これでようやく第一章が終わります……。次回予告は下へ!
黒髪の男子生徒、東間悠斗は学園の屋上から空を見上げている。
ふと視線を下ろした先には体育館があり、学園の生徒達はみなそこへ向かって列を成していた。
(せっかくだし、晴れ間にしてやりたいんだけどな……)
その日は生憎の曇り空だった。折角の友人の晴れ舞台だというのに、何もしてやれない自分に必要のない罪悪感を感じてしまう。
まったくもって意味のない自問自答を繰り返しながらぼーっとしていると、唐突に屋上へ出入りするためのドアが開いた。
「ユート」
そして、この海外訛り混じった、俺を呼ぶ声が響く。
「峰か」
まるで外国人……まぁハーフなんだが……白い髪をした男子生徒、峰紬。
俺は振り返り「お疲れ」と言うと、彼は「まだなにも始まってないよ」と苦笑を浮かべた。
そりゃそうだ、と俺も苦笑しながらも答える。
すると峰は俺へ歩み寄り、スッとその真っ白な手を差し出した。
「――お待たせ」
「ああ。待った」
多分、お互いに優しい笑みを浮かべていたような気がする。
俺は両目を瞑りながら、峰は微笑を浮かべながら握手を交わす。
「よし……行くか」
そっとその手を放すと、俺はひとつ深呼吸をしてからそう言った。
だが、峰はその場で立ち止まる。
「峰? どうし――……た?」
踵を返した所で、俺は彼の
「……ボクは、これを外す事にしたよ」
弱々しい微笑み。その白く長い睫毛は、桃色と錯覚しそうなほど、瞳の色の影響を受けていた。
細められた薄い
「お前ッ……! 今までどうして日光の下なんかに!?」
俺は慌てて学ランの上着を脱ぎ、彼へと駆け寄る。そして峰の頭へ被せる様にしてかけた。
峰の白い髪、そしてその赤紫色の瞳で、ようやく納得がいった。
――アルビノ、と呼ばれる遺伝子疾患。その症状によく似ているのだ。
メラニンの生成に支障をきたし、色素欠乏などによって紫外線への耐性が極めて低い。
つまり、全身を焼く様な思いで彼は今まで、陽の下を歩いていたということになる。
「目はっ!? 痛くないのか!?」
男子にしては小さな顔を掴み、目を詳しく見つめる。
そんな俺の心配を晴らすように、峰はそっと俺の両手に触れた。
「……やっぱり知ってたんだね。
どこか痛みに耐える様に眉根をゆがめた峰は、それでも笑顔を崩さずに俺を見る。
「――中へ入ろう。話はそれからだ」
「いや――それはダメだよ」
じわりと、曇り空でも届く紫外線に当てられた手は、まるで血がにじむ様に徐々に赤くなってゆく。
「どうしてこんな事を……!?」
おそらく痛いのだろう。峰は目尻に涙を浮かべながらも真っ直ぐに俺の瞳を見た。
「――ボクは、キミの
ゆっくりと語られるその言葉に、一秒一秒に胸を掻き毟りたくなるほどの焦燥感に襲われる。
「いいかい、ユート。キミの持っている
「そんな事は分かってるさ。いいから早く、中へ――!」
「どうして中へ行く必要があるの?」
そんな峰の言葉にハッとして彼の顔を見る。その目はすでに充血が始まっており、危険な状態に陥っているという事が目に見えて理解できた。
「お前ッ、今日が何の日か分かって言ってんのか!? 今までの全部が水の泡になるんだぞ!?」
「別に日光に打たれて死ぬわけじゃない。痛いのは死ぬほど嫌いだけれど、ボクの
「なかった、こと……?」
「そう……。キミの辿って来た
「ッ……!」
峰の言葉に、一気に冷静にさせられた。まるで氷の入った冷水を頭からぶっ掛けられたかのように。
一瞬で、冷えて行く……。
その一瞬で、まるで走馬灯の様に、俺の今までの記憶が脳裏を駆け巡った。
出来る事なら戻りたい、その
正直やり直したいという気持ちはある。
――でも。
「……それはダメだ」
「理由を聞いてもいい?」
「俺だって痛いのが怖くないわけじゃない。――もし過去へ戻ったとして、俺が今の俺にならなかったら。不幸になる人も大勢いるはずだ。もちろん、どっちが多いか少ないかは分からない。でも、今の俺になって不幸にならなかった人も少なくないだろう。だから俺はその責任を背負って、このまま進んで行く。そう決めた」
峰は優しげに微笑むと、俺の手を握り締めた。
「ならユート。ボクと約束しよう」
「乗りかかった船だ。……全部聞くさ」
「――ボクの
「もし譲渡したとして、お前にメリットはあるのか?」
「ある」
おかしな約束だ、と呟いた俺よりも先に、峰は即答している。
「ならどんな」
「――キミの能力を、ボクだけに役立ててほしい」
「……そいつはとんでもないな」
突拍子もないことを真顔で言ってのけた峰に、俺は苦笑を浮かべた。
「ボクはキミのためだけに能力を使わせない。もちろんそれはボクの能力も含まれる」
「もし約束したとして、俺がお前に黙って能力を使うことだってできるんだぞ? それはどうするんだ」
「その時は、キミが世界から隔絶されるだけのことさ」
峰は少し皮肉気な笑みを浮かべると、ゆっくりと目を閉じながら続ける。
「あるいは、世界がキミから隔絶される、と言ってもいいのかもしれないけれどね」
「お前、その言い方はずりぃよ……」
「自覚はしているよ。守ってくれるのならいくらでも謝罪はするつもりさ。……でもひとつ、キミに信じておいて貰いたい事がある」
「それは?」
少しだけ口角をあげる峰。
「出会ってたったの一カ月。どこまでボク信じていいのか分からないだろうけれど……。ボクはキミを幸せにしてみせるよ。この学園の中だけじゃなく、その先の未来まで――ずっと」
ゆっくりとその充血した瞳が、俺の目と合った。
「――これはボクからキミへの宣誓だ。キミの答えはどうかな?」
「……幸せとかいきなり言われても、俺はよくわからないが……」
握られた手を握り返す。すると先に答えを得たかのように、峰は嬉しそうに微笑んだ。
ほろりと、涙が伝う。
「約束する――俺の能力はお前のものだ。
「ああ……それはいい」
「っ! ――紬!?」
唐突に膝からくず折れた紬を、俺は抱えあげる。
「ははっ……いや、ごめん。実はそろそろ限界だったんだ」
「もういいだろ。中へ入ろう」
「ん……頼むよ」
苦笑を浮かべる紬を支え、俺は持ち前の回復能力を行使しながら、校舎の中へと入っていくのだった。
* * *
会場は喧騒に包まれていた。今か今かとその人物の登場を待っている。
学園長が自分の来期からの辞職を告げた後、次期学園長についての説明をしていた理事長は、いよいよ生徒会長の名を呼ぶべくして、前生徒会長の話をしている最中だった。
「準備は万端か、紬?」
「うん。問題ない」
舞台袖にいる俺の目の前に立つ紬は、きゅっと濃緑のネクタイを締め直した。
回復能力と彼からもらった『回帰』能力によって、先ほどの状態へ戻った紬は、赤紫色の瞳と白い髪を隠す事無く露わにしている。
紬は舞台に集中されたライトの中では十数秒……演説台に着くくらいまでは目が開けない。
そこで、彼をそこまで導いてやれる相手は無論楯山がやると思っていたのだが。
紬本人の願いで、それが俺になったのである。
「東間さん、どうか紬さんのこと、よろしくお願いしますっ」
「しっかり頼みますよ、悠斗」
「観衆に圧されることはない。堂々としていろ」
「ああ、わかった。任せてくれ」
いつもの面子――楯山、平治、そして伊右衛門の三人から喝を入れられ、俺もいよいよもって気合いを入れる。
『――それでは、新生徒会長に登場していただきましょう。二年、峰紬さん』
「いま、マンカンの思いを込めて」
「
得意げな表情をした紬へ、俺は軽くツッコムと、唇を少しだけ尖らせたあと、微笑むようにして手を差し伸べる。
その手を取り、彼が瞳を閉じるのを確認した俺は、ゆっくりと歩き出す。
次瞬。
ワァッ! という歓声。そしてどよめきが巻き起こった。
それもそうだろう。
みなが思いを募らせる華の新生徒会長が、学園一嫌われ者の俺に導かれて登壇するのだから。
「どよめきの方が強いね」
クスリ、と笑う紬。目がまだ開けない分、声で生徒達のリアクションを判断しているんだろう。
「そりゃ、俺なんかがお前を引いているからな」
「謙遜なんか必要ないよ。他でもない、キミが引いてくれている。――ボクはそれだけで安心できるんだ」
「そいつは光栄ですね」
俺も不意に口角が上がり、お互いに微笑を浮かべたまま演説台へと歩いて行く。
……やがて演説台へと到着し、彼の手を台の縁に掴ませる。そこでお互いにふぅ、と安堵の息を吐いた。
俺はそのまま舞台袖まで下がろうとしたところで、
「ユート、待って」
紬が俺を引きとめた。
「なんだ?」
彼はゆっくりと目を開き、俺の顔を見る。
依然彼の表情は公衆の面前に現れる事無く、後ろを向いた状態だ。
「どうかボクの傍に居て欲しい」
「……分かったよ」
俺は神妙に頷きながら、彼のすぐ右後ろへ着いた。
――そして、いよいよ紬の挨拶が始まる。
ようやく彼が生徒達の方へと向き、口を開いた所で、どよめく。
だが、すぐにそれは沈静化した。
『――世界は平等だと思いますか?』
その言葉に、誰もが口をつぐみ、壇上の紬を見入り、そして――聞き入った。
棒読みでもなく、本音を語るトーンで語り出す。
『人々はみな必ずどこかで悪平等を感じています。私の話を聞かれているみなさんも、これまでの人生の中で必ず不平等や理不尽に遭遇してきたのではないでしょうか。
――そう。この世界は平等ではありません。そんな世界があるとするのなら、誰もが等しく冷遇された世界です。
みなさんから見た私は、かなりおかしな存在でしょう。白い髪に赤い瞳。それでいて私は日光に当たってしまえば最後、火傷程度ではすまない被害を被る。……すでにお気付きかと思いますが、本日この体育館を暗幕で締め切らせていただいたのは私の体質からです。
飽くまで体質。ですが、それをまるで感染症の様に勘違いしている人は少なからずいるのでは? ――或いは、人という存在に当てはまっている存在を、ただ自分に持っていないものを持っているというだけで、外人のような扱いをしていませんか?』
その言葉一つ一つに想いが込められているのがはっきりと分かった。もう、彼の言葉を聞かない者はいない。
雑談していた生徒すらも、身体は友人達の方へ向いているが、顔は壇上の紬へと向いていた。
「(紬……)」
すぐに自分の事だと分かった俺は、そっと目を閉じる。その言葉を、しっかりと胸の内に焼きつける。
『私は幼少期までは皆さんと同じ黒い髪、そして黒い瞳を持っていました。ですがちょっとしたきっかけがあるだけで、このような体質に変化してしまいます。ひょっとしたら皆さんも、ないと思っていた事がいつか自分に起きてしまうかもしれない……。周りから否定を受けてしまうこともあるかもしれない』
徐々にトーンが落ちて行く紬。ひと拍置く様に、彼はゆっくりと息を吸いながらも生徒達を見渡した。
『――ですから、私はここに宣言します。私はそのような人達を肯定し、この学園に通うすべてのみなさんが、満足の行く青春を謳歌してもらうために、誠心誠意努めて参ります。どんな小さな事でも構いません。悩みがありましたら、是非私までお願いします。
以上で、新生徒会長の御挨拶とさせていただきます。みなさん、どうかよろしくお願い致します』
ゆっくりと一礼した紬。
――次に起きたのは、歓声と熱狂。そして万雷の拍手だった。
それを特等席で。それも全てを見渡せる最高の場所で、俺はこの感動を眺める事ができた。
「―――っ……」
ごくり、と唾を嚥下する。
するとくるっと俺の方へ振りかえった紬は、興奮しているのか、頬を赤くしながら満足げにはにかんだ。
思わず動悸がしてしまうほどの笑顔で、俺は気のせいだと自分に言い聞かせながら紬へ手を差し伸べる。
「お疲れ」
「うん。とても気分が良い。今日はこのまま帰ってしまいたいほどだよ」
「その気持ちは分からないでもないが、まずは生徒会役員の選任だろ」
しっかりやれよ、と俺の手を取った紬に言うと、彼はしっかりと頷くのだった。
* * *
「――兄ちゃん!」
……総会を終え、舞台上の片付けを終えた俺がようやく舞台袖の出入り口から出てくると、そこには弟の悠二、そして妹の咲悠里が楯山と共に立っていた。
俺の姿が見えると同時、悠二が俺へと駆け寄って――と思ったら、兄そっちのけで妹の咲悠里が俺の腹部へタックルしてくる。
「ぐっ」
「――にいさんっ」
「っはは……。相変わらずいいタックルだな、咲悠里」
あまりの衝撃に胃の中のものを吐きだしそうになった俺は、青い顔をしながらも耐えた。
そして今も尚俺の腹にぐりぐりと顔を押し付けてくる妹の頭を一つ撫でる。
「楯山が迎えに行ってくれたのか」
「はい。お二人ともずっとお兄様をお会いするのを楽しみにされていたようだったので」
妹の暴走具合に流石に兄貴として理性が働いたのか、悠二は楯山とともに歩み寄って来た。
「咲悠里、そろそろ」
「~~っ」
甘えてくる咲悠里を窘めていると、唐突に背後からブバッ! という水が噴出したような音が聞こえた。
「つ、紬さんっ!?」
「ぐっ……お兄ちゃんに甘えてる咲悠里ちゃんかわゆい……ッ! 思わず鼻血がっ……」
「相変わらず女の子大好きですね貴女は……」
だばだばと尋常じゃないレベルで出血している紬。貧血で倒れなければいいんだが。
そんな紬を俺に隠れて白い目で睨んでいる咲悠里の頭を撫で続けると、ふにゃりと徐々にそのきつい視線が緩んできた。
そこで更に紬が出血! どさっとその場に紬が倒れる。
「紬さっ……ええー!?」
「ちょっ、峰さん!? 大丈夫ですか!?」
「き、気にしないで……いつものことだよ……」
「いや嘘だろ。そんなん日常茶飯事だったらお前死んでるわ」
顔を真っ青にしてがくがくと震えている紬に歩み寄り、そっと触れると、彼の持っていた《回帰》能力を発動。途端に体育館床にあった血は消え失せ、紬の顔色も一気に良くなる。
そしてむくりと立ちあがった紬は、今も尚俺の制服の裾を握り隠れている咲悠里へと歩み寄った。
「……なんですか?」
「んーん。別になにもないよ」
訝しげに彼を見る咲悠里に、紬はふっと微笑んで腰を折り、咲悠里の頭をそっと撫でる。
「お……」
なんだろうか、撫で方が俺と似ている。
咲悠里はむぅ……と唸りながらその行為を甘んじて受けていた。
それがとても珍しい。基本的に家族にしか頭を撫でさせる事を許さないあの咲悠里が。
「ねえ咲悠里ちゃん。今日の放課後、ボクの家でご飯食べていかない?」
「夕飯ですか……。上の兄も行くんですか?」
「ん? まあ、紬ん家の料理はかなりうまいしな」
「なら行きます」
そしてこの即答。流石過ぎる。
「決まりだね」
「そうだな」
俺は頷くと、楯山と話していた悠二の方を見る。
そういや、楯山はうちの悠二と同い年だったな。お互いまんざらでもなさそうだが――。
と、そんな事を考えていたら、唐突に制服を握っていた咲悠里から解放される。
「ふう……仕方ないですね。――紬さん」
「え?」
咲悠里の言葉に紬は大層驚いたようで、目を見開き、軽く口を開けてしまっていた。
「……上の兄を助けていただいて、ありがとうございます。どうしようもない兄達ですが、これからも妹共々よろしくお願いします」
唐突に出た、咲悠里からの感謝の言葉。そしてぺこりというお礼。
おい。それはどういうことだとツッコミたくなる気持ちを抑え、紬の反応を見ると――
――じわりと、目尻に涙を浮かべていた。
そしてそのまま彼はその場に膝を付き、咲悠里を優しく抱きしめる。
「もちろん。まだまだこれからだけれど、ボクも頑張るから。こちらこそよろしくね」
「……はい……」
そんな二人は、とても幸せそうな顔をしていた。
……なんというか、兄貴としては友人の男子に妹を取られるという若干ジェラシックな出来事ではあるが。まあ、今回は咲悠里に免じて許そ――
「今度からボクをお姉さまと呼ぶといいよ」
「いや……それは簡便してください」
「……あるぇー?」
とても良い表情でとんでもない事を言ってのけた紬。そしてそれを本気で嫌がる様な顔をしている咲悠里を見て、俺は首を傾げながら呟いた。
お姉さま? おネエ様じゃなく?
「あのさ、紬。変な事を聞くんだがいいか?」
「ん? なんだい?」
「……性別どっち?」
『………』
……あれ? なんだろう、ここ一帯の温度が急激に下がった様な気がする。
楯山は目を丸くして硬直し、咲悠里は信じられないものを見た様に呆れている。そして悠二は顔に右手を当てながら天井を仰ぎ、紬はキョトンとして、納得したように笑った。
「女だよ。気付かなかった?」
俺の疑問が当然、という様に反応した紬。楯山はそこで合点がいったようで、「ああっ」と小さく声をあげる。
「ユートはボクの自己紹介のときいなかったもんね」
「はい、てっきりわたし、もう東間さんは分かっているんじゃないかと思ってました……」
ほうっと楯山は胸を撫で下ろす。でも……
「あの、楯山さん」
悠二はそこで彼女へ声をかけ、自分を指差しながら苦笑を浮かべた。
「オレと咲悠里も、一応東間なんだけど……」
(おっ)
まさかとは思うが、悠二。お前リアルメイドちゃん好きなんか。
若干攻めに転じた悠二と挙動不審になり、俺、咲悠里、悠二の順できょろきょろと視線を移す楯山にニヤニヤしていると……となりに紬がやってきた。
「お前、さっきの約束。本気か?」
「ん? ボクは本気だよ。ボクは必ずユートを幸せにしてみせる」
……同性であればどんなに良かった事か。
あれはつまり――プロポーズ、という事なのだろう。いや、つまるも何もない、ドストレートな求婚である。
隣で思い切り眩しい微笑みをした紬に、俺はやや熱の籠った息で嘆息しつつ、額に手をあてた。
「そういうのはしばらく付き合ってみて決めるもんだと思うんだけどな」
「まあ、確かにね。価値観の違いもあるだろうし、これからゆっくり合わせいきたいかな」
ちら、と彼
「……変なこと聞いて悪かったよ。これからもよろしくな」
「もちろん。よろしくね」
そう言って、俺達は軽く吹き出すのだった。
次回予告(セリフのみ)
悠斗「俺ここに住むのん?」
悠二「個人的に好きなのはタコ焼きですかね……」
咲悠里「あの、あまりくっつかないでください……。今にも死にたくなります」
玄哉「出番久々じゃねえ?」
煌「まぁそう言うな」
伊右衛門「サブキャラ故、致し方なし」
平治「実は私――」
みぞれ「わたし、今からでもバイクの免許とりますっ! 特殊の方を!」
紬「いやうん。それだけはやめたげてユートほんとに死んじゃうから!」
(例のあの子)「我の名はシャーロック。シャーロック・ホームズ四世だ!」
Comming soon...