死なないことはチートでは無いのだろう   作:my茸

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主人公の名前決まりました!アスタ・レザレクション君です。
"豊穣の女主人"編は前後編になります!たぶん。おそらく。きっと。
ヒロイン候補募集してます。取り敢えずリューさん出しました。


第2話、俺は今日、神を超えた。

前回のあらすじ

「ミノタウロス泣かせたんですか。剣姫さん流石です。」

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本編スタート〜

 

「ぎゃぁあああああ痛い痛い痛い痛い体が折れるっ⁉︎」

 

オラリオのメインストリートから離れた所にある廃教会に少年の叫び声が響き渡る。

因みにこの教会、夕方頃になるとロリ巨乳の幽霊がフラフラと現われるという噂がある。

…なんでも人様の住まいでグータラしていたのを追い出された少女もとい幼女が住み着いたとか。

この余りにも正確すぎる噂の出所はモチロン神様達であり、純粋にそれを信じ、幽霊を恐れる子供達は滅多にここには近付かない。

最近、血塗れの少年の幽霊も現れたとか。

 

しかし、だ。

 

「……今はそんなふざけた噂(神の悪戯)はどーでもいい。」

 

「ひっ!お、落ち着くんだアスタ君!何をそんなに怒っているんだい⁉︎」

 

たった今目の前の(少年)によって気絶させられた白兎(少年)を目の隅に捉えながら(ヘスティア)少年(子供)に問う。

 

「俺のスキルについてだ。…隠してただろ?」

 

思わず目を逸らす。

 

「なんでだ?スキルを教えないのは俺ら(冒険者)の命に関わる。」

 

「当たり前だろう…ボクは家族が酷い目にあうのは耐えられないんだ。」

 

前代未聞のレアスキル。退屈に飽きた数多の神々(超絶暇神)には格好の餌食。

 

「…なるほどな。まあそもそもこのスキル、俺が一度死なないと気付かないハズのもんだしな。」

 

ジト目で少年を見る。

 

「…それだよ。なんで君はスキルに気付いたんだい?場合によってもよらなくてもボクは怒るよ?」

 

その言葉に目の前の少年はうっと呻く。

 

「結局怒るのかよ……まあ仕方がないか。5層に2人で降りて別行動してたら(ベル)を追い回してた変態牛野郎(ミノタウロス)に踏み潰された。」

 

「っ!はぁぁぁぁあああああ⁉︎なんでまだ冒険者登録して日が浅い2人が5層まで降りているんだい?それも敢えてソロで‼︎」

 

ーーあ、それ二番煎じよ。エイナさんにも言われた。

 

 

ガミガミ怒る主神(ヘスティア)を前にあの時の光景を思い出す。牛に振り下ろされる武器。吹き飛ぶ景色。痛みは辛かった。しかし、恐怖はなかった(・・・・・・・)。…俺も少しおかしくなっているのかもしれないな。まあ気にしないけど。

 

「…だいたいきみはぼくのことをもっとそんけいすべきだとおもうんだよべるくんをすこしはみならってだねあさからゆうがたまではたらいているかみなんてなかなかいないんだぜまったくほんとにきみは(以下略

 

「オーケー、了解、アイアンダスタンド。」

 

もはやBGMと化していた神の言葉(ヘスティアの御説教)を遮って立つ。

 

「腹減ったし飯にしようぜ?」

 

やや不服そうなヘスティアも立つ。

 

「…その前にステイタスを更新しておこうじゃないか。二人共色々あったんだろう?結構伸びてるかもしれないぜ?」

 

♢♢♢♢

 

どうやらあの後でベルもスキルを発動していたらしい。

しかもスキルの内容が内容の上に、ヘスティア曰く「どこの誰とも知らないヴァレン何某」によってもたらされたそうで。

…いやそれオラリオの誰でも知ってんだろ。某剣姫さんじゃないですか。じゃが丸姫じゃないですか。

 

そんなこんなで、"バイト仲間と飲み会"もとい"ミアハ様付き合わせて酒に飲まれに行く会"に飛び出していったヘスティア以外の2人でベルが約束したって言う酒場へとやって来た。

 

「ここって…」

 

「あ、アスタは初めて?豊穣の女主人って酒場なんだけど、今朝シルさんって店員さんからお弁当貰ってね。代わりに今晩行きますって約束したんだ。」

 

ーーなるほどシルさんか。ベル君はお弁当と上目遣いにやられたんですね分かります。

 

「あれは良質娘の皮被りに被った小悪魔だよなぁ…」

 

ぼそっと呟く。

 

「え?アスタごめん聞いてなかった。なに?」

 

「いや、何でもない。早く入ろうぜベル。」

 

などと話していると、入り口からぴょこんと銀色のしっぽがあらわれる。

 

「あ!来てくれたんですねベルさん‼︎」

 

「シルさん!今朝はありがとうございました。」

 

「いえいえ♪御席へ案内しますね。お客様一名入りまーす!」

 

ーーいちめい?あれー?シルさん俺はー?

 

「すいませんアスタさん。シルははしゃぐと偶に周りが見えなくなるので。」

 

代わりに対応してくれたのは若草色の髪を持つ美少女。いや、美エルフ。

 

なぜ俺がここの店員と知り合いなのかって?

それはまた別の機会に話す。今は猛烈に腹が減った。

今ならあの伝説の賢者の石でも食えるくらい腹が減った。

ハラーヘッターと賢者の石。

 

話が逸れた(それはともかく)

 

ベルの向かいに座ると、何やらベルがミア母さんを唸らせる程の大食漢にーー

 

「なってないよ⁉︎なってないから!アスタまで悪ノリしないで!誤解解くの手伝ってよ‼︎」

 

隣のシルと、一瞬のアイコンタクト。

そしてーー

 

「「テヘッ☆」」

 

「仲良いですねオイィィィィ!!!!」

 

「アスタがなんかキモいことしてるにゃ」

 

…よし。クソ猫歯ぁ食い縛れ。

 

「アスタ⁉︎なんで椅子掴んで立とうとしてるの⁉︎」

 

「いい加減にしなお前たち!黙って飯を食うこともできないのかい⁉︎」

 

静まり返る店内。この店でミアさんに歯向かうなんて出来る訳がない。

…たった一人を除いて。

 

「ミア母さんがおこったー。うわーん。(棒)」

 

「お黙り!」

 

ドガァン!

 

アスタ は うごかない! ただ の しかばね の ようだ!

 

「アスタ…?」

 

白兎が震えながらこちらを見ている。

 

「アスタは滅びぬ!何度でも蘇るさ!」

 

てってれーと効果音が聞こえた。

 

「あそこであんな事をのたまう輩なんて神でもいませんよ。」

 

と、リューさんが溜め息をつきながら言ってくる。

 

『やべえあいつ神々(俺たち)超えやがった。』

 

『あいつ神ノリ解ってやがる。』

 

『『『アスタさんマジリスペクト』』』

 

どっかから尊敬の声も聞こえてきた。別に要らん。

 

とまあワイワイ騒がしく夕食を取っていると、急に周りの客が静かになる。

何故かベルもポーっとしてそっちを見ている。

 

「む?」

 

見ると、ちょうど団体が入ってくるところだった。

 

「ミア母ちゃん来たでー!よっしお前ら!今日はうちの奢りや!飲め食えー!!」

 

「「「「うおぉーーーー!!!」」」」

 

 

『おお…女のレベル高えな』

 

『馬鹿!エンブレムを見ろ!ありゃ【ロキ・ファミリア】だ。』

 

『ってことはあれが剣姫か?』

 

当然ベルの視線の先には憧れのヴァレンなにg…ゲフンゲフン!ヴァレンシュタインさんが立っていた。

 

 

…やめろよベル。そんな目で見るなよ。ちゃんと言い直しただろ?




いやーどうなるんでしょうね?(困惑)
ヒロイン、エルフにこだわるつもりは無いのでじゃんじゃん希望出して下さい!お願いします。
この通りorz


加筆修正しました。

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