神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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どうも、兵太郎です
この物語は、登場キャラの死亡が結構あります。(神さまの言うとおりが基礎ですので)
今のところオリキャラ投入は考えていません。『神さまの言うとおり』、『神さまの言うとおり弐』、『ハイスクールD×D』のキャラだけでやってくつもりですが、原作で死んだキャラが死ななかったりするかも?
硬いことは考えずに、楽しんで読んでいただけると幸いです。



第壱章 出席者
第1話ーーーカウントダウン


ーー駒王学園。

私達が住む町、駒王町にある大きな私立高校。現在は共学だけど、数年前まで女子校だったせいか、男子よりも女子の割合が多い。学年が下がるごとに男子の比率は上がるけれど、それでもやっぱり女子の方が多い。

3年生である私のクラスの男女比は2:8。2年生であるイッセー達のクラスは3:7って言ってたかしら?

 

そんな駒王学園の、朝のある日……

 

今日も私、リアス=グレモリーは、親友の姫島朱乃(ひめじまあけの)とおしゃべりをしている。

 

「あらあら、それでは今日はイッセー君は学校に来ないの?」

「友達と遊ぶ約束をしている、と言ってたわね。眷属になる前から、毎年恒例の行事らしいわよ」

 

ーー私と朱乃は親友だけど、ただの親友ではない。私は朱乃の主人なの。

ただの高校生が主従、なんて変だと思うかしら。でも私は普通の高校生ではないのよ。

 

私は、人間ではないの。

私は……いえ、私と朱乃は、悪魔なの。

 

人間界の創作の世界によく出て来るような、人ならざる存在。人と契約し、力を貸す異形なる存在。私は両親が共に悪魔、それも最上級の悪魔であるグレモリー家の娘。お兄様のサーゼクス・グレモリーは魔王として冥界を統治している。 私、グレモリー家の長女、リアス・グレモリーは、領土の1つであるここ、駒王学園で人間界の学園生活を楽しんでいる。

朱乃はそんな生粋の悪魔である私が一番最初に人間から転生させた、私の眷属悪魔ーー眷属というのは簡単に言うと、下僕みたいな感じかしらね。純粋な悪魔が少なくなってしまったから、数百年前に上級以上の悪魔が使える、他の生物を悪魔として転生させられる『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』という物が造られた。駒にはチェスの特性が込められていて、朱乃は女王(クイーン)の力を持っているの。他にも私の眷属はたくさんいるのよ。

その中でも朱乃は私が子供の時に知り合って、仲良くなった、私の最初の眷属。小さな頃からずっと一緒にいた、最大の友人だわ……好きな人の争奪を除いては、ね。

 

「あーあ。イッセーも休み、アーシアもゼノヴィアもロスヴァイセもアザゼル先生もいない。今日は悪魔稼業も休みにしてしまいたいわね」

「もし休みにするのなら、うどんでも食べに行きましょうか」

「……そういえば、ソーナとのうどんトッピング全部付けの勝負、まだ決着がついてなかったわね」

 

この駒王学園には私と眷属の他にも悪魔がいて、そのトップがソーナという私の幼馴染みの最上級悪魔。本当の名前はソーナ・シトリーというのだけど、この学園では支取(しとり)蒼那(そうな)と名乗っている。頭がとても良くて、少し前までこの学園で生徒会長をやっていた、私の古くからの友達の1人。そして、私や私の眷属が勝たねばならないライバルの1人。前にレーティングゲームで戦った際はなんとか勝ったけれど次は負けてしまうかもしれない……そうならないように、日々の訓練を重ねていかないといけないわ!

 

「……そうね、今日は木場副部長に任せて、私達はうどんを食べに行きましょうか」

今、私達は禍の団(カオス・ブリゲード)という組織と戦っている。今あるつかの間の平和も、長くは続かないだろう。じきに、リゼヴィムとの戦いも始まる。そうすれば、こんな学園生活を送ることはできない。イッセーと楽しく過ごすことも……

だからこそ、この平和な時間を出来るだけ噛みしめて、楽しんでいきたいと思うの。学園生活もあと少しですしね。

 

「もうすぐ先生が来るわよ、朱乃。席に戻った方がいいんじゃない?」

「あらあら、もうこんな時間?楽しい時間はすぐ過ぎるものね」

そういって朱乃は席に戻っていく。

 

 

そして、今日も私達の学園生活(ハイスクール)が始まった--

 

 

 

『パァン!!』

 

廊下に大きな破裂音が響く。 それと同時くらいに先生が教室に入って……⁉︎

私は担任である先生を見て、驚愕する。

 

彼女の……首から上が、なかった。

何、これは!?禍の団の仕業!?私は動揺を隠せない。まさか私達のような戦っている者と関係のない、一般人を殺すなんて!?

 

首が本来あるべき場所には……なんだったかしら、あれ?

日本の……黒目がなかったりする……日本の伝統芸能品がある。すごく不気味だわ。

 

バンバンバンっ!!

 

不意に扉や窓が全部閉まる。それもすごい勢いで。もしあそこに手を入れていたら、手がなくなっていたかもしれないわね。

 

「な、何がどうなってんだよ⁈」

「せ、先生が……いやぁぁぁぁぁぁ!」

 

クラスメイト達の悲鳴が耳を貫く。彼らは私達と違って、戦いを知らないただの一般人だもの、当然だわ。

そんな彼らを巻き込んだ禍の団、絶対に許さない‼︎

 

私は手に滅びの魔力を練る。クラスメイト達には後で記憶操作をすればいい。問題はクラスメイト達が私達の戦いに巻き込まれること。もう先生は助からないだろう。でもクラスメイト達には指1本触れさせない。彼らに死なれるようなら、私はこの領土の王として、グレモリー家の長女として、何より、イッセーの恋人として失格なのよ‼︎

 

『だー、るー、まー、さー、んー、がー……』

 

先生の首から出てきた……そう、ダルマ、ダルマさん!

ダルマに向かって、最大級の滅びの魔力を当てるべく、ひたすら魔力を練る。こっちに顔を向けた時、それがあなたの最期よ!

 

『……ころんだっ!』

無機質な顔がこちらに向いた!私はダルマを消滅させるために挙げていた腕を降ろし、滅びの魔力を発射する!!

 

 

 

 

 

「グッ!?あ……!?」

視界が大きく揺れる。いつのまにかダルマは視界におらず、私は教室の天井を見上げていた。

口から、血が流れてる。足に力が入らない。自分の身体をよく見ると、

 

胸の間、心臓部に穴が空いていた。

 

あ、視界が暗くなっていく。音が聞こえない。

手足の感覚が無くなっていく。とても、寒い……

 

お兄様、ソーナ、朱乃……

 

 

 

イッセー、助けて……




とりあえず謝罪をば
リアスが好きな方々、ハイスクールD×Dが好きな方々、神さまの言うとおりが好きな方々、そして何よりイッセー君、ごめんなさいっ!
という訳で初投稿でした。説明的な文章が多すぎるかな?と自分で書いてて思いました。
ハイスクールD×Dも神さまの言うとおりも、どちらも好きな作品で、ssを書く時にこのコラボなら普通の人にはできないことができる→『神さま』世界をD×Dキャラでいろいろとかき乱せるんじゃないかな?と思い、この作品を初投稿に致しました。

読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!

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