僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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召喚大会4回戦です。



召喚大会4回戦

「そういえば、二人はどうしてここに来たの?」

 

僕は話題をそらすために二人が来た理由を問う。あの噂の話とかになったら大変だからね

 

明「土屋君が早く材料を持ってきてくれって伝えるために来たんだよ」

 

日「私は明久君が一人だと大変だと思って手伝いに来たんです」

 

教頭やチンピラの相手をしていたからな、時間がだいぶ経っていたみたいだ

 

明「あ、わたしも手伝うよ」

 

「二人ともありがとうね、じゃあこれをお願い」

 

僕は二人にお礼を言って少し荷物を渡す。重いものとか持たせるわけにはいかないしね

 

 

 

 

「康太ごめん。ちょっと野暮用で遅くなっちゃって」

 

僕はキッチンの康太の下に行きながら謝る

 

康「……問題ない。早く作ろう」

 

康太に促されて僕らはケーキ作りを始めた

 

 

 

 

雄「明久、そろそろ行くぞ」

 

僕がキッチンでケーキ作りをしていると雄二がホールから声をかけてきた

 

翔「…雄二達も大会?」

 

雄二の言葉を聞いて霧島さんが声をかけてきた

 

雄「あぁ、次は翔子達とだったな」

 

翔「…雄二には負けない」

 

霧島さんはやる気十分のようだな

 

「雄二、準備もできたし行こうよ」

 

僕はケーキ作りを康太に任せてキッチンから出ると霧島さんと話している雄二に声をかける

 

優「代表、アタシたちも行きましょう。遅れたら大変ですし」

 

優子さんも霧島さんを促して、僕らは試合会場へと向かった

 

 

 

 

「次からは一般公開されるんだっけ」

 

優「そうね。見られるって思うと緊張するわね」

 

雄「ちょうどいいし宣伝でもするか」

 

翔「…わかった」

 

僕の言葉にそれぞれ意見を述べていると大会の会場が近付いてきた

 

「じゃあ、僕らはこっちだから、またね。優子さん、霧島さん」

 

優「えぇ、アタシ達はこっちだから、お互い頑張りましょうね」

 

僕らは別の入口になるため優子さん達と別れる

 

 

 

 

高『それでは、これより召喚大会第4回戦1組目の試合を行います。出場者は前へ』

 

高橋先生の言葉に従い僕らが会場の中央へと出てくると反対側から優子さんと霧島さんが出てきた

 

高『出場者も出揃いましたので、これから対戦科目を決定します』

 

高橋先生がルーレットを回す。対戦科目は…

 

『化学』

 

高『対戦科目は『化学』に決定しました。では、承認します』

 

高橋先生が承認すると化学のフィールドが展開される

 

「「「「試獣召喚!!」」」」

 

フィールドが展開されたのを確認してから僕らが召喚ワードを唱える。それに反応して僕らの召喚獣が現れる。この様子だけで会場からは歓声が上がる。一般公開はこの試合が初めてだから、召喚獣を見るのも初めての人も多いのだろう。

現れた召喚獣は僕らの召喚獣は今まで通りで、優子さんの召喚獣は大きくスリットの入った黒い修道服を着ていて、武器は権杖を持っている(ラグナロク○ンラインのプリースト)。霧島さんはというと

 

雄「ガハッ」

 

雄二が吐血した。霧島さんの召喚獣は胸元が大きく開いている白を基調に赤で縁取られた忍び装束を着ていて、武器は小太刀を一振り持っている(Dead ○r Aliveのか○み)。自分の彼女のそんな姿を見たら雄二の反応も仕方ないのかな。僕も彼女ではないが思い人の召喚獣を見て動揺したし

 

「雄二…」

 

僕は呆れながら雄二に声をかける

 

雄「☆●□◆△?○▼(どうしたんだ?明久)」

 

コイツは…

 

「雄二、大丈夫?」

 

一応聞いておこう。すでに次世代語を話しているけど

 

雄「◎▲□◇ ★∀♪♯(大丈夫だ 問題ない)」

 

なんでだろう、次世代語なのに言いたいことが伝わってくる

 

「雄二、その回答は大丈夫じゃない、よっ」

 

僕は観客に気づかれないように雄二の腹を 軽 く 殴る

 

雄「はっ俺は何をやっていたんだ」

 

なんとか正気に戻った雄二

 

化学

Aクラス 坂本雄二 363点 VS Aクラス 霧島翔子 446点

Aクラス 吉井明久 283点   Aクラス 木下優子 364点

 

遅れて会場の大型ディスプレイに表示される点数。僕は苦手科目なので点数が低い

 

高「準備はいいでしょうか?」

 

点数が表示されたのを確認してから僕らに確認をとる高橋先生。そこで雄二が手を上げる

 

雄「すみませんがマイクを貸してもらえますか?」

 

高「わかりました」

 

雄二の言葉に高橋先生はマイクを雄二に差し出す。それを横目で見ながら僕は優子さん達を手招きする

 

雄『清涼祭にご来場の皆様、こんにちは』

 

雄二がマイクを利用して会場の観客に挨拶をする。その間に二人は僕らの横に来る

 

雄『ここにいる僕ら4人は2-Aにて軽食やデザート類を提供する喫茶店で働いています。よろしければお越しください』

 

そう言って頭を下げる雄二

 

「「「よろしくお願いします」」」

 

それに従って僕ら3人も頭を下げる。ついでに召喚獣にもお辞儀をさせておく

 

雄「進行を妨げてすみませんでした。マイクをお返しします」

 

雄二は高橋先生に謝罪をしてマイクを返す

 

高「いえ、構いませんよ」『――ということだそうです。ご見学の皆様、お時間に余裕がありましたら、出場選手たちのいる2-Aにお立ち寄りください』

 

雄二からマイクを受け取ると高橋先生も宣伝をしてくれた。担任だし協力してくれたのだろう

 

雄「明久、作戦は事前に伝えていた通りだ。頼むぞ」

 

試合開始前に雄二が声をかけてきた。作戦とは僕が霧島さんの相手を、雄二が優子さんの相手をするという単純なものだ

 

高『それでは宣伝も終わりましたから、いよいよ召喚大会の開始です。Aクラスの4人ともいい試合をお願いします』

 

「行くよっ」

 

鷹式一刀流剣術 ― 真空剣 戈蝶風刖(しんくうけん かちょうふうげつ) ―

 

僕は剣を横薙ぎにして真空の斬撃波を二人の真ん中に放つ。少し避ければかわせるが二人を分断するのが目的なのでこれで十分だ。案の定二人は横にかわしたので二人は距離が開く

 

「雄二!!」

 

雄「応っ!!」

 

雄二に声をかけると意図が伝わったのか直ぐに答えて二人の間に入り、優子さんの方を向く。僕も雄二に従い雄二と背中合わせになるように霧島さんに向かい合う

 

翔「…邪魔っ」

 

僕に斬りかかってくる霧島さん。僕はその剣閃を捌いき横薙ぎをして霧島さんを後方に吹っ飛ばす。剣術の基本『パリィ』だ

 

「相手が雄二じゃなくて悪いけど、手加減はしないよ」

 

Aクラス 吉井明久 283点 VS Aクラス 霧島翔子 402点

 

さすがに1.5倍も点数差があったから点数があまり減らない

 

翔「…わかった。吉井を倒して雄二と戦う」

 

霧島さんの標的は僕に変わったようだな。さて、僕も本気にならないとな。僕は剣を左手で逆手に構えると

 

走法<縮地>

 

縮地で懐に潜り込んで柄頭で霧島さんの鳩尾を突いて、体を捻って後ろ回し蹴り、さらに回転の勢いに乗せて逆手に持った剣で袈裟切りをする

 

翔「…っくっ」

 

Aクラス 吉井明久 283点 VS Aクラス 霧島翔子 217点

 

さすがにあれだけ攻撃すれば点数も減るか

 

翔「…吉井の攻撃のパターンと癖は覚えた」

 

霧島さんには悪いけど、僕はわざと癖を出したんだよね

 

縮地

 

僕はまた縮地で霧島さんに近づいて柄頭で鳩尾を狙うが

 

翔「…(サッ)」

 

霧島さんは鳩尾の所で小太刀を両手で構え防御の体勢をとる。僕はそれに構わず柄頭で付くと同時に脇腹に右ひざ蹴りを当てる

 

翔「…えっ?!」

 

霧島さんは同時攻撃に驚くが、僕が体を捻ったのを見て、攻撃に備えるために上段の守りを固めるが、僕は後ろ回し蹴りと同時に腹部に肘鉄を当てる

 

翔「…っく」

 

霧島さんは距離をとるためにバックステップで距離をとるが

 

「甘いよっ」

 

僕は剣を中段で水平に構え突進する。霧島さんは反応が遅れて腹を串刺しにされた召喚獣は霧散する

 

霧島翔子 戦死

 

僕が剣をしまうと会場から大きな歓声が上がる。雄二の方を見ると優子さんの召喚獣が消えるところだった。雄二も勝ったみたいだな

 




雄二君にも壊れてもらいました。
またやったことのないゲームから衣装を持ってきました、色々とすみません。
雄二と明久は何かと上手くやっていけそうですね。

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