神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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リアス・グレモリーの愛情深さと破壊の魔力を。

姫島朱乃の優しさと雷光の力を。

ゼノヴィアのまっすぐさと聖剣の属性を。

ロスヴァイセの賢さと魔法を。

塔城小猫の力強さと仙術を。

ギャスパー・ヴラディの男気と時止めの力を。

アーシア・アルジェントの慈悲深さと回復の力を。

兵藤一誠の熱血さと倍加の力を。

レイヴェル・フェニックスの気高さと不死の力を。

紫藤イリナの信心深さと光の力を。

「そして、木場祐斗の……何だろう?これは、聖剣に任せるよ」

11の力が合わさり、1つの剣を創り出す。

虹色、いや、11色が混ざり合ったその剣の柄を、木場は両手で強く握る。


「これが、僕の最高傑作。聖魔剣以上の完全なる剣。


『優しき悪魔の神聖なる剣《シュヴェアート・ハイリッヒ・グレモリー》』!!」





第52話ーーー崩壊

「…………」

 

アシッド・マナは起き上がる。

 

 

「…………………………コロス」

 

 

マナは拳を握ると、地面に向かって叩きつける。

すると、大きな変化が起こった。

 

 

パカっと4つに地面が割れたのだ。

 

「こんな地球、もういんない。私が新しい地球を創る。

今度の人間は、私が最初から最後まで、徹底的に関与させてもらう。……私の命令で死ねるような奴らを今度は創ってやる。

 

そうしたら……どうしようか。まずは……そうねぇ、1億人ずつ集団にして殺し合わせようかな?それとも交尾させまくって、食料が無くなるまで人類を増やしてみようか?……何でもいいや。

 

まずは、この地球を消去し(かたづけ)てから、だよね♪」

 

マナはさらに拳を振り上げ、地面を殴る。

殴る。

 

殴る!!

 

すると地面は4つから16に、そこからさらに倍に、どんどんと裂けていく!地面からマグマが飛び出し、空気を呑み込み肥大化していく!

「あああああ!?地球が!?僕達の世界がぁ!?」

「おい、嘘だろ!?まだ父さんも母さんも地球にいるんだぞ!?」

崩壊していく地球を見て悲鳴を上げる紫村と明石。

 

その2人のいた場所を、2本の鉛筆が通過した。

 

「チッ、また外した!!めんどクセェなぁゴミどもが!!」

 

紫村の首根っこと明石の身体を掴んでギリギリで攻撃を避けた丑三は、(うえ)を仰ぐ。

 

「明石、俺達も星になるぞ」

「えっ……おわぁぁあああ!?」

 

丑三は2人を抱えたまま、どんどんと身体の高度を上げる!

 

校舎を超え、東京タワーを超え、富士山を超え、大気圏を超え、

 

 

地球の外まで飛び出した!

 

 

宇宙に浮かぶ5人の人間。彼らの視界に映るのは、地球の成れの果て。

「世界が……地球が終わる……」

「地球が……えっ?

 

 

地球が、2つ?」

そう、今まさに爆発しようとしている赤と白で覆い尽くされた地球の隣には、青と白と緑で形成されたよく見る地球があったのだ。

 

「あっちの綺麗な地球は、僕達の地球か?」

木場は思いついた。2つの世界があるのなら、それぞれに地球があってもおかしくない。

片方の地球はマナが創った地球、それは今ここで崩壊しようとしているものだろう。

 

そういえばもう1つの地球、僕達の地球は一体誰が創ったんだ?

神や悪魔が実在する以上、授業で習ったような偶然の産物であることはまずないだろう。

となると、聖書の神か?魔王か?グレートレッド?オーフィス?

 

「何か違う……何かを忘れてる?」

 

 

 

ヒュンッ!と宇宙なのに風を切る音を感じる。スパッ、と何かが切れた音も。

 

 

「た、太陽が……!」

言われて振り向く木場。

 

そこには、真っ二つに切断された太陽があった。

 

 

 




地 球 崩 壊

最近投稿が遅くてすいません。
ちょっと色々忙しくて……

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!

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