拳の一夏と剣の千冬   作:zeke

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今回のメインは鈴ちゃんと一夏の出会いです。


第15話

「さあ、続けようぜセカンド」

 

そう言ってセカンドに体を向ける一夏。

その背後には一対一の真剣勝負に水を差し、一夏の怒りの逆鱗に触れバラバラのスクラップに処断された無人機(無礼者)の残骸が煙を上げていた。

 

そんな一夏にセカンド 鈴は、冷や汗が流れる。

さっきの無人機を破壊する時の一夏はセカンド 鈴が小6の時に苛めをしていた主犯とその取り巻きをぶちのめした時に見せた表情だ。――憤怒の一夏。

 

鈴を苛めていた主犯とその取り巻きをぶちのめして以来、そう呼ばれるようになった。

その時に主犯と取り巻きを裸にした上で写真撮影し、「このきったねえ、ブッサイクの醜い裸体をネットにバラまれたくなきゃあ、口外しねえ事とこいつを二度と苛めねえ事だな。まあ、手前らがこいつに言った暴言の数々を録音しといたから出るとこ出てもいいけど……やるんだったら徹底的にやったるし、潰させて貰うぜ」そう云って以来、二度と鈴を苛める事はなくなったばかりか、一夏がいないかどうかビクビクと臆しながら学生生活を送るようになった。

 

怒りの矛先がこちらに向かっていない事を切に願いながら鈴は連結を解いた二本の青龍刀を構える。

 

「どうした?かかってこないのか?」

 

大剣を構えながら言う一夏を鼓動が速くなるも、冷静に観察する。

一夏の声。先程、無人機を相手にしていた時とはまた違う、激情に駆られているような声ではない。

 

巨大な大剣である雪片弐型の剣先は鈴に向けられていて、直ぐに動けるような足取り。

 

その顔は楽しそうに口元が無意識なのか僅かに上がっており若干白い歯が見える。

 

そうだ。そうだった。

織斑一夏はこういう人間だった。卑怯汚いは敗者の戯言とぬかし、どこかフェアプレイをしようとする。おかしな人間だった。

それを思うとクスリと鈴は笑ってしまう。

 

「んだよ!」

 

「べっつに~」

 

「変な野郎だ」

 

「お生憎様、私は女ですけどね~」

 

懐かしい。二年前まで一夏と一緒に居たと言うのに、こうして軽口をたたくのが非常に懐かしく思えてしまう。

だが、私が勝てばそれも今日で終わりだろう。次からは伴侶として、旦那様として共に生活するのだ。その為には――

 

「負けらんないわね」

 

この試合、この一戦でラストチャンスを使っている為、文字通り後が無い。背水の陣。ならば――

 

「全力で行くわ!ありったけの思いを力をあんたにぶつけてあげる」

 

―自分の持つ思いを、力の全てを織斑一夏に見せるまで。

 

一夏の重い斬撃に耐えれるように青龍刀を強く握りしめる鈴。

一撃一撃が重く、大剣を扱っているとは思えない速さで連撃を繰り出す相手。まるで、大剣を日本刀の様に扱う相手に、相手の武器が大剣であると言う思考を捨てて相手が大太刀を持っていると考えを変えてみる。一撃一撃が重い大太刀使い。これならばしっくりくる。

一夏が使える武装はあの巨大な大剣のみ。今までの投石をしてきたと言う考えを全て捨てる。シールドダメージを投石によって削られても構わないと割り切り、相手の斬撃を真正面から受け止めれば受け止めきれずに押されるだろう。

ならば、避け、又は受け流し、反撃による連撃でシールドエネルギーを削る。

 

無人機との戦闘で見せたあの機動力。恐らく甲龍を上回る。

 

加速されればこちらが不利。加速された状態であの巨大な大剣を振られれば、受け止めきる事は不可能。

 

ならば、加速される前に動き一夏の加速を押し込めた状態で、大剣の動きを封じる。

一夏の真上から強襲できれば、一夏のあの巨大な大剣の動きを封じ込める事ができ、それに加速させることを阻止できる。

 

作戦は纏まった。

あの技を使うしかない――瞬時加速を

 

出来るかどうかは解らない。

未だに出来ない時と出来る時がある。

 

だが、ここで賭けに出なければジリ貧である。

相手は一夏。大剣しかないとは言え、こちらの方が未だに武装が多いとはいえ、相手は織斑一夏である。どんな攻撃をするか解らない以上、動きを封じ込めるしかない!

 

「……」

 

つばを飲み込んだ瞬間、鈴は動いた。

瞬時加速による一夏の真上からの強襲。

 

「!?」

目の前から消えた鈴に一夏は驚くもすぐ真上に居る事に気が付いた。

 

高度と加速による鈴の斬撃。

その斬撃を両手で持つ雪片弐型で対応する。

 

ギリギリと金属音を生じさせながら二本の青龍刀と雪片弐型がぶつかり合う。

更に加速をして一夏の雪片弐型を押し出す様に青龍刀でゴリ押しする。

 

地の利は鈴にあり、一夏は雪片弐型を上空に向けて押し付けるのに精一杯で立ち位置上鈴を蹴る事が出来ずにいた。

 

徐々に押し負けて行き鈴の青龍刀が一夏の顔に近づいて行く。

 

「これで……終わりよ!」

 

回避は不可能。

鈴の肩のアーマーがスライドされ一夏に向かって衝撃砲の見えない銃口が向けられる。

 

「……舐めんなよセカンドォ!」

 

左手だけで雪片弐型を持つ様に持ち手を変える。

その瞬間一夏が一気に押し負けるももう少しと言うところで雪片弐型で鈴の青龍刀を受け止め、右手で鈴の左手首を掴み、クルリンとその場から右方向に立ち位置を変えながら片手で背負い投げの要領で鈴を地面に叩きつける。

1割以下の力で鈴を地面に倒した。

と言うのも、一夏が鈴の攻撃を受け止めている間鈴は一夏の動きを封じ込めようと一夏のほぼ真上から強襲した。

それを一夏は頭上からの強襲をその場で対応した為、真上を見上げる形で鈴の攻撃を雪片弐型で防ぐことに成ったのだが、この時鈴は一夏の動きを封じる為にどんどん加速していた。

 

つまり、デコピンの溜めの役割を一夏はしていて、その溜めである一夏が退けば鈴は自分の加速によって地面に激突するのであった。その激突する勢いを利用して一夏は背負い投げを行った。

 

正に鈴は自分のエネルギーが返って来たような形と成った。

 

グルンと視界が反転し地面に叩きつけられた鈴は、背中から衝撃が体中を駆け巡る。

 

「終わりだ、セカンド!」

 

そして、見える無数の拳。ISの補助によって見える一夏の拳は残像の所為か無数に見え後ろは地面で逃げ場がない。

無数の拳は的確に鈴の急所を狙っており、一撃一撃があたる事にすでにシールドダメージとなって削られている。機関銃のように繰り出される一夏の拳はシールドエネルギーをもの凄い勢いで削っている。

 

ああ、これだ。

私が一夏に出会って欲しがっていた理由。よくある、助けられたからではない。この誰にも媚びる事無く、ただまっすぐに己の道を生きようとする強さと猛々しさを表現したこの瞳に魅かれたのだ。

 

思い出せば、自分を苛めてた主犯と取り巻き達の親が学校に乗り込んで来た時も平然と涼しげな顔で相手をしていた。

自分と一夏は担任の先生に校長室につれていかれ、向こうの親が裁判だ警察だの言っていた時に私はビクビクしていたが彼は、涼しげな顔で話していた。

 

「ちょっと、待って下さいよ。おばさんら」

 

「まあ、なんて口の悪い。子どもなんでしょう!校長先生、おたくの学校の子供はどう教育されているんですか!?」

 

キッと鋭い保護者の視線が校長先生に一斉に向けられるが当の彼は可笑しそうに笑いながら言った。

 

「伸び伸びと正直者に成る様に育てられてますけど?」

 

その言葉を聞いた私は思わず吹き出しそうになった。

保護者のお母さん方はキッと鋭い視線を彼に向けるも彼は臆することなく続ける。

 

「別に、僕は正直に申し上げているだけですけどね。目の前の保護者さんらの様に無駄に厚化粧をして小皺やシミをかくし、自分の都合の悪い事は聞かずに真実を捻じ曲げる捻くれた大人よりは、純真無垢でピュアな心の持ち主のつもりですけど」

 

これに保護者らが怒った。烈火のごとく顔を真赤にして怒った。

 

それに慌てた担任の先生が彼に謝りなさいと言うが彼は嫌だと言った。

そんな彼の頭を掴んで無理やり彼を謝らせようとしたものだから彼が怒った。

先生の手首を掴み地面に投げる。これが、背負い投げと言うやつなのかな?

 

目を丸くする先生を嘲笑する彼。だが、その顔は絶対零度の冷たい眼での見下すような冷酷な眼だった。

思わず体がこわばってしまう。

あの、いじめの主犯と取り巻き達に見せたあの眼だ。

 

「自分がやった事が間違いだったとは思えません。なのに、何故教謝らないといけないんですか?教えて下さいよ先生。貴方教師でしょう?だったら、教えて下さいよ。理論平然と僕のどこに落ち度があったのか。それとも、先生は他人の顔色を窺ってご機嫌とって生きて来たから僕にそうしろと?僕に同じように生きろと自分の生き方を押し付けるんですか?僕にはとても出来ない。虫唾が走り、反吐が出そうだ」

 

その時丁度放送が流れる。

あれ?こんな時間に放送って流れる事ってあるのかなと思っていると

 

『おい、リンリンちゃーん』

 

『ぎゃははは。なあ、リンリンってパンダみたいじゃねえ?』

 

『そうそう、笹食えよ笹。パンダは笹が主食だろ』

 

『あ、俺明日笹を持ってこようか?家が山を持っているからさ、丁度竹が生えてんだよ』

 

『あ、いいね。でも、大丈夫か?こんな事してても』

 

『大丈夫だって。家の親PTAだし、家では良い子ちゃんぶってっから』

 

『息子こんなに真っ黒なのにな』

 

 

放送から録音された苛めの記録が流れた途端保護者の顔が真青に成った。

 

『なら、安心だな』

 

『そうそう、家で良い子ちゃんぶってりゃ親も信用すんだよ』

 

『あ、良いねそれ。今度俺もやってみよーっと』

 

「「「もうやめてぇええええええ!!」」」

 

親たちの絶叫が校長室に広がる。

 

絶対零度の冷たい視線で彼は保護者達に言った。

 

「んで、まだこんな下らない争いを続けますか?続けるんでしたら構いませんが、その場合こちらもそれ相応の対処はさせて頂きます。あ、何処の新聞社の新聞をおとりでしょうか?そこの新聞社さんに連絡させて頂きまして事の次第をインタビューさせて頂きます。あなた方ご自身がご自分の方が正しいと言うのでしたら、その主張を通せば良いだけのことですよ。世間の反応を見て出る所に出て白黒はっきりつけましょうよ。あ、テレビ番組に出演した方がよろしかったでしょうか?」

 

保護者達は真青に成った状態で私に御免なさいと謝った。

フンと彼は鼻で笑いながら口を開いた。

 

「最初っからこうすればいいんですよ。あんた等は、相手が自分よりも年下の子供だから自分らの言いなりに成ると思ったの?だとしたら、ばっかじゃねえの。あんた等みたいなのが居るからうちの担任みたいなのが生まれるんだよ!あんた等みたいな存在が生きているから!うちの担任みたいなのが生まれて、挙句の果てにその生き方を子供に押しつけようとする!分かるか?あんた等みたいなのが居るから、世界はこうなっちまうんだよ!あんた等みたいなのが居るから、世界は「織斑君!」」

 

 

更にヒートアップしそうになる彼に校長先生が横から口をはさんだ。

 

「織斑君、君のやっている事は正しい。だが、途中から間違えている。今の君は保護者の方の存在を否定している」

 

その言葉に彼はだから?と校長先生に尋ねた。

 

「だから?だから、どうしたと言うのですか?ガンは早いうちに摘むのがセオリー。人間もまた早いうちに他の人が毒されない様にこの目の前の保護者さんらを摘んだ方が良いんじゃないんでしょうか?僕は、こんなガンの様な人の為に大切な人が泣きました。泣かされました。この人らみたいなのが居るとイラつくんですよ!生きている事が、こんな人達が生きている事によって今回は罪も無い彼女が泣かされそうになりました!こんな存在が生きていること自体が罪であり、許してはならない事なんですよ!」

 

その言葉に保護者達は涙を流す。

 

校長先生は優しそうな表情で彼を諭すように言う。

 

「確かにがん細胞は転移するし、がん細胞に侵された細胞は治せない。でもね、織斑君。人は変われるんですよ」

 

「そんな悠長な事を言っているから他の罪も無い人が毒される!泣く事に成るんですよ!僕は自分の生き方を変えるつもりはありません。もう良いでしょう校長先生。貴方は貴方の主張を通せば良い。僕は僕で自分の主張を貫くだけです」

 

彼はそう言って校長先生に一礼して颯爽と校長室を出て行った。

担任の先生は床で呆けているし、保護者達は床でわんわん泣いているし、私はどうしたら良いのか解らなくなって校長先生に失礼しましたとだけ言って彼の後を追う。

 

彼はすぐに見つかった。校長室の近くにある放送室に入って行ったのだ。

私も彼の後を追って放送室に入ると、赤毛の男子が彼と話していた。

 

「よお、一夏。どうだった?」

 

「ああ、下らない戯言に時間を割いてしまったよ。最悪だ」

 

「んでも、その割には顔が笑ってるぜ」

 

「まあ、良い年こいた大人が子供に言い負かされてたんだし、存在を全否定されたんだ。あの時の表情ったら最高だったぜ」

 

「うわ、悪い奴。俺もその現場に居たかったぜ」

 

「んで、極めつけはやっぱり、あの放送が流れた瞬間だった。今まで信じて来た者に裏切られて絶望する様子は滑稽で愉快だったわ」

 

「うわ~、マジで現場に居合わせたかったわ~。なあ、記録映像とかねえの?」

 

「あるわけないじゃん、馬鹿。監視カメラがあったらハッキングして入手してたんだけど、所詮小学校だし。お坊ちゃま校だったらあるかもしんないけど」

 

「あ~、今度ジュースおごれよな」

 

「モチのロン」

 

その赤毛の少年は彼と親しそうに話してた。

私は彼の傍に寄ると赤毛の少年も彼と一緒に私を見る。

 

「あ、あの!」

 

「あ゛?」

 

「おい、一夏。女の子だぜ、相手は。すまねえな、君。此奴、眼つきとみてくれと態度が悪くて誤解されやすいんだが、良い奴なんだよ」

 

「おい弾!手前、ぶっ飛ばされてえのか!?」

 

青筋を浮かべて赤毛の少年弾に吠える彼。そんな彼の反応がつい面白くて笑ってしまう。

 

「んだよ!別に面白くないだろ」

 

拗ねる様子の彼を見て安心した。

同じ年齢の小学生であると。

 

あの大人たちを相手にし、威風堂々していた彼はまるで違う次元か年齢だと思ったけど違った。

 

「あ、ありが…とう」

 

きっと今の私は顔が赤いだろう。

顔が熱を持っている様に熱く感じるのだからきっとそうだ。

 

「別にお前の為じゃない。同じ人間としてやり方が許せねえから潰しただけだ」

 

「とか何とか言ってお前女の子だったから助けたんだろ?素直じゃねえなあ」

 

売り売りと彼の横っ腹を肘でつつく弾。

そんな弾の頭を掴み窓を開ける彼。

 

「おい、弾!ちょっと死んでこいや。後で天国だったか地獄だったか教えてくれ」

 

「まてまて!窓から突き落とすのは洒落に成らんって!」

 

「ジタバタすんな!男なら潔くスパッと逝けや!」

 

「逝くか馬鹿!ジュース奢って貰ってないのに!これじゃあ、俺が働き損じゃねえか!」

 

え!?指摘する所そこなの!?

 

「んじゃあ、お前が死んだらお供え物としてヨーグルッチRを備えといてやっから心配すんな」

 

「一夏、馬鹿かお前!死んでお供え物貰っても味わえないかもしれねえだろ!」

 

「んでも、空を自由に飛べるぜ。IS無しで」

 

「おお、流石神童!って、それじゃあ死んじまうじゃねえか」

 

「違う。弾、お前は間違っているぞ!」

 

「何がだよ!」

 

「死んじまうじゃない。死ぬんだよ!」

 

「あほかぁぁぁぁぁぁぁ!!そんな現実、俺は認めない!」

 

「残念ながらこれが現実だ」

 

「一夏さん、マジ調子こいてすみませんでした!よろしければ靴を舐めますので、どうかお許しを…」

 

この人にプライドは無いのだろうか?

そう思っていたら彼はフンと鼻で笑って掴んでいた弾の頭を解放した。

 

「解ればよろしい。後、靴舐めたら捨てなきゃいけなくなる。そしたら、殺されるからやめろ」

 

「え、それじゃあ舐めたくなる」

 

「千冬姉に俺とお前両方が」

 

「……やめておこうか。命は大事に」

 

「ああ、命は大事に」

 

この二人の関係がこの時私にはいまいちよく理解できなかった。

だが、この二人。特に大人を相手取った彼でも恐怖する存在が居て二人はその存在に頭が上がらない事が分かる。

 

そして、この時が私、凰 鈴音と織斑一夏、五反田 弾との出会いだった。

 

 

 

「ほら、大丈夫か?」

 

そう言って一夏は私に手を差し伸べてくる。

 

「やり過ぎよ、あんた」

 

軽口を叩きながら私は差しのべられた手を掴んで彼に引き起こされて立ちあがる。

 

「おかげで走馬灯を見ちゃったじゃない」

 

それを聞くと彼はゲラゲラ笑う。

 

「そりゃそりゃどうも。んで、どういうのを見たんだよ」

 

「あんたと初めて会った時の事を思い出したのよ」

 

「あ~、あれか。別にそこまでインパクトある事でもないだろ?」

 

「普通小学生が大人を投げて、挙句大人を言い負かせて泣かしてインパクト無いって言わないわよ。ありまくりよ、ありまくり。それにあんた、さっきの戦闘でも思ったけど……」

 

「ん?」

 

「昔っからやり過ぎなのよ!シールドエネルギーが無くなってもボコってくれてたじゃない!」

 

「そう吠えんなよ、セカンド。それと……」

 

「それと、何よ」

 

「中々面白かったぜ。ありがとな」

 

「べ、別にあんたの為じゃないんだからね!」

 

「でも、約束は約束だかんな。お前は晴れて俺の嫁候補から下僕一号になったな!」

 

「鬼、悪魔!鬼畜外道!!」

 

「フハハハ!何とでも言え。勝負は非情。卑怯汚いは敗者の戯言!」

 

そう言いながら彼はISを収めて地面に降り立った。

 

「じゃあ、これから宜しくな。下僕一号君」

 

ニヤリと笑う彼の眼は苛めの主犯とその取り巻きをぶちのめした時と同じ眼だった。

 

あ、私、これ死んだかも。

 

私はそう思わずにいられなかった。




如何でしたか?
因みに原作だと弾との絡みは中学に入ってからですがこの作品は小6の頃には弾君との面識があります。


感想くれると嬉しくて創作意欲がわきます。出来たら、感想下さい

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