僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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少し時間に余裕ができたので更新します。
今回は声の正体が明らかに+オリキャラの教師を出します。
それと移動中に書かなかった心理テストの回答を書いておきます。なんとなくのイメージなので緑とオレンジの境目はあいまいです。






心理テスト:次の色で思い浮かぶ異性を答えよ。(青 オレンジ 緑)

明久「青が明梨と日向でオレンジは優子さんと工藤さん、緑は神谷さんと霧島さんかな。」

雄二「青が翔子でオレンジは思い浮かばん、緑は藤崎、久遠、工藤、木下姉、神谷だな。」

秀吉「青が紫織でオレンジは姉上、緑は霧島と藤崎、久遠、工藤じゃな。」

康太「…………青が愛子、オレンジは……思い浮かばない、緑は霧島、藤崎、久遠、神谷、木下姉。」

一輝「青は優子でオレンジが明梨、緑は霧島、神谷、久遠、工藤だな。」

明梨「青は明君、オレンジが秀吉君と一輝君、緑は坂本君と土屋君かな。」

日向「青が明久君、オレンジは思い浮かびません、緑は坂本君と土屋君、高瀬君、木下君です。」

翔子「……青が雄二、オレンジは吉井、緑は土屋と高瀬、木下。」

紫織「青が秀吉君、オレンジが吉井君と土屋君、緑は高瀬君と坂本君ね。」

愛子「青が康太君でオレンジは吉井くん、緑は坂本君と木下君と高瀬君カナ。」

優子「青は一輝君、オレンジが秀吉と明久君、緑は坂本君と土屋君ね。」


意外な助っ人

「貴女たち! 何をやっているんですか!」

 

部屋の入り口から響いてきた大声で僕たちを襲っていた女子たちと僕たちの動きが止まって入口の方に顔を向ける。そこにいたのは

 

「日向?」

 

僕の彼女の日向だった。彼女と知り合ってから3年ほどになるけどこんな大声は初めて聞いた。

 

「何をしているんですか、って聞いているんです!」

 

「こ、コレを仕掛けた犯人に罰を下してるのよ。」

 

日向は入口の近くにいた小山さんに詰め寄る。

 

「明久君達がやった証拠でもあるんですか?」

 

「しょ、証拠は無いけど島田さんが『こんなことするのは吉井たちぐらいしかいない』って言って……」

 

日向の迫力に押されながらもなんとか答える小山さん。

 

「私たちAクラスは渋滞で到着が遅れたんですよ。」

 

「そ、そんなのいつ着いたかなんて分からないじゃない!」

 

今度は島田さんに詰め寄る日向。危ないな、一応助けに入れるように備えておくか。

 

「それは引率してくださった高橋先生に尋ねれば分かるはずです。」

 

「悪知恵の働く坂本がいるんだから須川たちでも使ったんでしょう。そう思ってFの馬鹿達の方は今頃罰を受けているわよ!」

 

~その頃のFクラス男子の居室~

 

「ふぉぉぉぉぉおおおっ! 女子が俺の元にやってきた~~!!」

 

「ハァハァ。もっと罵ってくれ~~!」

 

「もっと痛みをくれ!」

 

「むしろご褒美さーーーーっ!!」

 

石畳やロープなどで拘束されている男子は何かに目覚め始めていた。

 

「な、なんなのよっ。こ、コイツら頭おかしいんじゃない?」

 

「コイツらに罰なんて無理なんじゃ……」

 

「そ、そうだ。西村先生に報告しに行けば……」

 

「ちょっと待って。なんて報告するの? 証拠も無いんだし西村先生の説得なんて……」

 

「こ、このままじゃ私たちの方が危険だからお、襲われそうになったって言えば……実際に襲われかけたし……」

 

事実Fクラスの男子は女子が入ってきて、早々に襲いかかろうとしたが咄嗟に扉を閉められて扉にキスすることになっていた。

 

「そ、そうね。私たちは被害者なんだし、西村先生に報告しましょ。」

 

彼女達は扉を外側から閉めて男子が出れないようにしてから鉄人の所へ向かった。

 

~戻って明久達の居室~

 

「試召戦争の戦後対談で『学校行事以外でAクラスに関わらないこと』と言ったのは坂本君ですよ。こっちから関わるのはおかしいことですよ。」

 

島田さんの妄言を次々と論破していく日向。追いつめられると何をするか分からないので僕は少し腰を上げた状態で様子を見る。

 

「そ、それは……」

 

「それに、鍵は西村先生と高橋先生の持っていらっしゃる鍵を合わせないと開かないんですよ!? どうやって女子更衣室まで入るんですか?」

 

「う、うるさいわねっ! アンタに文句を言われる筋合いはないわよっ!」

 

ダッ パシッ

 

島田さんがキレて日向に手を上げようとしたので僕は日向を守るように二人の間に割り込むと、島田さんの手が誰かに掴まれた。その方向を見ると

 

「ふぁ~あ、なんだこの状況は?」

 

とても寝むそうで面倒くさそうな顔をした黒髪短髪で長身の男性数学教師 照沼 崇治(てるぬま そうじ)がいた。試召戦争ではお世話にならなかったけどこの人も僕らの学年の教師だ。噂では担当教科よりも高い点数の教科があるらしい。

 

「離してください! ウチはコイツらに罰を与えなきゃいけないんです!」

 

「言っている意味が分からん。高瀬、端的に事実だけを話せ。」

 

テル先(照沼先生の呼び名)は島田さんの言葉に溜め息をついて近くにいた一輝に説明を求めた。

 

「女子更衣室で小型カメラとマイクが見つかって、土屋康太がいるからという理由だけで邪推した女子が押し掛けてきた。それだけです。」

 

一輝はつまらなさそうに告げる。たぶん行動とかもろもろに呆れているんだろうな。

 

「なるほどな。はぁ~……召喚許可を出すから召喚獣でケリつけろ。」

 

テル先は僕らと女子の様子を見て溜め息を吐いた後にサイコロのようなものを指で上に弾いて出目を確認した後に召喚許可を出す。

 

「言っておくが戦死したら補習室行きだ、自分の行動に責任を取れないなら召喚するなよ。」

 

「補習室に行くのは……」

 

「やったって証拠も無いしね……」

 

「覚悟が無いんなら自分の部屋に帰れ。」

 

テル先に促されて島田さん達に付いてきた女子たちは帰って行った。

 

「フン、数学でウチが負けるわけないわ! 試獣召喚!」

 

「吉井君には補習室に行ってもらいます! 試獣召喚!」

 

テル先の忠告を無視して召喚する姫路さんと島田さん。島田さんは前の試召戦争で僕に負けたことを忘れているのかな? そんなことを考えながら僕も召喚をしようとしたら一輝が前に出てきて

 

「オレ一人で十分だ。試獣召喚。」

 

召喚獣を召喚した。

 

物理

Aクラス 高瀬 一輝 529点  VS Fクラス 島田美波 122点

                  Fクラス 姫路瑞希 369点

 

あれ? なんで数学じゃないんだろう?

 

「な、なんで数学じゃないのよ!? こんな点差じゃどうしようにもないじゃない!」

 

島田さんが慌ててテル先の方を向いて説明を求める。

 

「誰も教科選択してねえからな。そういう時は賽の目で決めるようにしてんだ。」

 

だからサイコロを弾いたのか。

 

「余所見とは随分と余裕だな?」

 

一輝が腕輪の能力を使うと背中のライフルが光になって霧散して、腰にホルスターに収まった小銃が現れた。

 

Aクラス 高瀬 一輝 509点

 

腕輪を使ったことによって一輝の点数に補正が入る。

 

「っ!!」

 

島田さんは一輝に視線を戻して武器のレイピアを構えなおそうとするがその行動はもう遅い。

 

「遅えっ!!」

 

ドォォン

 

一輝の召喚獣が右手で銃を引き抜くと同時に撃鉄に親指をかけて、銃を島田さんに向けると同時に親指を離す。親指を離したかと思ったら次に左手の五指で次々に撃鉄を叩いたかと思ったら小銃からとは思えない銃口炎と銃声が響き渡り、島田さんの召喚獣の眉間、心臓、両肩、両腿から同時に血が出て光に包まれて消えた。

 

Fクラス 島田美波 戦死

 

「戦死者は補習~~~!」

 

「いやあぁぁぁああっ!」

 

島田さんが戦死すると同時にFクラスの男子を数名小脇に抱えた西村先生が島田さんを掴んで去って行った。たぶん合宿場にある特別補習室に連れていったんだろう。

 

「み、美波ちゃんっ!?」

 

「…………」カチャカチャ

 

島田さんが連れていかれたのに動揺している姫路さんと静かに銃弾のリロードをする一輝。

 

Aクラス 高瀬 一輝 479点

 

リロードした分の点数が引かれる。

 

「ボーっとしてんじゃねえよ。」

 

ドォォンッ!

 

再度轟音が響くと今度は姫路さんの召喚獣の鎧の心臓のあたりにだけ銃弾くらいの穴があいてそのあと霧散した。

 

Fクラス 姫路 瑞希 戦死

 

「戦死者は補習~~~!」

 

「いや~~~~っ!」

 

容赦なく西村先生が連れていく。また小脇にFクラスの男子を抱えていたのはなんでだろう?

 

「あ~、面倒かけちまって悪いな。お前らが盗撮なんてできないのは分かってるんだがそう言って聞きそうにも無かったからな。」

 

テル先が軽く謝ってきた。

 

「俺達に盗撮ができないってのはどういう意味だ? 確かに俺ら自身には無理かもしれないが他の人間を使う可能性だってあるだろう?」

 

雄二がいぶかしむ様に聞く。

 

「簡単な事だ。お前らならそれぞれが抑止力になるからな。」

 

「抑止力……なるほどな。」

 

「確かにできないね。」

 

テル先の言葉に少し考えてから納得した一輝と僕。

 

「む? どういう意味じゃ?」

 

「…………意味が分からない。」

 

さっきの説明ではまだ分かっていない様子の秀吉と康太。

 

「例えばお前らが自分の彼女の裸を除く奴を見つけたらどうする?」

 

「その者の声を使って校内放送などであることないことを全校生徒に向けて発するのじゃ。」

 

「…………そいつの弱みを握って社会的に消す。」

 

「そういうことだ。お前らなら互いに気付かれないで行動するのも無理だし、バレたら下手したら退学だからな。」

 

例を挙げられて納得した様子の秀吉と康太。まあ僕も明梨や日向に何かあったらソイツになにするか分からないけどね。それに透さんや義史さんが知ったらもう……

 




軽くオリキャラの設定

名前:照沼 崇治(てるぬま そうじ)
容姿:黒髪のスポーツ刈り、常に半目で眠そう、身長はやや高め、体は引き締まっている。
性格:面倒くさがりなところもあるが基本的には生徒思い
成績:国語と書道が150点前後で苦手科目
   歴史・生物・英語はどちらでも無く350~400前後
   体育(実技と保健)は550点前後、化学は600点前後
   担当科目の数学は650点前後
   実は一番の得意科目は物理と技術工作で物理は950点前後で高橋先生よりも高い、技術工作に関しては4桁を記録することが過半数。
詳細:文月学園では担当科目以外の召喚許可には単科目500点以上必要なので召喚許可を出せるのは、数学、物理、化学、保体、体育、技術工作の6科目。科目の指定が無く許可を求められた時にはサイコロで決める。


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