潤「完全に物欲センサーに囚われた結果である。……オイ、その手に持ってるリンゴのカードは何だ」
理「追い課金!」
潤「……まあいいけどよ」
かなめ「げ、孔○先生被った……寧ろ他の人のところに行ってあげてください」
潤「殴られても文句言えないセリフだなオイ(I'm ready♪)ん?」
メヌエット『無課金でSSRまみみん出ました(`・ω・´)ドヤァ』
理「何でそんなに出るんだよみんなーーーーー!!?」
潤「知らんがな」
近況報告です(適当)
「……なあ兄貴」
「何だよジス」
「何でハイマキの散歩してるんだよ」
「レキが「唐突に閃きました」とか言って引きこもったからだが」
「ワフ」(訳:ご主人には困ったものです)
「そうじゃねえよ!? 依頼受けたのにのんびり散歩なんぞしていいのかって話だ!」
「お前散歩が犬にとってどれだけ重要なのか分かってないのか」
「ワウ!」
「論点そこじゃねえよ! ていうか犬じゃなくて狼だろそいつ!?」
「Σ(・ω・)ワフ!?」
「何忘れてた!? みたいな反応してんだよ!?」
あんま騒ぐなよ、狼飼ってる人は珍しいから群がられるぞ、俺ら以外いないけど。どうも、遠山潤です。
菊代から依頼を受けた翌日、ただいま俺とジスは男(+雄)だけの散歩である。最近デブ一直線なハイマキのため、全力疾走していたのだが。
「まさか巣鴨から東京湾まで走らされるとは思わなかったぜ……」
「汗一つかいてない癖によく言う」
「そりゃ兄貴もだろ。というかそのロースペックで息切れ一つしないとか、何をしているのか聞ききたいんだが」
「さらっと低スペックとディスるこの弟である。呼吸法や走り方に気を配れば、これくらいの距離と速度余裕だろ。技量で補える範囲だ」
「……世の中でそのレベルはクレイジーだぞ、兄貴」
「バンナソカナ」
「マジ顔で言うなよ怖くなってくるだろ」
何がだよ、おかしいことなんて一つも言ってないだろ(真顔)
まあそんな話は置いといて、ここは東京湾の中でも外れの位置にある倉庫。業者は滅多に近寄らず、少し寂れている区画である。
「で、兄貴。なんで早朝から散歩なんぞ出たんだ?」
「バカとメイドとマイシスターが一晩掛けて女装計画を練ってたから」
「ああ、そういや良くやらされてるんだっけか……ご愁傷さん」
「他人事みたいに言ってるけど、お前もターゲットだぞ」
「……はあ!? いや、何でだよ!?」
何でと言われても。
「経歴はどうあれ、お前遠山家の血縁だろ」
「……まあ、ゴンザのDNAが使われてるしな」
「で、金一の兄貴がアレだろ」
「ああ、『カナ』のことか」
「つまりそういうことだよ」
「いやわかんねえよ!?」
多分分かんない方が幸せだと思うが、ツッコミ入れられたなら仕方ない。
「要するに、『兄貴に似合うならその弟もイケるんじゃね?』のノリでお前の衣装も用意されてた。理子の奴は「これで姉妹丼ならぬ兄弟丼だね!」とかアホなこと言ってたが」
「頭おかしいんじゃねえか兄貴のコレ!?」
「どれだよ。ちなみにハイマキも可愛くデコられるとか何とか」
「ワフ!?」
そんなバカな、と言われても事実なんだよなあ。可愛いは正義っつっても限度あるだろアイツ等。俺? 当たり前のように確定枠だよコノヤロー。
「……ちょい待て兄貴。もし俺が早朝に出掛ける姿を見かけなかったら」
「最初の犠牲者になってただろうな」
「言えよ!!?」
「
「囮か餌って言うんだよクソ兄貴!! 殴るぞ!!」
「もう殴ってるだろ……」
しかも義手でアッパーカットするなよ、脳ミソぐわんぐわんするわ。速攻で手が出るとか、アリアかお前は。
「だあれが口より先に手が出る暴力系ロリよ!?」ガバリ
「……お姉様、朝から大きい声を出さないでください……」
「あ、ごめんメヌ……ってなんでアンタアタシの布団に入ってるのよ!?」
「ふふっ、お姉様あったかいナリィ……」ギュー
「アタシは石か……ってもう寝てるし、ガッチリ腕掴んでるし。
……寝直そう」
「……」
「どうした兄貴」
「アリアの絶叫を聞いた気がする」
「……兄貴なら聴こえてても不思議じゃねえな」
「人を盗撮魔みたいに言うな」
「この場合盗聴じゃね?」
確かにそうだ。バカだなあとカラカラ笑うジスが無性に腹立つ、殴りてえ(返り討ち確定)
「で、ほとぼり冷めるまでこの辺いるのか?」
「いや、手ぐすね引いて執念深く待ってるから意味ねえな」
「……今からでもニューステイツに帰るか」
「知らないのか、変態からは逃げられない」
「その執念は何なんだよ!? というかジジイとバアさんに見つかったらどう言い訳するんだよ!?」
「
「懐広すぎるだろ遠山家!?」
色々諦めたんじゃねえかな、知りたくねえけど。っと、そんなことより。
「ジス、ちょい隠れるぞ」
「あん? オイ兄貴、いきなり掴む――うおお沈む、沈んでくぞ!?」
……
「ん? そこに誰かいるのか?」
「ワフ」
「……何だ、迷子の犬か。ほら、仕事の邪魔だからあっちに行ってろ」
「クゥーン……」スリスリ
「……はあ、しょうがないな。ほら、ジャーキーやるからあっちに行ってろ」
「! ワン!」ダダダダダ
「やれやれ、全く……どうも犬には甘くなるな、俺」
「……お前、そんなキャラだったか?」
「ほっとけ」
『ハイマキ、もうちょい離れてくれ。……よし、ここでオッケー。そのままビーフジャーキー食いながら待機』
「ワオン!」
どうも、遠山潤です(二回目)。現在俺とジスがどこにいるかというと――ハイマキの影である。ちょっと原子構成その他を魔術で弄って潜り込んでみた。
『オイさらっと怖いこと言ってねえか兄貴!?』
『失敗しても新種のUMAかSCPっぽい形になるだけだから大丈夫だよ』
『何も大丈夫じゃねえだろそれ!? クソ、殴りてえのに手がねえ!』
そりゃ影の一部だからな。影同士か持ち主のハイマキと意思疎通は可能だが、身体があるわけじゃないし。
『そんな場所に説明なしで巻き込むんじゃねえよ……でもこれ便利だな、ヒルダが使う影に潜り込む
『あっちほど便利じゃねえな。隠れるだけで何か出来るわけじゃねえし、魔力感知が出来る人間にはすぐ気付かれる』
『……それ、あっちに超能力持ちがいたらアウトってことだよな?』
『逆に言えば、気付かれたら超能力持ち相当の戦力がいるってことになる』
『……なるほどな。じゃああいつ等がカガミダカ組の人間か』
『何人か見知った顔がいるしな、組の徽章は外してるが。
……っと、お相手が来たな』
影の中で雑談していると、倉庫の中から別の一団が出てきた。遠見で見る限り同じアジア系でも、中国系の特徴が強い。というか、
『……オイ兄貴、あれツァオ=ツァオじゃねえか?』
『だな。取引してるのは……携行型の無反動ガトリング砲、カラシニコフ、アヘン……』
ぱちもんアリアことココ姉妹(眼鏡掛けてるから別個体っぽい)が指示して運搬させてる荷物の類は、『遠見』と『透視』の合わせ技で見る限り、重火器と麻薬がメインのようだ。
『……ヤクザが持つ武器にしては過剰すぎるな。それに、カガミダカでドラッグはご法度じゃなかったか?』
『ああ、菊代も方針は親父さんと一緒のはずだが……まあ、ここまで見れれば収穫は充分か』
『それじゃあ――』
『帰るぞー。ジス、ハイマキ』
『おう! ……って何でだよ!? 今なら一網打尽に出来るだろ!?』
そりゃそうだが、何で血気盛んになってるんだコイツ。そもそも、
『依頼人の意向も聞かずにしばき上げるのはまずいだろ、もしかしたら組の方針が変わったのかもしれんし。
とりあえず証拠は取れたし、まずは菊代への連絡と確認が先だ。ヤクザの問題に無闇矢鱈と首突っ込むもんじゃねえぞ、あっちにも面子があるんだし』
『いやでも藍幇の連中もいるだろ!? 麻薬の密輸とか捕まえる理由も充分じゃねえか!』
『捕まえてもすぐに保釈されるだろ常考。最悪、蜥蜴の尻尾切りされて情報はなし、藍幇全体の警戒度を無駄に上げる羽目になっちまうぞ』
『いや、でもよお……』
理由を話してやったが、ジスは納得できていないようだ。なんというか、
『そういうとこは遠山の人間だな、お前も。悪を見逃せない正義のヒーローってとこか』
『ばっ……バカ言うな、俺が暴れてえだけだよ! そんなガキが夢見るヒーローみたいな動機なんてねえよ!』
『じゃあ大人しくしてろっての。暴れたいならしっかりした場を用意してやるから』
『……チッ、分かったよ』
ようやく納得してくれたようだ。兄貴ほど頑固じゃなくて良かった良かった。
ハイマキに離れてもらい、影から出てくる。ジスは身体に異常がないかしきりに確認しているが、問題ねえっての。
「その言葉がどれだけ信用できるんだよ……で、兄貴。これからどうするんだ」
「とりあえず、菊代にメールは送ったから返信待ち。結果が来たら理子達に情報共有、後に行動開始だ」
「おう、分かった。……なあ、俺の
「あの
「そりゃどっかしらダメージ受ければ故障するからな……」
だろうな、しかも勘のいい奴なら気づくし。まあ、今回いたココは戦闘能力のないタイプっぽいし、運び屋してる連中も大したことないっぽいが。一部除いて。
「藍幇の連中、幹部クラスはココだけっぽかったから、今回の密談はアレの独断……いや、まだ断定には早いか。
そういやジス、全く関係ないんだが」
「何だよ兄貴」
「ノイエ・エンジェって聞くと、某○Aを思い出すよな」
「……かなめも全く同じこと言ってたぞ。本当思考パターンそっくりだよな」
「設計図作るとこもか」
「そこまではやってね……え、あるのか?」
「地上対応にカスタマイズしたのなら」
「何と戦う気なんだよ兄貴は……」
何でもだよ。嘘だよ趣味だ(真顔)
などと雑談しつつハイマキの労いを兼ねて頭を撫でていたら、メールが届いた。宛先は――かなめ?
『見 せ て ! ! ( /゚Д゚)/ウオーーー!!』
……
「……盗聴器かカメラでも付けられてるんじゃねえか、兄貴?」
「ナチュラルに覗くんじゃねえよマイブラザー。出る前に全部取り外したから大丈夫な筈だよ」
「付けてんのかよ何やってんだあいつ……」
「全部で三十六個あった」
「多いわ!? 何考えてるんだよアイツは!?」
寧ろカメラとかなしに察してる方が怖いんだけどな。……ないよな?(再確認)
おまけ
ヤーミヲーハラーイスースメー
「ん? 理子からか」
『準備いつでも万端なのです! さっちゃん共々お帰りをお待ちしてますぞー( ´・ω・`)ムフー』(添付:数々の女装衣装)
「……なあジス、先に一人で帰ってくれねえ?」
「嫌に決まってんだろ!? 兄貴こそ先に帰れよ、ハイマキは俺が連れて行くから!」
「ワウ!」
「それこそごめんだよ何度やられてると思ってんだ」
ヤーミヲーハラーイスースメー
「ん?」
『二人とも、逃がさないからね(ハート)』
「……退くも進むも地獄だな、これ」
「オイ兄貴、逆ハニトラでどうにかしろよ」
「爺ちゃん婆ちゃんがいる前でやれと?」
「女装よりマシだろ!?」
結局逃げようとしたらかなめと理子によって捕縛された。……どこから調達したのか、ヘリからのヒモなしダイビングによる上から来るぞ! で。
「ううチクショウ、何でこんな目に……」(樹○私服スタイルのジス)
「こうなれば、なりきった方が、楽ですよ……」(凛○着物スタイルの潤)
「いやダメだろ!?」(でも声帯チェンジはする)
後日、メールで女装姿が触れ回られたことにより、ジス陣営の一部(女子共とオカマ)が歓喜の渦に包まれ、仲間に加わったとか。変態が増えた(白目)
あとがき
藍幇キャラが出ると思った? 残念キンコちゃんでした!(格好は違うけど)
どうも、遠山家は女装の呪縛から逃れないを忠実に再現しました、ゆっくりいんです。恐ろしいのは原作と何一つ違ってないことなんですよね(原作のサードは割とノリノリでしたけど)
というわけで今回は、誰が得するのか分からない男だけの回でした。本当は散歩してから女装するまで女性陣に追い込まれるシーンも書こうかと思ったのですが……いつもと変わらねえなこれ! と悟ったので省略しました。哀れサード、君も
次回は鏡高組視点のお話……の予定です。潤なりに今回の依頼をこなします、つまりいつも通りです。
アリア「こんなに早く投稿するなんて……アンタ本当に作者?」
泣きますよアリアさん(自業自得)
では、今回はここまで。感想・評価・誤字脱字のご指摘、いつでもお待ちしています。アンケートも行っていますので、良かったら投票してください。
それでは、読んでくださりありがとうございました。
ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?
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読みたい!
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いいから続きを書け
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各ヒロインとのイチャイチャを……
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エッチなのはいいと思います()