東方少年呪   作:CAKE

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はい、どうも。CAKEです。
最近いいことがありました。やっぱり幸福って大切ですよね。
さて、この後の展開が大体決まったので忘れないうちに書いとこうと思いました。
「いいぞ、もっとやれ」
という方は明日起きてから本文へお進みください。


EP,10 【ユウと図書館】

「ん……」

 

ユウが小さなうめき声をあげる。

そして、ユウの目がゆっくりと開いていった。

 

「あ、あれ…? ここ……どこ……」

 

ユウはソファの上で眠っていた。

その部屋の空気は少し埃っぽく、壁という壁は本で敷き詰められていた。

 

「あら、ようやく起きたのね」

 

ユウはゆっくりと声がした方を見た。

そこには、紫色が目立つ一人の少女がいた。

彼女は椅子に座って本を読んでいたようで、机の上には三冊の本が開かれていた。

 

「えっと……ここは……」

「紅魔館の地下にある大図書館よ。私はパチュリー・ノーレッジ。貴方は?」

「あ、えっと……ユウといいます。えっと……」

「まずはこっちに来て座りなさい。話はそれからよ」

 

はい、と言ってユウはパチュリーの近くの椅子に座る。

ユウは何気なく机の上で開かれている本を見てみた。しかし……

 

「(なにこれ)」

 

そこには見たこともない言語とよくわからない図形がかかれていた。

それもそのはず。今開かれている本は魔導書。分からなくて当然である。

それをなんとかして読み取ろうとしていたユウは、いつの間にか魔導書に目が釘付けになっていた。

 

「そんなに見たって分からないわよ」

「え、あ、ごめんなさい」

 

そう言われ素早く謝るユウ。

 

「なんで謝るのかしら?」

「え、だって他人の本を勝手にみたから……」

「そんなこと、気にしないわよ」

 

そういうと、パチュリーは本を片付け始める。

それと同時に、もう一人の少女が紅茶を持ってきた。

 

「パチュリー様、紅茶をお持ちしましたよ」

「ん、ありがと、こあ」

 

ユウはその少女を見て少しびっくりしていた。

なぜなら、背中から大きな黒い翼、頭から背中のと似た小さい翼があったからだ。

 

「この子は小悪魔。貴方の治療を手伝ってくれたわ」

「こあって呼んでくださいね、ユウ君♪」

「あ、初めまして……それよりも、治療と言うのは……」

 

少しおどおどしながら質問するユウ。

それを見て、パチュリーは少し微笑みながら

 

「そんなに緊張しなくていいわよ。それと、貴方大怪我したの、覚えてる?」

「大怪我……?」

 

考え込むユウ。

そして思い出す。フランとの騒動。あの仮面に手を伸ばしたことを。

 

「あ……フランは、大丈夫!?」

「ええ、大丈夫よ。心配いらないわ」

「そっか……よかったぁ……」

 

胸をなでおろすユウ。

 

「治療してくれて、ありがとうございます。えっと……パチュリーさんとこあさん?」

「ん、どういたしまして」

 

紅茶を飲むパチュリー。

しかし、異変は起きた。ユウの体が一瞬浮く。

 

「へっ?」

 

そして、次に座った時、妙に柔らかい感触があった。

後ろを向くユウ。そこにはにっこりしている小悪魔の姿があった。

 

「……へっ?」

「えへへ~」

 

驚きを隠せないユウ。悦に入る小悪魔。

このよくわからない状況を見てパチュリーは頭を抱えた。

 

「(あぁ……こあ、かわいい系男子に目がなかったっけ……)」

 

 

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現在、レミリアの部屋に三人いた。霊夢、レミリア、咲夜だ。

既にレミリアには、ユウの状況が伝わっていた。

そしてレミリアは、パチュリーが治療している間、時間を稼ぐことにしたのだ。

 

「(パチェ……ちゃんと治療できてたらいいけど……)」

 

霊夢の勘は発動していない。そのように運命を弄ったのだ。

そして、しばらく経ったあとレミリアからユウの所に行こうと言いだした。

 

「……そうね。何かやらかしてるかもしれないしね」

「あら、そんなにここは危険じゃないわよ?」

「吸血鬼の館に安全なところなんてある方が不思議よ……」

 

そう言って、どことなく歩き始める。

 

「で? どこ?」

「図書館じゃないかしら? 移動してなければ」

「そう」

 

咲夜の能力は現在使用できないという風にしている。

突然時が止まれば、ユウが混乱しかねない。

そして、大図書館に到着した。

そこで三人が目にしたものとは……

 

「それ~!」

「あははははは! やめ、やめてくだはははは!」

「じゃあなパチュリー! また来るぜ!」

「むきゅ~」

 

颯爽と去る魔理沙とボロボロのパチュリー、そして主を無視してユウで遊ぶ小悪魔といいように弄ばれるユウの姿だった。

 

「「「………」」」

 

黙って扉を閉める三人。

そして、その数秒後。

 

「「「………プッ」」」

 

三人同時に吹き出していた。

 

 

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数分前。

 

「うりうり~」

「うぅ……」

 

パチュリーの前にはユウの頬を弄り始める小悪魔の姿があった。

知ってた、と言わんばかりに無視し、本を読み始めるパチュリー。だが

 

「お邪魔するぜ~~!」

 

どこからともなくそんな声が聞こえる。

 

「あの黒白……!」

 

そういってパチュリーは声がした方を睨む。

 

「こあ、ユウをみてて」

「は~い♪」

「うぅぅ……」

 

そしてパチュリーは声のした方へと全力で飛んで行くのだった。




はい、如何だったでしょうか。
小悪魔ってなんとなくこんなイメージあるんですよね~。ショタコン?みたいな。
そして、なんと次回は弾幕ごっこです。イヤァァァァカクノムヅカシイヨォォォォォ。
はい。ホントに戦闘描写は苦手です。なので感想欄でコツとかください。
あっ感想稼ぎでは無いですよ?……ごめんなさいちょっとその狙いもあります。
でも、大真面目にコツとか教えてください。お願いします。
では、また次回お会いしましょう

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