やっと清涼祭当日になりました。
召喚大会の装備については頑張って考えますが、執筆時までに思い浮かばない場合はまた一時的に投稿停止するかもしれませんが、ご容赦ください。
清涼祭当日
僕は朝早めに登校してくると昨日ケーキを焼いている間に仕込んでおいた、オニオンスープとミネストローネ、じゃが芋のポタージュを仕上げていた。
「よしっこんなもんかな。明梨、そっちは大丈夫?」
僕がスープの準備の為に早めに家を出ようとしたら明梨も手伝うと言って一緒に登校してきたんだよ。気を使わずにいつも通りの時間に来ればいいのに
明「こっちもオッケーだよ」
雄「さて、今日から2日間は清涼祭だ。学校行事とはいえ祭りだ!!その間は勉強のことなんか忘れて楽しもうぜ!!」
『『『『『おぉーーーっ!!』』』』』
いくらAクラスとはいえ高校生だ。雄二の言葉にAクラスのみんなも賛同する
一「召喚大会のことを考えてシフトは組んであるが何か都合とかがある奴は遠慮せずに言ってくれ、なるべく調整するから」
雄「じゃあ皆、自分の仕事は忘れずに祭りを楽しんでくれっ!!」
『『『『『おぉーーっ!!!』』』』』
「お帰りなさいませ。お嬢様」
僕は来店した女性客に恭しく頭を下げる。今僕は燕尾服を着て髪をオールバックにしている、正直似合ってないと思うんだが。さっきからやけに視線を感じるんだが、そんなに似合ってないかな?ちなみに店名は『執事&メイド喫茶 Welcome home』となっている
「では、こちらにお掛け下さい」
僕はテーブルに案内して椅子を引く
『あ、はい(なんかこの人カッコイイな)』
さっきから顔を俯いているけど、僕なんかが案内しているから嫌なのかな?悪いことしちゃったな
「何か御用がありましたらこちらのベルをお鳴らしください」
僕は再度頭を下げてからお客様の前から立ち去る。やっぱり接客って疲れるな、常に笑顔を貼り付けているような感じだ。しかし
一『それでは、わたくしは失礼させていただきますが、お嬢様はごゆっくりお寛ぎ下さい』
雄『こちらが『ふわふわシフォンケーキのプレーン』と『アイスティー』になります』
あの雄二と一輝が普通に執事をやっているのには違和感があるな
明『お帰りなさいませ。ご主人様』
日『お席はこちらになります』
明梨と日向のメイド姿を見れたのはすごい眼福だ。あやうく冥土を見そうになってしまったが
雄「明久、幸せそうなところ申し訳ないが、試合がもうすぐだから行くぞ」
「うぇっ、ぼ、僕は二人のメイド姿に見とれてなんかいないよ」
雄二に突然声をかけられ僕は驚きながらも反論した
雄「俺は『幸せそう』としか言ってないんだが」
雄二は呆れているようなニヤニヤしているような表情で告げる
「そ、そんなことより、もうすぐ試合なんでしょ?早く行こうよ」
僕は雄二との話を切り上げて召喚大会の会場へと向かった
西「では、これより勝負科目を決める。3回戦までは一般公開は無いから気軽に戦え」
西村先生はそう言いながらルーレットを回す。ハッキングなどの裏工作を無くすためにルーレットはアナログな仕様になっている。また、直前まで科目が分からないため召喚大会の審判は高橋先生と西村先生の二名のみになっている
カタタタタタタ タ タ タ タ タ
ルーレットが止まり科目が決まる
西「科目は生物。承認する」
先生がそう告げると生物のフィールドが広がる
菊「頑張ろうね、律子」
岩「うん」
相手は仲が良さそうな女子のコンビだ。どこかで見たことがあったと思ったらBクラス戦で姫路さんに旬殺されていた二人だな
岩・菊「「試獣召喚!!」」
二人の呼び声に応えて二人のデフォルメした召喚獣が現れる
雄「ん?いつもと頭身が違くないか?」
雄二の言うとおりだ。普段は2頭身ぐらいだが、今回の召喚獣は5頭身ぐらいある
「たぶん、これが大会独自の設定ってやつなんじゃないの?」
良く見ると召喚獣の装備もいつもよりもしっかりとしている。菊入さんの召喚獣は紺色のフード付きのローブを羽織っていて本を持っている、岩下さんは軽装の騎士鎧に片手剣だ。魔道士とナイトってところか?今回の設定はRPGみたいだな(ファイアーエ○ブレムの魔道士とラグナロクオ○ラインのナイト)
西「吉井と坂本も早く召喚しろ。いくら一般観覧がないとは言っても大会の進行を妨げると失格にするぞ」
「すいません、西村先生。試獣召喚!!」
雄「すまん、西村戦士(誤字ではないです by作者)。試獣召喚!!」
西「坂本…はぁ、もういい」
西村先生お疲れ様です。僕らの呼びかけに応えて現れる召喚獣、見た目はと言うと、僕は紫のマントに山吹色のアンダーシャツとアンダーパンツ、青色の裾の長いシャツ、それと革製のブーツとグローブ、ベルト、武器は長剣だ。
雄二は胸のあたりまで白でそこから下は黒いフード付きのローブ、ローブの下には何も着ていなくて胸をはだけている、下はジーンズを履いていて、武器は右手に数珠、左手にオープンフィンガーグローブを付けている。勇者とモンクってところかな?(ドラク○3の勇者の服とラグナ○クオンラインのモンク)
西「よし、では試合開始」
岩「行くわよ!!コスプレコンビ!!」
菊「律子、違うよ。執事コンビだよ」
僕らの服装は喫茶店での燕尾服のままだ。着替えを何度もする手間を考えてそのまま来たんだがそんな風に思われるとは、ちょっとショックだ。まぁ後で喫茶店の宣伝ついでに説明すればいいか
生物
Aクラス 坂本雄二 289点 VS Bクラス 菊入真由美 179点
Aクラス 吉井明久 267点 Bクラス 岩下律子 163点
少し遅れて点数が表示される
菊「行けっ」
菊入さんの持っている本が光ると僕の方に火球が飛んできた。大きさはサッカーボール程度だが、スピードがあるな。僕は軽く側転して避ける
岩「隙ありっ!!」
側転で少し体勢が崩れているところに岩下さんが切りかかってくる。いい連携だ。試召戦争では出番があんまりなかったけれども、昨日の練習時間に操作に慣れたのかな
雄「させるかっ」
キンッ
雄二が間に入り右手で剣劇を防ぐ。攻撃を防がれた岩下さんはすぐに距離を開けて菊入さんと合流する
「ありがと雄二、助かったよ」
雄「お前がアレでやられるとは思わないが、作戦はさっき言った通りでいいな?」
「もちろん、じゃあ僕は一人を放すよ。雄二は残った方をお願い」
雄「了解だ。しくじるなよ」
僕と雄二は軽く言葉を交わすと、僕は相手に向かって疾走させ、相手に近づいたところで
「秘発砂塵(ひはつさじん)」
僕は剣を地面に叩きつけて大きな砂塵を巻き起こす
菊「な、なに?見えないんだけど」
岩「落ち着いて、真由美。見えないのは相手も同じなんだから」
確かに見えないけど、僕の召喚獣はフィードバックの分少し感覚が伝わってくるんだよね。僕は砂塵の中を歩いていると何かにぶつかった。僕はそれを掴むと
「それっ」
投げ飛ばして、僕も投げた方向に走る
菊「えっ、私の召喚獣?!」
僕が投げたのは菊入さんの召喚獣の方だったようだ。普段は戦えないようなタイプだから愉しみだな
「仲が良いのにゴメンね。でもこれも戦略の内だからね」
Aクラス 吉井明久 267点 VS Bクラス 菊入真由美 165点
さっき投げたときにうまく着地できなかったんだろうな、少し菊入さんの点数が減っている
菊「点数で負けてても、勝負では負けないんだからっ」
本が光ると風が吹き荒れて僕の方にやってくる、たぶん大量の鎌鼬だろう
「ふぅ~」
僕は息を吐いて意識を集中すると、
ヒョイッヒョイ
全ての攻撃を見切って菊入さんに肉薄する。このぐらいなら避けれるな、キリンさんの修行で体得したからな。あの人は見切りの天才らしいし、あの修行は為になったよ
菊「なっあ、当たらない?!」
攻撃が全く当たらないことに動揺する菊入さん。でも、今そんな余裕はないよ
「隙ありっ!!」
僕は長剣を横薙ぎにして胴を切り払った
Aクラス 吉井明久 267点 VS Bクラス 菊入真由美 戦死
菊「はぁ、負けちゃったか」
負けて落ち込んでいる菊入さん、試合とはいえなんか罪悪感を感じるな
「あ~なんかゴメンね」
菊「いや、気にしないで。真剣勝負なんだし」
時は少しさかのぼって 雄二Side
明久が起こした砂塵がはれてくると、そこには岩下の召喚獣だけがいた
岩「あれ?真由美は?」
岩下は菊入の召喚獣が消えていることに戸惑っている
「悪いがお前の相手は俺だ」
Aクラス 坂本雄二 289点 VS Bクラス 岩下律子 163点
岩「そう、点差はかなりあるけど、負けないんだから!!」
岩下は思いっきり切りかかってくるが
バシッ
俺は左手で岩下の剣を白刃取りする
岩「えっ?」
片手で白刃取りされたことに驚き動きが止まる岩下
「悪いが、俺は勝たなくちゃいけないんでな」
俺は右手を思いっきり引いて力をためてから、正拳を撃ちぬく
Aクラス 坂本雄二 289点 VS Bクラス 岩下律子 戦死
岩「あ~あ、負けちゃった」
「なんだ、あんまり悔しそうじゃないな?負けたって言うのに」
岩「さすがにあの点数差じゃね」
なるほど、俺の点数はAクラス上位並だったし仕方ないか
Side out
自分はラグナ○クオンラインを全く知りません。
なにか良さそうな装備がないかと探していた時に、攻略系のサイトに載っていた職業のイラストが気に入ったので召喚大会の装備に多用しています。