僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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清涼祭デート4話目は康太編です。
今回は康太の想像(妄想力)力が大暴走します。


学園祭デート(康太編)

康太Side

 

雄「そうか…なら今名前が挙がった5人と手を挙げた6人は11時半まで休憩だ。さすがに昼時は店にいてもらいたいからな。今日のシフトを貼っておくから各自確認してくれ」

 

……休憩時間は3時間か……愛子を誘ってみるか。そう思い俺は愛子の所に向かった

 

 

 

 

「……愛子、ちょっといいか?」

 

愛「ん?何カナ?康太君」

 

……愛子は小首を傾げて俺に用事を訪ねてきた。…クッかわいい

 

「……………一緒に回らないか?」

 

俺は鼻血を押さえながらも、なんとか言葉を紡ぐ

 

愛「うん、いいヨ!エスコートよそしくネ、康太君」

 

愛子は俺の腕に抱きつきながら言ってきた

 

「……任せろ(ポタポタ)」

 

俺は鼻血を出しながら答える

 

愛「あはは、やっぱり康太君って面白いネ」

 

愛子は俺の事をどう思っているんだ……

 

「……早く行くぞ」

 

俺は止血を済ませると腕に抱きついている愛子を連れて教室を出た

 

 

 

 

愛「あ、ココ面白そうダヨ。入ってみようヨ」

 

今、俺達は一年のフロアにいる。一年の内は設備に差がなく広さはCクラス程度で設備はDクラス程度になっている。清涼祭などの学園行事でも普通の高校くらいの扱いなので出し物も普通だ。そして愛子が指さしたのは…

 

「……お化け屋敷?」

 

いかにも学園祭らしい出し物だった。見たところ暗幕で外からの光を遮っているようだが……普通はこんなもんか。……AクラスやFクラスが極端なだけだな

 

愛「二人分お願いしま~す」

 

ガラッ

 

俺がそんなことを考えていると愛子は二人分の料金を払って中へと入って行った。…俺の腕を引っ張って

 

「……愛子、自分の分くらい払う」

 

俺は中に入ると立ち止まって愛子に入場料を払うと言う

 

愛「え?気にしないでいいヨ。ボクが入りたくって入ったんだし」

 

「……そうだが。それだと俺の気が収まらない」

 

女子にお金を払われると男として情けない

 

愛「そんなに気にすることでもないと思うんだケド…う~ん、じゃあ康太君がお昼奢ってよ。それでいいでしょ?」

 

「……分かった」

 

俺は愛子の言う条件を飲む

 

愛「じゃあ、お化け屋敷を楽しもうネ」

 

愛子はそう言うと俺の手を取って歩き出す

 

 

 

 

『うらめしや~』

 

愛「あはは、やっぱり面白いネ」

 

井戸から出てきた白装束に長い髪で顔を隠した女子を見て愛子が笑う。……可愛いがその反応は間違っていると思う。さっきからお化け役の生徒が落ち込んで去って行くし

 

「……愛子、怖くは無いのか?」

 

俺は気になっていたことを聞いてみる

 

愛「うん、だって作りものだって分かっているからネ」

 

愛子は振り返って俺の方を見ながらそんなことを言う

 

「……なら、なんでお化け屋敷に?」

 

愛「う~ん、面白そうだったから…カナ?」

 

なんで疑問形なんだ…楽しそうだからいいけど

 

「……そうか」

 

愛「うん、それと暗いところってドキドキしない?」

 

そんなことを話していると

 

 ぴたっ

 

何かが正面から飛んできた。……感触からするとこんにゃく…か?

 

愛「ひゃっ」

 

愛子が可愛い悲鳴をあげて俺に抱きついてきた

 

「……大丈夫か?」

 

愛「…う、うん。ゴメンね康太君、突然抱きついちゃって。ボクって首筋が弱いんだよね」

 

俺が愛子に尋ねると愛子は涙目の上目づかいで説明してきた。…………抱きつき+涙目+上目づかい+好きな女子…………………

 

「………………………(プシューッ)」

 

そんなコンボを食らって俺は鼻血の噴水を作り倒れた

 

愛「わわっ、康太君。大丈夫…じゃないよね?!」

 

愛子は俺の様子に慌てだす

 

「……大丈夫だ。問題ない」

 

俺は何とか立ち上がろうとするが足に力が入らずに立ち上がることができないでいた

 

愛「その台詞は大丈夫じゃないよっ。それにそんなに血を出したら死んじゃうよ」

 

愛子はいまだに出血の止まらない俺を心配して俺のことを抱き寄せる

 

「……愛子の腕の中で逝けるなら、死して一片の悔いなし(クタッ)」

 

俺は愛子の腕の中で意識を手放した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ここはどこだ?」

 

俺が目を覚ますと目に映ったのは清潔感のあふれる真っ白な天井だった。………天国ではないようだな

 

?「あ、康太君気が付いた?」

 

横から声が聞こえたのでそちらに目を向けると愛子がいた。………なぜかナース服で

 

「………なぜそんな恰好を?(ポタポタ)」

 

俺はなんとか鼻血を抑えたが刺激的すぎて鼻血が垂れる

 

愛「あ、ココに来た時に置いてあったから着てみたんだ」

 

周りを見渡すとどうやらココは保健室のようだ。俺はベッドに横になっていて輸血されている。

……………保健室+ベッド→保健→保健体育→実技→××××―――――

 

「………(プシューーーッ)」

 

俺は今までにないほどの勢いで鼻血を噴出した

 

愛「ちょっと康太君?!何を考えたの?!」

 

俺は慌てた愛子の声を聞きながらまた意識を手放した

 

 

俺が意識を取り戻したのは11時ごろだった。愛子は俺が起きるまで看病していたらしかった。その後は軽く昼食を愛子と取ってから教室へと戻ったが俺のせいでほとんど愛子は休憩できなかったため申し訳なくなった。

 




康太が情けなくなってしまってスミマセン。
それと愛子の喋り方の表記が難しいです。

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