最近疲れがたまってきている気がします。
それはさておき続編投稿。
ところで、前回に加筆したので、よろしければご覧ください。
じゃあどうぞ。
「鶴見さん。部活を頑張る姿を見て気になっていたんだ。俺と付き合ってくれないか?」
「すいません。私、恋人いますので、無理です」
「そうか……え?」
朝練が終わり教室に戻ろうとした私に、上級生らしき人が声をかけてきた。真希ちゃんに先に戻ってもらい、先輩に着いていき体育館裏に呼び出された。
そして、案の定というべきか。告白された。
いつもなら適当に流してしまうのだけど、今日は作戦を決行する日だった。まさか当日の朝に実行するとは思っていなかったけど。
ここまでくると、本当に誰が私と付き合うのか、賭けでもされているのではと思ってしまう。
そして、恋人がいることを伝えたのだが、先輩は茫然としていた。
「え、と……恋人?」
「はい、恋人です」
「あ、れ? 今、いないんじゃなかったっけ?」
「特に言う必要がなかったので言っていなかっただけです。もういいですか?」
「あ、うん……いや、ちょっと待って。誰? この学校のやつ?」
「それ言う必要ありますか? 失礼します」
「あ、ちょっ」
私は何やら慌てている先輩に一礼し踵を返す。
真希ちゃんと話して決めたのだけど、情報は小出しにすることにした。そもそも、雑談の中に匂わせる程度に情報を紛れ込ませるはずだったのだけど、いいタイミングで呼び出されたから利用することにした。
私にとっては迷惑だけど、あの先輩は一念発起して告白をしようとしていたのだろうに、悪いことしたと思わないでもない。
とりあえずは私に恋人がいると広まってくれればいい。それだけでしり込みする人は増えるだろう。誰だとの質問に答える必要はないし、もちろん会わせろなんて要望に応える必要もない。
そして、私と八幡がデートをしてそれが誰かに見られたのなら、さらに噂は強固になるだろう、との目算だ。
誰かに見せるためのデート、というのは少し複雑だけど。でも、普通に八幡とデートをするだけでいいわけだから、それは楽しみだ。
今週末に八幡と遊びに行くことになってはいる、のだけど。八幡がどんなデートプランを考えるのやら、楽しみであり不安でもある。以前に結衣さんとかいろはさんとデートをしたらしいのだけど、その焼き直しとかされた日にはさすがに怒っていいと思う。
教室に戻ると、真希ちゃんが苦笑いで近付いてきた。
「留美ちゃん、どうだった?」
「言ってきたよ。どうなるかは、様子見、かな?」
「そっか。さっきの先輩は、確か野球部のレギュラーだったと思うんだよね。野球部内で広まれば、後は早いと思うんだけど」
「うん……」
野球部だったら私が部活をしている姿なんて見ることはないと思うんだけど、あの先輩はどこでどう見たのやら。そういえば、時折部外者が体操場をのぞきに来ていたことがあったような気がするけど、そのうちの一人だったのかな。
それにしても真希ちゃんは色んな人を知っているなぁ。私が興味を持たなさすぎというのもあるけど。野球部のレギュラーだったら知り合いも多いだろうし、噂の広げ役としては適任、と言っていいのやら。
とにかく、あとは結果待ちといったところ。いつになったら効果が現れるかはわからないし、どういう結果になるかもわからないのだけど、良い方向に向かうことを期待しよう。
うーん、やっぱりお昼休みは眠くなっちゃうなぁ。
給食後のちょっと長い休み時間は腹ごなしにはちょうどいいんだけど、私ってお腹いっぱいになると眠くなっちゃうんだよね。
男子なんかは外に出て運動しているけど、お腹痛くなっちゃうよ。かといって他の女子みたいにぺちゃくちゃおしゃべりするのも性に合わないし。私も留美ちゃんも静かなのが好きだしね。
その留美ちゃんはおトイレに行っていたはず。これまた他の女子のように連れ立っていくのは性に合わないので、お互いに一人でおトイレに行くのだ。なんでみんなあんなに一緒にいたがるのか。留美ちゃんとだったらそれもいいかなとは思うけど。
眠くなったのでうーんと伸びをしていると、誰か知らない人がクラスに入ってきていた。何部かの先輩だったのだろう、クラスの男子がその人のところへ駆け寄り何やら話している。
んー、なんだろう? 何か驚いているようだけど、眠くて頭が回らない。まあ別にいいか、私には関係なさそうだし。
その後もうつらうつらとしていると、どうにも様子がおかしいことに気づいた。クラスの雰囲気がざわついている。そこかしこで小声で話しているようで聞き取れない。
さっきの先輩が来てから、かな? まさかとは思うけど、早すぎる気もするし……でも他に心当たりはないし。
色々と考えていると留美ちゃんが戻ってきた。
「おかえりー」
「ただいま。……なんか騒がしいね」
「んー、さっきどこかの先輩が来てから、かな。ひょっとしたら、例のアレかも」
「アレって……でも今朝だよ? 早いんじゃないかな?」
「私もそう思うんだけど、他に思い当たることもないし」
ただ、留美ちゃんが教室に戻ってきたとき、みんなが視線を集中させたのがわかった。席に来てからも、チラチラと露骨にならないよう見ている。
留美ちゃん関連で何かあったのは予想がつく。意図的に流した噂以外に何かあったのなら話は別だけど。
「鶴見さん、ちょっといいかしら?」
悩む私たちに話しかけてきたのは、綾瀬彩(あやせあや)さん。クラスメイトで、簡単に言ってしまえばクラスの女子のボス。
ただ、私はこの子を好きではない。性格が合わないというのもあるけど、留美ちゃんへの陰口は大半がこの子発だからだ。
聞くところによると、綾瀬さんは小学校のころから派手で目立つ子だったらしい。中学でもその立ち位置でいようとしたところに、可愛くて頭が良くて運動もできる留美ちゃんと同じクラスになってしまった。
留美ちゃん自身は控えめだけど、立ち居振る舞いやその可愛さで、とっても有名になっている。綾瀬さんはそれが気に入らないらしく、留美ちゃんに何かと絡んでくる。
それがライバル視した上で自分を高めるのなら言うことはないんだけど、綾瀬さんの場合は留美ちゃんを貶めて相対的に自分を上げようとするから好きにはなれない。あまり人を嫌いにはなりたくはないんだけど、ね。
「綾瀬さん、何?」
「噂で聞いたんだけど、鶴見さん、彼氏がいるって本当ぉ~?」
あらま。まさかの予想ドンピシャリ。朝に漏らした留美ちゃんの「恋人がいます」発言が、もう噂になっていた。
うーん、これは留美ちゃんの影響力と言っていいのかな。留美ちゃんを気にしている人が多いってことだろうか。
「……誰に聞いたか知らないけど、いるよ」
「わあ、ホントだったんだぁ!」
綾瀬さんのことが苦手だからか、話し方も気になってしまう。こちらをバカにしたような語尾を伸ばした話し方だ。素でやっているのならともかく、綾瀬さんは狙ってやっているので、まあ、その……いらっとしちゃうんだよね。
綾瀬さんは取り巻き(いるんだよ。少女漫画の悪役令嬢に)の子たちと、わざわざ周りに聞こえるように大きな声で話し始めた。
噂を広めたいこちらとしては好都合ではあるけど、その内容は悪意が見え隠れしている。
「鶴見さん彼氏いるんだってぇー、おっとなー」
「もうキスとかしてるのぉー?」
「あ、ひょっとしたら、それ以上のことも!」
「きゃー、エッチィ!」
「きゃはははは」
甲高い声で騒ぐものだから、色んな意味で頭が痛くなってくる。わざわざ人聞きの悪そうなセリフを、他のクラスメイトに聞こえるように大声で話している。
私たちの世代で恋人がいると聞くと、そっち方面に頭がいってしまうのも無理はない。ただ、普通なら表に出さないし、出すにしても近しい子たちの間で小声でひそひそ話す程度のものだ。
この子らに羞恥心はないのだろうかと思ってしまう。そんなに自分を切り売りしてまで留美ちゃんを貶めたいのかなぁ。
ただ、声の大きい人の言うことが、さも本当のことのように周囲に思われてしまうのも残念な現実だ。このまま彼女らを放置すれば、留美ちゃんに恋人がいる噂が、変な風にねじ曲がってしまいかねない。噂を広めたいとこちらは思っているのだけど、そうなってしまっては困る。
私が文句を言おうと口を開きかけたところ、留美ちゃんが私を見た。言葉はなくても意味は分かった。
留美ちゃんの意思を受け、私は黙っていることにした。
「ねえ鶴見さん。彼氏ってどんな人なの? どこで知り合ったの?」
「……どうして?」
「えっ?」
「どうして聞きたいの?」
留美ちゃんが冷たい声を出す。
綾瀬さんたちの姦しい声よりも小さな声なのに、留美ちゃんが発言したとたんにクラス中が静まり、教室中に響き渡ったような気がした。
留美ちゃんは見た目可愛いけど、冷たい雰囲気がある。そんな留美ちゃんが冷たい態度で冷たい声を出すのだから、結構威圧感がある。
うーん、前々から思っていたけど、留美ちゃんって結構演技力があるよね。
「そ、そりゃクラスの友達に彼氏がいるって聞いたら、気になるじゃない?」
「ふーん……友達、ね」
留美ちゃんの威圧にもめげない度胸は感心する。しかし、綾瀬さんの友達というのは貶して貶める人のことを言うのか。私の知ってる友達と違う。
「綾瀬さん、友達だっていうなら教えてあげるけど」
「え、うんうん! どうなのぉ?」
「さっきみたいな話、人前でしない方がいいよ? 綾瀬さんがはしたない人に思われちゃうから」
「な……」
留美ちゃんのカウンターが華麗に決まったぁーっ!
上げて下げるというか、期待させておいて突き落とすというか、留美ちゃんが正論過ぎて笑いそうになってしまった。
下手に反論すればありがちな「やだー、マジになっちゃってぇ。そこまで必死に否定すると本当のことみたいだよー」、冷静に対処すれば「お高くとまって、バカにしてるんじゃないの」とくるだろう。綾瀬さん発だからね、お高くとまるは。
とまあ、こんなめんどくさい綾瀬さんへの対応は、いつもは聞き流したり無視したりだった。だって話しかけてこないで陰口ばっかりだったし。
でも、今日の留美ちゃんは一味違うようだ。
「なにを言うのよ!」
「だって、人前でする話じゃないよ、さっきの」
「あ、あれは鶴見さんのことじゃない!」
「私何も言ってないよ? 想像を本当のことのように言うのもやめた方がいいよ」
「~~~っ!」
留美ちゃんの正論に綾瀬さんはぐうの音も出ない模様。
留美ちゃんは本当に綾瀬さんを心配しているように見える。演劇が好きとは聞いてはいたけど演じる方も得意とは、私もまだまだ留美ちゃんのことを知らないみたい。
綾瀬さんはこの場で留美ちゃんと口げんかをする愚を察してくれたようだ。というより、ケンカにならないだろう。
顔を赤くして無言で立ち去ろうとする綾瀬さんだったが、その背に留美ちゃんが声をかけた。
「私の彼氏は年上で、この学校の人じゃないよ」
ピタリと綾瀬さんの足が止まり、訝しげに振り向く。かくいう私も、留美ちゃんがどうしたいのかがいまいちわからない。
留美ちゃんのことだから、綾瀬さんをやり込めたかっただけということはないだろう。けど、どうするのか話したわけではないので私も若干ポカーン状態だ。
「何よ。どういうつもり?」
「だって、友達の彼氏が気になったんでしょ?」
「っ」
そして留美ちゃんはにっこりと笑った。うーん、いつもとはちょっと違うけど、可愛らしい笑顔だ。
こりゃ綾瀬さんの完敗だ。だって、怒って赤くなっていた綾瀬さんの顔が、留美ちゃんの笑顔を見て赤くなってるんだもん。
……もしかして、綾瀬さんて好きな子をいじめちゃうタイプだったのだろうか?
そうして、綾瀬さんとその取り巻きちゃんたちは自分の机の方へ戻っていった。遠巻きに様子をうかがっていたクラスメイト達も段々と興味を失っていったようだ。
「……ふう」
「お疲れさま」
「うん……」
「今日はずいぶんがっつりいったね?」
留美ちゃんはぐったりと机に身を投げ出した。柔らかそうなほっぺがむにっと潰れる。
「……これで綾瀬さんは当分大丈夫、かな?」
「うーん、どうだろう? あの子も相当めんどくさいしね」
「だよねぇ……」
留美ちゃんと綾瀬さんじゃ、役者が違うといったところかな。争いは同じレベルじゃないと起きないとはよく言ったものだ。
今のやり取りで綾瀬さんが留美ちゃんの魅力に気づいたのならば妙なことを言ってくることはなくなるかもしれないけど、それができる子なら最初からひそひそ陰口をしたりはしないだろうしなぁ。
でも、今のやり取りで留美ちゃん自身が噂を肯定したのだから、作戦の第二段階は成功と言っていいんじゃないだろうか。これで綾瀬さんの茶々入れで「鶴見留美は彼氏とキスしたりそれ以上をしている」に捻じ曲げられそうになった噂も、「鶴見留美の彼氏は年上で別の学校」の噂が流れてくれるだろう。
とはいえ、噂は無責任なものだから、実際にどうなるかはわからないんだけどね。
綾瀬さんのやり口は悪意に満ちたもので肯定する気はさらさらないんだけど、実を言うと、綾瀬さん達が言った言葉のすべてを否定はできない。
お年頃の私たちは色恋沙汰に敏感で、体も出来上がっている時期だからエッチな方面に興味津々なのも仕方がない。特に男子なんか、時折目つきがいやらしいし。最近では小学生のうちに経験しちゃう子までいるとかいないとか。性の乱れは深刻です。
ぐったりとしている留美ちゃんを見る。ぷっくりとした唇は柔らかそうだし、肌もすべすべで触り心地がいい。留美ちゃんは小柄だからボリュームは足りてないけどスタイルがいい。足のラインとかうらやましいと思うもん。
……そっかぁ、いつか留美ちゃんも八幡さんとあんなことやこんなことを……って私は何を考えているんだ。これじゃ綾瀬さんと同じじゃないか。自重自重。
ほっぺたをバシバシ叩いた私を、留美ちゃんが不思議そうな顔して見上げていた。
ごめんよ留美ちゃん、私は友達で卑猥な妄想をしてしまいました。
帰りのホームルームが終わると部活が始まる。だけど、その前に決められた班ごとに学校のあらゆる場所を掃除しなくてはならない。私の班は教室の掃除だ。
中身が詰まったゴミ袋を抱えてゴミ捨て場に向かっていると、後ろから声を掛けられた。
「鶴見」
振り向くと、そこには小学校からの同級生である、開成大誠(かいせいたいせい)くんがいた。同じくゴミ袋を持っているところを見るに、彼もゴミ捨て場に行くところなのだろう。
「開成くん、どうしたの?」
「あ、いや……一緒に行こうぜ?」
「? うん、別にいいけど」
開成くんはそう言って私と並んで歩く。
どうしたんだろうか。小学校のころは時々話していたけどいつの間にか疎遠になって、中学校に入ってからはクラスが違っていたから、話す機会はほとんどなくなってしまった。あ、そういえば中学に入ってからというか、今年になって初めて話すかもしれない。
呼び止めたのに何も話すこともなく、開成くんはただ私の隣を歩く。何か用があるんじゃなかったのかな。ちょっと気まずい。
時折、八幡が同級生だったらどんな感じになっていたのかなと考えることがある。八幡から昔の話を聞くに、結構暗い中学校時代を送っていたらしい。今ほど達観しておらず、他人に対して希望を持っていて、ちょっと優しくされたり話しかけられただけで勘違いをしてしまっていたのだとか。
そんな八幡が同級生だったら、仲良くなれていたかな。それとも関わることなく過ごしていたかな。八幡が不器用でわかりづらくも優しいのは変わっていないだろうから、ひょっとしたら林間学校とかクリスマス会の時に助けてくれたりして、仲良くなっていたりするかな。
それで、やっぱり『彼氏いるんです作戦』のお願いをしたりなんかして……どうしても八幡に面倒をかけてしまうイメージしか湧かないな。逆に私が八幡を助けることとか……うん、今は無理だけどいつか、そうできるようにしたいな。
とりあえず、八幡だったら一緒に歩いていたら私のゴミ袋を持ってくれたりするんだろうし、黙って歩いていても気にならないだろう。別に開成くんにゴミ袋を持ってもらいたいわけではないし、一緒に歩くのが嫌というわけではないのだけど。
だけど、最近は八幡と他の男子を比較してしまうことが多い。八幡だったらこうするだろうな、とか八幡とだったらこう返すだろうなとか。
これが、恋する乙女の思考ってやつなんだろうか。最近ふとした時に八幡のことを考えている。思い返してドキドキしちゃうことも。
やっぱり八幡と距離が遠いからかな。奉仕部女子会メンバーがうらやましい。いろはさんは同じ学校で、雪乃さんは同じ部活で、結衣さんに至っては同じクラスでもあって、小町さんは家で一緒に暮らしている。私が一番距離が遠い。
みんな可愛くて美人でいい人たちで、そんな人たちが八幡の周りにいることに心中穏やかではない。焦っても意味のないことはわかってはいるのだけど。
と、色々と考えている内にゴミ捨て場に到着していた。
結局開成くんはここに至るまで何も言葉にしなかった。本当に、何がしたかったのかな?
「……それじゃ、私部活に行くから」
ごみ袋を捨てて、私が教室に戻ろうと開成くんに背を向けると後ろから声を掛けられた。
「鶴見!」
振り向けば、開成くんが私に近づいてきた。その雰囲気は鬼気迫るという感じで、ちょっと怖い。
「……何?」
「……お前彼氏がいるって、本当なのか?」
その話か。そういえば、開成くんは野球部だった。それで気になって聞きに来たのか。それとも、部活の先輩に何か言われたのかな。
「うん、いるよ」
「っ!」
私の答えに、開成くんは息を呑み、目を見開いて驚いていた。驚くってことは、開成くんは噂を信じたくなかったのだろうか。
でも、何で?
「……どうしてだ!?」
「っ」
大きい声に体が硬直する。怖い。
開成くんは私の肩をつかんできた。痛い。
「お前、俺のことが好きだったんじゃないのかよ!?」
その言葉に、また私の体が硬直する。なんで……
「だから、俺は待っていたのに、何で!?」
「い、痛い、放して」
「あ……ごめん」
ギュッとつかまれた肩が痛い。怖くて声がかすれる様にしか出なかったけど、開成くんは肩を放してくれた。
開成くんは自分がしたことに驚いているように見えた。そんな開成くんを尻目に私はこれ以上この場にいたくなくて、走って教室へと戻っていった。
一度も振り向かず走ったから開成くんがどうしていたかはわからないけど、追ってくることはなかった。
ヒロインに以前彼氏がいたりすると荒れるファンがいるようです。かん○ぎとか下○生2とか。
私は肯定も否定もしませんし、処女厨でもないのですが、やはりヒロインは身綺麗なほうが好ましい。
ちなみに留美の初恋は八幡です。