僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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Fクラスの日常風景です。



Fクラスの日常と息抜き

Eクラス戦の翌日、僕はいつも通りに一輝と明梨と登校し、元Eクラスの教室に着くと

 

ヒュン ビュン カタカタッ

 

昨日と同様カッターが飛んできたので僕は蹴りの風圧で落とし、襲ってきた覆面集団をボロぞうきんのようにした。

 

「お~っす、って今日もまたか」

 

雄二は教室に入ると同時に挨拶をし、ボロぞうきんを見て呆れていた

 

「おはよう雄二、まただよ」

 

「おっす雄二、こいつらは学習能力がないらしいな」

 

「おはようございます坂本君、こんなことしてるからモテないんだろうね」

 

明梨ってこういう時自分の考えをハッキリと言うんだよね。相手を傷つけるような発言の時もあるけど、明梨は意味もなく相手を傷つけないし、その場合は相手の自業自得なんだよね。さっきのもあの覆面集団が理不尽な暴力を振るったのが悪いんだし

 

「しかし、Eクラスになって良かったね」

 

まぁ今は元Fクラスの教室の改修のために空き教室をEクラスの生徒が使用しているらしい。ちなみにEクラスの設備は田舎の公立学校のような設備で、少し古くなった机と椅子、黒板といったありきたりの学校設備って感じだ。壁や窓は古めだが隙間風とかが入ることは無い

 

「あぁAクラス戦まではこの設備で戦うつもりだからな」

 

「次はどこを落とすつもりなんだ?」

 

「それは康太が情報を集めてきてから考えるつもりだ」

 

一輝の問いに雄二はそう答えた。康太は昨日2教科補充できたのでみんなが総合科目を受けている間に2時間ほど空き時間がある、その間に他のクラスの情報を集めてくることになっているのだ

 

「藤崎と一輝に関しては全力で試験を受けてもらうからな、頑張ってくれ」

 

「あぁ分かってるよ」

 

「任せてください。坂本君」

 

僕達と違って明梨の成績は有名だし、一輝は転校生なので成績が良くても不思議ではないからね

 

 

 

 

―― 昼休み ――

 

「よ~し昼になったし話があるから明久、秀吉、康太、一輝、藤崎は屋上に来てくれ」

 

「「「「「(……)了解(じゃ)(です)」」」」」

 

 

 

 

 

「さてと話ってのはAクラス戦についてなんだが」

 

屋上に着きみんなが腰を下ろすと雄二が口を開いた

 

「次にどこを落とすかってこと?」

 

「……いや、まだ情報を集めている途中」

 

僕の質問に康太が答えた

 

「ならばAクラス戦自体ってことかのぅ」

 

「だろうな一騎打ちの順番やメンバーか?」

 

「ビンゴだ一輝!!」

 

一騎打ちのメンバーか、僕らを呼んだってことは僕らは決定なのかな。後は点数的に姫路さんあたりだろうな

 

「メンバーはここに居る6人と姫路で戦うつもりだ」

 

やっぱり

 

「順番はどうするんですか?」

 

「相手の出方次第の部分もあるが一輝と藤崎は苦手科目の点数はどれくらいだ?」

 

「オレは国語系が100点ぐらいだ」

 

一輝はバツが悪そうに答える

 

「わたしは生物と保健体育が300点ぐらいですね」

 

「一輝は他の科目なら最低何点ぐらいだ?」

 

「まぁ平均で300は行くな」

 

「そうか…」

 

雄二は何か考え始めるいろんな可能性をシミュレーションしているんだろう

 

「よしっ、コレで行こう」

 

雄二は作戦が決まったのか声を上げる

 

「どうするのじゃ?」

 

「Aクラス戦では7戦するとは言ったよな?」

 

「そうですね、7VS7の一騎打ちをするって言ってましたね」

 

「あぁその7戦だが科目の選択でハンデとしてこっちに4回選択権を貰うつもりだ」

 

「まぁその位のハンデは交渉次第で貰えるだろうな」

 

一輝も雄二の作戦がわかったようだ

 

「じゃあ科目の選択は交互になるだろうね」

 

「まぁ選択権の順番はどうでもいいんだが、相手次第だな」

 

「…こっちは誰が選択権をとるんだ?」

 

「それは秀吉と康太と俺だ。あと一人は相手の出方次第だな」

 

「え、一輝はいいの?」

 

「一輝の国語の点数は酷いが他が当たる可能性も高いしな、その点康太と秀吉は1点集中型だし俺は翔子に苦手教科も把握されているからな」

 

「確かに雄二の言うとおりだな」

 

「…俺は生物もできる」

 

「康太、1科目も2科目もあまり変わらないよ」

 

「面目ないのじゃ」

 

「相手はAクラスの上位生徒だからしかたないよ秀吉君」

 

僕らは雄二の作戦を理解し、その後は雑談をしながら昼食を食べた。

 

 

 

 

 

 

―― 放課後 ――

 

「ごめん日向、霧島さん、待った?」

 

「すまん翔子、久遠、ちょっとHRが長引いてな」

 

「ごめんねヒナちゃん、翔子ちゃん、遅れちゃって」

 

昨日の約束通りいつもの4人と日向とで帰るのだが、Aクラスに僕らが行くのは問題だしFクラスに二人が来ると、また覆面集団が現れるだろうと二人とは校門前で待ち合わせしていたのだが二人の方が先に着いていたみたいだ

 

「…大丈夫、雄二のことなら何時間でも待つ」

 

「そんなに待ってないから大丈夫ですよ(ニコッ」

 

霧島さんはほんとに雄二のことを愛しているんだな。日向の笑顔はやっぱり癒されるなぁ

 

「この後ゲーセンでも行かねぇか」

 

「…雄二が行くなら行く」

 

「わたしも行こうかな」

 

「私も行きたいです」

 

「ちょっと龍司さんに聞いてみるよ」

 

僕は携帯を取り出して龍司さんに電話をかけて確認をした  ピッ

 

「なんだって?」

 

「1時間ぐらいならいいってさ雄二もあんまサボらないようにって」

 

「そうか、まぁ偶の息抜きだと思って楽しもうぜ」

 

「そうだね」

 

「そうだよ明君楽しもう!!」

 

「そうですよ明久君!!息抜きも必要です」

 

 

 

 

 

―― ゲームセンター ――

 

「明久、これで勝負しねぇか?」

 

雄二が指したのはゾンビ系のガンシューティングゲームだった

 

「OKこういうのは得意なんだよね」

 

「じゃあ負けた方は明日から1週間ジュースを奢るってことで」

 

「ちょっと賭けをするなんて聞いてないよ」

 

START!!

 

僕が抗議の声を上げるがゲームが始まってしまったので仕方なくゲームに集中する

 

バン バン バン バン

 

GAME CLEAR!!

 

ゲームが終了し得点が表示される

 

PLAYER1(僕)   PLAYER2(雄二)

56090       56200    NEW RECORD!!

 

どうやら新記録が出たみたいだけど

 

「うっし、俺の勝ちだ!!」

 

「くそっ、1週間ジュースを奢ればいいんだよね?」

 

「あぁそうだ悪いな明久」

 

「もういいよ。それよりほかのゲームでもしよう」

 

その後僕達は男子VS女子でエアホッケーをしたり、UFOキャッチャーで明梨と日向に僕がキーホルダーをとってあげたり、雄二とレースゲームをして今度は僕が勝ったので今日の夕飯の当番を雄二に代わってもらったりなどした

 

「もう結構経ったし次で最後にしようか」

 

僕は腕時計を見ながらそう告げる

 

「そうだな、外も暗くなっちまうし」

 

「…わかった」

 

「そうだね、最後は何にしようか」

 

「あ、アレなんかいいんじゃないですか?」

 

日向が指さしたのは プリクラ だった

 

「そうだね、記念にもなるし」

 

僕らが同意すると皆でプリクラを撮った。1枚目は普通に撮ったんだけど2枚目のときに雄二の腕に霧島さんが抱きついて、それを見た明梨と日向が僕の腕に抱きついてきて大変だったよ、いろいろと。だって二人の柔らかい膨らみが僕の腕に当たるわけで。撮ったプリクラを見た僕らはみんな赤面して日向を送ってから『道場』まで行ったんだけどその間会話は無かったよ。しかしあの二人の気持ちがわからないよ

 




今回は、補充試験のため日常風景と作戦会議、明久達の学生らしい一面を描きました。
この話はストーリー上割と意味のある話です。

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