東方少年呪   作:CAKE

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はい、どうも。CAKEです。
ついに宴会が始まりそうです。さて、どうしてやろうかなぁ……
ショタコンの皆様には嬉しい展開になったりならなかったりするかもしれませんね。
「いいぞ、もっとやれ」
という方はスクワットを10回やってから本文へお進みください。


EP,12 【ユウと宴会】

「さて、準備はできた? ユウ」

「うん! 大丈夫だよ」

 

あの日の翌日。

日が南中する頃、博麗神社では霊夢とユウが最終確認をしていた。

最終確認といっても、特にこれいとった持ち物はなく、霊夢お手製の干し魚くらいである。

 

「じゃあ、いきましょうか」

「うん!」

 

そして霊夢はいつも通りユウを抱きかかえる形で空を飛んでいこうとした。

しかしその時、どこからともなく声が聞こえてくる。

 

「おーい! 霊夢ー、ユウー、やっほーだぜ~」

 

魔理沙だ。

魔理沙はいつも通り、白と黒をベースにした服を纏い、箒に腰掛ける形で飛んでいた。

 

「なによ、魔理沙」

「なにって、今日紅魔館で宴会するんだろ? 当然、そこに行くに決まってるじゃないか。宴会なんて永夜異変以来だぜ」

「エイヤ異変?」

 

ユウは以前、霊夢から異変について教わっていた。

異変とは、ここ幻想郷で人為的に起こされた異常現象のことを指す。

異変が発生した場合、その全てが博麗の巫女によって解決されている。

ユウはそこまで理解出来なかったが、異変がとても危険なものであるということだけはしっかり覚えていた。しかしそれ以外のことは綺麗に忘れていたので、異変名を聞いてもどんなことが起こったのかまでは分かるわけがなかった。

 

「ま、そういうのがあったんだ。くぅ~~、楽しみだぜ」

「はいはい。じゃあさっさと行くわよ」

「霊夢、ユウをこっちに貸してくれないか」

「はい?」

 

霊夢は自然体で首をかしげる。

この時霊夢の頭の中で「死ぬまで借りるだけだぜ!」という音声が再生されていた。

 

「いや、抱えるの大変だろ? なら私の箒で移動したほうが楽じゃんか」

「あぁ、なるほどね。じゃあ、はい」

 

そしてユウが手渡される。

 

「じゃあユウ、しっかり掴まっとけよ!」

「え!? ちょぉぉぉおおおお!!??」

 

そして霊夢御一行は空気を切るようなスピードで紅魔館へと向かっていった。

 

 

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「……いらっしゃい」

「へへ、お邪魔するぜ」

「窓、直して」

「はいはい」

「キュ~~……」

「また魔理沙は……」

 

説明しよう。

紅魔館の玄関には大きな窓がある。突如、その窓を突き破って紅魔館へと侵入する謎の不審者、通称「魔理沙」が、箒にユウを乗せて颯爽と登場したのだ。それをレミリアに目撃され、窓の修復を請求。魔理沙はそれに応じ、ユウは滑空スピードや窓ガラスを突き破った衝撃で伸びており、玄関の扉から歩いて入ってきた霊夢が呆れているのだ。

魔理沙は修復魔法で現在窓ガラスを直している。

ユウが目覚めたのは宴会が始まる一時間前だった。

 

 

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日はもう沈み、月が顔を出した頃。

とある館では宴会が開かれようとしていた。

 

「かんぱーーい!!」

「「「「「かんぱーーい!!!!!」」」」」

 

集まったのは総勢16人。

霊夢やユウ、魔理沙、紅魔館メンバーなどが集まっていた。

 

「ユウ、お酒は飲まなくていいから、何か食べてらっしゃい」

「はーい!!」

「挨拶も忘れんなよーー!」

 

霊夢と魔理沙が目を輝かせるユウにそう言うと、元気に走り去っていった。

 

「ったく、あんなにはしゃいで……相当楽しみだったんだろうな」

「でしょうね」

「………ユウには、たくさん楽しませないとな」

「………そうね」

 

その姿を見送った後、霊夢と魔理沙は酒を飲み交わし、談笑を始めるのだった。

 

 

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「(えっと、まずは挨拶だよね……)」

 

早く目の前に広がる食べ物を食べたい気持ちを、ユウは挨拶が先と何とかこらえる。

そしてしばらく歩くと、緑色の髪をした女性のもとにたどり着いた。

 

「えっと……初めまして! ユウといいます!」

「………」

 

勇気を出してそういうと、緑髪の女性はユウのことをジーーと見る。

人見知りなユウがその視線に耐えられるわけがなく、羞恥心やら何やらで顔を赤くして顔を下げる。すると

 

「か……」

「え?」

「かわいいぃぃぃぃ!?」

「ひゃぁぁぁぁぁ!?」

 

緑髪の女性は突然奇声を発しユウに飛びかかった。

突然の攻撃にユウは尻餅をつき、緑髪の女性はそれに覆いかぶさり、頰ずりを開始する。

 

「う〜〜」

「こら、早苗。ユウが困惑してるぞ」

「ま、早苗なら仕方ないね~」

 

後ろの二人がそう言う。

すると早苗と呼ばれた女性が「( ゚д゚)ハッ!」というリアクションをとり、慌てて立ち上がる。

 

「ごめんなさい! 大丈夫ですか?」

「は、はい…大丈夫です」

「よかった……あ、自己紹介がまだでしたね。洩矢神社で巫女をやっています。東風谷早苗といいます」

「私は八坂神奈子だ。洩矢神社で神様をやっている」

「私は洩矢諏訪子だよ。同じく神様」

 

自己紹介を済ませ、ユウは立って話をしようとした。

しかし、それは後ろから羽交い絞めにされた為できなかった。

 

「よう! お前がユウか!」

「は、はいぃ!」

「そうか! 私は星熊勇儀ってんだ! よろしくな!」

「はい! よろしくお願いしましゅ!」

 

突然のことだった為、思わず噛んでしまうユウ。

その様子を見て、四人は笑ってしまう。

 

「はっはっは! まぁ、せっかくこう出会えたんだ! ほら飲め!」

「うぐっ!?」

「「「あ」」」

 

 

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談笑を続ける霊夢と魔理沙。

そこに、一人の少女が割り込んだ。

 

「あら、萃香じゃない。どうしたの?」

「いや、なんだか楽しそうに話してるなと思ってね」

 

割り込んだ少女は伊吹萃香という鬼だった。

実は、勇儀もまた鬼である。

鬼は酒に強く、宴会や喧嘩が大好物な、少々荒っぽいが気前のいい種族。

この宴会にも一番乗りで来て宴会の準備を手伝ったほどだ。

 

「で、どうしたんだぜ萃香」

「いや、ユウが大変なことになってるって伝えようかとね」

「え……」

 

萃香が指をさしたその先には、勇儀に酒をラッパ飲みさせられているユウがいた。

 

「「あ」」

 

気づいたころには、もう、遅かった。




はい。いかがでしたでしょうか。
もう何も言うまい。次回はほんとにどうしようかなぁ(笑)
要望があったら採用するかもしれません。
え?感想稼ぎ?やだなぁそんな訳ないじゃないですか。ははは(目を逸らしながら)
では、また次回お会いしましょう。
多分、早めに出せるかと思います。

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