神機使いだって人である   作:アルバード

3 / 30
第2話 監視と事故

宴が終わった後、アルバードの監視にはブラッドのスバルがつくことになった

 

 

 

理由は3つ

 

 

ひとつはスバルの実力を評価したもの

 

 

もうひとつはリッカからの強い要望

 

 

そして最後にアルバードの帰還の理由でもあるブラッドアーツの習得だ

 

スバルの『喚起』の血の力の影響を受けさせる為に手始めに親睦を深めることが二人への任務となった

 

 

 

なお、アルバードには神機保管庫への入室は禁止されているが模擬神機や訓練室の使用は許可されている

 

 

して場所は訓練室、現在二人は…

 

 

 

アルバード「はあああ!」

 

 

スバル「でりゃあああ!」

 

 

 

なぜかダミーアラガミを用いたシュミレートではなく対人戦をやっていた

 

 

 

アルバード「あー、やっぱ強いな」

 

 

殺風景な訓練室の床に倒れるように寝転ぶ

 

 

アルバード「あ、床めっちゃ気持ちいい…」

 

 

スバル「あの、聞いてもいいですか?」

 

 

アルバード「タメでいーよ。んで何?」

 

 

スバル「なんで神機保管庫だけは出禁くらってるんですか」

 

 

アルバード「あー、それか。話せば長いんだが…」

 

 

四年前のこと、リンドウさんの神機を使用した事とその経緯、リンドウさんの腕の事を大まかに話す

 

 

 

混乱を避けるため神機の人格、レンについては少しぼかして伝えた

 

 

 

スバル「そうだったんですか…」

 

 

 

アルバード「ま、今生きてんだから結果オーライって奴だよ」

 

 

 

スバル「だから厳戒態勢敷いてるんですね」

 

 

 

アルバード「ただの派遣員に隊長格つけなくてもいいのにさ、あー…あだっ」

 

 

 

 

床を転がり続けた先、壁もとい扉にぶつかる

 

 

 

アルバード「キーが無い開けられない仕様とかやり過ぎだろあの技術バカ」

 

 

 

行動の制限のためリッカが突貫工事でセキュリティ強化を図ったため

 

 

マスターキーがスバルに当たられている

 

 

解除は外からロックを外すか、マスターキーで中から開けることでしか入出ができない

 

 

 

アルバード「開け、ジャイアントトウモロコシ!」

 

 

スバル「変な呪文唱えても開きませんからね…」

 

 

不意に扉が開く

 

 

アルバード「開いた

 

 

スバル「そんなバナナ

 

 

アリサ「すみません、スバルさん。リーダー大人しくしてますか?」

 

 

アルバード「白か…」

 

 

 

空間が凍った

 

 

なんかそんな気がした

 

 

仰向けのアルバードは扉の前

 

 

入ってきたアリサも大体同じ位置

 

 

彼の視界には純白のアレが写っていた

 

 

 

そして

 

 

 

こ◯亀のBGMが流れる!

 

 

 

スバル「えっ、ナニコレ!?」

 

 

 

その次の瞬間、悲鳴と共に轟音が鳴り響く

 

 

アルバード「あ、あぶねええええ!!」

 

 

 

轟音の正体、アリサの持つ赤い神機だ

 

 

 

 

アルバード「そもそもなんで今持ってんだよ!?」

 

 

 

アリサ「気にしたら負けですよ、リーダー!」

 

 

 

躊躇いも無く神機を振り下ろす

 

 

 

アルバード「死ぬ!当たったらぜってー死ぬってば!」

 

 

 

アリサ「安心して下さいリーダー。このBGMが流れてる間は何しても死にません、偉い人も言っていました」

 

 

 

アルバード「誰だよ!?」

 

 

ツッコミなどお構い無しに羞恥と殺意のこもった刃は連続して振りかかる

 

 

アルバード「だから、死ぬ!危なっ!切れたっ!今髪切れたっ!」

 

 

スバル「止めた方がいいかな…ん?」

 

 

 

振り回される神機に違和感がある

 

 

 

よく見るとこう、稲光りしている

 

 

 

スバル「アリサさん!ブラッドアーツはまずいって!」

 

 

アルバード「そうか!あれが!ブラッド↓!アーツ↑!なのか!?」

 

 

アリサ「ちょこまかと!避けないで下さい!前に私のこと受け止めてやるって!言ったじゃないですか!」

 

 

 

アルバード「それはまた別のお話で…って殺意を受け入れるなんて言ってねぇよ!」

 

 

 

アリサ「じゃあ、何だって言うんですか!?」

 

 

 

アルバード「後で教えてやる、当て身!」

 

 

アリサ気絶

 

 

そして

 

 

 

BGM終了

 

 

 

アルバード「騒がしくてすまねえな」

 

 

 

スバル「大丈夫ですか?

 

 

アルバード「ああ、気絶させただけだ」

 

 

スバル「そうですか」

 

 

 

アルバード「…思わぬ形でお披露目されたな、ブラッドアーツ」

 

 

 

スバル「俺もこんな展開になるとは思いませんでした」

 

 

 

アルバード「とりあえず今日のとこは訓練は終了だな。こいつを医務室に運ぶ」

 

 

 

スバル「あ、俺も…」

 

 

アルバード「いや、あんたは休んでてくれ」

 

 

スバル「…わかりました」

 

アリサを姫抱っこして医務室に向かった

 

 

 

 

スバル(もしかして、アルバードさんとアリサさんて恋人同士なのかな?今度それとなく聞いてみよう)

 

 

 

一人残ったスバルが訓練室に寝転び

 

 

 

ゴロゴロしていたらシエルが来て似たような状況になったのはまた別のお話

 

 

 

おまけ

 

 

 

医務室にて

 

 

 

 

アリサ「ん…」

 

 

 

 

 

アルバード「気がついたか?」

 

 

 

 

アリサ「リーダー、ずっと手繋いでてくれたんですか?」

 

 

 

 

アルバード「いや、その、なんだ。前にもこうしたなって思ってよ」

 

 

 

 

慌てて手を離す

 

 

 

アリサ「おかげでいい夢が見られました」

 

 

 

アルバード「どんな夢だ?」

 

 

 

アリサ「ふふ、教えてあげません」

 

 

 

 

アルバード「気になるじゃねぇか。あ、あとよ…さっきは悪かった」

 

 

 

 

アリサ「いえ、私も冷静じゃありませんでした。…リーダーはそういう人ですもんね」

 

 

 

 

アルバード「人聞きの悪い」

 

 

 

アリサ「ふふ」

 

 

 

アルバード「なんだよ急に」

 

 

 

アリサ「こうやってゆっくり話すのって久しぶりですね」

 

 

 

アルバード「フッ…そうだな」

 

 

 

願わくばリア充爆発しろ

 

 




スバル「もっと出番くれ


作者「次回は暴れられるぞ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。