「…………ん、っ」
じんわりと、白い光が視界に滲み、セリスの覚醒を促した。目を開けると、映るのはずいぶんと低い天井。
「目が覚めたか。リーフェンシュタール」
セリスが横たわるベッドの隣で、椅子に座っているスーツを着た黒乃だ。
「理事長さん…………ここは?」
「君の部屋だ。君は、基本的に体力の消費だけだったからiPS再生槽を使うような事態にはならなかった。だから、自室で休ませていたんだよ」
「…………という事は、わたしは負けたんですね」
「ああ、文句無しの完敗だ」
「ヴァーミリオンにいた頃はステラに負ける事はあったけど……まさか、日本のAランク騎士に負けるなんてね」
そう言うセリスの顔には隠しきれない笑みが作られていた。黒乃はその事を無表情で見ていたが、聞く事はなかった。
「その春日野は勝負が終わると眠気に負けて眠ってしまったがな」
黒乃が二段ベッドの上、つまりセリスの頭上を見る。セリスは、ベッドから起き上がり上を覗くと、見た目は小学生くらいの男の子がぐっすりと眠っていた。
よそから見てもわかるほど深く眠っている。
それを見たセリスはクスと微笑し、起こさないように静かに離れ、黒乃と向かい合わせで座った。
「理事長さん。シロちゃんが途中で出した、ーーーー『卍解』ってなんですか?」
氷の竜と同化し、セリスを圧倒して見せたあの姿。直前に彼は『卍解』と口にしていた。しかし、セリスは伐刀者の生きる中であんなにも桁違いにパワーが跳ね上がる技があるなんて今まで知らなかった。
それ以前に『卍解』などと言う単語すら聞いたことがない。故に、気になってしまうのは当然の流れといえるだろう。
セリスは黒乃の返事を待つ。
「勿論、全て把握している…………と言いたいところだが、あれについては私もさっぱりでな。『卍解』を知ったのもつい最近のことだ」
この寮は喫煙のはずだが、黒乃は気にせづふぅ、と紫煙が吐き出される。
セリスは学生寮が禁煙場所という事は寮の資料にのっていたので把握しているが、それ以上に今黒乃が言った言葉が気になった。
「え? つい最近って、シロちゃんは『卍解』を使わないといけないほどの相手と戦ったってことですか?」
セリスの疑問は最もだろう。白雪が使った『卍解』。それはAランク、十年に一人の逸材と言われたセリスですら手も足も出せなかったほど、強力なものだ。
セリスはその力を使わないといけないほどに彼が追い込まれたということに強い疑問を持ったのだ。
今の日本に彼を『卍解』を使わせるほどに追い込める人物は限りなく少ないと言ってもいいだろう。つまりはその少数の中に最近彼と戦う必要があった者ということ。
日本のもう一人のAランク騎士、『風の剣帝』。
『KOK』元世界ランキング第三位の新宮寺黒乃。
現在『KOK』世界ランキング第三位の西京寧音。
それと、今日の模擬戦でAランクのステラ・ヴァーミリオンを破ったFランクの黒鉄一輝。
可能性があるとすればこの四人くらいのものだろう。
セリスは白雪に『卍解』を使わせたが、黒乃が言っているのはセリスたちが来る前のこと。
なので必然的に本日来国してきたセリスたち二人は省かれる。
他にも、学生騎士の頂点を決める『七星剣武祭』の優勝者、『七星剣王』も含めて日本には強い騎士は存在するが『卍解』を使わなければならないほどの相手では無い。少なくともセリスはそう思っている。
しかし、そこまで考えたところであっさりと黒乃から答えが返ってきた。
「戦ったのは私だ。それと、私はあいつを追い込んでなどいない。どちらかと言えば今回のお前達の模擬戦と同じで、決着がつかなかったから使った、に近い」
「っ!? その勝負、どっちが勝ったんですか!? 」
セリスは『世界時計』(ワールドクロック)と呼ばれる黒乃が戦ったということに驚き、そして少し頬を染め興奮気味に身を乗り出し結果を尋ねた。
魔導騎士を目指す者に限らず、黒乃は現役を引退した今でも絶大な人気を誇る。
『KOK』元世界ランキング三位の黒乃と、『卍解』した白雪。一体どんな戦いになったのか。
自分相手では手も足も出なかったが、『世界時計』(ワールドクロック)の黒乃が相手ならそんな展開にはならない。そんな確信がセリスにはある。
故に、その時の戦闘は凄まじかっただろうと安易に考えつく。
それこそ、黒乃がまだ学生騎士だった頃、『七星剣武祭』の決勝戦で《夜叉姫》と呼ばれていた西京寧音と死闘を繰り広げ、終いには空間に穴を開け、閉じることができなくなったほどの。
興奮しているセリスとは逆に黒乃は落ち着いた様子で口を開く。
「引き分けたがーーーー」
「引き分けたっ!?」
黒乃が最後まで話す前に、セリスの甲高い声が室内に響く。
「ーーーー最後まで話を聞け」
「あ、……す、すいません……」
申し訳なくて頭を下げる。少し頭が冷えたのか落ち着きを取り戻した。
しかし、話の続きがきになるのは変わらないらしく、黒乃に続きを催促する視線を送っていた。
その瞳を受け、黒乃は吸ったタバコの紫煙を吐き出し、続きを話し始めた。
「あいつとの勝負は引き分けだと言ったが正確には“乱入した者によって止められた”のほうが正しい」
「…………乱入者っ!?」
その話にはセリスは今日一番の衝撃を受けたかもしれない。
しかし、驚くにはまだ早かった。
「しかもだ、乱入者は伐非刀者で、ただの人……一般人の女性だ」
「………………はい? 一般人の……女性?」
開いた口が塞がらないとはこのことをいうのだろう。セリスはポカーンと、完全に惚けた顔をしていた。
だが、今の話を他の人が聞いてもきっと同じ反応が返ってくるだろう。
何せ、ライオンとトラがいがみ合っている中に生身の人間がのこのこと入っていく行為だ。自殺願望者でも無ければそんな所に割って入るなんて愚行は犯さないだろう。
そんな理由からセリスがおうむ返しで聞いてしまったのは仕方のないことだ。
「ああ、嘘でも冗談でもなく紛れもない真実だ」
自分の聞き間違いと思い、聞き直したのだが返ってきたのははっきりとした肯定だった。
黒乃がここまでして言い切るのならそれが真実なのだろう。
セリスは腑に落ちない感じではあったが、これ以上真偽に関しては聞くことはしなかった。
しかし、そんな中でセリスの頭の中に大きな疑問が浮上していた。
ーーーー何故、ただの一般人、しかも女性に“止められた”のか?
二人が戦闘を“止めた”と言うのならわかる。
魔力を持たない人達では伐刀者の攻撃は即死する恐れが高い。しかもそれが伐刀者としての最高峰、Aランク騎士同士の戦いとなれば余波だけでも死は免れないから。
だから、黒乃の言い間違いではないかと初めは疑ったが彼女が二度も同じミスをするとは思えない。
と言うことは信じられないが二人を止めたのは一般人の女性と言うことだ。
「…………理事長さん」
「ん? なんだ?」
セリスは頭の中でさらに強まる疑問を口にした。
「どうやってその人はあなたたち二人を止めたんですか?」
「……………………拳骨だ」
長く間を空けて、ようやく言葉が発せられる。 見れば、黒乃はすごく気まずそうに顔を横に向かせていた。
「……………」
それを聞いたセリスは思考を放棄した。
♢
「んんっ! 話が脱線したな」
わざとらしく咳をした黒乃が、話を戻す。
「え? ちょ、理事長さんっ! あんな話聞いた後にお預けとか、わたし気になってしょうがないんですけど……っ!?」
「気にするな…………、それより、“卍解”についてだ。詳しいことは私にもわからん」
強引に話を変えられ、不満な顔をするセリスだが、“卍解”についての話になると渋々黙った。
「ただ言えることは“卍解”は春日野以外は誰も使えない。“卍解”は《氷輪丸》という固有霊装、または春日野白雪という伐刀者の力の一つ……そう考えたほうがいい」
「シロちゃんだけ……」
セリスは少し肩を落とす。
もしかしたら自分も“卍解”を使えるかもと、少しでも期待していた。もし、使用できれば、自分も白雪のように強くなれると。
しかし、“卍解”は白雪専用。
「リーフェンシュタール、お前の気持ちはよくわかる。何しろ“卍解”は、五倍から十倍まで力が跳ね上がるからな」
「じゅっ……!?」
セリスはまさかの数字に、端正な顔を歪ませる。
だが、それが本当ならとてつもない事だ。
Aランク騎士は例外なく誰もが歴史に名を残す大英雄になるのだ。それは勿論、白雪やセリス、ステラも例外ではない。そんな騎士の力が十倍も上がるとなると、一体どれだけの強さを誇るのだろう。
想像するだけで身体が震える。
きっと、模擬戦の彼は本気ではなかったはず。
通常時であの強さだ。その力が十倍になれば、例え幻想形態だったとはいえセリスは死んでいたかもしれない。死ななくとも、iPS再生槽を使わなければ治せない傷を負っていたはずだ。
第一、戦っていたセリスがそう感じたのだから間違いないだろう。
「理事長さん、もし、“卍解”の存在が公になったら」
「ふぅ……、間違いなく《連盟》からの接触があるだろうな。《連盟》だけでなく、《解放軍》や《同盟》すらも動くかもしれん。いや、その可能性の方が確実だろう。そうなった場合、《連盟》は最悪、無理やり連行してでも春日野を連れて行き“卍解”について吐かせる事だってあり得るだろう」
やっぱり……と、その可能性が少しでもあると考えるだけでセリスは悲痛に思った。
「しかし、あいつの性格上、滅多な事がない限り面倒くさいとか言って“卍解”なんぞ使わんだろう。それに、あいつは意外に頭が回る。“卍解”の持つ脅威くらい分かっているだろう」
「そうですか……?」
白雪のマイペースさを見た後では、にわかに信じがたい。彼ならば「連盟? そんなの知らないよ」とか言って、関係なく使用しそうだ。
「可能性としてはあり得るだろう。しかしそれ以前に、奴に“卍解”を使わせるほどの学生騎士は片手で数えられる程度だろう。ならば、当分は心配ない」
「当分は、ですか……」
「なに、いざという時は私が庇うさ。これでも学園の理事長だからな」
なら、喫煙禁止の寮内でタバコを吸うなと、言ってやろうかとセリスは本気で思ったが、言ったところで止める事はないだろうと黙る事にした。
タバコを吸い終えたからか、席から立ち上がる黒乃をセリスは見上げる。
「何にせよ、これからは春日野を目標に頑張るといい。これはヴァーミリオンにも同じような事を言ったが、そいつの背中を全力で追いかけてみろ。それはきっと、君の人生において無駄にはならないはずだ」
そう告げると、黒乃は部屋から出て行った。
♢
部屋に残されたセリスは、自然と二段ベッドの二階に視線が向かっていた。
そこに居るのは一見、女の子と間違えてしまうほどに華奢な身体で、小学生ほどの身長をした男の子だった。
しかし、見た目に反して彼は強かった。
それは、十年に一人の天才と騒がれていたセリスが手も足も出せなかったほどに。
戦っている最中は、眠たそうに瞼は半分閉じていたが、それでも身に纏う雰囲気は、切れてしまうと錯覚するほど冷たく、鋭かった。だが、模擬戦が終わった今、あの切れるような雰囲気はどこかへと消え去り、あどけない姿を晒して眠っている。
(あぁ〜、これがギャップ萌えというやつかしら……)
頬をうっとりと染めるセリスは、躊躇なく二階へ続くはしごに足をかけ、登っていく。それも、ごく自然的動作で。
女性……それも、お嬢様が男性の布団に入ろうなど、基本許されない事だ。しかし、この場にはセリスを止めるものはなく、楽々と白雪の眠るベッドへ到達してしまう。
白雪は変わらずに、眠り続けていた。
寝ている白雪の服装は、制服姿のままだが、服が乱れ、お腹があらわになっていた。
そのあどけない姿に、セリスは母性本能をくすぐられる。
「初めて見たときから思っていたのだけど、シロちゃんって男の子だけど可愛い顔してるわよね。それも、母性本能がくすぐられる女性受けのする可愛さ」
そっと、白雪のお腹をきめ細かな手でなぞっていく。トクン、トクンと手に振動が伝わる。
セリスはとどまる事を知らず、次には頬を撫で始めた。
セリスの口からはぁ、と熱のこもった吐息が漏れる。
もう、他所から見ればまだ小さい子供に迫っている危ない人間にしか見えない。
「ふふ、これ言ったら怒るだろうけど、ほんと、小さくて可愛いわ。シロちゃん♪」
セリスは白雪の隣に寝転がり身体ごと抱き寄せる。
その拍子に、豊かで、たわわな胸に白雪の顔が沈み込む。形のいいセリスの胸部がふにゅんと形を変える。
そんなこと気にしていない、逆にもっと深く抱き寄せていた。
暫く、寝ている白雪を堪能したセリスは白雪の頭を優しく両腕で包み込み、
「シロちゃん。あなたになら、わたしの全てをかけていいのかもしれないわ」
その言葉を最後に、白雪を抱きしめたままセリスは意識を手放した。
♢
夜が明け、朝がやってくる。
起こされない限り眠り続ける白雪は、何かに包み込まれている感覚を覚えた。
ぎゅっと抱きしめられてはいるが、苦しさなどは一切感じず、逆にふわふわとした心地よさに、思わず全てを預けたくなる。
優しく、温かいぬくもりに知らず知らずに、求めるよう白雪は手を伸ばしていき、恐ろしく柔らかな“何か”をつかんだ途端。
「……んっ」
ふにゅ、っという柔らかな感触が手に当たると共に、そんな声が聞こえてきた。
(なんだろう、これ? すごく柔らかくて、気持ち良い……)
ふわふわとした肉厚で、すべすべしていて、とても柔らかい。まるで捏ねたてのパン生地のような弾力をもっており、むにゅっと沈み込んでは、白雪の指を押し返してくる。
その感触が心地よくて、白雪は目を閉じたまま、何度も何度もそれを揉みほぐしているとーー、
「ん、んう……」
聞こえてくる声が、悩ましげなものに変わる。
そこで初めて、白雪は何か変だと気付き瞼をゆっくりと持ち上げる。手は揉みしだいたままで。
「んっ……、やん、シロちゃんったら、わたしの胸がそんなに良かった? ふふふ、エッチさんね」
「ッーーーー!?」
白雪の意識が一瞬にして覚醒する。
布団から飛び起き、声が聞こえてきた方……自分が眠っていたすぐ隣を見る。
そこには、学園指定の制服を着たセリスがいた。ほんのり、頬を朱の色に染めていたが、白雪に向ける笑みは妖艶なもので、思わずゴクリと唾を飲んでしまう。
着ている制服ーー特に胸の部分が着崩れしている分、更に艶かしく感じる。
それを見た瞬間。白雪は、先程感じていた感覚を思い出し、自分が触っていたところがどこなのかを悟る。
途端に、白雪の顔が赤く染まる。
「顔を赤くしちゃって……。ねぇシロちゃん、わたしの胸、触ってみてどうだった?」
「………………」
(そ、そんなこと言えるわけないだろっ!)
「黙りしてないで教えて? じゃないとーー」
セリスが言葉を区切ると、白雪に詰め寄り手を取る。
手を取られた白雪は、嫌な予感がした。取られた手を今すぐ離さないと大変なことになるぞと、本能が告げていた。
しかし同時に、このまましていれば祝福の時が過ごせるぞ、とも告げており、寝起きで起きていない脳みそでは瞬時にその判断を下すことができず、刹那の時とはいえ戸惑いで止まってしまった。
その一瞬の隙に、セリスに手を引かれ、気付いた時には既に、その豊かすぎる胸に指が沈んでいるところだった。
「はっ、んう…………どう、シロちゃん?」
大胆過ぎるお嬢様の行動に驚きはあるが、それよりもいち早くこの状況を脱出しなければならない。力ずくで抜け出そうと試みるも、セリスの筋力の前に断念せざるおえない。
彼女があり得ないほど筋力が強い。魔力を利用していたとはいえ《皇鮫后》のような巨大な固有霊装を振りまわせるのだから。
他の方法としては、聞かれた質問に素直に答えればすぐに解放してもられえるかもしれないが、答えるのは癪だ。
決して胸に触れていたいからという不純な理由ではない。決して不純な理由ではない。
大切なことだから二度いう。
(けど、正直言うとすげぇ気持ち良い。できればずっと触っていたいくらい……あれ? これって不純な理由じゃね?)
いやいやと、頭を横に振り否定する。
さて、どうやって打開しようかと頭を悩ませる。
「気持ち良いでしょ? わたし結構身体には自信があるの」
「うん、凄く気持ち良かったーーーーって、はっ!」
自分が何を口走ったのか。
抜け出す方法を深く思考していたため、セリスに投げかけられた質問に、思っていたことをさらっと話してしまった。
「よ、良かったわ。わたしの胸、気に入ってもらえて。ーーーー貧乳が良いなんて言われたらどうしようもなかったもの」
そう言うセリスの言葉はとても嬉しそうだった
反面、やはり胸を触らせるのは恥ずかしいようで、顔は真っ赤だった。
最後に小さく何か言っていたような気もするが、自分の失態をどう払拭するかを考えていたため聞き逃してしまった。
(恥ずかしいなら自分から触らせなかったら良いのに……)
漸く解放された手を胸元から離して、白雪はそう思った。
流石に脳も起きた白雪は何故、一国とまではいかないが、立派なお嬢様であるセリスが破廉恥な行動に出たのか疑問に持った。
肌すら見せることに抵抗があるはずだ。
それはステラが一輝に肌を見られたことに激怒していたことから証明されている。それはセリスにも当てはまることだろうと、白雪は思っている。
でなければ昨日、可愛いと言われただけで照れていた純粋な彼女はなんだったのかと言いたい。
「ねぇ、シロちゃん。少しだけ、真面目なお話いいかな?」
そこには顔の火照りもおさまったセリスが正座していた。
そこに先程までの甘い? 雰囲気はなく、無意識に背筋を伸ばしてしまうほど真剣味の帯びた視線をセリスから感じられる。
なんだ? 正座なんかしてと、急な変化に、少し警戒してしまう。
しかし、それは無駄に終わる。
何故なら、次にセリスが言った言葉は、白雪が驚きに言葉を失い、思考を停止させるには十分すぎる内容だったからだ。
「春日野白雪さん。わたしと、結婚を前提にお付き合いしてください」
今回は説明会です。
なので話はあまり進みませんでした。
・“卍解”
この作品内では“卍解”を使えるのは白雪だけにしようかなぁ〜と考えています。卍解をバンバン出してしまうと、作品内のパワーバランスが崩れてしまい、原作キャラたちの影が薄くなってしまう恐れがあるからです。
ですが、他の卍解を、伐刀絶技として登場させようかとは考えています。
伐刀絶技なので、卍解すると五倍から十倍まで力が上がるというのはありません。
だから、ブリーチで使われる卍解よりも少し劣化しているかもしれません。