東方少年呪   作:CAKE

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はい、どうも。CAKEです。
弾幕ごっこ書くの難しいっす。ナァニコレェ。
なので、一回書いてみて、皆様に修正点を教えていただく形にしようと思います。
なので、ご協力お願いします。
「いいぞ、もっとやれ」
という方は心眼を覚醒させてから本文へお進みください。


EP,11 【大図書館戦争】

「魔ぁぁぁぁぁ理ぃぃぃぃぃ沙ぁぁぁぁぁ!!」

 

パチュリーが超音速で声のした方向へ飛んでいく。

そして、声の主のところに到着すると、そこには二冊の本を抱えた魔理沙がいた。

無論、その本は元々この大図書館にあったものだ。

 

「げっ! パチュリー………」

「ちょっと! 毎度毎度私の本を持っていかないでくれる!?」

「いいじゃないか、こんなにあるんだから」

 

不機嫌な顔で魔理沙はそう言う。

しかしパチュリーはさらに不機嫌な顔をする。

 

「いやよ! あなた全く返してくれないじゃない!」

「いやいや、借りるだけだって。死ぬまでな」

「この盗人が……もういいわ、問答無用よ!」

 

そう言ってパチュリーが一枚のカードを取り出した。

 

 

   「火符『アグニシャイン』!!!」

 

 

そうパチュリーが宣言すると、パチュリーの周りに真っ赤に燃える火の弾が無数に出現した。その一つ一つは、拡散していくように辺りに飛んでいく。

その速さは、あのウサ○ン・ボ○トもびっくりするような速さだった。

勿論、その一部が魔理沙に襲い掛かる。

しかし、魔理沙は慣れているようにそのわずかな隙間を縫うようにして避けていた。

 

「どうした!? こんなんじゃ私から本を奪い返せないぜ?」

「くっ………」

 

そして、宣言から一分程経ったとき、その場を占めていた火の弾が一気に消滅した。

スペルカードは、強力だが時間制限が存在するのだ。

 

「じゃ! 私はトンズラさせてもらうぜ」

「させるわけないでしょ!」

 

パチュリーは今にも逃げそうな魔理沙に向けて二枚目のスペルカードを取り出した。

 

 

   「土&金符『エメラルドメガリス』!!!」

 

 

それを宣言した途端、緑色の大小の弾が出現する。

 

「うっ……それは厄介だぜ」

「ならさっさとやられなさい!」

「嫌だぜ!」

 

そして、大小の弾幕が魔理沙へと襲い掛かる。

大弾の方は動きが遅く、十分目視できる。しかし問題は小弾の方だ。

小弾は動きが先ほどの火符よりも早い速度で移動しているのだ。

魔理沙はその絶妙な速さの違いによってグレイズしながらも何とか躱していた。

 

「(く……本当に厄介だぜ)」

 

魔理沙はそう毒づきながら、目の前の大弾を避けようと右へ移動する。

がしかし、

 

「(なっ!?)」

 

その大弾の中から小弾が出現し、魔理沙へと襲い掛かる。

じつは、小弾と大弾は接触しても無くなることはなく、そのまま互いにすり抜けるようになっているのだ。

そうして大弾の中を通ってきた小弾は一直線に魔理沙へと襲い掛かり―――

 

 

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「や、やった…のかしら?」

 

一分経ち、緑色の弾が消滅した後、パチュリーは魔理沙を探していた。

視界内にいないということは恐らく弾が命中し、落ちたのだと思うが――

 

「コホッコホ!」

 

パチュリーがいきなりせき込み始めたのだ。実はパチュリーは喘息持ちだった。

パチュリーは激しくせき込みながらも、魔理沙を探していた。

 

「(……いない?)」

 

しかし、いくら探しても魔理沙がいないのだ。

すると、不意に後ろから声が聞こえた。

 

 

   「恋符『マスタースパーク』!!!」

 

 

パチュリーが後ろを向くと、そこには至近距離で八卦炉を掲げる魔理沙がいた。

 

 

---------–---------–---------–---------–---------–---------–---------–---------–---------–---------–

 

 

目の前には小弾、周りには大弾。もうダメかと思う場面に魔理沙は直面していた。

 

「(なら!)」

 

魔理沙は乗っていた箒から飛び降り、箒の柄の部分を両手でしっかり持つと

 

「おりゃぁ!」

 

その箒を小弾にぶつけ、無理やりその小弾を消滅させた。

この緑色の弾幕は弾幕同士がぶつかっても消滅しないが、他の物に当たると消滅することを、魔理沙は今までの戦闘経験から知っていたのだ。

そして、箒にぶら下がった状態のまま迫りくる弾幕を避け続けた。

しかもただ避けるだけではなく、パチュリーに見つからないように避けていた。

そして本棚の裏に隠れ、パチュリーの背後目指してできるだけ早く飛んだのだ。

 

そしてようやくパチュリーの背後についた魔理沙は超至近距離でスペルカードを放つ。

反応の遅れたパチュリーはそのまま被弾。成す術もなく吹き飛ばされた。

そして吹き飛んだ終着点は大図書館の入り口近く。

そしてちょうど、霊夢達がこの大図書館に到着し、扉が開かれた。

 

「じゃあなパチュリー! また来るぜ!」

「むきゅ~」

 

そして開かれていた扉は、なぜか再び閉じられたのである。

 

 

 

「……っていうことがあったのよ」

「へぇ~」

 

パチュリーが回復した数分後。

小悪魔の入れた紅茶を飲みながらパチュリーが先ほどあったことを話していた。

 

「あの……大丈夫なんですか?」

 

未だ小悪魔に弄られているユウが心配そうに尋ねる。

 

「まぁ、いつものことだし大丈夫よ。心配しなくていいわ」

 

そういうとユウはほっとしたのか、安心した表情を浮かべる。

すると霊夢が話を切り出した。

 

「じゃあ、私はユウと帰るわ」

「分かったわ。じゃあね、ユウ」

「うん! さようなら!」

「あぁ、ちょっと待って」

 

するとレミリアが引き止める。

 

「明日、ユウの歓迎も兼ねて宴会を開きたいのだけれど、いいかしら?」

「ええ、いいわよ。明日は暇だし。じゃあ、また明日」

「ええ、また明日」

 

そして霊夢はユウを抱きかかえて飛んでいくのだった。

この時、小悪魔が羨ましそうに霊夢を見ていたのは誰も知らない。




はい。いかがでしたでしょうか。
テンプレ弾幕ごっこはこんな感じに仕上がりました。
原作のシューティングゲームはプレイしたことも見たこともないので、調べて書いてみました。
間違ってるところがあったら教えていただけるとありがたいです。
では、また次回お会いしましょう。

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