【習作】ネギま世界にドラクエ系技能持ちで転生する話【テンプレ】 作:1ch
ぼうけんのしょ 1ばんは
きえてしまいました。
▶ぼうけんのしょをつくる
ひょうじそくどをかえる
▶ぼうけんのしょ 1
ぼうけんのしょ 2
ぼうけんのしょ 3
――それはアデル・アリアハンが6歳になる誕生日のことであった。
「起きなさい。起きなさい。私の可愛いアデルや……。今日はお前が始めて魔法を習う日だったでしょう。この日のために母さんはお前を立派な魔法使いの子として育てたつもりです。さあ母さんについていらっしゃい。」
母親に揺すり起こされ、誕生日の豪華な朝食を食べ終えると、食器を片付けて母親と対面する。今日は魔法使いである母親から魔法を教わる日だった。
「いいですね、私の言うとおりに呪文を復唱しなさい。――プラクテ・ビギ・ナル
折角母親から教わった呪文なのだが、アデルは何か違和感を感じる。
この呪文は『違う』。何が違うのかはアデル自身には分からないけれど、これを発動することはできない。そう感じた。
しかし母親はアデルが感じる違和感を知ってか知らずか、呪文の発動体である小さな杖を渡して「さあ、やってみなさい」と促す。
アデルは杖を取り、呪文を唱える。「――プラクテ・ビギ・ナル――……
呪文は何の効果も示さず、杖の先から火を生み出すことはなかった。
「最初はうまくいかないものです。さあ、続けましょう――」
魔法の練習を続けようとした数瞬後、殴りつけるようなノックの音が飛び込んでくる。
「この家に魔女が住んでいると通報があった」
魔女狩りの審問官が来た。
「妻の母乳の出が悪くなった」「何処其処の息子が病気になった」「あんたの家の煙突から出る煙は料理ではなく毒薬を作っているに違いない」
荒唐無稽な話だった。しかし魔女狩りに来た審問官にとって出鱈目だろうと知ったことではない。疑われた時点で母の命運は決まっていた。
まず裸にして全身の毛を剃られた。――母親は屈することなく前を見つめ続けた。
縄で身体を縛り上げ、鞭で叩きのめした。――母親は屈することなく、泣き言も言わなかった。
ペンチで指をギチギチと絞めあげる。――母親は屈することなく、苦悶の表情を浮かべた。
身体に熱く焼けた焼き鏝を押しつける。――母親は屈することなく、脂汗を滲ませていた。
身体を縛りつけて手足を四方に引っ張り、間接を全て外された。――母親は屈することなく、四肢を人間には不可能な方向へと向けていた。
手足の指を一本一本切断する。母は屈しなかった。――母親は屈することなく、四肢を広げたまま言った。
「私はこのような辱めにも、暴力にも屈することはない」
拷問に屈しない母に対し業を煮やした審問官は対象を変えた。その対象として選ばれたのは僕だった。
母親は、いとも簡単に屈した。
「自分こそが魔女だ」と自白した。「その子供は関係ない。儀式の生贄の為に飼っていたに過ぎない」そう言って矛先をアデルから逸らそうとした。審問官は満足そうに母親を縛り上げた。
母親は魔女として裸のまま、村の広場に縛り上げられ、火を掛けられた。
母親だったものは黒く焼け焦げ、得も言われぬ臭気をまき散らした。
審問官たちは家財道具一切を家から取り上げ家にも火を放った。
たった一人残されたアデルは目の前で起こった出来事に対応できず、呆然とその光景を見つめ続けた。
逃げ出すこともできずに自身も縛り上げられ、火を掛けられ、気が付いた時には母親と同様に死んでしまっていた。
ここまでの冒険を記録しますか?
▶はい
いいえ