神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
宇宙空間を発生させた丑三は、ナツメグを背に抱えながら言う。
「本日のプログラムは、『丑三系第一惑星』です」
『喰らえ』
対して桃太郎は腰から刀を抜くと、そこからかまいたちのような風を生み出し、丑三に振るう!しかし、丑三もスケボーからソニックブームを出し、相殺した。
「丑三清志郎……それは自ら光を放つ恒星であり……見た者を破滅へと誘う……
『死兆星』です」
続けて放った丑三の3連ソニックブーム。桃太郎は2つを刀で叩き斬ったものの、残る1つは間に合わず、回避行動に移行した。少ししゃがむような格好をした桃太郎のまげをソニックブームが刈る。
「本当ならお前の首を頂いてたはずだったんだがな」
丑三は軽口を叩いた後、真面目な顔になって告げる。
「予言する。お前という星が滅亡するまで、あと10秒」
〜〜〜〜〜
辺りの木々ごと破壊する横薙ぎを明石はワープして避けると、再び熊の顔の前にやってくる。そこで、熊の首筋にある新しい情報に気づいた。
『VICTORY COUNT 11』の文字に。
(何だ、あの数字?『ヴィクトリーカウント』?
……やってみるか)
明石はボールを蹴ってワープし、首筋を剣で叩き斬る。すると、『VICTORY COUNT』は1つ減り、10になった。
(数字が減った……なるほど……どこを攻撃すれば勝てるか、教えてくれるんだ!!
あの数字は、
〜〜〜〜〜
桃太郎は飛び道具を大量に投げてくる。丑三はそれを冷静に対処していくが、量が多く、その身体にも所々傷ができ始めた。
「……六ちゃん……明石……もう一度、力を貸してくれ」
その言葉と同時に、丑三の背後の3つの星が激しく光る。
その攻撃に危険性を感じたのか、桃太郎は何かを懐から取り出し……食べた。
愛の大三角砲!
3つの星からの攻撃が、桃太郎に直撃する。それと同時に、丑三も「3」のカウントをする。しかし……
『残念だったな……お前の予言はハズレだ……』
光が消えたあとから出てきたのは、3メートルほどの身長になり手が4本、首が3本に翼が一対生えた、桃太郎だった。
『お供ができる事くらい、俺ができて当たり前なんだよ……まぁ、この「
そう言うと桃太郎は先程より大きくなった日本刀を取り出して、言う。
『「
いまだかつて、これを喰らって生きた者はいな「
……聞けよ、おい』
〜〜〜〜〜
明石は熊の左目を潰すと、そこに手を沈みこませる!そして、熊の体内を漁り、ついに発見した。明石はそれを、熊の身体から取り出す!
『プハァ……!!
ヤメ……ロヤ……ワレ……』
熊を操っていた、ペット(?)を。
明石はそれを、宙に放り投げる。
〜〜〜〜〜
「……時間通り。待ってたぞ紫村」
その言葉に桃太郎も後ろを振り向く。そこにいたのは……
超巨大隕石となりこちらに向かってくる紫村だった。
「紫村の石の身体を隕石とし、俺の宇宙の彗星軌道に乗せたんだ」
『な……だが、これくらいなら「桃合金剣」で……?』
桃太郎は取り出した日本刀を4本の手で目の前に構えた……つもりだったが、
『アレ……「桃合金剣」は……俺の腕は?』
彼の剣は2本の右腕ごと消えていた。桃太郎は右を向く。
その延長上……そこにいたのは、赤い、紅い鎧を着た戦士。
「滅亡の時は来た。プラネタリウム『丑三系第一惑星』……
終了のお時間です」
〜〜〜〜〜
放り投げたペット(?)がだんだんと落ちてくる。その全身がぼやけずはっきりと見える距離まで近づいたところで、明石は跳ぶ。
そして、
〜〜〜〜〜〜
ペット(?)の顔面に、明石渾身の蹴りが決まった。
桃太郎に、紫村隕石が衝突した。
その1撃は攻撃を受けた者の頭を破壊し、身体をヒビ割れさせ、出現した地面に突き刺した。
鬼退治編、バトル終了!ただ、もう少し続く!
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!