【習作】ネギま世界にドラクエ系技能持ちで転生する話【テンプレ】   作:1ch

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▶ぼうけんをする
 ひょうじそくどをかえる
 ぼうけんのしょをつくる
 ぼうけんのしょをうつす
 ぼうけんのしょをけす

 ▶ 1:アデル   Lv 99
   2:エヴァ   Lv 28


レベル7

「久しぶりだね、私にとっては半年も経ってはいないが、あんたにとっては10年振りだ。私のことは覚えているだろうね」

 

 アデルは頷く。竜王に言われるまで忘れていたのは内緒である。

 アデルのその反応から何かを読み取ったのか、ダーナは肩を竦めて呆れたように首を振る。

 

「……まあいい、でだ。私に一撃いれられる程度には成長したんだろうね」

 

 この問いにもアデルは頷く。先程とは違い今度は自信満々に大きく頷いた。魔法球内のアレフガルドでは死神の騎士とストーンマンの軍団や巨大なキースドラゴンにダースドラゴン、果てには竜王との一騎討ち二連戦。強敵には事欠かなかった。

 

「ほぉう、なかなか言うじゃないか。──ならこれくらいは耐えられるんだろう、ねぇッ……!!」

 

 言うや否や、ダーナは一瞬で距離を詰めてアデルの顔面へと拳を放つ。拳は眼前まで迫るが、アデルは焦らずに大きな袋と共に提げて持っていた水鏡の盾を素早く構え、盾の特技であるビッグシールドで弾き返す。

 

 大きく弾かれて仰け反ったダーナの胴に対して腰からはやぶさの剣を振り抜き、返す刀で二撃目を叩き込んだ。

 はやぶさの剣による二連撃がダーナの胴を大きく削ぎ落とす。会心の一撃だ。

 ダーナは切り裂かれた勢いのまま、血は撒き散らさず花弁を撒き散らしながらぐるんと一回転すると、服まで完璧に再生して此方に向き直る。

 

「ほぉ……やるじゃあないかい。一撃どころか二撃いれるとは」

 

 隼の如く素早く二度血振りして、はやぶさの剣を鞘に納める。

 アデルは、ダーナに一撃いれるために様々な小細工をしていた。自らに素早さ増強呪文(ピオラ)を重ね掛けし、素早さを二倍に増やす星降る腕輪を装備。取り回しの良い小盾である水鏡の盾を何時でも使える位置に提げ、盾ガード率を上げる盾の特技であるビッグシールドで攻撃を弾き、大きな隙を作った。

 隙さえ作ることが出来れば、後は極限まで素早さを上げた一撃を振り抜くだけである。もし外しても二撃目を狙えるようにと、威力は低いが隼のように素早く二連続攻撃が出来るはやぶさの剣を使った。

 

「いいね、今のあんたにならダーナ流六段をくれてやってもいい。少なくとも初心者は卒業だ」

 

 そう言って懐から初心者卒業の証書を取り出し、アデルに差し出す。アデルも恭しく卒業証書を受け取って大きな袋に仕舞う。

 

「さあてェ、アデルゥ……」

 

 ダーナの様子が変化する。元から巨体だったダーナだが、明らかにさらに肥大化した身体。顔には刻印が浮かび上がり、黒い影のようなモヤが副腕を形作る。暴力的なまでの圧力を振り撒く魔王。やはり魔王という存在は第一形態だけでは終わらないのだろう。此処からが本番だと言いたげに、舌嘗めずりをしながらじりじりと近づいてくる。

 

「ここまで美味しく育っているとは、久しぶりに本気を出せそうだ。……そっちも本気で来な。組み手で遊ンデヤロウ」

 

 タラリと冷や汗をかきながら、アデルも大きな袋から稲妻の剣を取り出して構え、十分に補助呪文(バフ)を重ね掛けしてから飛びかかる。

 

 

 

 

 魔王ダーナが あらわれた!

 




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