東方少年呪   作:CAKE

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おはこんばんにちは、CAKEです。
今回はほのぼのです!多分。
霊夢って冷徹なイメージ持ってる方が多いと思います。
安心してください、穿いてm……ゲフンゲフン、優しいですよ。
あと、タグに【自己解釈あり】を足しました。そりゃそうか。
では、本編どうぞ〜


EP,2 【ユウと霊夢】

あの日から4日が経った。

ユウの怪我もほとんど治り、過度な運動避ければ生活に支障はないとされている。

あの日、永林から様々な質問をされたユウ。

ただ、【外の世界】に関することは一切聞かず、また、霊夢もそのことに関しては一言も口にすることは無かった。

そしてそのユウはというと、朝5時に起こされ、箒を持って懸命に掃除をしていた。

 

「ふぅ………こんなものかなぁ」

「あら、ユウ。おはよう」

「あ、霊夢おはよう! ……って、霊夢に叩き起こされて今に至ってるんだよ⁉︎」

 

そうなのだ。

つい昨日までは「怪我人だから」と言って必要以上の運動を禁止していた霊夢だったが、今日いきなり叩き起こされ、箒を持たされ、掃除をさせられている。

 

「でも、看病してくれてたし、当たり前っちゃあ当たり前なのかな」

「話が早くて助かるわ。でも、2時間もやれとは言ってないわよ?」

「あはは、それはね~、なんかやってるうちに楽しくなっちゃって。それに……」

「それに?」

 

ユウは下を向いて少しだけモジモジしながらこう言った。

 

「霊夢さには、感謝してもしきれないから……さ」

「………そう。それはどういたしまして。じゃあ、もう掃除はいいから早く入ってきなさい。朝ごはん食べるわよ」

「やったぁ! 今行く!」

 

そしてユウは箒を持って元気よく神社の中へ走っていった。

 

 

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食後。ユウは食器を洗っていた。

食べ終わった後、「自分のは自分でやります」と譲らなかったユウは「じゃあ私のもやって」という霊夢の頼みを快く引き受けたのだ。

そして食器洗いも終わり、ユウは神社の裏の庭で日向ぼっこをしていた。

 

「はぁ〜〜〜。気持ちいい〜〜〜」

 

神社の裏には暖かい日差しが舞い降りていて、ユウを優しく包み込んでいた。

すると、

 

「ふわぁ〜〜〜〜〜」

 

眠気がやってきた。ユウはそれに抗うことなく、眠ったのだった。

 

 

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「……ごく普通の男の子ね。ちょっと優しすぎるけど……」

 

霊夢は神社の中からユウのことを見守っていた。観察していた、のほうがいいかもしれない。

霊夢には、ユウが降ってきたあの日からずっと気になっていることがあった。

 

ーーーずっと『化け物』って言われてたから。

 

あの時、ユウはそう言った。下を向いて、寂しそうな顔で。

人間はそこまでバカではない。

化け物と呼び、追い回すほどだ。何か理由があるに違いない。

だからこそ霊夢は、永林の所に入院させようとせず自分の家に泊まらせているのだ。

何故ユウは化け物と呼ばれたのか、判明させたかった。

しかし、

 

「どう見たって化け物には見えないのよね〜」

 

ユウには少し変わった所や素振りは全くないのだ。

昨日まで寝たきりだったが、今日いきなり掃除をさせたのも、ユウが自発的に動けば何か見つかるかもしれない、という狙いがあったのだ。しかし、今でも変わった所はない。

 

「(だとすると………【能力】かしらね。外の人間ってそういうの嫌がるし……)」

 

そう考えざるを得なかった。むしろ、それ以外無かったのだ。

 

「(となると問題はどんな【能力】を持っているか、ね。そんな強力なやつじゃ無かったらいいんだけど……)」

 

そこまで考えた霊夢だったが、彼女にも、あれが来た。

 

「………ふわぁ」

 

眠気だ。霊夢は小さくあくびをした。

 

「(……考えるのは後にしましょうかね)」

 

そして霊夢は自室に戻って行ったのだった。

 

 

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博麗神社の近くの上空。黒い三角帽子を被った女の子が博麗神社に向かっていた。

 

「ふぅ、ようやく着いたぜ。さぁ〜って霊夢はどこかな………ってん?」

 

彼女は神社に着くと、神社裏で眠る小さな人影に気づいた。

 

「誰だろう、アレ。ちょっと行ってみるか」

 

そして彼女は急降下。人影の元へとたどり着いた。

 

「誰だ?こいつ。人間の男の子がなんでこんなとこに……って外来人か」

 

彼女はその少年を観察し始めた。そして服装から外来人だと判断。

彼女はペシペシと少年を叩いた。

 

「……………んっ……」

「おーい、起きろー。こんなとこで寝てっとどこぞの妖怪に喰われるぞー」

「んん……だれ?」

 

少年は目を開け、その彼女を見てそう言った。

 

「おう、私は霧雨魔理沙ってんだ。お前は?」

「まりさ………さん?」

「あぁ、そうだ。魔理沙でいいぜ。で、お前は?」

「ぼく?ユウだよ」

「ユウ、か。変わった名前だな」

「そうかなぁ、いいと、おもう、け、ど………スゥ………」

「あ、こら、喋ってる途中で寝るなよ!………はぁ」

 

魔理沙は呆れたようにため息をついた。

目の前ではユウが気持ちよさそうに眠っている。

 

「(しかし、こいつ男だよな?それでこの寝顔はびっくりだぜ……)」

 

そう思いつつも魔理沙はユウの隣に寝そべる。

当然、そんな魔理沙にも眠気がやってくる。

 

「(まぁ、こういうのもたまにはあり、か………)」

 

そう思いながら、魔理沙も暖かい眠りにつくのだった。

 

 

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博麗神社の裏庭。その木の陰に一人の女の子がいた。

その女の子にはカラスのように黒い羽が付いていた。【妖怪】だった。

 

「あやや、これはおいしいネタの予感がしますねぇ。少し張ってみますか♪」




はい。どうでしょうかねぇ。
文章、頑張ったつもりですが………精進します。
こんな文章力ですが、読者の皆様には生暖かい目で許してくれることを望みます。
では、また次回!

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