東方己分録   作:キキモ

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五十四話 グリモワール

魔法の森は今日もじっとりと湿った空気が蔓延していた。

俺たちの頭上で枝葉によって構成された天然のサンシートは相変わらずなようで、たとえ昼間であってもこの森は薄暗い。

鬱蒼と茂る木々の根本に群生した極彩色のキノコも、この薄闇の中だと一層不気味だ。

 

僅かに緊張しつつ、俺は周囲を警戒しながら歩みを進める。

キノコの胞子が蔓延しているおかげで少ないとはいえ、この森にだって生息している妖怪はいる。

妙に因縁のある妖怪一ツ目だって、撃退したアリス曰く「トドメは刺していない」らしいので遭遇する可能性だってある。

ただ、今回はそのアリスが案内人として同行してくれているので大丈夫だろう。

 

「ほら、見えてきたわ」

そのアリスが、不意に声を上げるとほぼ同時に俺にもその光景が見えた。

薄暗い森の中で、木々の合間から見えるのは遮られることなく降り注ぐ太陽の光と開けた空間。

そしてそこに広がる光景は、明るい、というよりも賑やか…………いや、うるさいなこの景色!

 

近づくに連れて明らかになる全貌に、俺は半分呆れつつももう半分は彼女らしいと納得していた。

「あれが……」

「ええ」

 

その建物は、ベースは中世風の一軒家であることが辛うじて伺えるが、過剰という言葉すらおこがましい装飾、いや改造は混沌の一言だった。

屋根の上には正体不明の鋼鉄の物体、壁や窓には意味が不明な飾り付けが干され、脇の大木はクリスマスツリーさえ見劣りするのに意図が不明な飾り付け。

傘の直径が大人の人間と同じサイズのキノコも、その景色の騒々しさと混沌っぷりに拍車をかけている。

 

「これはまた……」

「やかましい?」

「そう。まさにそれ」

アリスの表現が思いの他しっくりきて、ついつい苦笑が漏れた。

建物へ更に近付くと、混沌とした物体の中に埋もれるように傾いた立て札と、そこに記された文字が見えた。

 

『霧雨魔法店』

 

「おう、珍しい顔じゃないか」

巨大キノコの影から店主兼家主の少女が顔を覗かせた。

 

いつも通りの黒装束にいつも通りの三角帽子。

霧雨魔理沙はいつも通り元気に、そして快活な笑みを浮かべ俺とアリスの元へ歩み寄ってきた。

 

さて、と。

目的の人物の登場に俺は気を引き締める。

 

「やあ、魔理沙」

魔理沙に対抗するように、俺も意識して自然な様子で軽く手を振った。

努めて、平静を装って。

怪しまれないように……あ、これは駄目だな。

 

「どうした悠基、顔が強張ってるぜ」

異変に気付いたのか、魔理沙が足を止めた。

相変わらず思っていることが顔に出る俺の様子に呆れたのか、事情を知っているアリスが隣でため息をついた。

 

不穏な気配を察しているにも関わらず、魔理沙は不敵な笑みを浮かべるに留まる。

「どうやら、愉快な話じゃなさそうだな」

「まあね」

 

元より自分の演技力に期待もしていなければ、警戒されようがされまいがやることに大差はない。

気を取り直すように咳払いをしつつ、俺は少しでも威厳を出そうと口をへの字に曲げて魔理沙を見据える。

「単刀直入に言う。魔理沙、紅魔館の地下図書館から君が無許可で持ち出した魔導書九十七冊。パチュリー様の命令で取り立てにきた」

 

魔理沙が目を見開いた。

「――へえ?紅魔館で働いてるってのは聞いてはいたが、パチュリーの犬になったってのは初耳だぜ」

「正確にはパチュリー様から依頼されたレミリア様からの命令な。あと犬とか言うな」

 

紅魔館地下図書館には、そのパチュリーによって集められた膨大な蔵書が収められている。

図書館という名の通り、パチュリーの許可さえ貰えれば本を借りること自体はなんの障害もない。

にも関わらず、目の前の少女はあろうことか天下の紅魔館に正面から押し入り、強盗が如く地下図書館の本を盗み去っていくのだ。

しかも常習犯。

いろいろと規格外にもほどがある。

 

「アリスは悠基の手助けってわけか?」

俺からアリスへ視線を移しながら魔理沙が問いかける。

警戒すべきは俺よりもアリスと判断しているであろう様子に、対してアリスは肩を竦めた。

 

「私が頼まれたのはここまでの道案内だけ。それよりも百冊近くって、貴女どれだけあそこに通いつめてるのよ」

「いやあ、パチュリーが仕掛けた私用のトラップが張り巡らされてさ。それがなかなか攻略しがいがあるもんで、ついつい面白くてな」

「自分のやったことが逆効果だったなんて、パチュリーも浮かばれないわね……」

「パチュリー様死んでないから」

やれやれとばかりに首を振るアリスに俺は半眼になり、魔理沙に対してもその視線を向ける。

 

「面白いって理由で盗みをされたんじゃあたまったもんじゃないよ」

「待て待て悠基。盗んだってのは語弊があるぜ。正確には借りただけだ。一生な」

「はぁ……」

頭痛くなってきた。

 

「そもそもな、私が本を返すのを拒否したらどうするつもりだったんだ?」

「……一応策は考えてるよ」

「ほぉ?強攻策か?」

魔理沙の瞳が輝く。

 

「ちょうど退屈してたんだ。歓迎するぜ」

「違う。あらごと(そういう方向)に持っていこうとするな」

それから期待するような目を向けるな。

 

「…………」

策についてはアリスにも話していない。

そのせいか、隣からは興味深げな視線を感じる。

……説明していないのは、わざわざ口に出したい内容ではないからだけど。

 

「で、どうするんだ?」

と、ニヤニヤ笑いで魔理沙が問いかけてくるのに対して、俺は大きく大きくため息をついた。

 

「通う」

「は?」

「今日から毎日ここに通う。雨だろうが雪だろうが、留守だろうが居留守使われようが、毎日毎日毎日毎日ネチネチネチネチ、君が持って行った本を回収するまでずっとずっとずぅっと通い続ける」

 

「お前、それ」

ドン引きした様子で魔理沙が顔を青くした。

「ストーカーね。客観的に言って」

「端的な表現どうも、アリス」

「…………」

 

……どうすんだよこの空気。

と言っても、こうなることを予想しつつ言ったわけだけども。

 

大した能力もない俺が魔理沙にできることなんてたかが知れている。

我ながらちょっとそれはどうなんだという疑問は拭えないが、相手は泥棒だし、だったら俺だって手段は選ばない。

それに、異変を解決する実績のある実力者とはいえ大人の男にとなれば、さしもの魔理沙だって少なからずプレッシャーは感じるだろうし、姑息な手だが有効なはず……!

 

…………あ。

そういえば以前レミリアが全力の殺気を放っても魔理沙は全然怯まなかった言ってたような…………?

 

色々なものを犠牲にした作戦の破綻に今更ながら気付いたとき、魔理沙が小さく手を上げた。

「分かった分かった。悠基のその覚悟に敬意を示すとしよう。借りてた本は返すぜ」

「え?マジで?」

あ、なんか上手くいったっぽい。

なぜか哀れみの視線が突き刺さるけど!

 

「しかしだな、九十六冊だろ?お前一人で全部持っていけるのか?」

「九十七冊な。まあそこらへんは問題ない。パチュリー様から魔道具を借りてきた」

 

念には念を入れてきっちり数字を訂正しつつ、俺は懐から紋様の描かれた麻の袋を取り出す。

取り出した袋の性質が子供時代に毎週見ていた国民的アニメの秘密道具まんますぎて、脳内で「タッタラタッタッタータッター」というなんとも懐かしい効果音が勝手に流れてくる。

 

「んあ?立った?何かの呪文か?」

口に出してた。

 

若干の恥ずかしさを感じながら、俺は片手で持ったその魔法道具をぶらぶらと魔理沙の目の前で振る。

「……気にすんな。これは袋の中を別空間に繋いでいるらしくてな、見た目よりもたくさん収納することが出来る、まあ容量が半端ない持ち運べる倉庫みたいなものらしい」

「ほぉ」

興味深げな声を魔理沙が漏らすと同時、手の中の荒い麻の感触が消失していた。

驚いて目を見開いた俺の目前で、魔理沙がひったくった袋を手に興味深げに観察を始めていた。

 

「ほうほうこれは……空間魔法の応用か?」

「……魔理沙。手癖が悪いのは感心しない」

「隙だらけだったから、ついな」

「というか隙しかないのよね悠基は」

「…………」

隣で見ていた第三者のアリスにまで突っ込まれた俺は気まずくなって閉口する。

 

「ま、きっちり本は返すぜ。代わりにこの袋を少しの間だけ貸してもらうがな?」

「はあ?何勝手なこと――」

「ほんとに少しだ、ちょっと構造を調べるだけ。それが済んだらこれもお前に返す。大人しくな。これでいいだろ?」

 

「…………」

一方的とも取れる交渉内容に若干の不満を感じた俺だが、その肩をアリスが叩いて制止した。

「いいんじゃないの?この条件を呑めば待ってるだけで目的を遂行できるわけでしょ?これ以上話すとこじれるかもしれないし」

「……それもそうか」

 

「お?いいんだな?」

嬉しげに目を輝かせる魔理沙に、俺は不承不承に嘆息しつつも、釘を刺しておく。

「絶対壊したり汚したりするなよ。それ借り物なんだから」

「おう!任せとけ!」

言うやいなや、踵を返し自宅に駆け込んでいく魔理沙。

 

その背に俺は声を上げる。

「絶対だぞ絶対!……大丈夫かな」

「心配しても仕方ないんじゃないの。それにあの子、魔法については妙に勘が働くし、その辺の調節は大丈夫でしょ」

不安と安心を同時に募らせるようなアリスの言い回しに俺は半眼になった。

 

「調節って……まあ、分かった。アリスの言うことだし信じることにするよ」

「それはどうも」

「さてと、俺はこのまま待ってるつもりだけど、アリスはどうする?」

「私が帰ったとして、取り立てた蔵書を貴方一人で無事に紅魔館まで持って帰れるの?」

 

ふむ。

「…………アリス」

「森の入り口までだったら付き合うわよ。パチュリーに小言を言われかねないし」

 

「さっすがアリスさんやっさしぃー……」

「…………」

「……助かります」

「はいはい。それじゃあ待ってる間、魔法の練習でもして時間でも潰しましょうか」

 

 

 

* * *

 

 

 

空を自由に飛びたいなー♪

 

そんなフレーズが今になって浮かぶのは、おそらくパチュリーから借りた四次元袋なんて命名できそうな魔法道具の影響だろう。

ライト兄弟が人類初の有人飛行を成し遂げてから百年たったとはいえ、誰もが単独でお手軽に空を飛べるなんてのはもう何十年か、あるいは何年か、とはいえまだ先の話だ。

だが、この幻想郷においてそれは存外難しいことではないのかもしれない。

 

なにしろ、

 

「そう、その調子」

正面に立つアリスの声がどこか遠くに感じられた。

 

集中しているようで、半分は無意識に。

矛盾した状態に奇妙な感覚を抱きながらも、目を閉じて視界を遮断した俺はそのまま自分の体を体内を流れる魔力に預けるように脱力した。

水中にいる自分をイメージしつつ、ゆっくり、焦らず、慎重に、しかし自然に、力ではなく魔力を体中に行き渡らせている途中で、今まで当たり前に感じてきたものが薄れていった。

 

それは重力であり、それが薄れるということは即ち。

「――あ」

 

軽い。

そんな感想を抱くと同時に、俺の足は地面を離れていた。

 

息を呑みながら目を開くと、腕を組んだアリスが満足気に頷いてみせた。

「成功ね」

 

その言葉の意味するところは、飛行魔法。

つまり、つまりだ。

俺は、まさに俺は、間違いなく俺は、自力で空を飛んでいた。

 

「や、やった」

思わず歓声が溢れる。

飛んでいるというよりも、浮き上がっているという表現が相応しいのだろうけど、ともかく俺は飛んでいるのだ。

幻想郷では空を飛ぶなんてのは珍しいことじゃないとはいえ、自分がそれを体現するというのは感じ方が変わってくるものだ。

 

「やった!やったよ!アリス!」

「ええ、おめでとう」

「ああ!ありがとう!うわあ、飛んでる!飛んでるよ」

まるでこれまで感じていた重力が鎖だったかのように、予想外の開放感と感動が駆け巡る。

我ながら子供のようにはしゃぎながら、高度は少しずつ上っていく。

興奮し高揚する心をそのまま表しているかのようだ。

そのせいなのか。

 

「うわあ俺飛んで、とん――と、とまっ、止まらないんだけど!?」

どんどん高度を上げていく。

「待って、これどうやって止め――」

俺の意思に関わらず。

「うわ高い高い高い怖い!」

っていうか洒落にならない!

 

慌てる俺の視界は既に、魔理沙の家の屋根を通り過ぎ、周辺の魔法の森の木々をも追い越していた。

既に感動は恐怖へと移り変わり、飛行魔法を制御しようとするも焦っているためかうまくいかない、どころかどんどん高度が上がっていく。

 

このままでは成層圏まで到達してしまうのではないかと、そら恐ろしい想像が一瞬沸き起こった時、二つの小さな人影どこからともなく俺の両脇に現れた。

「っ、蓬莱!上海!」

見慣れた小人の姿は、アリスの操る人形、上海人形と蓬莱人形の二人である。

 

小さな両手で服を掴み、浮き上がろうとする俺の体を引っ張り下ろしてくれる二人。

見た目の割には力のある二人のおかげで、俺の体は上昇から転じて地上へと向かいつつあった。

ほっと胸をなでおろす俺の両脇で、やけに一生懸命な仕草で俺を地上へ引き寄せる人形たち。

 

愛らしい見た目だというのに妙に心強い彼女たちの姿に、小さなその背中に天使ような羽と輪っかを幻視した。

やっべちょっと感動して泣きそう。

 

「あ、ありがとな~お前ら」

普通に話せる程度の高さまで下ろしてもらった俺に、アリスは呆れ気味の視線を向けてくる。

「泣いてたの?」

ち、違うしちょっと涙目になってただけだし!

 

「まだまだ魔力の制御が下手ね。このあたりは要練習かしら」

歯に衣着せぬ物言いだが実際その通りなので特に言い返すこともない。

「そうだね。あの、ところでさ、この魔法ってどうやって解くの?」

 

アリスの言うとおり魔法が上手く制御できていないせいか、俺の体には未だに浮力が働いており、人形たちが手を離せば再び浮き上がってしまう状態だ。

現に今もつま先が地面から数センチ離れたままである。

若干気まずい思いでアリスを見ると、彼女はため息をついた。

「……手を貸すわ」

 

と、アリスが俺に向けて手を伸ばそうとした瞬間。

突然の爆音が間近で響いた。

 

「はぇ!?」

空気を揺らすほどではないものの余りにも突然のことだった。

驚きで肩が跳ねると同時、制御が乱れたせいか浮力が掻き消える。

唐突に重力に引っ張られた俺は、僅かな落下距離だというのに危うく転びそうになった。

 

「あら、解けたみたいね。魔法」

なんとか転ぶこともなく着地に成功した俺を横目に見ながらアリスが言った。

「いや、解けたって言うか――」

それよりもさっきの爆発はなんなのか。

アリスの言葉に曖昧に反応しながらも、俺は爆発音がした方向、アリスが顔を向けた先、即ち、魔理沙の家を見る。

 

「今の、お、と……」

建物の窓から、屋内で発生したと思われる尋常ではない量の黒煙がもくもくと上がっていた。

先程の爆発音が、そこから発生したのは一目瞭然であり、即ちそれは、中にいるはずの少女の――、

 

「ま、魔理沙ーー!!」

「うお、けほっ、けほっ」

俺が叫び声を上げるのと、家の扉が勢い良く開かれ、煙とともに咳き込みながら件の少女が飛び出してくるのは同時だった。

 

「ふいー……ひどい目にあったぜ」

煙が染みたのか、涙を滲ませながら顔を煤で汚した魔理沙が俺たちの元へと歩み寄ってくる。

怪我した様子もなく元気そうな彼女の姿に、俺は安堵の息を漏らした。

「ま、魔理沙ぁ……」

 

「何やってるのよ貴女」

「いやあ、ついつい興が乗ってな」

ジト目のアリスに対して魔理沙は満面の笑みで応える。

「さすがパチュリー、耐久テストは申し分ないな」

 

耐久テスト…………?

魔理沙の言葉の意味が分からず、俺は眉を顰める。

「ま、魔理沙……?」

 

そんな俺にはにかむように、魔理沙は笑みを向ける。

どこか、気まずそうに。

「そんなに名前を呼ぶもんじゃないぜ悠基。ほれ、約束通り、これは返す」

と、彼女が俺へと差し出したのは、真っ黒な麻と思わしき袋。

 

それは――そこに記されていたであろう紋様も焼け焦げてしまったせいで判別こそつかないものの、魔理沙の言葉から察するに、間違いなく、魔理沙に貸す時に「壊したり汚したりしないように」と釘を刺したはずの――パチュリーから借り受けた魔道具の見るも無残な姿だった。

同時に俺は、魔理沙の口にした「耐久テスト」の意味を大まかに理解した。

 

「ま――まぁりぃさぁーっ!!」

 

「どうどう悠基、心配せずとも壊れちゃいないぜ。見た目はこうだがな」

「そういう問題じゃない!!」

「まあまあ悠基、おまけして私作の魔導書も返すからさ」

「そういう問題でもねえ!!」

 

青筋を浮かべて声を上げる俺に対して飄々とした様子で言葉を返す魔理沙。

そんな俺達の様子を傍目で見ていたアリスがまたも呆れたようにため息をつくのだった。

 

 

* * *

 

 

 

さて、魔理沙の言った通りパチュリーから借りた魔道具も機能面での問題はなかった。

魔理沙は約束を違えることなく図書館の魔導書を全て俺に渡し、「ま、想定内よ」と、黒焦げになった魔道具を見たパチュリーの反応はそれだけで、特にお咎めなくなんとか俺はパチュリーから依頼された魔導書の回収を無事終えることができた。

 

それにしても、と執事の仕事を終えた俺は、紅魔館に割り当てられた自室にて魔理沙自作の魔導書を開く。

パチュリーからは「いらないわ」とすげなく断られ、結局俺が預かることになったものだ。

「幻想郷弾幕全集」と、その本の中途半端なページの端に綴られた、メモとも落書きともとれる一文。

その表現があまりにも的確で、思わず苦笑する。

 

そこに記されたのは魔理沙がこれまでに見てきた様々な人妖たちが放つ弾幕の記録、というよりもメモのような物だ。

魔理沙は魔導書だと言ってはいたが、文面からは特に魔法と関連付けるような気配が見当たらない。

おそらくだが、魔理沙自身も魔導書として役に立つとはあまり思っていなさそうだ。

とはいえ、弾幕ごっこ自体に憧れや関心のある俺としては、まあ、良い読み物だと思う。

 

 




主人公は飛行魔法(仮)を覚えました。
主人公はグリモワールオブマリサ(仮)を入手しました。
そのうち弾幕ごっこでも始めるかもですね。ほのぼのと。


それでは、今回の登場人物紹介です。

名前:アリス・マーガトロイド
概要:初登場三話。妖々夢三面ボス、他。『主に魔法を扱う程度の能力』など。
当作における彼女は無表情キャラ属性が半端に付与された比較的露骨なお人好しである。彼女の操る人形は稀に彼女の意図しない行動を起こすことがある。冗談半分に半自動と称するその現象は彼女の研究対象であり、主人公もそれに協力している。主人公とはお互いに良き友人であり魔法の師弟という間柄だが、主人公からは命を助けて貰った恩や、師匠ということもあり、アリスに対して頭が上がらないようである。


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