【休止中】番長が異世界から来るそうですよ?   作:赤坂 通

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第十八話

 昔々、―――間違えました。そう昔でもなく今、目の前にルイオスという男がいます。

 彼は不憫でした。なぜなら彼は話し合いをする為に来たというのに、現れた話し相手は彼の事を(ことごと)く無視するからです。

 

「オイ待て!急に入ってきて誰だお前は!」

「茶が旨い」

「だから誰なんだお前は!」

「少しは落ち着かんか小僧!」

 

 ルイオスの至極当然な質問の声に白夜叉は露骨に嫌そうな顔を浮かべ注意する。

 当の本人ははルイオスの言葉を無視してなんとなくルイオスを睨みながら座り、白夜叉に出された茶を飲みつつ十六夜達を待っていた。

 

「この状況で落ち着けと!?急に変な格好で変な物持った男が来て座り込んで茶を飲んで睨んでくる状況で落ち着けと!?」

「許してやれよ白夜叉。コイツが誰かは欠片も知らないが、どうせ……溜まってるんだろ」

「ふむ、ならば仕方ないの。許そう。……トイレなら出て右じゃ」

「僕をバカにするのも大概にしろよ!?」

 

 立ち上がってそう叫んだ後、再びドカッと腰を降ろし不貞腐れた顔のルイオスは億劫そうに溜め息をついた。

 

 

 

 

 

            ※

 

 

 

 

 夜も更け、満天の星空、一晩遅れの満月が箱庭を照らしている。

 街灯ランプは仄かな明かりで道を照らしているが、周囲に人気(ひとけ)らしいものは一切感じられない。

 

「これだけハッキリ満月出てるっていうのに星の光が霞まないなんておかしくねえか?」

 夜空を見上げていた十六夜はふと思いついたように疑問を黒ウサギに投げかける。

 

「箱庭の天幕は星の光を目視しやすいように作られていますから」

「あら、そうなの?だけどそれ、何か利点があるのかしら?」

 

 太陽の光から吸血鬼など特定の種を守る、というのは理解できるが星の光を際立たせることに意味があるとは思えない。

 

「ああ、それはですね」

 焦るような小走りを止め、歩幅を緩めて振り返った黒ウサギの言葉は十六夜の言葉で上書きされた。

 

「おいおいお嬢様。間違いなく『夜に綺麗な星が見れますように』っていう職人の心意気だぜ?」

「あら、それは素敵な心遣いね。とてもロマンがあるわ」

「……。そ、ソウデスネ」

 

 黒ウサギはあえて否定はしなかった。納得したならそれでいいし、店先までほんの僅かだ。

 

<サウザンドアイズ>の門前に着いた三人を迎えたのはまたしても無愛想な女性店員だった。

「お待ちしておりました。中でオーナーとルイオス様と事情を知らない出禁の人がお待ちです」

「黒ウサギ達が来ることは承知の上、ということですか?あれだけの無礼を働いておきながらよく『お待ちしておりました』なんて言えたものデス……というか番一様がいるのですか?」

「事の詳細は聞き及んでおりません。中でルイオス様からお聞きください」

 

 定例文にも似た言葉にまた憤慨しそうになるが店員の彼女に文句を言ったところで仕方がない。

 店内に入り、中庭を抜けて離れの家屋に黒ウサギ達は向かう。

 

 

 中で迎えたルイオスが黒ウサギを見て不貞腐れ顔を笑顔に変え、盛大に歓声を上げた。

 

「うわお、ウサギじゃん!うわー実物始めて見た!噂には聞いてたけど、本当に東側にウサギがいるなんて思わなかった!」

 

「露骨にテンション上げたなコイツ」

 

「つ、つーかミニスカにガーターソックスって随分エロいな!ねー君、うちのコミュニティに来いよ。三食首輪付きで毎晩可愛がるぜ?」

 

 番一のツッコミにやや調子が崩れるもののルイオスは地の性格を隠す素振りもせず黒ウサギの全身を舐めまわすように見ていた。

 というよりは何か話を振らないといい加減番一の視線に耐えられなかったのだろう。

 

「これはまた分かりやすい演g……外道ね。先に断っておくけど、この美脚は私たちのものよ!」

「そうだそうだ!この美脚『は』俺らのものだ!」

「そうですよ!黒ウサギの脚は、って違いますよ飛鳥さん!って番一様はなぜ『は』を強調したので!?脚以外は他人のモノだと!?」

 

 番一と飛鳥の若干言い直してからの突然の宣言に、慌ててツッコミを入れる黒ウサギ。

 そんな三人を見ながら、十六夜は呆れながらもため息をつく。

「そうだぜお嬢様、番長。この美脚は既に俺のものだ」

「そうですそうですこの脚は、ってもう黙らっしゃい!!!」

「よかろう、ならば黒ウサギの脚を言い値で」

「売・り・ま・せ・ん!あーもう、真面目なお話をしに来たのですからいい加減にしてください!黒ウサギも本気で怒りますよ!」

「馬鹿だな黒ウサギ」

 十六夜が肩を竦め番一と目を合わせて言う。

 

 

 

「「怒らせてんだよ」」

 スパァーン!とハリセン一閃。今日の黒ウサギは短気だった。

 

 

 

 肝心のルイオスは置いてけぼりを食らっている。

 

 五人のやり取りが終わるまで唖然と見つめ、唐突に笑い出した。

 

「あっはははははははははは!え、何?<ノーネーム>っていう芸人コミュニティなの君ら。もしそうなら纏めて<ペルセウス>に来いってマジで。道楽には好きなだけ金かけるのが性分だからね。生涯面倒見るよ?勿論、美脚は僕のベッドの上で好きなだけ開かせてもらうけど」

 

「お断りで

「男の俺にそれを言われても困るな……!」

 

 黒ウサギの言葉を遮って、満面の笑みを浮かべつつも目が笑っていない番一がそう答えるとルイオスは殺意を剥き出しにして睨んできた。

 

 そんな彼らの元に、外から店員の助け舟が出される。

「あの……ご来客の方も増えましたので、よろしければ店内の客間に移りましょうか?」

「そ、そうですね」

 一度仕切り直すことになった一同は<サウザンドアイズ>の客室に向かうのだった。

 

 

 

 

            ※

 

 

 

 座敷に招かれた四人は白夜叉とルイオスに向かい合う形で座る。長机の対岸に座るルイオスは舐め回すような視線で黒ウサギを見続けていたが隣に座っている番一と目が合ってしまい苦虫を噛み潰した様な顔でそっぽを向いた。

 黒ウサギはルイオスを無視して白夜叉に向けて事情を説明する。

 

「では、説明を始めさせていただきます。

まず初めに<ペルセウス>の所有物であるヴァンパイアが<ノーネーム>本拠へ踏み込み同士に危害を加えようとしました。

次にそのヴァンパイアの捕獲に来た<ペルセウス>の方々による暴挙、及び暴言。

―――多々ありますが一例を挙げますと私達が許可を得ずに本拠へ入り込んだことを咎めた際に『こんな下層に本拠を構えるコミュニティ如きに礼を尽くしては、御旗に傷がつく』と言い放ちヴァンパイアと同じようにこちらに危害を加えようとしました

―――ペルセウスが私達に対する無礼を振るったのは以上です。ご理解いただけたでしょうか?」

 

「う、うむ。<ペルセウス>の所有物・ヴァンパイアが身勝手に<ノーネーム>の敷地内に踏み込んで荒らしたこと。それらを捕獲する際における数々の暴挙と暴言。確かに受け取った。謝罪を望むのであれば後日」

「結構です。あれだけの暴挙と無礼の数々、われわれの怒りはそれだけでは済みません。

<ペルセウス>に受けた屈辱は両コミュニティの決闘をもって決着をつけるべきかと」

 

 

 両コミュニティの直接対決。それが黒ウサギの狙いだった。

 レティシアが敷地内で暴れ回ったというのはもちろん捏造だ。しかし彼女を取り戻す為にはなりふり構っていられる状況にはない。使える手段は全て使う必要があった。

「<サウザンドアイズ>にはその仲介をお願いしたくて参りました。もし<ペルセウス>が拒むようであれば主催者権限(ホストマスター)の名の下に」

 

 

「いやだ」

 

 

 唐突にルイオスは言った。

「……はい?」

「いやだ。決闘なんて冗談じゃない。それにあの吸血鬼が暴れ回ったって証拠があるの?」

「それなら彼女の石化を解いてもらえば」

「駄目だね。アイツは一度逃げ出した。出荷するまで石化は解けない。それに口裏を合わせないとも限らないじゃないか。そうだろ?元お仲間さん?」

 

 嫌味ったらしく笑うルイオス。筋が通っているだけに言い返す事ができない。

 

「そもそもあの吸血鬼が逃げ出した原因はお前達だろ?本当は盗んだんじゃないの?」

「何を言い出すのですかッ!そんな証拠が一体何処に!」

「事実、あの吸血鬼はお前達の所に居たじゃないか」

 

 ぐっと黙り込む。それを()かれては言い返せない。黒ウサギの主張も、ルイオスの主張も、第三者がいないという点では同じなのだ。

 ……もしかしたら巻き込まれただけの番一が証人にできるかもしれないという淡い期待があるにはあるが最悪墓穴を掘る可能性もある。そんな賭けに乗るわけにはいかなかった。

 

 ルイオスはヘラッと笑って畳み掛ける。

「まぁ、どうしても決闘に持ち込みたいというならちゃんと調査しないとね。……もっとも、ちゃんと調査されて一番困るのは別の人だろうけど」

「そ、それは……!」

 視線を白夜叉に向ける。彼女の名前を出されては黒ウサギとしては手が出せない。

 

 三年間もの間<ノーネーム>を存続できていたのは彼女の支援があったからなのだ。

 今回の一件でさらなる苦労を掛けるのは避けたかった。

 

「じゃ、さっさと帰ってあの吸血鬼を売り払うか。愛想無い女って嫌いなんだよね、僕。特にアイツは体もほとんどガキだし―――だけど見た目はいいからさ、その手の愛好家に堪らないだろ?気の強い女を鎖で繋いで組み伏せて啼かす、ってのが好きな奴もいるし?太陽の光っていう天然の牢獄の下、永遠に玩具にされる美女っていのもエロくない?」

 

 ルイオスは挑発半分で相手の人物像を口にする。

 挑発に乗せられ案の定黒ウサギは耳を逆立て叫んだ。

「あ、貴方という人は……!」

 

「しかし可哀想な奴だよねアイツも。箱庭から売り払われるだけじゃなく、恥知らずな仲間の所為でギフトまでも魔王に譲り渡すことになっちゃったんだもの」

 

「……なんですって?」

 声を上げたのは飛鳥だ。彼女はレティシアの状態を知らなかったから驚きも大きい。

 黒ウサギは声を上げなかったものの、その表情にははっきりと同様が浮かんでいる。

 

 ルイオスはそれを見逃さなかった。

「報われない奴だよ。<恩恵(ギフト)>はこの世界で生きていくのに必要不可欠な生命線。魂の一部だ。それを馬鹿で無能な仲間の無茶を止めるために捨てて、ようやく手に入れた自由も仮初めのもの。他人の所有物っていう極めつけの屈辱に耐えてまで駆けつけたっていうのに、その仲間はあっさりと自分を見捨てやがる!あの女、目を覚ましたらどんな気分になるだろうね?」

 

「……え、な」

 黒ウサギは絶句する。そして見る見るうちに顔が蒼白に変わっていく。

 同時にいくつかの謎も解けた。

 

 魔王に奪われていたはずの彼女がこの東側に居る理由も、彼女のギフトが鬼種は残っているものの神格を失っている理由も。

 

 

 魂を砕いてまで―――彼女は仲間の下へ駆けつけようとしてくれていたのだ。

 

 

 ルイオスはにこやかに笑うと、蒼白な黒ウサギへスッと手を差し出す。

「ねえ黒ウサギさん。このまま彼女を見捨てて帰ったら、コミュニティの同士として義が立たないんじゃないかな?」

「……?どういうことです?」

 

「取引だよ。吸血鬼を<ノーネーム>に戻してやる。その代わりに、君が僕に生涯隷属するんだ」

「なっ、」

「一目惚れって奴?それに<箱庭の貴族>っていう(はく)も惜しいし」

 再度絶句する黒ウサギ。飛鳥もこれには堪らず長机を叩いて怒鳴り声を上げる。

 

「外道とは思っていたけれど、此処までとは思わなかったわ!もう行きましょう黒ウサギ!こんな奴の話を聞く義理はないわ!」

「ま、待ってください飛鳥さん!」

 黒ウサギの手を握り連れ出そうとする飛鳥。だが黒ウサギは座敷を出ない。

 

 黒ウサギの瞳は困惑し、申し出に悩んでいることは明白だった。

 

 それに気づいたルイオスは(いや)らしい目で()くし立てた。

「ほらほら、君は<月の兎>だろう?仲間の為に煉獄(れんごく)の炎に焼かれるのが本望だろ?君たちにとって自己犠牲って奴は本能だもんなぁ?」

「……っ」

「ねえ、どうしたの?ウサギは義理とか人情とかそういうのが好きなんだろ?安っぽい命を安っぽい自己犠牲ヨロシクで帝釈天に売り込んだんだろ!?箱庭に招かれた理由が献身なら、種の本能に従って安い喧嘩を買っちまうのが筋だよな!?ほらどうなんだ黒ウサ

 

 

黙りな(・・・)

やかましいッッ(・・・・・・・)!」

 

 

 

 ガチン!と叫ぼうとしていた飛鳥と捲し立てていたルイオスの口が閉じる。横槍を入れるように叫んだ番一の怒声が原因だ。

 

「ホント、マジ、何が一番ムカつくってな、ルイオスだっけか?俺の眼ェ見て答えろ」

 長机に片足を乗せ、右手にバットを携えて番一は自分の眼を指して低い声で問う。

 

 

 

「お前、さっき自分で言った条件―――守る気あんのか(・・・・・・・)?」

 

 

 

 ルイオスは面食らったように吹き出し、目を逸らして(・・・・・・)御座(おざ)なりに応える。

「ハハハ、何を言うのかと思えばそんな事か。あぁうん守るよ」

 

 

 

 

「抜かせ嘘吐(うそつ)きが。口先だけの戯言で人の人生踏み荒らそうとすんじゃねえッッ!!!」

 

 

 

 ルイオスが答えた次の瞬間。長机が二つに割れ、神速で振り抜かれた番一のバットは、

 

「やめよ番一。この場は交渉の場だ」

 白夜叉の扇によってルイオスの眼前で受け止められていた。

 白夜叉と目が合うとバツが悪そうに番一はバットを戻し座り込む。

 

 

 

 

「ク、クソが!」

 意識を取り戻したようにルイオスは数歩下がり、動転して荒い息を抑え言葉を紡ぐ。

 そして取り出したギフトカードから、光と共に現れる鎌。

 番一に向け振り下ろされた刃を庇うように受け止めたのは、十六夜だった。

「な、何だお前……!」

「十六夜様だよ色男。喧嘩なら利子付けても買うぜ?勿論トイチだけどな」

 軽薄そうに笑うと、握った柄を蹴って押し返す。

 

「ええい、やめんか戯け共!話し合いで解決出来ぬのなら門前に放り出すぞ!」

「……。ちっ。けどその男が先に手を出したんだからね?」

 尚も殺気立つルイオス。黒ウサギが間に入って仲裁した。

 

「ええ。分かってます。これで今日の一件は互いに不問という事にしましょう。……後、先程の話ですが……仲間に相談する為にもお時間を下さい」

「オッケーオッケー。こっちの取引ギリギリ日程……一週間だけ待ってあげる」

 一気に表情を変えてにこやかに笑うルイオス。黒ウサギはそれだけ口にして座敷を出た。

飛鳥がその後ろを追いかける。

 

 と、そこで十六夜は呆れたように肩を竦ませた

「白夜叉は恵まれてるな。気難しい友人とゲスい部下に挟まれるなんてそう経験できないぞ」

「全くだの。羨ましいなら代わってやるぞ」

「今はいいや」

 そう言ってから十六夜はしばしばルイオスを見つめた後、落胆したようにため息をついて(きびす)を返す。

 

「―――ちょっと待てよ。今の溜め息はなに?」

 

「お前名前負けしすぎ、期待した俺が馬鹿だった……そういう意味さ」

「はっ。今なら安い喧嘩でも買うぜ?」

 

 鎌を構える。彼とて<ペルセウス>を率いている男。数多の修羅神仏を押しのけ五桁の外門に本拠を構えているのだ。その実力は並の人間とは一線を画す実力がある。先程は気圧されたし力負けしたしたかもしれないが、いざ戦えば自分が勝つと疑っていない。

 十六夜は片眉を上げて見つめ直す。だがやはり興味無さそうに座敷に背を向けた。

 

 

 

「で?なんでお前はまだ残ってんの?」

 一人残り座ったままの番一にルイオスは声をかける。

「ん?机壊しちまったから片づけ手伝おうと思って残ってる。んでもってお前の今言ったセリフはそっくりそのままお前に返すぞ」

 表情を変えずに番一がそう伝えると、ルイオスは手に持ったままの鎌を力を込めて握り、怒りを吐き出すように嘆息し足を踏み鳴らし座敷から出て行った。

 

 

 

            ※

 

 

 

 出て行ったルイオスの背中が見えなくなると同時に番一は話しかけた。

「で。話があるんだろう?止められた時に『私に良い考えがある』って顔してたからな」

「……ふむ、分かってくれて嬉しいの」

 そう言って懐から二枚の紙と二つの小さい鈍色のプレートを取り出す。

 

「これは<ペルセウス>への挑戦権を賭けたギフトゲームの詳細と、そのギフトゲームの開催場所の外門のナンバープレートだ」

「というと?」

「ええい、理解の悪い奴じゃの。よいか?挑戦権を得たコミュニティからの挑戦を<ペルセウス>は断れん。そういう決まりだからの。それを逆手にとって黒ウサギの凶行を止めるのだ。

―――今黒ウサギは『レティシアを救うために自分を犠牲にする』道を選ぼうとしておる。

それもこれも決闘に持ち込めず、このままではレティシアを取り戻せんからだ。

そこでもし『決闘へ持ち込める挑戦権』を得たら?黒ウサギは自分を犠牲にせずに済む。

つまりそういう事じゃ」

 

 

「それ俺が断ったら終わりだよな?まぁ断るつもりはないんだが」

「もし断った場合この机の弁償を盾にする」

「ちなみにお幾ら位で?」

「ざっと<ノーネーム>の生活費数年分位かの?この机なかなかいい素材を使って

(つつし)んで、お受けいたします」

 流石の番一もそれがどれほどヤバい事態を招くのかは解っていた。

 白夜叉から静々と紙とプレートを受け取る。

 

「まぁ私の私怨も含まれておるからの。最悪あの下種(げす)を張り倒せばチャラにしてやろう」

「私怨込みかよ!それもいいけどな。任せておけ。ガハハハハハ!」

 夜だという事も忘れて大声で笑い座敷を後にする。

 

 

「十六夜にも声を掛けておくが良い。一人では間に合わん可能性もあるからの。

……自分で言ったのだ!机の片づけをするが良い番一!」

 

 




赤坂です。
書き直しどこで番一を突っ込ませるか悩みに悩んでこうなりました。
冒頭の『昔々~』はとある御方に『導入部分どうすりゃええねん…』って愚痴ってたら貰ったネタです。(この場でお礼)
挑戦権のギフトゲームシーンを書くかどうか悩み中。番外編作ってそっちに書こうかなと。
(やるなら一巻終わった後になりますし、この夏を生き残れるかどうかで決まる)
……後書きじゃなくて愚痴になってしまった。
誤字・脱字・感想いただけると幸いです。
ではでは。

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