東方少年呪   作:CAKE

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どうも、おはこんばんにちは。CAKEです。
やぁぁぁったぁぁぁぁぁぁ!お気に入りが5!五!伍!
本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
そして最近文章力を鍛えようと本を読み始めました。
成果?そんなものは無かった。
あ、後半は会話ばっかです。
「いいぞ、もっとやれ」
という方は腹筋十回やってから本編をお読みください。
では、どうぞ。


EP,5 【ユウと仮面】

霊夢は、今の状況がさっぱり理解できなかった。

目の前にいる、強大な人面ネズミみたいな妖怪。

それでいて、体の大きさは虎並みの大きさをしていた。

強さで言うと中の上くらいの妖怪であるというのは、先ほどから見えている牙や、大きな爪を見て分かった。

いずれにせよ、ただの人間では手も足も出ないだろう。

だからこそ、今の状況はおかしいのだ。

妖怪は何者かに攻撃をくらい、プルプルと痙攣しているのだ。

その犯人は―――

 

「ユウ………?」

 

目の前に立っているユウだった。

しかし、いつもの彼ではなかった。

その顔は、例の真っ白な仮面で覆われていた。

 

「ユウ……なの?」

「………」

 

返事は無い。

もう一度呼びかけようとした時、ユウの体がぶれた。

 

「ギャオスッッ!!??」

 

そして妖怪の体が上へと飛ばされた。

ユウが妖怪を蹴り飛ばしたのだ。

そして霊夢は、ユウの体から『バキッ』という音を聞き取った。

そして、ようやく理解する。

 

「(マズイ……ユウの体の制御が外れている!)」

 

人間は力を出し過ぎぬよう、脳が制御をかけている。

なぜなら、力を100%出してしまえば、それなりの反動が返ってくるからだ。

恐らく、ユウは先ほど妖怪を蹴りあげたときに脚の骨を折ったのだろう。

ならば一刻も早く止めなければならない。

だが―――

 

「(………駄目だ、浮けない!)」

 

現在、霊夢は妖怪の能力で能力の使用を封じられていた。

何もすることはできなかった。

そして、ユウは惨殺を始めた。

連続で繰り出される容赦のない攻撃。

宙に舞い上がったと思ったら地にたたきつけられ、次の瞬間には宙に舞い上がる。

妖怪は、その攻撃に為すすべは無かった。

最初のほうに聞こえていた断末魔も聞こえなくなり、赤い液体が散りばめられていく。

その姿は、誰がどう見たって、『化け物』そのものだった。

霊夢には、自分の目を疑った。

あの優しいユウがこんなことをするとは想像もできなかった。

まるで、人格が変わったようなその変貌ぶりに、霊夢は絶句していた。

そして、フッと体が柔らかくなる。妖怪が息絶えた証だった。

そして、霊夢はフラフラとユウに近寄る。

今のユウは、全身が血まみれだった。

 

「ユウ………ねぇユウ!」

「…………ご……な…い……」

「え?」

 

そして、ユウは倒れ込んだ。

 

「ちょ、ユウ!」

 

霊夢は慌ててその白い仮面を外した。

 

「え………泣いてる……?」

 

そのユウの顔は、涙で濡れていた。

 

 

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その後霊夢は、ユウを永遠亭へと運んだ。白い仮面も一緒に。

 

「………これは酷い怪我ね」

「そんなことは見たらわかるわよ。どれくらいで治せるの」

「そうね……ざっと二週間かしらね。至る所の骨が折れてるし、四肢の筋肉が千切れてる。何がどうなったらこんな状態になるのよ……」

 

はぁ、と永琳はため息をこぼした。

そして粗方の処置をした後、霊夢と永琳は話し合っていた。

霊夢はあの事をすべて話した。

 

「なるほどね……だから『化け物』………それで、その白い仮面って言うのは?」

「これよ。最初から手に持ってたけど………大切なものなのかしら」

 

そして霊夢は例の白い仮面を永琳に渡した。

すると、永琳の目の色が変わる。

 

「霊夢………これ本当にユウが持ってたの?」

「そうよ………って、永琳、これ何か知ってるの?」

「………いいえ。これ自体は知らないわ。だけど、見る限り、呪いが掛かってる」

「呪い!?」

 

霊夢は勢いよく立ち上がった。

 

「ちょ、落ち着きなさい。びっくりするじゃない」

「悪かったわね。それで、何の呪いなの?」

「うーん、憑依系の呪いね、これは」

「憑依系………ユウは何かに取りつかれてたってこと?」

「そうね。後、霊夢……」

「何?」

 

永琳は一息ついてから話し出した。

 

「もう、この仮面をユウにつけないで頂戴」

「……どういうこと?」

「さっき、ユウの精神状況を見たわ。そしたら、精神が少し、前会った時よりも欠けてるの」

「………は?」

「恐らく、仮面を付けてる間はその仮面に精神を乗っ取られる。さらに、付けていれば付けているほど、精神がその仮面に食われてるのでしょうね」

「もし、精神が全て食われたら?」

「廃人よ。ただ存在してるだけ……」

 

永琳は重い口調で言った。

 

「……分かったわ。その仮面は貴女が預かってて頂戴」

「分かったわ。それと……」

「何かしら?」

 

そして永琳は手を顎に当てて、考え始めた。

 

「気になったのだけれど、その妖怪は『封じる程度の能力』があったんでしょう? 何故ユウは動けたのかしら」

「………分かんないわ。能力なのかもね」

「だとしたらどういった能力なのかしら………」

 

そして少しの沈黙の後、霊夢が言う。

 

「………『能力を受け付けない程度の能力』かしらね」

「なるほど……でも、どう証明するの」

「今度、紅魔館にでも連れて行ってみるわ」

「そう」

 

その時、隣の部屋で小さなうめき声が聞こえた。




はい。いかがだったでしょうか^_^
ひぃぃ文章力がほしいよ(((gkgkbrbr
なのでクリスマスにサンタさんの家に脅迫しに行こうと思います。
では、また次回!


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