今回も日常編です。あのマスゴミも来ますよぉ。
「いいぞ、もっとやれ。」
という方も、そうでない方も読んでってください!
「へぇ〜、霊夢んとこで居候ね〜」
今は夕方。ほんのりと空に赤みが差してきた頃だ。
ユウ、霊夢、魔理沙は現在居間でお茶をすすっている。
「にしても……ユウ、だっけか? お前も大変だよなぁ。こんな奴のとこで居候だなんてな」
「ちょっと魔理沙。それってどういう意味かしら」
「人使いが荒いってことに決まってるじゃないか」
「もうアンタ帰りなさいよ。てか帰れ」
「嫌だぜ」
ユウは「あはは………」といった感じで苦笑いを浮かべていた。
実はユウは人見知りな性格を持っていて、警戒やら不安やらで霊夢の陰に少しだけ隠れている感じだ。
「ユウ、辛くなったら言えよ。うちに泊めてやるからさ」
「は、はい。ありがとうございます」
「アンタの家って超汚いじゃない……」
そしてしばらく3人は雑談をして過ごしていた。
と、そこに。
「はーーいどうもーーー!こんばんわ!」
「うげ、もう烏が来た……」
「おう、文じゃないか。何しに来た」
突然、居間に一人の女の子が割り込んできた。
ユウは突然の出来事に「ひっ……!」と驚いてしまう。
「ええ、ちょっとネタの匂いがしたので来ました! そこの少年のことですけどね」
「ちょっと文。アンタのご入場のせいでユウが震え上がってるんだけど」
「………! ………!」
「あややや?ちょっと驚かせすぎましたかね……」
文と呼ばれた少女は計画が失敗したかのように頭を掻く。
ユウは小刻みに震えて霊夢の袖をガッチリ掴んでいた。
文はユウの前に行くと、自己紹介を始めた。
「初めましてユウさん。私は清く正しい射命丸文と申します。文って呼んでくださいね」
「は、初めまして……ユウです」
「はい♪ じゃあちょっと幾つか質問してもいいですか?」
「え、あ、はいドウゾ……」
そうして新聞記者による質問が始まった。
しかし、それがいけなかった。相手は医者ではない。聞けることは全部聞き出す『新聞記者』なのだ。
「外の世界では何をしてたんですか?」
「「…………ッ!」」
言ってしまったのだ。ユウと霊夢の顔が一瞬にして強張る。
霊夢は知っている。詳しい事は分からないがユウが外の世界で辛い思いをしてきたというのを。
しかし、そのことを目の前にいる新聞記者や隣でせんべいを齧っている魔法使いはそんなことは知らない。
「あーー、それは私も気になってたぜ。ユウ、お前何やってたん……おい?ユウ?」
「ぁ…………ぁ…………………」
ユウが突然涙ぐみ始める。
表情の変貌ぶりに魔理沙と文は首をかしげてしまう。
「ん?どうしたんですかユウさん。何か体調でも___」
「アンタ達ちょっと来なさい!」
「うおっ⁉︎」「あやぁ⁉︎」
突然、霊夢が魔理沙と文を引っ張り外へ出す。
ユウは居間に一人の取り残されたのだった。
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霊夢は魔理沙と文を離れたところに連れて行った。
「いてて……何すんだぜ霊__」
「黙りなさい。いい? 今から大切なこと話すからね」
そして霊夢はこれまでの事や自分の推理を二人に話した。
どんどん二人の顔に真剣味が出てくる。
「なるほど……さっきのはタブーだった訳か」
「あやや……それはいけないことをしてしましましたね………」
「私がユウをここに置いてるのはユウの事を解析したいからよ。まぁ、今のところ変わったことないけど」
「分かった。今後気をつけるぜ」
「私もそうしたほうが良さそうですね」
そして、3人はユウの元へと戻っていった。
その頃霊夢はあることを心配していた。
ユウは純情だ。優しい心を持っているが、一度ショックを与えてしまえば立ち直るのは難しい。
「(また正気を失わなければいいのだけれど………)」
そして3人はユウの元へと着いた。
「ユウさーん。大丈夫ですか?」
「ごめんなユウ。何も知らず聞いちまっ………って、寝てる?」
「いや、気絶してるわね」
ユウは畳の上でうつ伏せになっていた。
「はぁ。これは面倒ね……」
「(言葉一つで気を失っちまうとはなぁ………外で何があったんだよ)」
「(あやや……これは記事にしないほうが良さそうですね……)」
そして、3人はそれぞれ考え事をして、ユウを布団の上に寝かせるのだった。
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「ん………」
「あ、起きた」
ユウが目を開ける。周りはもう既に暗くなっていた。
「あや、ユウさん。おはようございます。初めまして。射命丸文と申します。文って呼んでくださいね」
「あ……はい。初めまして……?」
ユウは何かおかしい、という風に首をかしげる。
「あ、あの……」
「はい、なんですか?」
「初対面……ですよね?」
「その筈ですが………どこかで会いました?」
「うーん……」
ユウが首をさらにかしげる。
「ほら、ユウ。いつまで寝てんの。夜ご飯よ」
「あ、霊夢さん。おはようございます」
「ん、おはよう。ほらちゃっちゃとこっち来て座りなさい」
「はぁい」
ユウはのそのそと布団を出てゆっくりと霊夢の隣の座布団に座る。
「よ。私は霧雨魔理沙だ。魔理沙って呼んでくれ」
「魔理沙さん………?」
ユウはまた首をかしげる。現在ユウは強烈なデジャヴ感に襲われていた。
「じゃあ、ユウさん。色々話を聞かせてもらってもいいですか?」
唐突に文が話を切り出す。
「あ、はいどうぞ……」
そして文はオッホンと咳払いをして質問を始めた。
「ユウさんは霊夢さんのことをどう思ってます?」
「………ほえ?」
その直後、ユウは衝撃の質問内容にポカンとし、霊夢はお茶をブーーッッ⁉︎っと噴き出した。魔理沙はクククと笑いを嚙み殺し、文はニヤニヤとしていた。
「あ……あ………えと……………」
「んーー?どうしたんですか顔赤くしてぇ?まさか恋愛対象にして___」
「いらんことを聞くなぁ‼︎」
こうして博麗神社の夜は、より一層賑やかになったのだった。
どうでしたか?文章力のアレでアレがアレになっちゃてますが許してください(どういう事だよ)
次回は未定です!どうしようかなぁ(白目)
では、また次回!
感想や評価、お待ちしております!アンチコメントもどんと来いや。