した様に見えた。

 

 

<闘技場のNPC>「「「「死の支配者モモンガ様万歳!武神エイジ様万歳!偉大なる至高の御方々万歳!!!」」」」

 

 

歓声は鳴り止まなかった。

無効化と減少が効いた2人は相談をしていた。

 

 

<エイジ>《さて、どうしようかモモンガさん》

 

<モモンガ>《どうしましょうかね?エイジさん》

 




この話もかなり無理矢理感がパないです。

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