これまでの流れ!!
8月らへん?スマホなぜか死亡→データ吹っ飛び→復旧させたけどやる気が死亡→ズルズルずるずると…orz
最終的に失踪するかもしれないなぁと思ったけどお叱りのメッセージを受けて書きました、かなり駄文です。そしてシンタローやら黒さんやらのセリフが書けなくなっているように思えます。
あとなんかカゲプロ二期やるみたい?ですね!楽しみです。
一夏との試合が終わってカタパルトへ戻る。
誰もいない待機室でISを解除して、白いイヤホンを耳に当てるとスマホにメールが一通入っていた。
『いい戦いだったな』
キドからのメールだ、多分試合も見た後だからメカクシ団のメンバーは皆帰っただろう。
『ご主人、これからどうするんですか?』
「ああ、そういえばどうするか先生に聞いてなかったな」
というも、放課後の時間を利用して模擬戦を行っていたため帰るには丁度いい時間帯で終わっているため、帰っても叱られないだろうとエネと一緒にそのまま部屋にこもった。
『あー!またこの人ですかぁー!?先日ウィルス送ってエネちゃん大繁殖させたのに懲りませんね!』
エネちゃん大繁殖、言葉に表せば少し微笑ましいものだがその実態は恐ろしい。
まず朝でもない夜深夜にエネお得意のアラーム襲撃事件からなり何百何千と増殖したエネ軍団によるPC内のデータに掛けられているパスワードを解除、エネ直々に声に出して音読されたり勝手にネットに公表しますよ(笑)と脅されたりetc……。
というか四六時中エネが煩くて眠れないし苛ついてエネを削除しまくっても何百何千といるわけで、1人2人削除しても意味が無い。
俺のデータが欲しくてPCにウィルスやらの類を送り込んできたやつには悪いが、エネという喧しい存在に、手加減という言葉は辞書に載っていないようだ。
『仕方ないですねぇー。ご主人、私はちょっと大繁殖にいってきますね!』
「ああ」
気の無い返事を寄越してPCの中にダウンロードしているfpsゲームを選択、更にメッセージ欄から『ゲームの招待』をフレンドに送りつける。
数秒後に届いた『うん、分かった』の返事に頬を緩ませてゲームをプレイする。
「久しぶりです。遥先輩」
『うん、久しぶり。シンタロー君』
アバター『コノハ』と落ち合ったシンタローはボイスチャットで『コノハ』を操る九ノ瀬遥に挨拶をしてゲームプレイを選択する。
数ヶ月程やっていないが、それくらいで腕は落ちないだろうとイカやタコを撃ちまくるゲームモードの難易度を最高難度に設定して10秒カウントでスタートする。
『シンタロー君。IS学園はどう?』
遥の言葉に苦笑をしてかぶりを振る。
「どうも何も……、地獄としか言いようが無いっすね。周りはバカばかりだしエネは煩せえし」
『あはは、そっか。貴音も楽しんでるんだね』
「………そうかも知れないっすね…まあ、俺には分からないんすけど。……それより、先輩は最近どうっすか?その、調子とかは」
『心配してくれてありがとう。全然元気だよ。多分、来月頃にはまた外に出られるかな』
ピタリとシンタローが操るアバターは動きを止め、周りのタコやイカにタコ殴りにされてHPゲージを全損させた。ーーYour dead。
『……シンタロー君?』
遥のシンタローを心配する声がマイク越しに聞こえる。
「いや……なんでもないっす。ただ、先輩が元気になったのが、嬉しくて」
慣れない言葉を吐いたことでむず痒くなり、頭を乱暴にガリガリと力任せに掻いた後で、遥とは別の親友の顔が目に浮かぶ。
じゃあ、また。
子供達の作戦を終えて、最後のお別れをして。
彼との別れを惜しむメカクシ団や自分に言い聞かせるように、また逢えると、そう手向けた彼の顔が。
「……………先輩」
『うん』
「本当に、終わったん……すね。俺たちの戦いも、むし暑いあの夏の出来事も」
『うん、終わったんだよ。あの夏の出来事があったから……、だから僕たちは、今も前に進めるのかも知れないね』
画面上に現れた選択肢、コンテニュー?orゲームオーバー?
「夏が終わって、蝉もいないってのによ、コノハ。……俺の周りは、少しも静かにならねえよ」
ただ、それが嫌いじゃない自分がいる。
そんな独白を誤魔化すように、ポチッとクリックしたコンテニュー。
次々と現れるイカ、タコ軍団にスナイパーライフルを向けて弾丸を撃ち込んだ。
「なんなんだよ、あいつ。いっくんにあんな酷いことしやがって」
パソコンの光が照らす部屋、その部屋の主は忌々しげに画面に映る赤い少年を罵った。
シュロロ……、頭の中に蛇の嗤い声が響く、ギリッと歯軋りをして奴に問いかける、「あの凡人は何者だ」と。
『アイツは最善策。ただの厄介なクソガキだ』
どうやら頭の中のこいつも、あの赤い凡人には煮え湯を飲まされたようだ。
頭の中のドス黒い感情が増幅し、一気に、目が冴える。
「あはっ♪束さんいーい事思いついちゃった!こいつ邪魔だから消せばいいじゃん!」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ。
PCの画面がバグったかと思えるほどに数字が幾多も埋め尽くし、部屋内の無数のパソコンやモニターが狂ったように点滅を繰り返す。
そのうちの一つがある設計図を映し出し、それはやがて一機の無人機を形だった。
『ククク、なんてバカな主人だろう』
蛇は嗤う。
扱いやすいことこの上ない主人に恵まれて良かったと。
そして、自分の計画をご破算にしてくれたクソガキ共には何れ借りを返してやるとして、まずはこの頭は良いが、考えの幼稚くさい主人の「願い」を叶えてやることにする。
ゴーレム。
人を殺すには十分に高性能で、この機体に使用されているISコアというのがポイントだ。
どうにもこのISコアには人格が備わっているらしい、……こればっかりはこの天災(嗤)にも理解出来ないらしいが、このコアは、使い勝手良く『乗っ取れる』。
自分が直々にあの最善策のクソガキをブチ殺してやってもいいが、そうすればこの主人のお気に入りも殺してしまうかも知れない。
ああ、自身のお気に入りがもし、自分が作った物に殺されてしまった時、この愚かな主人はどんな顔をするだろうか!
嘆き、喚き、とても惨めに号哭し、赦しを乞うのだろうか!
それともその無駄に高い知能を使ってクローンを作り出し、それを「いっくん」などと呼ぶのだろうか?
ああ、愉しい、実に悦しい。
夢を叶えるために存在するのの身が愚図な娘の心臓代わりになる時、自身の欠片を保険として世界に飛ばしておいて、本当に良かった。
そしてその欠片を、偶然にも天災(嗤)の目に植え付けられて、本当に良かった。
このバカで天才でアホで純真な天災科学者は、実現不可能な夢を飽きもせずに求めるから本当に良い。
こいつの求める願いを叶えるには如何に『目が冴える』を使おうと、かなりの時間を費やすだろう、そしてこのバカはそのためなら自分の命の有限すら無限に変えてみせるだろう!
ああ!こんなことならあんなバカな男の願いを叶えずに、とっととこの主人に鞍替えするんだった。
手間のかかるループとは違って、この女の願いには自分の存在が何時までも必要になるだろう。
自身の消えたくない感情と主人の叶えなくてはならい使命の矛盾に苛立つこともない。
『ああ、本当に……』
『なんてバカな生命だ』
最後の束さんと誰だろうね。……こればっかりは分かんないよね。
とりあえずさっさとラウラのところまで行きたいなあーと思いますまる。そしてシンタローをパパとかアヤノをママとか言わせるんだあのロリ銀髪に!