とある愚兄賢妹の物語   作:夜草

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吸血殺し編 竜王の顎

吸血殺し編 竜王の顎(ドラゴンストライク)

 

 

 

三沢塾 北棟 10階

 

 

 

世界最高の錬金術師、アウレオルス=イザードは上条当麻に対して得体の知れない恐怖を感じていた。

 

自身の物差しでは測り知れない恐怖……

 

それこそアウレオルスの最も恐れるもの。

 

だが、当麻は全身に無数の傷もあり、対峙している今も血も噴き出している。

 

しかし、常人なら今にも倒れてもおかしくないというのに、倒れる気配は全くない。。

 

そして、当麻の体から、今まで感じた事がないくらい強大な重圧を感じていた。

 

 

(自然。奴は死に体。冷静になれば、こちらの勝利は揺るぎない。必然。我が<黄金練成>は無敵だ)

 

 

だが、アウレオルスは心のどこかで当麻に<黄金練成>が通用しないのではないかと疑念を感じていた。

 

 

「……」

 

 

当麻が右手で胸の前に触れるとゆっくりと二人の間を潰しにかかる。

 

アウレオルスは1歩進んだだけなのに喉元に刃を押しつけられたような錯覚を覚える。

 

 

「―――“倒れ伏せ、侵入者”」

 

 

当麻は倒れない。

 

 

「―――“吹き飛べ、侵入者”」

 

 

当麻は吹き飛ばない。

 

 

「―――し、“死ね、侵入者”!」

 

 

当麻は死なない。

 

 

(やっぱりな……)

 

 

<幻想殺し>に触れると体内の魔力が打ち消される。

 

詩歌が<黄金練成>について語った時、当麻は<幻想殺し>を体に触れさせれば、<黄金練成>を防げるかもしれないと推理していた。

 

その推理は姫神の死を打ち消した時、確信に変わった。

 

そして、アウレオルスの疑念が徐々に確信へと変わっていく。

 

 

「く、その右手に防ぎきれない攻撃なら通用するはずだ。ならばこそ、“銃をこの手に。弾丸は魔弾。用途は射出。数は一つで十二分”」

 

 

アウレオルスは鍼を首に突き刺す。

 

突如、彼の右手にフリントロック銃が現れた。

 

 

「“人間の動体視力を超える速度にて、射出を開始せよ”」

 

 

瞬間、轟音が鳴り響く。

 

それと同時に当麻の右手が反射的に反応した。

 

 

「なッ!!?」

 

 

目で追えない速度で迫りくる魔弾を、当麻の右手は防いだ。

 

まるで細胞が反応したかのように<幻想殺し>は魔弾の射線上を見抜いた。

 

<幻想殺し>は異能の力ならば電撃にすら反応する。

 

無意識に、反射的に、異能を喰らう。

 

 

「お前は絶対に俺には勝てない」

 

 

アウレオルスの疑念を確信にするかのように当麻は宣言した。

 

 

(わ、我が<黄金練成>が通用しない化物だと……!? 一体どうすれば…どうすれば…あの化物を殺せるイメージが掴める――――ッ!!)

 

 

絶望に陥ったアウレオルスはすぐそばに化物を殺せる切り札がある事に気づいた。

 

 

「動くな、化物ッ! 少しでも動けば貴様の妹を殺す」

 

 

アウレオルスは銃を左手で抱きかかえている上条詩歌の頭に押しつけた。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「ッ!」

 

 

当麻の足が止まる。

 

あと一歩進めば一瞬で手に届く距離で足を止めてしまった。

 

 

「貴様の大切な妹を死なせたくなかったら、絶対に一歩もこちらには来るな」

 

 

動かなくなった当麻を見て、アウレオルスは勝利を確信した笑みを浮かべる。

 

そして、確実に、加えて最も残酷的に当麻を殺す方法を考えつく。

 

 

「“剣を目の前に。材質は鋼。用途は切断。数は一つで十二分”」

 

 

瞬間、目の前に剣が現れ、床に突き刺さる。

 

 

「はは、あはははは。“上条詩歌、その剣を用いて、兄の右腕を切り落し、その後心臓を刺し殺せ”!!」

 

 

瞬間、詩歌が幽鬼のように動き出し、床から剣を引き抜く。

 

 

「言っておくが、もし妹に右手で触れようとするなら、妹を魔弾で打ち抜く」

 

 

最後、アウレオルスは銃の標準を詩歌の背中に合わせる。

 

 

「くッ!!」

 

 

詰み、だ……

 

今朝であった塾の先生と同様に詩歌の瞳には何の感情も浮かんでいない。

 

この右手で触れれば<黄金錬成>の呪縛から解放されるのだろうが、殺されてしまう。

 

アウレオルスにただ言われるがまま、詩歌は剣を構え、当麻の前に立ち塞がる。

 

 

「……詩歌」

 

 

当麻の呼び声にも反応しない。

 

構えた剣を当麻の右腕に合わせる。

 

 

「………だ…め……」

 

 

朦朧とした意識の中、姫神はその様子を見ていた。

 

詩歌が指を震わせながら当麻を殺そうとするのを見ていた。

 

詩歌の目から涙が零れているのをただじっと見ていた。

 

その光景は、<吸血殺し>によって起きた惨劇と酷似していた。

 

 

「……あ…の……地獄……」

 

 

だが、姫神の身体に力は入らない。

 

ただ、じっと見てることしかできない。

 

詩歌が大切な者を殺す瞬間を見てることしかできない。

 

自身と同じ地獄に陥るのを見ているしかできない。

 

 

「安心しろ。貴様が何もしなければ妹を殺すつもりはない。黙って、右腕を差し出せ」

 

 

それが嘘か真は関係なく、右腕1つと妹の命など比べるまでもない。

 

彼女を助けるんだったら、何だってくれてやる。

 

迷いもなく上条当麻は斬りやすいよう右腕を詩歌の前に差し出す。

 

 

「―――」

 

 

瞬間、詩歌の身体が震えた。

 

 

「……絶対に詩歌に手を出すな。……もし出したら、本気で、例え死んでも、テメェをぶち殺す」

 

 

当麻はただ睨みつけることしかできない。

 

 

「約束しよう。私も彼女を殺したくないのでね。このまま君が殺されるなら君の妹には手を出さないと誓おう」

 

 

これで契約は成った。

 

詩歌が剣を頭上に振り上げる。

 

当麻はただじっと見ていた。

 

詩歌が泣きながら、震えながら当麻の右腕を切り落とすのを何もできずただ見ていた。

 

 

「……い…や……だ…よ……」

 

 

詩歌の口からかすれるような声が漏れ出る。

 

絶対に当麻を殺したくない一心で頭上に剣を振り上げたまま動きを止める。

 

何年も積み上げてきた力と意思で命令に逆らう。

 

だが、それも長くは続かなかった。

 

 

「判然。どうやら、暗示が足りなかったらしい」

 

 

アウレオルスは鍼を首筋に突き刺し、すぐに投げ捨てる。

 

 

「“切り落とせ”!!」

 

 

瞬間、当麻の右腕が切り落とされた。

 

他ならぬ詩歌の手によって。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

私は、目の前で当麻さんの右腕が切り落とされるのを見ていることしかできなかった。

 

あの時、私を庇って刺された時と同じように、ただ見ているしかできなかった。

 

いや……

 

あの時とは違う。

 

私自身の手によって当麻さんを斬っている。

 

私が甘かったせいで、油断したせいで、非情になれなかったせいで当麻さんが死ぬのを見ていることしかできなかった。

 

ただその地獄を目に焼き付けることしかできなかった。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

斬り落とされた右肩に痛みも感じず、熱さも感じなかった。

 

ただ、心が苦しかった。

 

心に激痛が走った。

 

詩歌の泣き顔を見た瞬間、心に耐えがたい激痛を感じた。

 

純白の羽が舞い落ちる中で、詩歌が泣き叫ぶ姿が脳内に映った。

 

詩歌の胸が裂ける程の慟哭が聞こえた気がした。

 

それでも当麻は詩歌の涙を拭う事ができず、ただ見てることしかできなかった。

 

 

(……大切な妹にこんな顔させるなんて、兄失格だな)

 

 

詩歌の顔はすでにぐしゃぐしゃだった。

 

その瞳から流れ出る涙は止まることはなかった。

 

 

「“心臓を刺し殺せ”!!」

 

 

大切な妹を守ると誓ったはずなのに。

 

神さえも殺せる右手を持っていたのに。

 

妹の涙を止めることすらできなかった。

 

もう、右手で涙を拭いさる事ができなかった。

 

 

「くそったれ……」

 

 

当麻はこんな地獄の惨劇を脚本した神に、たった一つだけ願った。

 

 

 

『詩歌が自分の手で俺を殺した事だけは忘れさせてやってくれ』

 

 

 

今まで、神に祈った事がない当麻が、詩歌が救われる事を願った。

 

例え、自分との思い出を忘れることになろうとも、自分を殺したことを忘れ去ってくれることを望んだ。

 

そして、言う。

 

あの“最期”の言葉を。

 

 

 

 

 

「約束を守れなくてごめんな、詩歌」

 

 

 

 

 

それは記憶を失う直前に残した言葉と酷似していた。

 

記憶を失う前の自分の遺言と重なった。

 

詩歌の中で今の光景と重なりあった。

 

 

「ぁぁああ、あああぁ、あああああッッッ!!!」

 

 

詩歌の慟哭が甦る。

 

あの時の絶望が甦る。

 

 

(私は…私はッ! 何のために強くなったんだッ!! こんなことするために強くなったんじゃないだろおおおぉぉッ!!)

 

 

詩歌は<黄金練成>に抵抗する。

 

自身の全てを賭けて、錬金術の到達点である黄金の奇跡に抵抗する。

 

 

「何をしている!? 早く“刺し殺せ”!!」

 

 

全筋肉が悲鳴を上げる。

 

全神経が焼け切れそうになる。

 

 

「“刺し殺せ”、“刺し殺せ”、“刺し殺せ”ッ!!!」

 

 

それでも、当麻を守るために限界を超えて必死に抵抗する。

 

 

「な、にッ!!?」

 

 

とうとう詩歌の手から剣が滑り落ちた。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「愕…然。どういう事だ。……あの右手もないのに、どうやって我が<黄金練成>に抵抗した。……一体何故……?」

 

 

黄金の奇跡ですらも断ち切れぬ2人の幻想。

 

最早、アウレオルスは詩歌が当麻を刺し殺す事を想像する事ができなかった。

 

 

「何故…何故、私は完璧なはずだ。何の落ち度もないはずだ。なのに……」

 

 

欲しかった。

 

どうしても欲しかったのだ。

 

私は私のためだけの聖女が欲しかった。

 

それでも、何故私には……

 

もしかして、私は間違っていたのか……?

 

いや、違うッ!!

 

私は間違っているはずなどないッ!!

 

 

「ならば、私の手で止めを刺す。“魔弾を装填、即座に、人間の動体視力を超える速度にて、射出を開始せよ”」

 

 

もうあの右手は無い。

 

そこにいるのは力を失ったただの人間。

 

だからやれる。

 

 

―――パァンッ!!

 

 

再び、銃から轟音が鳴り響く。

 

2度も自分から聖女を奪った主人公へ殺意を向ける。

 

<幻想殺し>のない当麻に魔弾が襲いかかる。

 

 

(化物にあの右手はない。これで死――――なッ!?)

 

 

そして、部屋の中に乾いた音が響き渡った。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

記憶破壊。

 

夏休み初日、上条当麻という少年はある事件に巻き込まれ、“不幸”なことに、それまでの『オモイ』を“殺された”。

 

俗に言う記憶喪失とは違う。

 

喪ったのではなく、破られた。

 

失くしたのではなく、壊された。

 

つまり、『上条当麻』は1度死んでしまったのだ。

 

もう過去の『オモイ』は二度と見つからないし、元に戻す事も叶わない。

 

だけど。

 

ただ1つ。

 

たった1つだけ残されているものがある。

 

 

 

『『上条詩歌(いもうと)』にとって、誰よりも強い愚兄(ヒーロー)になる』

 

 

 

この魂にまで刻んだ『誓い』だけは殺されなかった。

 

焦がれた想い、幸せな思い、苦しんだ重い―――その根源となった『オモイ』を全て刈り取られようとその『大樹』から産まれた『果実』――“兄”としての『誓い』だけは死なせはしなかった。

 

……そう、これがかつての『上条当麻』から受け継がれた唯一無二の『絆』であった。

 

 

 

 

 

 

 

魔弾が着弾した音が聞こえた。

 

でも、先ほどと同じように自分の体に痛みも、熱さも感じなかった。

 

ただ目の前の妹に目を奪われていた。

 

何も考えられなかった。

 

何も感じなかった。

 

顔に暖かいものが付いた気がした。

 

視界が真っ赤に染まった気がした。

 

咄嗟に倒れ行く妹を抱き止めた気がした。

 

妹の微笑みが視界に入った気がした。

 

自分の腕の中で妹の鼓動が弱まっていくのを感じた気がした。

 

妹の手が顔に触れた気がした。

 

 

「……ごめんね……大好きな…お兄ちゃん」

 

 

微かに妹の声が耳に入った気がした。

 

 

「し、いか」

 

 

ようやく時間が動き出した。

 

ようやく感覚が働きだした。

 

ようやく妹が魔弾から身を呈して自分を庇ったことを理解した。

 

気がした、なんて都合の良い言い訳が通じる幻想ではなく―――現実だ。

 

そして、腕の中の詩歌はガックリと力が抜け落ち、眠りについた

 

 

「あ、あああ―――」

 

 

頭を吹っ飛ばされたほうがましだった。

 

全身を引き裂かれたほうがましだった。

 

腹の中を焼かれた方がほうがましだった。

 

そう思えるほどの激痛を心に感じた。

 

 

「詩歌ああああああああぁぁぁッッ!!!」

 

 

いまは、ただ絶叫をあげることしかできなかった。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

生と死。

 

産むと殺す。

 

対極であり、同じ神さえも呑み込む天災(ジョーカー)

 

それはトランプ遊びのように、<幻想殺し(ジョーカー)>と<幻想投影(ジョーカー)>は札を合わせれば、互いと互いを相殺し、調和を取っているのかもしれない。

 

だから、2枚揃っていたならば、他の札と同じように切り捨てる事が出来る。

 

だが、もし。

 

この山札の中で、他とは違い2枚しかない、『代用品』など存在しない掛け替えのないモノが欠けてしまったのなら。

 

その世界でたった1枚になってしまった『疫病神(ジョーカー)』は引く者全てに『(不幸)』を与える鬼札となる。

 

 

 

 

 

 

 

アウレオルスは感じた。

 

いや、感じられなかった。

 

一切音も聞こえない。

 

一切熱も感じない。

 

一切魔力を感じ取ることができない。

 

この世界を構成する全てのものが死んだように教室の中は何も気配を感じる事ができなかった。

 

 

「……言ったよな? ……詩歌に手を出したらぶち殺すって……」

 

 

瞬間、アウレオルスの足は凍りついたように動かなくなった。

 

逃げ出したいのに、動く事ができなかった。

 

 

(やめろ。あれを見るな。見たら取り返しのつかない事に……)

 

 

視界に入れたくないのに、体に命令しているのに、当麻から目を離す事が出来なかった。

 

 

(大丈夫だ。あれは右手がなければ――――)

 

 

落ち着かせようとする思考を遮るように、当麻が呟く。

 

 

「テメェ、まさか俺の<幻想殺し>が、右腕1本で台無しになるとは考えてんじゃねぇだろうなァ?」

 

 

瞬間、当麻の右腕の切断面から得体の知れない透明なナニカがズルリと流れ出る。

 

 

「ッ!!?」

 

 

アウレオルスの本能が今すぐ逃げろと警告する。

 

一刻も早く当麻から逃げろと告げている。

 

反射的に首筋に鍼をさし、言葉を捻りだす。

 

 

「こ、“この建物から脱出せよ”!」

 

 

しかし、<黄金練成>は発動しなかった。

 

 

「な、何故?」

 

 

「おいおい、俺がてめぇを逃がすわけねぇ。さっきも言ったが絶対にぶち殺すって言っただろ?」

 

 

嘲るように当麻は呟く。

 

透明なナニカの輪郭がゆっくりと浮かび上がる。

 

それは巨大な顎。

 

伝説の中でしか見る事ができない強大で巨大な<竜王の顎>。

 

獰猛で凶暴な雰囲気を漂わせながら、竜はゆっくりと口を大きく開ける。

 

そして、三沢塾の支配者であるアウレオルスを睨みつける。

 

私が真の支配者だというかのように。

 

アウレオルスは感じた。

 

アリが像に勝てないように、私はこのナニカに勝てないという事を。

 

自身はただの獲物であるという事を。

 

 

「…お…兄ち…ゃん」

 

 

魔弾に撃たれたはずの詩歌の声が聞こえた。

 

 

(ま、さか。甦るのか? 姫神の時と同じく、すでに破壊した人間を―――ッ!)

 

 

そう思ってしまった瞬間、詩歌の体から流れ出る血が巻き戻しのように詩歌の体へ戻っていく。

 

 

(いや違う これは 私の不安 だ 落ち着け あ)

 

 

必死に落ち着こうとしたがもう遅かった。

 

この世界のどこを探しても『代用品』などない、唯一つにして二つと無い(つがい)を切ってしまえば捨てようのないババを引いてしまった時点で、彼の負けは確定していた。

 

この全身を舐めまわしていく『死』という怪物の実感。

 

背筋に走る悪寒は気が狂うほどで、身体はがくがくと震えている。

 

泣きだしたいほどの不安と孤独、そして生への執着があって―――なのに、逆らう事もできず、逃げる事もできず、声を出す事もできない。

 

1つの世界の真理に辿り着いた超越者でさえ、感じた事のない、想像さえできない『死』の幻視が現死へとすり替わっていく。

 

おそらく、アウレオルス=イザードは永久にこの不幸を忘れはしないだろう。

 

けど、安心しても良い、彼がその悪夢に苛まれる事はない。

 

何故なら、その『アウレオルス=イザード』はこれから殺されるのだから。

 

 

 

幻想であるなら、例え神様だって殺してみせる。

 

 

 

口を開けた<竜王の顎>はアウレオルスを頭から呑み込んだ。

 

 

 

つづく


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