太陽が昇る頃を見計らって動き出したドモン逹一行は、草木が茂る街道をカルネ村に向かって進んでいた。
「……モーガンさん、カルネ村はもう少しで到着出来ますが、休憩は入れなくても大丈夫ですか?」
「御気遣い感謝します。ですが、此方は問題ありませんよ」
「そうですか」
昨晩
その様子に
《ドモンさん。一体なんでしょうかね、この空気は?》
《俺に聞かれても困りますよ。昨日ンフィーレアと何かあったんじゃないですか?》
《う~ん……駄目だ、全く覚えがない。第一俺が戻ったの彼が寝てからですし。……何か気になるから、心読んで貰えませんか?》
《止して下さいよ。明らかにスキルを使わなくちゃいけない相手なら兎も角、俺はそう簡単に他人の心は見たくないんですから。それに……》
《それに? 何ですか?》
ドモンが一旦言葉を止めたことを不思議に思い、アインズは続きををねだるように言った。
《心を読まずとも、彼等の纏う雰囲気には悪いものを感じません。少なくとも、俺達が心配するようなことではないと思いますよ?》
《フム……。分かりました、気にしないようにします》
《それがいいと思います》
ドモンとアインズはそこで
その後も一行は適度に警戒をしながら歩を進めていき、やがて目的地に到着したのだが……。
「あ! 皆さん! 彼処がカルネ村……で……す?」
目的地の名前に疑問符をつけたンフィーレア。それを不思議に思ったペテルがそれについて質問するが、ンフィーレアは困惑した様子のまま反応しない。
ドモンとアインズはンフィーレアから視線を動かして――彼の視線の先――カルネ村に目をやった。
「村の様子が普段と違うのに混乱してる……ってところか?」
ドモンは以前来た時とはまるで違う様子のカルネ村を見て言った。無論、カルネ村には初めて来る、その設定を忘れてはいない。
この流れはあくまで演技なのだ。
「は、はい。あんな城壁みたいなものは、前に来た時はなかった筈なんですが……」
二人のやり取りを聞いていた他の面子もカルネ村に目をやり、その言葉の意味する所を理解した。
――城壁。
理由を知っているドモン達以外の者は、皆が正にその通りだと思った。
事前にンフィーレアから聞いていた情報では、カルネ村は極一般的な村だった筈。
にもかかわらず、高見小屋、城壁に沿うように並べれた武器。
正門とおぼしき場所の裏側には突撃を防ぐ為だろう、ほんのちらりと見えるだけだが、柵らしきものが設置されていた。
一行のいる場所が少し高い場所にあった為見えたのだが、まだ他にもあるかもしれない。
何処ぞの国の駐屯所と言われても信じてしまう、そんな造りになっていた。
「凄ぇな、ありゃ。どっかの国の兵士でもいるのかねぇ」
ルクルットは口笛を吹いて軽く言うが、内心警戒していた。
兵士崩れの野盗に襲撃され、そのままアジトとして占拠された線を考えたからだ。
しかし、彼の中で
「ペテル、下手するとこりゃあ……」
「……分かってる。だから何も言うな…………ンフィーレアさんがいる」
いつもの飄々とした表情を崩し、冒険者としての顔付きになったルクルットを横目で見たペテルは、声のトーンを下げて次の言葉を抑止した。
ルクルットの言葉の先を分かっていたからだ。
少し頭の回る者ならばすぐに分かる。こんな何もない場所に野盗がアジトを作るだろうか?
隠れる場所としてはすぐ横に森がある。だが、モンスターがうようよいる場所に進んで逃げ込むのは、愚者か強者かの二択。
普通の感覚を持っているのならばまず森には逃げ込まない。
だからこそ洞窟などを好んで占拠し、そこを要塞化するのだ。頑強であるが改造し易く、更に抜け道などを造り易い洞窟を。
では、一体何者がカルネ村を占拠したのか。それはすぐに判明した。
高見小屋がある為、行為自体が徒労に終わる可能性を考慮しつつも、一行はなるべく静かにカルネ村へと近付いていく。
実の所、不可視化の呪文をかけ偵察することも可能ではあるのだが、村の異変の理由を知っているドモン達は敢えて口には出さなかった。
やがて正門らしき場所の付近まで来ると、門近くの草むらから数人の人影が現れ、一行に声をかけてきた。
「そこの兄さん方。悪いが、そこで止まって武装解除をしてくれませんかねぇ?」
現れた数人は突然の武装解除を求める。その要求に一行は表情を引き締め、同時に焦りが浮かぶ。
その理由は、武装解除を求めた者達の存在そのものだった。
――
昨日ドモンとアインズが一蹴したモンスターだ。
しかし、昨日のモンスターとは訳が違うことを漆黒の剣達は察した。
まず明らかに体格が違う。
昨日見たゴブリンが子供なら、今目の前にいるのは立派な大人。背丈自体はそこまで変わらないようだが、肉付きが正にそれだ。
次に眼光。
しっかりと此方を見据え、次の行動などを予測しているに違いないとペテルは考えた。
自分達がとるべき行動を明確にする為、ペテルはアインズの側まで寄り小声で話しかける。
「……モーガンさん、ここは大人しく奴等の言うことを聞いた方がいいかと思います。私達が抵抗すれば、最悪中にいるかもしれない村人にも危害を加えられる恐れが……!」
「そう……でしょうね……」
繰り返すが、アインズにはカルネ村がこうなっている理由が分かっている。だからこそ早く話が進んでくれるよう祈っていた。
そこへ。
「お、お前達! エンリに……、エンリに何をしたんだ!」
今まで沈黙を貫いていたンフィーレアが震えながら叫ぶ。
ペテルの思いも空しく、先程の会話を聞いてしまっていたンフィーレア。
彼はペテル達の会話の意味を理解し、想い人の安否を確認したい気持ちが爆発してしまったのだった。
ペテルを筆頭に他のメンバーも落ち着くよう説得するが、思春期の少年には今の状況がかなり堪えたのだろう。ンフィーレアは中々気持ちを抑えられずにいた。
「エンリは! エンリは無事なんだろうな!」
「何で姐さんの名前を……?」
草むらから出てきた
但し、その呟きはンフィーレアとペテル達には届かなかった。何しろ、叫び声をあげながら暴れているンフィーレアと揉み合っている最中なのだから。
やがて疑問を残しつつも、一向に武装を解除せず騒ぎ立てるンフィーレア達に苛立ちを感じ始め、リーダー格の
すると、それを合図にしていた他の
彼等は合図が来るまで草むらの中で息を潜めていたのだ。自分達の要求を無視する愚か者を始末する為に。
「目隠れの兄さん。騒ぐのは勝手だが、命が無きゃあそれも出来ねぇぜ?」
「……!」
リーダー格の
唇を噛み締めながら押し黙るンフィーレアを見て、彼を不憫に思ったドモンは言った。
「武装解除なんて文明的な言い方する割にゃあ、結局力で黙らせることしか知らねえ雑魚か」
「あん? 白い外套の兄ちゃん、今なんつった?」
リーダー格の
「聞こえなかったのか? ならもう一度言ってやんよ。…………早ぇ話が、雑魚はすっ込んでろってことだ」
「てめっ……!」
「ちょっ……! シュウジさん!? 貴方何やってんですか!?」
挑発に挑発を上塗りされ、リーダー格の
ペテルが慌ててドモンの暴言を止めるが、それも時既に遅し。
リーダー格の
「手前ぇら! 姐さんからの命令があるが仕方ねぇ! 軽く痛い目見せてやれ!」
「「「おうっ! 姐さんの為にぃっ!」」」
命令を出された他の
両者が一触即発の状態になった時、未だ構えることすらしていなかったドモンがもう一言言い放つ。
その言葉を聞くと、アインズとナーベラル以外の全員が首を傾げた。
「お前ら、
ユグドラシルでは勿論、数多のファンタジー作品で最強を誇る種族。
この世界にも存在していることが分かっており、ドモン達が最低でも敵性プレイヤーと同等クラスに危険視している存在である。
では何故今その名を出したのか。答えは簡単、格の違いを見せ付ける為に敢えて言ったのだ。シュウジ・クロスの強さを他の者に見せ付ける為に。
「……生憎だが、存在は知っててもそんな化物とはやりあったことはねぇわな。それに、もしやりあったとしたら俺達が一方的に嬲り殺されるだけだろうよ……」
リーダー格の
……のだが、当の本人から帰って来た言葉に彼は唖然とし、その直後戦慄することになる。
「なら、お前達はここで終わりだ……」
「はぁ? おい兄ちゃん……」
馬鹿も休み休み言え、そう言おうとしたリーダー格の
ドモンから放たれる異常な
「シュ、シュウジさん……」
ニニャが絞り出すように声を出した。何かを言おうとしたのだろうが、恐怖が喉を締め上げ声が続かないようだった。
少し
「ほれ、お前らがビビってる
ドモンがそう言ったのと同時に、身体から発せられた
色は赤よりも
その様子を見て周囲の者達は敵味方無く驚愕、そして戦慄した。
実際に存在していない筈にもかかわらず、気配や匂いまで感じ取れるようだと彼等は思った。
「て、手前ぇ……まさか、本当に……!」
「さて、どうだと思う?」
「ひっ!」
布で覆われた状態でも分かる、これから獲物を嬲ろうとしているかのような笑みを浮かべた
「ゴブリンさん達ー、大丈夫ー?」
全く以て場の空気と合わないのんびりとした声が聞こえる。
その声を聞き、何とか我に帰ったリーダー格の
「姐さんっ! 来ちゃ駄目だっ!」
「えっ?」
目の前の
その姐さんという人物は、門から普通に出てきてしまったのだ。
「姐さんっ! 早く村の人達を連れてっ……!」
「あ……。エンリッ!」
「え……? まぁ! ンフィーレア!」
二人が再会を喜び合う姿を、状況が飲み込めていない者達がポカーンといった様子で眺めていた。
//※//
「そう……だったんだ。辛い目に遭ったんだね……」
「ええ……。でも、そんな中あの方々が助けてくれたのよ」
「神様……か……」
ンフィーレアはその単語を何とも言えない表情で呟く。
彼自身、『神』という存在をそこまで信じている訳ではないとの理由もあるが、この表情は別の意味合いが強い。
この村が襲われた時のことをエンリから聞き、自分の中にある疑問を解く鍵のようなものを見付けた気がしたからだ。。
(神を名乗る二人組がエンリに渡した赤いポーション、それをシュウジさんやモーガンさんも同じ物を持っていた……。まさか……)
自身の疑問を解き明かす為にンフィーレアは一度エンリと別れ、ドモン達が何処にいるか探し始める。
そこへ、丁度木陰で座っている
ンフィーレアは彼等に
ここに来てから特にやることはなかったのにもかかわらず、彼等は今にも死んでしまいそうな程疲弊していた。
その様子に首を傾げるも、自分の質問に答えて貰いたいンフィーレアはペテルに声をかける。
「丁度良かった。ペテルさん、シュウジさん達が何処に居るか知りませんか?」
しかし、彼等からの返事はない。やはり相当疲弊している、彼等は肩で息をしている有様だった。
ンフィーレアはその様子を見て周囲を軽く警戒した。
以前この村は襲撃されている。ならば、再び同じことが起きた可能性を考慮しての警戒だ。
最も、ドモン達が隠密能力に長けたシモベを村周囲に多数配置していて、そのようなこと起きる可能性は限りなくゼロに近いのだが、ンフィーレアは勿論知らない。
更に、ようやく話が出来るようになったペテルに何故そのようになっているのか聞いたところ、ドモンから人外の
それにより自分達は数十分程の指南ではあったが、丸一日命掛けの戦闘をし続けたあとのようになっているのだと言う。
「でも、よう、ペテル。前に、ふぅ、ゴブリンやらオーガに囲まれて、はぁ、一日近く逃げ回った時よりもキツく、ねぇかぁ?」
ペテルとンフィーレアの会話にルクルットが割り込む。呼吸を整えながら話しているので、その言葉も途切れ途切れとなっている。
自分達の最も辛かった体験をドモンの
その内容を聞いて、ンフィーレアは自分の考えが答えに近いものではないかと思いを強めていく。
「流石に息も乱さないってのは訳分かんねえよな。ふぅ、アイテムの力でもねぇみたいだし。ホント
ルクルットの意見にペテルや他のメンバーも同意し、この村に来た時のことを話題にした。
自らを
先日の戦闘といい、異常なまでの戦闘力だと。
(やっぱりあの人達は……!)
そこでンフィーレアは一つの答えに行き着いた。
(……あの人達がその神を名乗る存在。もしくは何らかしら関係はある人達なんだ……!)
考えが纏まった所でンフィーレアは改めてドモン達の居場所を聞き、村長の家で何か話をした後に村の高台に行くのを見たという情報を得た。
ペテル達に礼を言った後、ンフィーレアは高台に向かって走り出した。
//※//
一方のドモン達は村長の家を訪ねた後、村の高台で今後の動きについて話し合っていた。
「最初はどうなんだろうって思いましたが、ドモンさんの言う通りに話が進みましたね」
「えぇ、若干賭けの部分もありましたが、上手くいってよかったですよ」
二人はつい先程、村長夫妻にだけ自分達の正体を明かした。無論、それもある意味
因みに、ゴブリン達を統率する者としてエンリにも正体を明かす予定もある。
「割とすんなり信じてくれたから助かりましたよ」
「ドモンさんが上手く話を作ってくれたからこそからでは?」
「いえ、まだまだ穴のある内容ですよ。三流の脚本家ですね」
ドモンは布の下で苦笑いし、アインズはそれを見てハハハと笑って返した。
そこへ。
「シュウジさーん! モーガンさーん!」
ンフィーレアが息を切らしながら此方に向かって来た。
その様子に、ドモンとアインズは自分達のシナリオ通り事が進んでいるのを感じた。
「どうしました? 何やら慌てた様子ですが、野盗でも攻めて来ましたか?」
ンフィーレアに悟られぬよう、アインズは毛程も思っていないことを口にする。
それをンフィーレアは首を振って否定し、息を整えてから自分の考えを話し始めた。
「あ、あの……。モーガンさんとシュウジさんは、この村を救ってくれた神様、アインズ・ウール・ゴウン様とドモン・カッシュ様なのでしょうか!?」
「貴様……!」
横にいたナーベラルが一瞬驚愕した表情を作った後、直ぐ様敵意を持った表情になりンフィーレアを睨む。
だが、彼の瞳は真っ直ぐに
「何故……そう思う?」
静かに口を開いたのはアインズだった。
本来であれば質問に質問で返すのは間違っている。しかしながら、返された本人のンフィーレアはそれについて聞く様子はなかった。
「確信……した訳ではないんですが。ここに来るまでの出来事などを全て踏まえた上で、僕の中で最も高い可能性を御伝えしたんです」
「成程……。シュウジ、これは合格でいいのかな?」
「え?」
ンフィーレアが間の抜けた声を出し、アインズが声をかけた人物を改めて見た。
そこには朗らかな笑顔でンフィーレアを見るシュウジがいた。
「そうだな。では、早速あの方々にお目通りを願うとしよう」
「ちょ! ちょっと待って下さい! 一体何を……?」
「直ぐに分かるさ。……ナーベ、俺達は少し席を外す。何処に行ったか聞かれた場合、直に戻るとだけ伝えてくれ」
「……承知致しました」
今一腑に落ちないナーベラルが答え、ドモンは指を鳴らした。
「開け、竜神の間よ!」
「わっ!?」
ドモンがリングを開放し、ンフィーレアはそれに隔離される。
恐る恐る目を開けるも、何が起こったのか分からず途方に暮れた。
見渡す限りの大自然。荒々しい大地が続くと思えば、少し離れた所には大森林が広がり、その先には巨大な滝も見えた。
「こ、ここは?」
「ここは我等が支配する空間だ。外界とは隔離されている」
ドモンの声でハッと我に帰り、ンフィーレアは様々なことを質問したい衝動に駆られた。
そして、それを口にしたのだが。
「シュウジさん! モーガンさん!」
「まぁ、待ってくれ。ンフィーレア君、君の気持ちも分かるが、まずはあの方々をお呼びしよう」
「あの方々……?」
言葉を遮られ、ほんの僅かな不快感を感じたが、なるべく表情に出さないようにンフィーレアは頷いた。
自分の知りたいことを、これから来るであろう人物が教えてくれると思ったからだ。
ンフィーレアが頷いたのを確認したドモンとアインズは、予定通り装備を解除した。
アインズは普段の
その姿にンフィーレアは驚きを隠せなかった。予想はしていたものの、いざ実物が現れるとその衝撃は大きい。
「初めまして……と言うべきかな? ンフィーレア・バレアレよ」
アインズが
「ンフィーレア・バレアレよ、よくぞ我等が出した謎を解き明かした。その見事な知力、称賛に値する」
大袈裟な言い方だが、実際ドモンはそこまで難しいことを求めた訳ではない。
ヒントは大盤振る舞いで巻き散らかし、そこから導き出した答えも若干怪しい所がある。ドモンが彼の心を読んだ結果だ。
要は、話を円滑に進める為に無理矢理合格させたのだ。彼には、神が出した難題に、自分は答えることが出来たと思い込んで貰いたいのだ。
「ぼ、僕は、そんな……。只、当てずっぽうに近いですし。そ、それに、貴殿方は本当に神様なんですか?」
「神に対しその問い、中々に勇気があるな。あの娘から我等の話は聞いているのだろう?」
ドモンは雰囲気を出す為、静かに、そして威圧感を放ちながら言った。
その結果、ンフィーレアの心は徐々にではあるが、ドモン達が神というのを信じる方向に向かっていった。
(……この程度のことで信じるのものか? それとも、ビビってそう思い込もうとしてるだけなのか?)
ンフィーレアの考えの変わり方に訝しげな表情をしつつも、良い流れであるのならば無理に塞き止める必要はない、ドモンはそう考え話を進める。
無論、脅迫に弱い可能性がある人物としてピックアップはしておいた。
「今回、お前にこういった形で接触したのには訳がある」
「な、なんでしょうか?」
いつの間にか平伏し、神を崇拝する聖職者のポーズをとっていたンフィーレアに罪悪感を覚えたドモンは、その気持ちから己を素早く解き放つ為に要点だけ伝えた。
「単刀直入に言うと、お前に我等の協力者になって貰いたいのだ」
「ぼ、僕がですか!?」
ンフィーレアは目を見開き驚愕した。
一言目が余りにも意外で、それに対して脳が混乱してしまったのだ
「不服かな?」
「い、いえ……そうではないのですが……。神様に必要とされる理由に思い当りがなくて……」
「そのことか……」
ドモンは一拍の間を開け、溜息混じりにアインズの方に視線を動かす。
そして、アインズはその仕草を合図に、ドモンに代わり話を切り出す。
「ンフィーレア・バレアレよ。お前はこの世界が今、大いなる闇に飲み込まれようとしているのを知っているか?」
「大いなる……闇……?」
アインズは全身を蛙に舐めまわされるような錯覚を覚えながら、ドモンが考えた脚本通りの内容をンフィーレアに説明したのだった。
どうも、最近ソシャゲ回しが辛いTackです。
やっとカルネ村に再臨(笑)出来ました。
ハムスケー! もうすぐ行くぞー! ……お前のシーン全カットするかもしれんがなwww
ドモンの描いた安いシナリオも少しずつ明らかにしていきます、これからも読んで頂けると嬉しいです。