【習作】ネギま世界にドラクエ系技能持ちで転生する話【テンプレ】   作:1ch

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▶ぼうけんをする
 ひょうじそくどをかえる
 ぼうけんのしょをつくる
 ぼうけんのしょをうつす
 ぼうけんのしょをけす

   1:アデル   Lv 1
 ▶ 2:エヴァ   Lv 21


レベル4

 不死身(かいぶつ)となり、故郷(かぞく)を失ったエヴァンジェリンは村から村、街から街へ、追われるように旅を始めた。

 吸血鬼の身体と言っても弱点は多い。日光に弱く、日を遮る大きな外套が手放せない。遠目から見れば完全に浮浪者だ。成長しない身体のせいで長く同じ場所に留まることも出来ない。

 何が不死身の身体だ。弱点は多く、人間には嫌煙される。

 

 

 各地を転々とするうち、先立つものが必要になる。路銀を稼ぐために人形を使った大道芸を覚え、何とか飢えることは無くなった。

 そうして旅を続ける中で立ち寄った村に留まることとなった。……それが大きな間違いだった。

 日に日に成長していく村の子供たち、少しずつ私の背に近づき、越していく。その中で私だけが年を取らない。何時までも小さなお嬢ちゃんだ。

 

「ーーーーーーーーーッッ!!!?」

 

「魔女だ……」「悪魔だ……!」

 

 轟々と燃え続ける私の体。

 同じ場所に数年と留まれば成長しないことを疑われる。そんな事、気付いていたのに旅を再開することが出来なかった。もしかしたら、この村の人々なら(かいぶつ)を受け入れてくれるかも、なんてありもしない夢を見た。そんな愚かな希望を抱いた。

 

 燃える、再生する、燃える、再生する、再生しては燃え続ける、私の身体。……嗚呼、主よ。私が何をしたというのか。

 想像を絶する程の痛み、死ぬことすら許されない永遠に続く生き地獄に、声に成らない叫び声を上げながら、私は意識を飛ばした。

 

 

 

  ――――――

 

 

  ―――――

 

 

  ――――

 

 

  ―――

 

 

  ――

 

 

  ―

 

 

 

 次に目を覚ましたのは、雲よりも高い場所に浮かぶ巨大な城。此処は天国だろうか、天国ということは私も死ぬことが出来たのか。

 ……人を殺した私にも天国へ行く権利があったなんて、と自嘲気味に呟くと、背後から声をかけられる。

 

「此処は天国なんかじゃないよ、吸血鬼の小娘」

 

「ーーッ!? だ、誰だ!」

 

 普段の生活では弱点ばかりが目立つが、吸血鬼の身体は優れた点も多い。知覚に優れていることから、吸血鬼に成ってからこれまで私は背後を取られたことがなかった。

 

 其処に居たのは、華美な装飾に彩られたドレスを纏うふくよかな女性。今まで何故気付かなかったのかと思うほどの圧倒的な存在感。

 

「誰か、か。私はダーナ。ダーナ・アナンガ・ジャガンナータ。あんたと同じ人間の上位種族。『吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)』さ」

 

「人間の上位種族……『吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)』それも私と同じ(・・・・)だと……?」

 

 此処は次元の狭間に建つ城で、此処に連れてきたのも、私を魔女狩りから助けたのもダーナらしい。

 其処からの話は驚愕の連続だった。ダーナは2000年以上前から生き続ける『貴族』と呼ばれる存在だとか、世界には同じような存在が多数居るとか。

 

「そして、私は気まぐれであんたみたいな不死者に稽古つけてやってるのさ。望もうが望むまいがあんたは不死になった。力は必要だろう?

 ……そういやそろそろ150日か」

 

 150日と言うのが何の日数かは分からないが、それはこの際どうでもいい。

 稽古と言ったか? 私と同じ『吸血鬼の真祖』だという彼女がどんな稽古をつけるというのだろう。

 

「ッ稽古なんて私には必要ない! ただの人間に遅れはとらない! さっさと帰してくれ!」

 

 信じては裏切られてきた今までが、私を人間不信にさせる。他人を信用できなくなっていく。

 

「そのただの人間に遅れをとったからあんなこと(・・・・・)になったんだろう?」

 

 ダーナの言葉に反論できない。油断していたから、信じていたからなんて言葉も浮かんでくるが、口から出ることはなかった。

 

「まあ、私を一度でも殺すことができたら予定を繰り上げて直ぐに帰してやるさ。さあ、そのボロい外套一枚なんかじゃなく、これを着るといい」

 

「な、なんだその布面積の少ないヒラヒラした服は……! や、やめろーーーーッ!!」

 

 

 

 この後めちゃくちゃ着せ替え人形にされた。


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