僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

35 / 93
本当にこれ以降書けてません。一旦こっちは筆を休めて、番外編・過去編の方を書くつもりです。
活動報告の方でも募集していますが、召喚大会での召喚獣の装備を募集しています。
装備についてはRPG風をイメージしていますが、その職業らしいものならばジャンルは問いません。例を挙げるならば、アサシ○クリードの衣装で暗殺者など。
現在、召喚大会の所で詰まっていてなかなか筆が進まないので、何か案がありましたら活動報告か感想の方にコメントお願いします。
現在のところ、登場予定は明久と雄二、明梨と日向、翔子と優子、屑と性悪女(根本 小山)、変態コンビ(常夏)、毒兎と無胸、あとBクラスのモブ娘ぐらいです。


妖怪との鼎談と清涼祭前日

★妖怪との鼎談と清涼祭前日

 

召喚大会規則

 

・召喚大会は二人一組で行う。

・教科に関しては試合ごとに異なる。ただし、本大会は通常科目11種と特殊科目6種の計17種から試合の直前にルーレットで決める。

・召喚獣の装備および腕輪に関しては大会独自の設定が適用されるため前日に召喚練習の舞台を設ける。この練習に参加義務はない。

・試合ではどちらか一方の召喚獣が2体とも戦死した時に敗北とし、一体でも生き残っている方を勝者とする。ただし、双方ともに2体戦死した時は1体目が先に戦死した方を敗者とする。1体目も同時の場合、引き分けとし両者ともトーナメント敗退とする。

・他の規則に関しては基本的に試召戦争に準ずる。

・優勝者には賞状とトロフィー、白銀の腕輪、副賞として如月ハイランド プレオープン プレミアムペアチケット2組を贈呈する。

 

 

 

 

「結構色んなルールがあるんだね」

 

一「勝敗のあたりは明確にしとかないと大変だからな」

 

確かにそのあたりはいちゃもんつけられそうだな

 

雄「審判によって判定に差が出たりしても困るしな」

 

「こうなると優勝するのは大変そうだね」

 

明「え?明君達も大会に出るの?」

 

明梨が僕達の会話が気になったのか話しかけてきた

 

「うん、ちょっとね。も、ってことは明梨も出るの?」

 

明「うん。ヒナちゃんと出るんだ」

 

明梨と日向のコンビか随分と手ごわいな

 

日「明久君達は優勝狙いなんですか?」

 

日向も気になるのだろうか

 

「まぁ出るからには勝ちたいからね」

 

さすがに明梨と日向が相手でも、教室で話すのは危険だから曖昧な答えをしてしまう

 

明「そうなんだ。お互いに頑張ろうね明君」

 

日「敵同士ですけど、お互いに頑張りましょうね明久君」

 

「そうだね。悪いけど僕も二人と戦う時は手加減しないで本気で行かせてもらうよ」

 

ピンポンパンポーン

 

『二年Aクラス、坂本雄二君、吉井明久君、至急学園長室まで来てください』

 

「また、呼び出しか。今度は何だろう?」

 

雄「まぁ行けば分かるだろう」

 

そうだね。考えても仕方ないか

 

「じゃ、行ってくるよ」

 

 

 

 

今僕らは学園長室の前にいるのだが

 

「はぁ、雄二多分またあるよ。どうする?」

 

雄「3回も俺らが来たときに不具合が起こるってのも不自然だし、バカを装うか」

 

「そうだね。じゃあ」

 

僕は持っていた手帳のメモ部分に『盗聴器があるので芝居につきあってください』と書き破り取る

 

バンッ

 

雄二が乱暴に扉をあける

 

雄「邪魔するぞ。学園・・・妖怪ババァ長」

 

雄二は入ると学園長を罵倒した。まぁバカならこんな感じかな

 

「雄二、いくら妖怪山姥長とはいっても目上の人に失礼だよ」

 

僕も軽く罵倒しながら、学園長にさっきのメモ用紙を手渡す

 

学「本当に失礼なガキどもだね。普通はノックをしてから返事を待つもんだよ」

 

雄「そっちが呼んだんだ。来てやっただけありがたいと思え。で、何のようだ?」

 

雄二が横柄な態度で聞く。さすがは元不良

 

学「まったく。学力はあっても流石は最低クラスに入っていただけはあるさね」

 

「学園長!!何ですかその『こいつらに頼んでもいいのか』って顔は!!」

 

雄「おっ、さすがに明久でも気づいたか」

 

学「まぁ仕方ないさね。アンタらは召喚大会の賞品について知っているかい?」

 

まぁ出るから知っているんだが

 

雄「確か賞状とトロフィー、白銀の腕輪と副賞のプレオープンチケットだったか?」

 

学「実はそのチケットに問題があってね」

 

チケット?何かあったんだろうか?

 

「チケットがどうかしたんですか?」

 

学「話は最後まで聞くもんさね。『慌てるナントカは貰いが少ない』って言葉を聞いたことがないのかい?」

 

「そのぐらい知ってますよ!!『慌てる個人は貰いが少ない』でしょ?」

 

本当は乞食だがバカらしく間違っておこう

 

雄「知っていたのは驚きだが間違っているぞ、明久。それで問題とはなんだ?さっさと話せ」

 

学「全く礼儀がなってないね。実は如月グループがそのチケットについてよからぬ噂を聞いてね、回収してほしいんだよ」

 

「回収?なら出さなければいいじゃないですか」

 

学「企業同士が結んだ契約はそう簡単に反故にはできないんだよ」

 

雄「ったく、契約する前に気づけよ。最高責任者」

 

学「煩いガキだね。こっちは白銀の腕輪の製作で手一杯だったんだよ」

 

「だったら学園長なんてやめればいいのに」

 

学「アタシの金で建てたんだからそんなことはしないさね」

 

教育者にあるまじき発言だな

 

学「話を戻すよ。その噂ってのが如月グループが如月ハイランドに1つのジンクスを作ろうとしているのさ。『ここを訪れたカップルは幸せになる』ってジンクスをね」

 

「それのどこが悪い噂なんですか?」

 

何となく話は読めるけど一応聞いておこう

 

学「そのジンクスを作るためにプレミアムチケットで来たカップルを結婚までコーディネートするつもりらしいんだよ。企業として多少強引な手を使ってもね」

 

これは透さんが聞いたら黙っていないな子供をアピール戦略の道具に使うなんて

 

雄「なるほどな。だからうちの学校にプレミアムチケットを賞品に付けたのか。うちはなぜか美人揃いなうえ、試験校としての話題性も十分。さらに学生から結婚までとなるとジンクスとしては申し分ない。如月グループが目をつけるのも当然か」

 

学「さすがは神童と呼ばれていただけのことはあるね。頭の回転はなかなかじゃないか」

 

「つまりは学園長はそのチケットを僕らに回収してもらいたいと?」

 

学「そうさね。本人の意思を無視して、うちの可愛い生徒の将来を勝手に決めるってのが気に食わないのさね」

 

雄「なんで俺らにそんなこと頼むんだ?俺らにはアンタの指示に従う義理はないはずなんだが」

 

学「設備の改修をしてやったんだ、改修工事だってかなり金がかかるのさ。だからアンタらは少しぐらいアタシに対して恩返ししてくれてもいいと思うんだがね」

 

雄「わかった。引き受けてやるよ、これで貸し借りはなしだぞババァ」

 

「僕らが優勝して見せますよ、山姥長」

 

そう言って僕らはドアを開け放って出ていった。これぐらいすれば教頭は僕らを疑わないだろう

 

学「最後まで失礼なやつらさね!!」

 

学園長の怒鳴り声なんて聞いてないぞ。うん

 

 

 

 

雄「しかし結婚までコーディネートか。どうすっかな翔子とは行くって約束しているし」

 

教室への帰り道に雄二がそんなことを呟き出した

 

「結婚まではいかないと思うよ。透さんは子供を道具のように使う企業は嫌いだから」

 

雄「透さんってのは藤崎の親父だったか?企業に顔が聞くって言う」

 

「うん。あの噂を聞いたら、たぶん透さんはその計画を潰すからね」

 

雄「随分と物騒な人だな。助かるが」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

あれから順調に準備を進めて今日はもう清涼祭の前日だ

 

一「さて、いよいよ明日から清涼祭だ。準備はもう済んだからケーキ作り担当の奴以外は帰ってもいいぞ。あと、召喚大会に出るならばケーキ作りは後回しでも構わないからな」

 

一輝の言葉で多くのAクラスの生徒はバラバラと帰り始める。今は午後2時、わりと早く準備が済んだのは業者のお陰だろうな

 

一「ん?アキ達は練習をしなくてもいいのか?」

 

今は召喚大会用の召喚練習が体育館で行われている。でも僕らは教室でケーキ作りの準備をしている

 

「まぁ僕は操作自体には慣れているからね」

 

雄「1,2戦やれば慣れるだろう」

 

翔「雄二のそばにいる」

 

やっぱり霧島さんは雄二一筋だな。少し羨ましいよ

 

明「わたしはどんな召喚獣か本番まで楽しみにしてたいからね」

 

日「みなさんが頑張っているのに私だけ抜けるのは気がひけますので」

 

召喚獣の装備がイベント用に一新されるからな、明梨はどんな装備になるんだろうか。日向は気を使わないでもいいのに

 

一「ところで、優子と秀吉はなんで残っているんだ?ケーキ作りは結構時間かかるから先に帰った方がいいと思うんだが」

 

優「アタシは料理は得意じゃないけど、手伝いくらいなら出来ると思ったからよ」

 

秀「わしも及ばずながら手伝いをしたくてのぅ」

 

一「手伝ってくれるのか。助かるよ」

 

ケーキ作りって結構大変だからね

 

紫「あら?秀吉君が手伝ってくれるの?ならお礼にワサビ入りのケーキでも作ってあげようかしら」

 

秀「紫織よ。後生じゃから普通のケーキを」

 

紫「ふふっ冗談よ。ちゃんと美味しいケーキを作ってあげるわ」

 

秀「あ、ありがとうなのじゃ」

 

やっぱり神谷さんと秀吉ってカップルみたいだよね

 

一「それじゃ、さっそく取りかかるとするか」

 

一輝の一言で僕らはケーキ作りに取り掛かった。どのぐらいの客入りかが予想できなかったから、とりあえずチーズケーキとチョコレートケーキを100個ずつ作って帰った。明日と明後日の清涼祭は楽しみだな。

 




今話以降は暫く休載予定です。再開についてはアイディアが思い浮かぶか寄せられたら再開する予定です。
今後は過去編・特別編にて明久達の過去(出会い)を書いて行こうかと思っています。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。