とある愚兄賢妹の物語   作:夜草

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第4章 CR
閑話 とあるプロダクション


閑話 とあるプロダクション

 

 

 

上条家

 

 

 

火野神作を捕らえ、上条当麻が家内に籠ったガスを換気しようとしていた時の事。

 

 

「? 何だこれ?」

 

 

言葉では表現し難い奇妙な物体。

 

父、刀夜が趣味で買ってきたお守りの1つだろうか?

 

興味が引かれたのか、何の気なしにそれを掴み取ろうと手を伸ばして……

 

 

「カミやん!! それを動かしちゃダメだ!!」

 

 

「えっ―――」

 

 

そして、世界は光に包まれた。

 

 

 

 

 

もしも、上条当麻が、上条刀夜のおみやげ魔法陣のレールを切り替えて、とんでもない創作魔術が発動してしまったら。

 

 

 

 

 

TRプロ事務所

 

 

 

楽園都市。

 

楽器と歌唱といった音、学力ではなく楽力が評価される完全独立教育機関。

 

そのLevel0と評価認定された事務所の1つTR(とあーる)プロ。

 

1ヶ月前にできたばかりの芸能事務所。

 

まだアイドルは4人で、担当プロデューサー兼マネージャーが1人と社長も含めて他スタッフが片手ほど。

 

そこでいつかデビューを目指す4人のアイドルの卵達が、

 

 

「ふふふ、今日はちょっと手の込んだ和菓子を作ってきました。皆さん、よろしければどうぞ」

 

 

『Shika』

 

腰の辺りで梔子色のリボンで纏めて、尻尾のような黒髪の上条詩歌。

 

いつも微笑みを絶やさないオールマイティな完璧超人で、4人の中でも最も女子力が高く、わがままも笑顔で受け入れてくるほど優しいけれど怒ると最も怖いお母さん的ポジションな娘。

 

主にドラム担当。

 

 

「わー今日もまた美味しそうですね。あ、私、飲み物用意してきますね」

 

 

『Mikot』

 

花飾りのヘアピンを付け、肩まで届く短めの茶髪の御坂美琴。

 

何事にも一生懸命な努力家、活発でさばさばとしたちょっと男勝りな性格だが、人前に出ると緊張しちゃったり、思っている事を口は出せない素直になれない、もしかしたら4人の中で最も乙女な隠れ乙女。

 

主にギター担当。

 

 

「わーい! しいかしいか、全部食べても良い?」

 

 

『Index』

 

腰まで届く程の長いストレートの銀髪のインデックス。

 

エメラルドのような緑色の瞳に白い肌、小柄で華奢な体格もあって、まるでお人形さんのように愛くるしく、また甘えたがり屋で愛される人徳を持った、4人の中で最も可愛がられているマスコット。

 

主にベース担当。

 

そして、

 

 

「駄目だよ、インデックスちゃん、これは皆のなんだから」

 

 

『Arisa』

 

髪先をアップにするように丸く折り返し巻いてから纏めた桃髪の鳴護アリサ。

 

『歌で皆を幸せにしたい』という夢があり、奇蹟の歌声ともいえる抜群の歌唱力の持ち主、この中でも最年長の高校1年生という事もあって、皆を引っ張り、まとめる4人の中のリーダー。

 

主にキーボードとボーカル担当。

 

この黒、茶、銀、桃のイメージカラー的に修羅場が起きそうな面子だが、皆さん和気藹々な仲良し。

 

技能開発(レッスン)』が一区切りつき、ひとまず休憩のティータイム。

 

詩歌と美琴が事務所の台所へお茶の準備をしている間に、インデックスとアリサはテーブルを拭いて受け入れ態勢の準備。

 

 

「あ、そういえばアリサ、アリサ」

 

 

「何? インデックスちゃん」

 

 

「これは人類のハッテンにヒツヨー不可欠なガクジュツ的興味に基づくシコウ実験なんだけどね、歌を聞きながらご飯を食べると痩せられるんだって!」

 

 

ああ、またテレビで何か観たのか、とアリサ察し。

 

 

「ナイスバディでお肌すべすべでカリスマオーラ出まくりだって!」

 

 

「い、いや、太り難いでも微妙な論だし食べているのに痩せるとか女の子の身体の構造なめてんのかって感じだし……」

 

 

と、ユニット最年長として正論を述べるも最年少は、歌って歌って、とおねだり。

 

 

「しいかも歌を聞いたから成長したって言ってたんだよ! だから、アリサの生歌ならきっと成長できるんだよ!」

 

 

「ええっ!? それって本当なの!?」

 

 

驚きの事実。

 

あの1つ年下なのにもう大人顔負けの、と。

 

 

「んな訳あるはずがないでしょーが! あれは単にダイエットのストレスを軽減するだけで、何もしてないのに、音楽を聞くだけで痩せるなんてありえないわよ!」

 

 

お茶の準備を終えた美琴と詩歌。

 

そのお盆には人数分の緑茶とお重に様々な和菓子が。

 

うん、美味しそうだ。

 

 

「あれ? だって、しいかが、この前」

 

 

「あれは昔、まだお腹にいた頃、母さんが胎教に良い音楽を聴かせくれた、と言う話です」

 

 

「はは、やっぱりそうだよね、美琴ちゃん、詩歌ちゃん」

 

 

では、一体その体型はどうやって? と訊きたい。

 

 

「でも、歌を聴いてリラックスしたり楽しい気分になったりするのは、脳からセロトニンという喜びを感じる脳内物質の分泌が促進されるからだそうです。それは気分だけでなく、満腹中枢を刺激する脳内物質でもあるので、食欲も抑えられるんだそうですよ。あながち、ダイエット効果がないとは言えないです」

 

 

「ほら! 歌って、歌って! アリサ早く!」

 

 

余計な事を、とは言わないが、こうなったインデックスは厄介である。

 

それにどうやら話を戻した詩歌も、美琴もどことなく期待するようにこちらを見ており、

 

 

「し、仕方ないなぁ。それじゃ、手短に済ませちゃうよ……?」

 

 

うんうん、と3人の前で、軽くレッスン後の喉の調子を整えて、

 

 

 

「さのばびーっち!! じえんどおぶゆあらいぶあっとでぃすべりーたいむ!!」

 

 

 

ビ、ビクゥ!!

 

まさかの選曲にインデックス、詩歌、美琴は吃驚。

 

常識人かと思ったが、やはり(大変失礼だが)この面子と同様にどこか天然でズレている。

 

 

「あ、あれ? インデックスちゃん、美琴ちゃん、詩歌ちゃんどうしたの? 歌ってって言うから歌ってみただけなんだけど」

 

 

「アリサ、その歌は絶対に海外じゃ口ずさんじゃ駄目なんだよ?」

 

 

「それから、歌っている最中に感極まって中指を立てんのはかなり不味いですよ」

 

 

「ははは、まあ、今度はもうちょっとマイルドな選曲でお願いします、アリサさん」

 

 

3人から突っ込まれ、一体どこが悪かったんだろうとアリサは小首を傾げつつも、要求通りに、

 

 

「~~~♪」

 

 

歌が始まるや否や早速実験開始、といただきますを唱和。

 

 

「~~~♪」

 

 

「うはーっ! 美味し過ぎてお口から全身が蕩けちゃうんだよ! 和菓子の甘さって、他の国では味わえない上品さがあるかも!」

 

 

「~~♪」

 

 

「そうね。アンタの言う通り、きめ細やかな餡の口当たりの良さとかあるわよね。うん、黒蜜堂のよりも美味しいですよ、詩歌さん」

 

 

「~♪ ~~…………」

 

 

「ふふふ、美琴さんもお茶が美味しいです。ほっと一息、この一杯の為に生きてるです」

 

 

「♪ ……………………………」

 

 

マタタビを与えられた猫のようにはにゃ~んなインデックス。

 

お茶を褒められて、てれてれしている御坂美琴。

 

のほほーんとしている上条詩歌。

 

誰も旋律が小さくなっていくのに……

 

 

「あれ? アリサ、食べないの? じゃあ―――」

 

 

むぎゅ。

 

 

「ヘイヘーイ、フーリッシュガールズ! 特に私の分まで手を伸ばそうとしているインデックスちゃん! さっきっから私、一口も和の心スイーツを食べてないんだけどどう思う?」

 

 

目に並々と涙を湛える鳴護アリサ。

 

私は機械なスピーカじゃない。

 

温かい血の通う心を持った人間なんだ。

 

協調性を大事にする和の精神が自分達には必要だとリーダーは気付いた。

 

 

「ア、アリサ……物を食べている途中にアイアンクローは禁じてなんだよ」

 

 

と言われて、ハッと離して、大丈夫? と心配する辺りアリサは優しい子である。

 

 

「むー、でもこれじゃ変化があったかどうか分かんないんだよ」

 

 

「ま、体重計ないしね。というか、音楽聴いて、アンタは食欲が減退するどころか増加してるし」

 

 

第一、こんな実験は女の子として自殺行為ではないだろうか。

 

 

「だったら、私の苦労は水の泡、なの……?」

 

 

「まあ、インデックスさんの食欲を抑えようというのが土台無理な話です」

 

 

「う~……」

 

 

そっぽを向いて、でも、和菓子には手を伸ばすという歌姫のプライドと女の子の誘惑を両立させた感じでリーダーがイジケてしまった。

 

 

「むむ、これはしいかの和菓子が美味し過ぎるからいけないんだよ!」

 

 

「アンタ、それいくらなんでも無茶苦茶責任転嫁でしょ!」

 

 

「ふふふ、それなら今度からインデックスさんの分のおやつは無しにします」

 

 

「ごめんなさい! ほんの気の迷いだったんだよ!」

 

 

とにもかくにもやっている事はどこかの放課後のお茶会そのままだけど、彼女達は誰も眉目秀麗、容姿端麗、魅力満開の百花繚乱、その身に秘めた潜在能力は天元突破なアイドルの原石。

 

これがTRプロの主力(というかこれしかいない)四人組ユニット――『MISA』。

 

だが、人気がいまいちLevel0……

 

鳴護アリサ、インデックス、御坂美琴、上条詩歌の素材は天下一品、実力も文句なし。

 

しかし、まだ設立して間もないプロダクションだからなのかもしれないが、知名度が低い。

 

そこで、この現状を打破すべく彼女達をプロデュースするこの男が―――

 

 

 

「また営業失敗。不幸だ……」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ツンツンヘアーが特徴的な『MISA』担当プロデューサー、上条当麻。

 

ここ一週間自慢の体力を生かして数撃てば当たるで精力的に売り込んでいったが、不幸なイベントが発生して約束の時間を大遅刻してしまったり、間に合ったけど、不幸なイベントが起きて担当のおっさんのズラを落として怒らせてしまったり、同業の超人気グループ『アイテム』や3人組の男子ユニット『レベル5』とかち合ったり……etcetcと今日まで全滅。

 

このとびっきりの原石達を、ティンときた――ではなく、キュン、とさせて、事務所に迎え入れたスカウト(またはフラグ建築)能力こそ非凡なものだが、いかんせんそこからが進まない。

 

これでは、いつ本番が来ても良いように日々レッスンを重ね、自分が持ってくる仕事を待っている彼女達に今日もホワイトボードがその名の通りに真っ白では申し訳ない。

 

 

「あ、おかえりなさい、当麻さん」

 

 

「ああ、ただいま~……」

 

 

「当麻君! それで今日の成果は!」

 

 

「え~っと……釣果は0です」

 

 

「はぁ!? アンタ、今日は3時間前には向こうに着くように出発したんじゃないの?」

 

 

「はは、そりゃあ、今日も今日で不幸ハプニングに巻き込まれましたけど、時間通りには到着したのであります。でも、宣伝用の写真を落としてしまって……」

 

 

「とうまはやっぱりとうまなんだよ。そろそろ、おっちょこちょいなとうまにぷろでゅーすを任せるのは間違いな気がしてきたかも」

 

 

「その台詞はお前に言われたくないような気がするんだが……はぁー、そうですよー、当麻さんは使えない屑ですよー」

 

 

「大丈夫だよ、当麻君。今の時代は何でもリサイクル。使えないものなんてないよ!」

 

 

「なぁ、それって慰めてる?」

 

 

美琴に痛い所を突かれ、

 

インデックスに呆れられ、

 

アリサには慰めかどうかも分からぬ慰めをもらい、

 

一層当麻プロデューサーはぐてっと。

 

 

「今日もお疲れ様。いつもいつも私達の為に、ご苦労様です。はい、これを飲んで元気を出してください。苦労して作ったんですよ」

 

 

詩歌がはいっと何かを渡す。

 

茶色い小瓶で、サイズ的に栄養ドリンクだなと考えた当麻は、それを受け取り、一気に呷る―――

 

 

 

「ヤバそうで、ヤバくない、むしろヤバかったかどうかを脳が認識してくれないスーパーエナジードリンクTRです」

 

 

 

「ぶふぅーっ!」

 

 

ギリギリ口を付けてない、実際に飲んだ訳じゃないけど、条件反射的に吹き出した!

 

当麻はむせながら抗議するように睨み付けると、

 

 

「何だよそのどこかのラー油みたいに毒のようで、毒のようじゃない、ように聞こえるが結局滅茶苦茶毒々そうな表現は!」

 

 

「毒も薬も分量次第ですし」

 

 

さんはい、と指揮棒を振るうように手を振ると、

 

 

「目っ!!」

 

 

目を抑えるアリサ。

 

 

「肩っ!!」

 

 

肩を抱く美琴。

 

 

「腰っ!!」

 

 

腰に手を添えるインデックス。

 

 

「そして、心の疲れにも良く効きます」

 

 

最後に胸に手を置く詩歌が安らかな笑みを浮かべて、再度、はいどうぞ。

 

 

「いちいちポーズをとっても誤魔化されねーぞ! つーか、何だよその無駄に息が揃ってる連携は! まさかそんなもんをレッスンしてんじゃねーよな!!」

 

 

まあまあ、効果の方は抜群ですからと勧められても、キャップから猛烈な薬臭。

 

毒ではないと信じられるも、表現的に薬というより、クスリっぽい。

 

ちょっと試しに振ってみれば、ちゃぷちゃぷ言わず、どろーり、どろどろり、どろりっち、とたっぷり濃い。

 

 

「だ……大丈夫なんだろうな……?」

 

 

「信用できないんですか? この妹が愛情を込めて作ったものですよ」

 

 

信用しているが、見た目的に許される限度というものがある。

 

栄養ドリンクというからにはおそらく炭酸なんだろうが、内容が濃過ぎて、炭酸特有のあの爽やかな泡立ちが全然見えない。

 

いや、よぉ~く見ると、ぼこりと……

 

 

「……なぁ、お前らはこれを飲んだ事があるのか?」

 

 

「大丈夫。死ぬことはありません」

 

「まだるっこしいわね。良いからさっさと飲みなさい」

 

「根性無しなんだよ。甲斐性無しなんだよ」

 

「当麻君、ちょっと格好悪いよ」

 

 

何だかこのやり取りだけでもう落ち込みそう。

 

 

「分かったよ!! 飲めばいいんだろうが飲めばッ!!」

 

 

腰に手を当てて、当麻は一気。

 

どろどろと。

 

しゅわしゅわと。

 

 

 

…………………

 

……………

 

………

 

 

 

 

ぶぶーーーーーっ!!!!!

 

 

 

鼻血が堰を切ったように。

 

 

「きッ……効くぅッ!!」

 

 

何がどこに効いているかは脳が受け付けていないせいで分からないのだが、とにかくヤバいくらいに活力が漲ってくる。

 

すでにウォーミングアップを終えたような状態で、体も軽い。

 

 

「な……なるほど……確かにヤバい」

 

 

「感心してないで鼻血を拭きなさい、鼻血を」

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「とりあえず、このままだと事務所が潰れてしまいそうだし、今度からは私達が一緒に挨拶や宣伝に行こ?」

 

 

と、アリサ提案。

 

この楽園都市は実力主義。

 

事務所に奨楽金が入っているが、それは贅沢をなるべく控えられたLevel0分であり、『白い悪魔』を抱えているので、正直心許ない。

 

それに3人は首を縦に振り賛成の意を示すも、当麻プロデューサーは、

 

 

「あ、いや、それだと当麻さんの仕事は?」

 

 

この街で、プロデューサーと呼ばれる者は、アイドル達の裏方に徹し、身を粉にして働く者達だ。

 

しかし、スカウト以外はてんで役に立たない彼は、雑務や経理等の事務所仕事はアイドル4人に、時々『寮監』という臨時マスタートレーナーが様子を見ることもあるが『技能開発』もほとんど彼女達の自主だし、健康チェックもカエル顔の『冥土帰し』という人に定期依頼を取りつけたのも彼女達だし……それ以外にも色々と、音楽系以外にも優秀な人材なので自分達でやってくれている。

 

あのアクセラレーターが率いる『レベル5』は自分達で仕事を取ってくるというが、『MISA』はまだ路上ライブや配線放送くらいしかやったことのないようなルーキーだ(ただそれでも固定ファンは徐々に増えていっているが)。

 

だから、せめて挨拶回りや宣伝は、プロデューサーとして当麻が……

 

 

「アンタは……あれをスカウトかどうか言っても良いかは微妙だけど、それ以外は期待できないしねぇ?」

 

 

「とうまを1人で外に放り出したら、また女の子をほいほい引っ掛けてくるに違いないんだよ」

 

 

何て不当な評価なんだろう。

 

まるで海外へ単身赴任し、久しぶりに帰ってきたら、娘が反抗期になっていて、駄目な男を見るように蔑まれた父の心境。

 

世間では敏腕プロデューサーと持て囃される同業の浜面仕上という男も、『アイテム』の4人にほとんど仕事のスケジュールは任せていて、自分はただの足かパシリしかやっていない、と切々に愚痴っている。

 

そして、当麻は車の免許はまだ持っていない(持っていたとしても、不幸アクシデントで危険だ)ので、その足にすらなれない。

 

だとしたら、自分が行く意味はほとんどないのでは?

 

 

「当麻さんがやるような仕事はほとんどありませんが、それでも後ろで見守って、その歌を聴いていてくれるのは、私達にとってとても励みになります」

 

 

「うん。応援がプロデューサーでもあり、私達『MISA』のファン一号である当麻君の仕事だね」

 

 

副リーダーの詩歌とリーダーのアリサが笑顔。

 

そうなのか? と何だか訳が分からないがそれだけで良いなら自分にもできそう、いや、それだけは絶対に自分がやりたい、この特等席は譲りたくない。

 

その為に自分は不幸にもめげず今まで頑張って来たのだ。

 

見れば、他の2人、美琴とインデックスも渋々でありながらも首肯している。

 

 

「よし、わかった。こうなったら当麻さんはいざとなった時の盾でも壁でも構いません。明後日は皆で乗り込んでやろうぜ!」

 

 

これが伝説的な、『Mikot』『Index』『Shika』『Arisa』、この4人の頭文字を合わせて『MISA』の始動の日であり、また、彼女達をプロデュースした伝説的なヒモプロデューサーの始まりであった。

 

 

 

つづく




ノリで書いたものですが、載せてみました。

続くかどうかは未定です。

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