依頼も重なって執筆速度はますます遅くなっていますが、想定しているかーー
アリア→(っ・ω)つ作者→つ)゜д゜)
作者( #)ω・)(以下( #)ω・))「アリアさん、クッソ痛いっす」
アリア(以下ア)「二月になって新年の挨拶してる奴に、パンチ一発で済ませたんだから十分優しいでしょ」
( #)ω・)「貴方の一撃、ジャンヌさんの斬撃五発分くらいのダメージなんですが……」
ア「だぁれが真剣より恐ろしい威力の拳持ちよ!?」
( #)ω・)「(口では)言ってないです」
ア「……もう一発殴ってやろうかしら。まあ依頼もこなしてたみたいだし、ここまでにしておきましょうか。
あ、ジャンヌ捕まえてきたわよ」ズルズル
( #)ω・)「お疲れ様です。ジャンヌさん、明けましておめーー」
ジ「いやだああああ私のことはほっといてくれええええ!!」
ア「ほっとけないから捕まえたんでしょ。それと今回アタシはいないわよ」
ジ「……じゃあ誰なんだ?」
ア「リサとジュンと理子」
ジ「いやあああああ!!」ジタバタジタバタ
ア「頑張りなさいツッコミ役」ニッコリ
( #)ω・)「もう諦めてくだせえ」
ジ「命に関わるんだぞ!? 諦められるか!!」
ア(マジで何したのよ
潤「今年もこんな感じですが、今年もよろしくお願いします」
ア「あらジュン、主人公(多分)だし一応出てきたのーー」
【挿絵表示】
ア「ーーいや誰よアンタ!?」
潤「一年近く一緒に過ごして言われる悲しさよ。俺なんかした?」
ア「数えるのがバカらしいくらいやらかしてるでしょうが! じゃなくて、アンタそんなイケメンっぽい悪人面だったの!?」
潤「意地でもイケメンとはっきり言わないパートナーである。
まあこんな顔なんだよ、私服だけど。書いてくださったアカツキ様には感謝感激ももまんあられを降らせないと」
ア「ーーそれ出来るなら詳しく」
潤「顔が怖いですアリアさん」
理子「くふふふ、ユーくんの写真ゲットでみんなに配るしかねえですねえこれは」
潤「お前は新年から変わらずだな」
成田空港ターミナルにて。
「…………」
「オイ、逃げちゃダメだぞジャンヌ。これで単位落としたら、留年したお前を指さして笑うしかない」
「普通に性格悪いな遠山!?
というか逃げて何が悪い!? 何故お前と理子が監査役なのだ、よりにもよって!」
「んなもん教師陣に言えよ。あとまた失敗したら教務科のフルコース体罰だとよ」
「日本に戻りたくなくなる情報をどうもありがとう! ヨーロッパでは留年なんて珍しくもないというのに……!」
「残念、お前の学校は日本だ。そして司法取引で武偵校に入ったから、卒業までやめられない止まれない落ちれないだな」
あ、どうも、遠山潤です(遅い)。
本日はバスカービルをクビになり、修学旅行Ⅱの単位を落とした(信じられねえ)ジャンヌリーダーのチーム、『コンステラシオン』の監査役としてヨーロッパに行く日である。改めて思い出すと、修学旅行の再履修って意味分からねえな。
どっかふらふらしてるだろう他のメンバーは、
「携帯型のトリモチランチャーに催涙ボール(辛子入り)……これだけあれば大丈夫か? 一応鋼糸も用意しとくか、足止め用に」
「それ全部私用か!? お前は私を何だと思っている!?」
「チームメイトを置いて全力逃走しようとした阿呆」
理子を見た瞬間の全力ダッシュは笑ったよ、余裕で捕まってたから余計ツボに入ったけど。
「ユーくーん、チコちゃん連れてきたよー」
「峰様、後生ですから降ろしてください! この島苺、日本産の新型機ARC670号の雄姿を、脳にもカメラにも刻み込まないといけないのですの!」
「はーいそれもう十回目だから、大人しくしてねチコちゃーん。じゃないとーー襲うよ?」
「ピィ!? わ、私は麒麟と違ってそういう趣味はないですの!?」
「人前では自重しろよ理子」
「ほうほうユーくん、つまり人気のないところならいいのですな?」
「女子トイレはあっちだ、フライトまでには戻って来いよ」
「遠山様、止めてくださいですの!?」
いやここまでしないと離れないだろ。
「ご主人様、中空知様をお連れしました」
「あ、あののアンクさん、引っ張らなくてもーーぴぃ!? おおお、おひょこやまくん!?」
「オスのひよこみたいな呼ばれ方した件」
「だいじょぶなっちー? ユーくん女装させる?」
「オイヤメロマジで」
「え、えええっと……」
そこで迷わないでくれませんかねえ。チラチラこっち見てもやらんから、こっち見んな。
「グッドモーニングジュン。早くも不安が漂っているけど、大丈夫かい?」
「ハローエル、京極の代役ご苦労様。ウチのメンツも似たり寄ったりだし、理子がどっか行かなければ大丈夫だろ」
「このメンツで一番心配なのが、相方の監査役なのか……とりあえず、ふらふらしてたら土遁で埋めようか?」
「首だけ出した状態にしといてくれればいいぞ」
「いやあ信頼の厚さにりこりん嬉しくなっちゃうね!」
「「…………」」
「無言で呆れた目を向けないで!? なんか視線が痛い!」
(悪い意味で)信頼の証だよ。
「はいじゃあ点呼するぞー。いーち」
「にー」
「三です」
「よ、四だ」
「五だね」
「六ですの!」
「にゃ、なにゃ……あうっ」
最後は中空知さんが噛んだ。「なっちーカワイイー!」じゃねえよ、追い打ち掛けんな。顔真っ赤にしてるじゃねえか。
余談だがリサがいるのは、本人たっての希望と白雪の推薦、あと監査役が仕事を放棄しないか(主に理子を)見張るためだ。お前も含まれてるって? その通りだよ(真顔)
逃げようとするジャンヌを逐一捕まえ、ジャンボジェットの群れに立ち止まる島さんをボストーク号の写真で釣り(本当に付いてきた)、迷子になりそうな中空知さんを(理子がセクハラしながら)誘導し、何とか飛行機に乗れた。このチーム旅行に向かねえなホント、釣るのはバスカービルより楽だけど。
そんな訳で、機内からダイブイントゥザスカイしてでも逃げようとしたジャンヌ以外は大人しく座っていたので、特に苦労なくやってきましたフランスはシャルル・ド・ゴール空港。検問で疑惑の目を向けられたが、他の連中が騒ぎまくってたからだな、うん。
「ジャンヌ用のネタ武器を大量に持ってるユーくんのせいだと思うけどな~」
「ネタ武器じゃねえよ、捕縛用だ。空港の検査に引っかかるようなもんは(手持ちに)ねえから」
「精神攻撃系が良かったんじゃない? 持ち運び楽だし、うめてんてーでトラウマ刻まれたらしいし」
「他人のトラウマを抉ろうとするのはやめてくれないか!? 外道か!」
「やーだなージャンヌ~。ーーここまでするのはお前くらいだぞ?」ニタァ
「ヒィ!? もうやだこの同期ぃ!?」
美少女がしちゃいけない嗜虐と邪悪さがブレンドした理子の笑みを見て、ジャンヌは俺を盾にして隠れる。そこまでして逃げたいか、マジで何したんだ理子。
「えーじゃあ、これからは自由行動ってことで二班に分かれるんだが。ジャンヌと理子はーー」
「 」ガタガタガタガタ
「……別行動にするか。班分け決めるぞー」
「えー。そんな怖がられるようなことしたかな~?」
えーじゃねえよ、露骨に安堵してるじゃねえかジャンヌ。あと目が笑ってないぞ。
というわけで俺・ジャンヌ・リサのチームがパリ周辺、理子・エル・島さん・中空知さんはブリュッセルを回ることになった。「遠山は理子に対する盾だ!」と宣言したジャンヌによってこうなったのだが、お前天然で地雷抜くよな、理子が青筋浮かべてるぞ。
「ご主人様、ジャンヌ様。お食事はどうしますか?」
「んー、時差ボケはまだ大丈夫だが……どっかで軽く食うか。ジャンヌはどうする? 別行動にするか?」
「……いや、同行してくれ。一人になったら、いつ闇討ちされるか分かったものじゃない」
「何をしたら(割と)温厚な部類の理子をそこまでキレさせるんだよ」
菓子一つやれば恨み言なんてすっ飛んでく類だぞ、アイツ。
「『どうせヘタレのお前では添い遂げられそうにないのだから、星伽白雪と遠山を接近させても問題なかっただろう?』と言っただけだぞ?」
「……………………うわあ」
「うわあとはなんだ、うわあとは!?」
「いやうん、言っていいことの限度超えてるから思わず」
素で引いちゃったよ思わず。横に並んでいるリサに視線を向けると、
「…………」フルフル
無言で首を横に振っていた。ああ、これはつまり、
「パーフェクトにダメだジャンヌ」
「何故だ!? 私は事実を話しただけで、理子に悪気があった訳じゃ」
「ジャンヌ様、物事には事実でも言っていいことと悪いことがあります。寧ろこの程度で済んで良かったかと」
「そこまでのことなのか!?」
寧ろ五体満足でいられるだけ幸運だと思う。口に出すとまた発狂しそうだから言わないけど、天然の地雷踏みって恐ろしいな(真顔)
時差ボケのためホテルの一室で寝落ちした女子二人をベッドに寝かしつける。「慣れているから問題ない」とドヤ顔かましていたジャンヌが一番最初に寝たのはどういう顔すれば分かんなかった、マジでなんなんこいつ。
観光を終えて泊まる場所を決めようとした時、最初はジャンヌが所有するアパートに行こうという話だったのだが(魔術的な防御施設もあるらしい)、
「後で理子にバレてもいいのかそれ」
と釘を刺したら、あっさり掌を返してホテルで泊まることになった。しかも最初は男女別で部屋を取るつもりだったのだが、
「師団と理子に襲われたら事だろう!?」
というジャンヌの(必死な)主張により、女子二人がベッド、俺がソファという二人部屋で無理矢理三人泊まることになった。受付のおっちゃんがめっちゃニヤニヤした顔で見てたぞ、こっち見んな。
というかこれもバレたら事だと思うんだが、恐怖で頭が回っていないのだろうか。
「まあリサがいるし、多分大丈夫か」
ダメなら被害が全部ジャンヌに行くよう誘導しよう。外道? 魔術的な防護も人任せで寝てる魔女が悪い、メイドは許す(真顔)
そんな感じで部屋の防御を固めていると、外からノックの音が五回。ふむ、時間ぴったりくらいか。
「合言葉は?」
『我等が帝国に勝利を』
「OK、今開けるよ」
さっきメールで決めた合言葉(ドイツ語)を聞いて扉を開くと、そこに立っていたのはフォレ・ノワール女学院ーーフランスの名門女子学校ーーの制服を着た少女が、使い魔の大鴉ーーエドガーを肩に、旅行用のカバンを手にした眼帯の少女ーーカツェ・グラッセが入ってくる。
部屋の鍵を閉め、荷物を置いたカツェと俺は向き合い、
「「
ナチス式敬礼で挨拶を交わす。日本人がやって大丈夫なのかって? 会う度にしてるからノープロブレム(真顔)
「ようカツェ、尾行はなかったか?」
「問題ねえさ、ローマの連中は『火消し』で大忙しみたいだからな。あたし一人に構う暇はねえみたいだ」
「そりゃ重畳。あっちこっちで広まってるらしいから、教会の方々も大変なこって」
全くだ、と二人で笑い合いながらソファに腰掛ける。
「まずはローマの大勢力相手に連勝おめでとう、と言うべきかね?」
「よしてくれよ、あたしはほとんど指示出ししてただけだ。部下が十分に育ったお陰さ」
「部下が十全な働きを出来るのは、指揮官が優秀だからこそさ。今回の戦績からして、お前も十分な功績を上げただろうよ」
「……おい潤、火ぃ寄こせ、火。学校の連中相手に神経使ったから、一服してえんだよ」
「なんだ、柄にもなく照れてるのか?」
「うっせ! 早くしねえと水牢にぶち込むぞ!」
そりゃ怖い、と降参の意味を兼ねて手を上げ、ジッポーでカツェが咥えたタバコーーと同じ形をした、魔力回復用の魔導具ーーに火を付けてやると、少し赤い顔で思いっきり吸い込んだ。相変わらず褒め慣れないねえ、こいつは。
「ま、その話は置いといて。わざわざ『中立』を謳ってる俺と密談なんて、どういう腹積もりだ?
今更『眷属』に着けって話じゃないだろうし」
「こっちは今からでも構わねえぜ? なんならあたしからイヴィリタ長官に口添えして、
「…………魅力的な案だが、辞めておくわ。兄貴とチームの連中が怖いんでな」
「大分迷ったなあ。流石総統閣下のファンだけはある」
「ファンじゃねえよ、尊敬してる人物に挙げただけだ」
似たようなもんだろ、とケラケラ笑われ、今度は俺が不貞腐れ顔でシブーストを食う羽目になる。いーだろ別に、兄貴にはすげえ微妙な顔されたけどさ。
「……ま、二割冗談の勧誘はここまでにしてだ」
「八割本気の勧誘という」
「優秀な人間を引き入れたいのは当然だろ? あたし達に好意的な奴なら特に、な。
と、また話が逸れたな。今回の件だが、武偵としての潤に『依頼』をしたいんだ」
「一応俺、犯罪組織とつるまない武偵側の人間なんだが」
「あたしと会ってる時点で今更じゃねえか?」
「友人に会ってるだけで咎められる謂れはねえよ。
……で、内容と報酬は?」
「報酬は、お前が欲しがってる『非々色金』」
「……そりゃまた、願ってもない話だが。どういう掌返しだ?」
宣戦会議の時は、無条件で味方するなら考える、という程度には渋った癖に。
「藍幇の連中とも情報共有して、解析も終わったからな。その上で総統閣下から直接命令が下ったんだ、決して使うなって。
そのまま取っておくのもアレだし、処分する気のお前に押し付けちまった方が賢いって長官の判断だ」
「そりゃ賢明なことで。総統閣下も危険性を理解してくれたのなら、何よりだ。
そんで、依頼内容は? ここにいる教会の連中でも追い出せばいいのか?」
「それは
潤、あたし達眷属は今『正体不明の敵』に少なくない被害を追ってる。こいつを探し出して、可能ならぶっ倒して欲しい」
「……『正体不明』、ねえ」
魔女連隊の長であるカツェが正体不明なんて言うにはーー質の悪い魔術師か、はたまた鬼や蛇の類か。
はてさて、今回の海外旅行も面倒なことになりそうだーーシブーストをカツェと奪い合いながら、俺は心中で独り言ちた。
「あ、オイカツェ! エドガー使ってまで俺の分取るんじゃねえ!」
「うるせえ、メシも戦争も早く取ったもん勝ちだろ! 客人なんだから、置いてある菓子くらい寄こしやがれ!」
「俺が買ってきたもんだよ!」
その後、菓子の奪い合いで仁義なき魔術戦(サイレント)が行われたとか、いないとか。
おまけ
「そういやカツェ、お前社会見学はどうしたんだ? 明日はルーブル美術館行くって話だっただろ」
「あー? あんなの面倒くせえから、適当な理由付けてサボることにしたわ。話す奴もいねえから、行っても退屈でしょうがねえし」
「そういやお前、学校だと浮いてるんだったか」
「あたしがストラスブール出身だからってちょっかい出してきた奴等に、ちょーっと『仕返し』しただけなんだけどな。ケケケ、やり返されると思ってねえとか、根性のねえ奴だ」
「泣き崩れたり退学するまでボロボロにしてやったら、距離取られるわな」
「境遇とか出身が似たやつからは慕われてるけどな、これでも。
大体、仕返しの隠蔽方法を教えたのは、どこの誰さんだったっけな?」
「さあ? そんな奇特な奴は思いつかねえなあ」
「ケケケ」「キヒヒ」
この二人、案外似た者同士なのかもしれない。
キャラ紹介
カツェ・グラッセ
ナチス軍『
褒められ慣れてないので、言われると照れるタイプ。あとやられたら倍返しなんて目じゃないレベルで復讐するやべー奴。
あとがき
二月入ってから今年初の投稿とか絶望しかねえ()
そんな作者の愚痴は置いておいてどうも、ゆっくりいんです。毎度お待たせして申し訳ありません。この作品を忘れられても大丈夫、作者が泣くだけです(女々しい)
さて、本格的に修学旅行、というかフランス編突入+カツェさん登場ですね。ジャンヌさんはまあ……強く生きてください()
次回は魔女連隊のアジトに(自主的に)赴く予定です。大分展開が原作から変わってますが(眷属に手を貸してるし)、良かったら生温い目で見てやってください。
それでは今回はココまで、読んでくださりありがとうございました。
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