神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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場所は変わってイッセー君のターン!


第2話ーーージグソードール

「……何だこれ?ドアがいっぱい……?」「こん中から鍵を探してくる訳?メンドくさいし……」

俺、兵藤一誠は目の前の現実にため息を吐く。隣では同じように千夏ちゃんも肩を落としていた。

「まぁ、そう簡単に行かないのはわかってた事だし、ガタガタ言ってても仕方ないし。とりあえず1つ行ってみるのが吉。行くよ」

そう言うと千夏ちゃんは廊下に大量にくっついているドアのうちの一つを開けて、俺の手を引きながら中に入ってく!俺はそれに黙ってついて行ったんだけど……

 

「あれ?」

気がついたら、その手の感触が無くなっていた。

「……千夏ちゃん?千夏ちゃん!?」

突然の事に驚き、再びドアノブを回してドアを開けようとしたけど、ノブは空回りするだけで、ちっとも開く気配は無い!クソッ!

「……ん?」

よく見ると、床に『3人揃うまで待て』という文字が……言われてみれば、確かに俺が入ってきたドア以外にも3つのドアがある。2つは迷宮の別のドアと 、もう1つは多分次の試練の部屋だろう。もはや逃げられないのを悟った俺は、大人しく千夏ちゃんが生きてるのを祈りながら、ただ待った。

 

そして数分後。

「……はぁ……はぁ……ん。どうやら次の試練はまだ始まって無いみたいだ。少し座らせて貰おう……はぁ」

1人のメガネをかけた男子が現れた。服は所々破れていてボロボロ、その服の腹部には『4年 白戸』と書かれてある。

「……大丈夫っすか?」

「ん……大丈夫だよ、ありがとう。少し身体が痛むが、支障は無いさ」

そう言って壁を背にして座り込む白戸さん。そう言われては変に質問してはいけなさそうだと、俺もそれ以上聞くのをやめた。大人しくもう1人が来るのを待つ……千夏ちゃん大丈夫かな……

 

そしてさらに数分後。1人の女の子が部屋に入ってきた。これで3人揃ったけど……と思った時、試練のあるであろう部屋のドアの真ん中に、モニターが出てくる。

そのモニターに映るものの姿を見て、俺は心臓が止まるかと思った。

『ナニコレ!?出せ!ちょっと誰か!助けて!!』

檻に入っている千夏ちゃん。モニターにはそれだけが映っている。

「千夏ちゃん!!どうして!?」

『助けて、イッ……

 

『ドクン』

 

モニターの中で、一際大きな心臓の鼓動が鳴ったと思うと。

 

千夏ちゃんの身体から、パズルのピース?の様な物が飛び出した?

それと同時に映像が切れ、モニターにタヌキの絵と共に文字が出現する。

 

「『ジグソードールの部屋 パズルを完成させて、魂を肉体に戻せ!!』?」

よくわからないが、とりあえず千夏ちゃんを助けるのが第一だ!俺はそう思って、試練の部屋のドアを開け……

 

 

「ブバァ!!?」

そこに広がる楽園に、思わず出血した!

 

そこにあった……いたのは、30人位の千夏ちゃん……だが、それだけじゃない!彼女らは皆……裸なのだ!桃の様なお尻も、すらっと長い脚も、そしてたわわに実るおっぱいも、全てが服という檻から解放されている!!

脳内フォルダにまとめて保存!ありがとうございます!!

 

「な!?こ、これは?」「???」

残りの2人も入ってきて早々、目の前に広がる空間に驚いている。だがそんな事知ったもんじゃない!俺は、全ての女体を網羅し、脳裏に焼き付けておくんだ!……ってそうじゃない!

俺は首を振ってダラダラと流れる鼻血を拭う。今は彼女を助けるのが先決だ!

そう思っていると、俺達の後ろにパズルのピースが現れた!あ、これ、さっきのモニターの映像で千夏ちゃんから出てきたやつか!

ピースを白戸さんが拾って眺める。危険性が無い事を確認した後、それをこっちに渡してきた。

俺もそれを眺めた後、もう1人の女の子にそれを渡しながら話す。

「これ……どうしたらクリアなんでしょうね?」

「ふむ……この女の子の身体についてるピースの穴と、そのピースを見るに……ピースを人形に嵌めればクリア、だろうね」

じゃあ、ピースの合う人形を探そう、という事になり、俺達3人は正解の人形を探す事にした。

「……あ、このピースの穴、さっきのに合いそう」

女の子はそういうと、その千夏ちゃん人形にピースを嵌めようとした。と、そこで気づいた。その人形には……千夏ちゃんの豊満なおっぱいが付いていない事に!

「待って、それは偽物じゃ……」

しかし、それを言い切る前に女の子はピースを嵌め。

 

『はずれ』「……」

 

一呼吸置いて。

 

千夏ちゃん人形の身体が開き。

 

中から無数の刃が女の子目掛けて飛び出す!?

女の子は一瞬で血と肉の塊になった……

 

「なるほど……偽物にピースを嵌めると、ああいう風に殺される訳か……とは言っても、私は彼女を知らないぞ……どうしようか……」

「あ、俺、彼女とはちょっと付き合いあるんでわかりますよ!」

「!!そうか、ありがたい!ではそうだな……まずはピースの合う人形を探そう!このダミーの他にも、いくつか形の合うやつがあるかもしれない!そして全て集め終わった後、君が最も彼女らしいと思うものにピースを嵌めるんだ!」

そうして、俺と白戸さんによるピースに合う人形探しが始まった!!

 

「……ピース、ピース……合うピース……っと」

ピースが合いそうな人形は部屋の中央へ、合わなさそうなピースは部屋の隅の方に送っていく。

「……ん?何だこの人形?ピース嵌める所が無いぞ?」

そんな人形もあるのか……でもこれ、結構千夏ちゃんに似てるんだよな……

白戸さんが後ろ向いてるし……ピース嵌める所が無いってことは、どうせこれは偽物だし……

 

(おおおお!!おっぱい柔らけぇ!!モノホンの人間みたいだ!!

ポチっと、ポチっと、ズムズム……ああ、沈むけど反応が無いのが寂しい!!)

 

俺は、自己嫌悪に襲われるまで十数秒、ひたすらピースの穴のない千夏ちゃん人形のおっぱいをいじり続けるのだった-

 




原作でこれを興奮もせずやり遂げた明石くんは、もはや仏の域に達してるんじゃ、と思う今日この頃。多分これくらいの反応が普通ですよ!多分!

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!

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