妖精世界の憑依者   作:慧春

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なんか、半分以上が妄想みたいです。
急いで仕上げたので、雑かもしれません。申し訳ありません!!


憑依者の仕事②

 

 

 

 

 『煉獄の七眷属』――

 それは、大陸の裏世界の頂点に君臨する三つの闇ギルドが一つ――『悪魔の心臓(グリモア・ハート)』の幹部である七人の大魔導士の事を指す通り名だ。

 闇ギルドと言う物は、その特性上、表の人間達には知り得ない多くの謎や秘密が存在するものである。

 当然、彼等のギルドである『悪魔の心臓(グリモア・ハート)』もその例に漏れず、色々と秘密主義であり、ギルドの拠点を評議院が長年探しているが全く尻尾を掴めず、ギルドマスターである『ハデス』こと先代『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のマスターだった『プレヒト』の事も『ハデス』という名前以外は評議院ですら知らないほどに謎に包まれている。その秘匿性たるや、流石は裏の頂点と言うしかない。

 だが、そんな中で『煉獄の七眷属』は正に別格の知名度を誇っている。理由は簡単・・・ゼレフの復活に必要とされる『アイテム』――『鍵』を手に入れる為に数年前から派手に暴れまわっているからだ。

 町や村を壊滅させるなど日常茶飯事・・・少しでも情報が入り、そこが『鍵』のある場所の候補に上がれば、それだけで『それ』を手に入れるために破壊の限りを尽くし、力ずくて強奪する・・・中には、その地域の住民を皆殺しにする等という暴挙にすら手を染める程に彼等は鍵を求めている。

 全ては『黒魔導士ゼレフ』を完全な形でこの世に復活させるため――ひいては「眠って」いるゼレフを「起こし」、『大魔法世界』を創り上げるためだ・・・

 

 まぁ、実際にはゼレフは眠ってなどいなくて、彼等のその行動ははっきり言って無駄でしかないのだが・・・

 遥か太古の昔――黒魔導士ゼレフを信奉する狂信者達が、ゼレフに対しての信仰を拗らせて、ゼレフの残した多くの伝説を基に後付けされた物が『ゼレフ復活の鍵』という設定である。

 

 なので、彼等が人殺しを厭わずに、その手を鮮血に染め、屍の足場を築いてまで求める『鍵』は、ただのガラクタなのだが、それを知った彼等がどういった反応をするのか・・・正に知らぬが仏だ。

 それに、鍵の設定が偽物であることを彼等がマスターハデスが知れば、鍵を集める事をあっさりと放棄して、直ぐにでもゼレフ確保に向かうだろう。

 闇ギルドの頂点に位置する『悪魔の心臓』が伝説の黒魔導士を求めて動き出す・・・そうなれば、表と裏――『正規ギルド』と『評議院』、そして『バラム同盟』――これら各勢力の影響によって曲がりなりにも均衡を保たれている今の世界の状況が嫌でも動く。

 それにつられて大陸を揺るがしかねない程の騒動が巻き起こる確率も無きにしもあらず。

 

 そんな状況をいくつか頭に浮かべてしまい彼女は顔をしかめながら――そんな面倒事はごめんだ――と切実に思った。

 

 それは、さておき『煉獄の七眷属』とは、その謎の多い『悪魔の心臓(グリモアハート)』の活動と実態に置いて、高い知名度を誇っているが、そのメンバーについてはあまり知られていない。

 原作に置いても、精々が評議員に潜入していた『ウルティア・ミルコビッチ』の名前が知られていたぐらいであろう。

 

 しかし、名前が知られていないのは、決して彼等が弱いからではない。寧ろその逆――彼等が強すぎるからだ。

 全員が、マスターハデス自らが魔法を授けた弟子のような者であり、七人全員が【失われた魔法(ロストマジック)】の使い手達・・・それ故に彼女は彼等ならば連れてきてもなんの問題もないと油断していたのだが、どうやら彼女の預かり知らぬところで彼らの顔は割れていたらしい。まさか、それが原因で評議院から直轄の部隊が派遣され、遺跡が封鎖されているなど予想外も良いところだ。

 

 【失われた魔法(ロストマジック)】は、その強大な力故に、魔導の歴史から消された魔法であり、分類的には原作主人公が使う【滅竜魔法】もこれに該当する。

 とは言え、現代世界の核ミサイルの様に、強大な力にはそれに相応しい代償(リスク)が付いて回る。これはこちらの世界でも同じであり、多くの【失われた魔法(ロストマジック)】は使い手に相応の副作用をもたらすものが大半だ。

 竜を追う者は竜になるとばかりに、原作主人公の使用する【滅竜魔法】は使い続けると、肉体が竜に変化し、人間をやめるはめになる。

 それを防ぐには竜が【魂竜の術】で滅竜魔導士の体内に数年間居なければならない。

 

 ――しかしだ。「代償(リスク)」が存在するが故にやはり【失われた魔法(ロストマジック)】の効果は凄まじい――目の前で行使された魔法の効果を見て、彼女はしみじみそう思った・・・

 

 今、彼女の眼前には、まるで建築されたばかりのように真新しい『橋』が架かっていた。

 それは、全体的に芸術的な造りをしていて、造った者のセンスがタダ者ではない事を容易に想像させる程の出来映えであった。

 汚れひとつない綺麗な橋が彼女達一行の立つ崖とその向こう側にある崖との間を繋ぐように架かっているのだ――

 

 

 彼女達が目指す遺跡までの道程ははっきり言って前途多難であった。

 何故なら、遺跡に向かう為の最も危険の少ない正規のルートは、評議院から派遣された部隊によって固められていて、とてもではないが通ることが出来ない。

 しかも、評議院の部隊は闇ギルドの魔導士がここに居ると言うことに明らかに知っていて警戒体制を取っているのだ。

 無論、彼女と『悪魔の心臓(グリモアハート)』からの助っ人である『アズマ』『ウルティオ』を含めた三人は魔導士としては、評議院の魔導士達よりも遥か格上だ。

 それこそ、部隊を全滅させるだけなら、誰か一人でも事足りる。

 しかし、闇ギルドの二人は兎も角、彼女――『エリック・ノア』は一体何の因果があるのか、今はマスターハデスからの依頼と言う形でここに居るが、別に裏の人間ではない。評議院と敵対して犯罪者になるなど御免なのだ。

 

 なので、彼女達は安全が保証されている正規のルートではなく、非効率的かつ、危険性が高い非正規ルートでアポス遺跡を目指すこととなったのだ。

 

 森の整備されていない道は天然の障害物となり、お世辞にも歩き易いとは言えない。その上、魔獣や野性動物も立ち塞がってくる為、正規ルートに比べてやはり、危険が付きまとう――だが、危険と言っても、所詮は一般人や有象無象の魔導士達ではの話だ。

 聖十大魔導にも匹敵する七眷属の上位二名と、エリックの前では、森の天然の障害物も魔獣も大した障害には成り得ない。

 なので、それらの障害をモノともせずに彼等はテキパキと前に進んでいった。

 

 だが、森の中に入ってから数十分――普通では考えられない早さで遺跡に向かい、その道程の大半を消化した頃――彼女達の前に強さだけではどうしようもない障害が目の前に立ち塞がった。

 遺跡の目前まで迫ったエリックの眼前に、険しい崖と壊れた大橋が映った。

 

「はぁ・・・」

 

 溜め息を吐くと無言でエリックが崖の下を覗く・・・凄まじい勢いで流れる川の渓流が目に映った。

 

 それを見た彼女は、次に自分達がとるべき行動を思考する――いかに魔導士という枠組みの中では上位に位置する三人とは言えど、道が無ければ進みようがない。

 此方側の崖から、向こうの方までの距離はざっと五十m足らず――【強化魔法】で脚力を強化すれば、彼女にとっては跳べない距離ではない。

 しかし、残りの二人には、この距離をどうにかして向こう岸に渡る方法を持ち合わせているだろうか? とエリックの脳裏に疑問が過り、アズマの【大樹のアーク】で橋を架けてもらうか、それが無理ならば、最悪は別の道を行くしかないかと思考した。

 彼女の相棒であるキュベリオスがいれば【(エーラ)】を使ってもらい、三人全員を運んでもらえばそれで解決なのだが、生憎とこの場に普段の頼りに成りすぎる相棒は居ない。

 とある理由で彼女達とは別行動中なのだ。

 

 かと言って、二人の男――しかも、両方が平均以上にガタイが良い――をそれぞれ小脇に抱えてジャンプと言う訳にも行かない。【強化】を魔力に物を言わせて限界以上まで行使すれば可能かもしれないが、支えのない空中では男を二人も抱えていればまず間違いなくバランスが崩れて崖の下の渓流に向けて真っ逆さまだ。

 しょうがないので、別の手を考えようと後ろの二人に対して振り返ろうとした彼女だが――

 

「【時のアーク――復元(レストア)】」

 

 後ろに居た同行者の使った魔法の発動と共に、その行動を中断した。

 そして、瞬く間に無惨なまでに壊れていた橋が、まるで過ぎ去った時間を巻き戻るかのように、元の姿に復元されていく――そして、魔法の効果が終わると同時に表れた純白の橋は、造られたばかりの頃のような外観を取り戻した。

 まるで、これまでに過ぎ去った過去の時間など全て無かったかのように――

 

「これで良いのか?」

 

「あ、ああ・・・」

 

 彼女は曖昧に返事を返すと、心底思った――『デタラメ』だ・・・と。

 火や水、風等を発生させて操る自然系の魔法などこの世界には幾らでも存在するし、空間に作用する魔法も程度が低ければ誰でも比較的簡単に使用できる。

 しかし、効果を物体と植物等に限定されるにしても『時間』という概念に干渉出来る魔法など【時のアーク】位なモノだろう。

 完全に造られた当初にまで時間を巻き戻された崖に架かる橋を見て、その魔法の異常さを改めて理解した。

 これまで彼女は彼の魔法を直接は見たことはなかった。

 彼と彼女の仲は良いが、それはエリックからしたら『良い友人』位の仲である。ウルティオが闇ギルドに所属しているという事もあり、それほど踏み込んだ関係ではなかったのだ。

 無論、二人はお互いに理由は違えど『強くなる』という目的は一致していたので、時には自分達の魔法についての考察、使い方等を共に意見を出しあったりして、共に追究していた。

 しかし、お互いに手の内の全てを曝した訳ではない。

 例えば、エリックは自分の魔法の中で最も得意とする【聴力付加】の魔法については一定範囲内に居る人間の『心の声』を聞くことが出来ることを彼に伝えていないし、ウルティオも彼の『母』から受け継いだ『真の魔法』――【氷の造形魔法】の事を意図的に隠している。

 ――最も、後者の方はエリックの持つ『原作知識』という理不尽な知識によって既に使えることが知られているのだが、彼はその事を知らないので隠しきれていると思っている。

 なので、エリックは初めて【時のアーク】をその目にし、知識によって知っていた以上の衝撃を受けた。

 

 魔法には犯してはいけない禁忌が存在するものがあり【時のアーク】の禁忌は『世界』その物に対して使用してはいけないという物だと、以前に彼女はウルティオ本人から聞いたことがある。

 ――世界に対して【時のアーク】を使用した場合、使用者はその代償として己の時間を失う――

 これが、どういった意味なのか本人は解っていなかったが、原作を知る彼女はその言葉の意味を正確に理解した。

 『ウルティア』はたった一分の時間を巻き戻すのと引き換えに、若い姿から老婆にまで成り果てた。

 寿命が削れるというのならまだ救いが有ったろう。しかし、自分自身の肉体が老いて衰えた言うのに、そこに辿り着くまでの過程を――時間の全てを失ってしまったとなれば――それは、術者はどうしようもない程の苦痛を負う事となるだろう・・・たとえ、それが己の選択であったとしてもだ。

 『己の時間を失う』とはつまりはそう言うことだ。

 

「ウルティオ」

 

「・・・なんだ?」

 

 ふと『その魔法って、本当に副作用は無いのか?』と言いかけて口をつぐむ。その問い掛けは、彼女が意図して行ったものではなかった。本当に、偶々思ったことが口に出ただけだった。

 その証拠に、次の瞬間にはハッとした表情を浮かべて「悪い・・・忘れてくれ」と口にした。

 その魔法に副作用は無いというのは、前に聞いたことだ。

 事実、【時のアーク】には多くの【失われた魔法(ロストマジック)】に存在する副作用らしき副作用等はなく、強いて言うならば魔力の消費が激しいこと位だが、彼は生まれつき膨大な魔力を持って生まれ、現在は若くして超一流の域にまで至った天才だ。使いすぎなければ何も問題はない。

 だが、どうにも心配でならなかった。

 彼女にとって彼は友人以上の仲ではないが、その友人すら少ないエリックにとっては欠け代えの無い存在である事は間違いない。

 彼が闇ギルドに所属していて、いつかは対立すると決めてはいても、それまでは――

 

「――ッ!」

 

 その時――彼女の頭に鋭い痛みが走った。

 まるで、映画を見て居るかの様に、彼女の知らない記憶が痛みと共に脳裏を過ぎる――

 

(これは・・・ジェラール? なんでコイツが? いや、それだけじゃねぇな――)

 

 早送りの映像のように過ぎ去っていく記憶の中に映し出された青い髪の青年を見て、彼女は知っている人間の名前を頭に挙げる。

 更に映像はそれだけではない――青い髪の青年の他にも、自分とウルティオ・・・その他にも二人――合計で五人の人間がそこには居た。

 

(コイツ等は――ッ!)

 

 自分とウルティオとジェラール、その他の二人も――その場に居る人間を皆彼女が知っている者達だった。

 その二人はどちらも顔に切り傷らしきものが在った。左の頬に十字傷が二つある男と、長身の顎に斜めの傷がある男――その二人を彼女は知っている。

 しかし『記憶』が確かならば、彼女と彼等に繋がりは無かった筈だ。

 

(いや、本当にそうか?)

 

 彼女は自分の記憶にどうしようもない違和感を感じた。

 どこか間違っている・・・いや、忘れている気がしてなら無い。

 そう思ったときには、既にエリックは、己の記憶を何者かによって改竄されていることに確信を持っていた。

 

(記憶――やったのは『あいつ』か・・・)

 

 彼女の脳裏に浮かんだのは、左の頬に二つの十字傷がついた男だ。

 しかし、何のために――

 

「ノア、どうかしたのか?」

 

「――ッ! いや、何でもねぇ」

 

 前に居る記憶の中に居た男――ウルティオから問い掛けられ、慌てて答えると、復元された橋を進み始めている二人の背中を小走りで追い掛ける――

 

「・・・おい、ウルティオ」

 

 前に進む二人の男――ウルティオとアズマに追い付き、彼女は橋を歩いて渡りながら、その背中に対して声を掛け――

 

「なんだ?」

 

「自分の記憶に違和感を感じたことはあるか?」

 

 ――気になったことを直球で聞いた。

 

「・・・なんの話だ?」

 

(何故――僕のあの記憶について何か知っている? と言う事は僕の記憶に『何か』細工したのはエリックなのか?)

 

 魔法を発動して彼の心を聞き取り、決定だな――と、彼女はウルティオも自身と同様に『記憶の処置』をされていることを確信した。

 

「いや、最近どうも物覚えがな――こりゃ年かね?」

 

「何を言っている。君はまだ十七だろ?」

 

 彼は彼女のはぐらかした答えに、呆れながら返すが、彼女に対しての警戒を解かない。

 その様子を魔法で『聴いて』彼女は相手が自分に対しての不信感を抱いた様子を聴いて『少し、早まったか』と反省した。

 これから、恐らくは命懸けの共同作業を共にこなさなければいけないので、出来る限りはお互いの間に信頼関係を築かなければいけないというのに、わざわざ不信感を煽るような真似をしてしまった事は反省すべき点だと彼女は思った。

 

 そんなことを考えている内に、彼女達の一行は橋を完全に渡りきった。

 そして、数分後――三人の魔導士の前に地面に空いた巨大な『穴』が現れた。

 

 

「フム、これが――」

 

「ああ、黒魔導士ゼレフの遺した遺産――アポス遺跡への入り口だ。思ったより簡単に見付けられたな」

 

「この穴が・・・なんだ? 奥から妙な魔力が漏れてるぞ」

 

 ウルティアの言う通り、その直径五メートル足らずの穴からは、まるで蒸気が立ち上るように不気味な魔力が漏れ出していた。

 その禍々しさは、穴を異界への入口であることを示しているかのようだ。

 

「場所は【占い】の通りだったか――相変わらず、君の占いは凄いな」

 

「それでも精度は四割弱って所だぜ?」

 

「いや、謙遜することは無い。そもそも、占い等と言った運任せな代物を四割成功まで持っていけるだけでも大したものだと思うがね」

 

 ウルティオに続いて、アズマもまた彼女の【占い】を賞賛し、エリックは少し困ったように頬を指で掻いた。

 彼女にとって、純粋に魔法を褒められた経験は少ない。

 どこかの魔導士に弟子入りして、才能の無さが原因で、散々罵倒されて追い出された経験は沢山ある。だが、それで終わらずに基礎だけでも身に付けようと彼女はひたむきに、そしてひたすらに努力してきた。

 それ故に、こうして誰かに称賛されると言うのは存外に気持ちの良いものだ。自分の努力がほんの少しでも報われたという気がするから――

 

「――ありがとよ」

 

「?」

 

「!?」

 

 なので、ついつい微笑みながら礼を言ってしまったとしてもそれはしょうがない。

 そして、その言葉に込められた感情を理解できず首をかしげるアズマと、何時ものような男らしい笑みではなく、柔らかく、どこか女性らしい微笑みを見て、目の前の人間が『女性』である事を意識してしまったウルティオはお互いに顔を見合わせる。

 

 だが、彼女は直ぐに顔を引き締めると、真面目な表情で奈落の底――遺跡へと通じる穴を見据える。

 

「それじゃあ、まぁ・・・いくか」

 

「うむ」

 

「ああ」

 

 そう言って、空間魔法で手元に先端に鉤が付いたロープを取り出し、近くにある頑丈そうな木に括り付けて、紐の部分の先をバッと穴に放り投げた。

 

「んじゃ、行くぜ!」

 

「ちょ、まて!」

 

 ロープを掴んだ状態で穴にその身を投げ出し、クライミングの要領で徐々に降りていく彼女の後を慌ててウルティオとアズマが追う――

 

 この時、彼女はゼレフに関連する危険な遺跡に潜るというのに、その心に恐怖は無かった。

 在るのは未知の場所に対しての警戒、そして僅かな期待と好奇心。

 

 

「待ってろよ【呪歌(ララバイ)】!」

 

 

 その数時間後には、遺跡に入ってしまったことを死ぬほど後悔する嵌めになるが、この時はまだ彼女は状況を楽しむ程度の余裕はあったのだ。

 その余裕が無くなるのもそう遠い事ではなかったが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




あ――今回も戦闘無かったなぁ。
誤字脱字があれば報告していただければ有り難いです。
その他にも、不自然な点などがあればお教え下さい。

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