遠山潤は楽しみたい   作:ゆっくりいんⅡ

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第四部、『砂礫の魔女』編スタートです。
 そしてふと思う、こいつら全然発砲してないやん……と。武偵ってなんでしたっけ(遠い目)
 さて、今回はあるキャラが登場します。ヒントは、原作から数えると十五巻早く登場します。


 機功 永遠さん、評価ありがとうございます! というか評価点が上がっていくことに日々驚いています(汗)


『砂礫の魔女』編
第一話 何時から出番を大人しく待っていると錯覚していた?


 

 戦略室での一件と同日の夜、自室に戻り風呂に入ってようやく女装を解けた。

「ふう、やれやれ……」

 肩の余計なものが取れて楽になった。服もそうだが女装は面倒だ、収納箇所が多いのは便利なんだがな。

「ええ、そうね。うんうん。……? そう? 別段変わったつもりはないけど。あ、ジュンお帰り」

 アリアは誰かと通話中のようだ。理子は――……何か変な形になって倒れていた。洗濯機にぶち込まれた後みたいだな、何しようとした。

 邪魔しちゃ悪いかと思い夕飯の準備に入ろうとすると、

「そうそう、前に話したパートナーの一人ね。……え? まあ大丈夫だと思うけど。

 ねえジュン、妹がアンタと話したいって」

「妹って言うと、メヌエットさんか?」

 メヌエット・ホームズ。アリアの異母妹でホームズ家の次期当主候補、姉とは逆に優れた推理力で事件を解決する姿から『シャーロックの再来』、『安楽椅子名探偵』などと称されている。今はイギリスのホームズ家にいる筈だが、しがない武偵である俺に何か用だろうか。

 とりあえずアリアからスマホを受け取り、英語で話してみる。

『もしもし? お電話変わりましたミス・ホームズ、しがない武偵の遠山潤です』

『まあ、お姉さまとパートナーを組む方が凡人などとんだジョークですわ、ミスタ・遠山』

 アリアに似た、しかしやや低めの声がおかしそうに笑っている。いや冗談じゃないんだけどな。この発言、未だ受け入れられたことがない不思議。

『ああそれと、日本語で結構ですよ? それと敬語もいりませんしメヌエットと呼んでください、その代わり私も敬語をやめて、ジュンと呼ばせていただきますので』

「そう? まあそれなら楽で助かるけど。そんで、凡夫の俺に名探偵さんが何か用?」

『……ジュンは一度自分の評価を見直しなさいな、いらぬ衝突を生むわよ?

 まあそれはいいのです、今日は聞きたいことがあったので』

「聞きたいこと? というと、アリア関係か?」

『はい、お姉様のことです。聞くというより確認なのですが。

 ――は本当のことですか?』

「あー、アレ?」

 ブラドと戦った後にあった奴か。多分当人達――俺、理子、アリアの三人――は他人に言ってないと思うが、どうやって知ったんだろう。

『では小舞曲(メヌエット)のステップの如く、どうやって知ったか順を追って話しましょうか?』

「夕飯の準備あるから三行で頼む」

『お姉様と話をして峰理子の名前が出たら、

 慌てた様子なので推理し問い質したところ、

 観念したのか色々吐いてくださいました。

 お姉様の悔しい、でも話しちゃうな声は可愛かったわ』

「予想通りだけど四行じゃねえか」

『三行にしろと言われると四行にしたくなりません?』

「どこのヘルPだお前さんは」

『あら、ニャ〇子ではなくそちらが出てきましたか。ひょっとしてジュン、TRPGにも造詣が深いのかしら?』

「ああうん、今とさっきの発言でお前さんがどんなキャラか分かったわ」

 ちなみにTRPGは多少知っている。理子に付き合わされて、色々カオスな展開を味わった経験しかないけど。

『あら、ふふふ。これは楽しみが増えましたね』

「これは弄られる予感」

『弄られるのはお姉様の特権じゃないですか?』

「それにはどう「何か言ったジュン?」いえなんでもないです」

 至近距離なのもあってめっちゃ睨まれました。あと倒れてる理子をベッドに放り投げるのは、優しさなのか雑なのか。

「どうせなら外れて床に落ちた後、床をスリップしていくくらいしないと」

「どんな投げ方したらそうなるのよ!? というかそれやったら理子の顔がとんでもないことになるわ!」

 おっと、声に出ていたようだ。電話中にアリアと喋った無礼をメヌエットは怒らず、寧ろ面白そうにクスクス笑っていた。

『楽しそうですね、お姉様も活き活きしていて何よりですわ。

 それでは、お姉様と変わってくださいな。ジュン、また会いましょう?』

「はいよー。ほいアリア」

 『話しましょう』じゃなく『会いましょう』にしょうもない予測が出来るが、まあどうもできないしスルーしよう。

 メヌエットとの会話を終え夕食の準備に取り掛かっていると、通話を終えたアリアが渋い顔をしてこちらに来た。

「ねえジュン、アタシの勘がすっごい嫌な予感を感じてるんだけど」

「奇遇だな、俺もそんな予測を立てた。まあ多分笑い話だし大丈夫じゃね」

「その笑い話で苦労するのはアタシだから言ってんのよ!?」

 ハハハ、ナンノコトカナ~?

 

 

「メヌエット・ホームズです。専攻は探偵科(インケスタ)、そちらにいらっしゃるアリアお姉様の妹です。皆様、よろしくお願いします」

 そう言って優雅に礼をする金髪碧眼の車椅子美少女、メヌエット嬢に男子は「ウオオォ!」と歓喜の声を上げ、女子は「カワイイー!」と黄色い声を上げ、理子は「車椅子プラチナブロンドツーサイドゴシックロリヰタツリ目!? やべえてんこ盛り過ぎて常時フィーバーだよ!?」と興奮している。そして姉であるアリアは、

「そういうことかあ……!!」

 妹の転校、しかも同じクラスという事実に頭抱えて机に打ち付けていた。脳細胞ガンガン死んでくぞ。

 どうもこの事態を知らされていなかったらしい彼女を置き去りにして、我がクラスの担任、高天原先生とクラスメイト(野郎、メヌエットに礼を言われて感動していた。お前ロリコンだったか)が気を利かせたことにより、メヌエットはアリアの隣に決まった。

「お久しぶりです、お姉様。お顔を見れなかったのでこのメヌエット、淋しかったですわ」

「いやメヌ、久しぶりって言っても三ヶ月くらいでしょうが……」

「まあ、三ヶ月も会えなかったのに素っ気無い対応、お姉様はメヌが嫌いになってしまったのですか?」

「そりゃ会えたのは嬉しいけど、一つだけ言わせて貰うわ。な・ん・で、こっち来るの言わなかったのよ!?」

「それは勿論――お姉様の驚きと苦悩に満ちた顔を見たかったからですわ」

 堪能させていただきました、と華のような笑顔を浮かべて心底嬉しそうに言う妹君。ああこの子アリア大好きなんだなあ、かなり歪んでるけど。

「ア・ン・タ、ねえ……!」

「お姉様、英国淑女がそんなに怖い顔をするものじゃないですわ」

「誰のせいだと思ってんのよ!?」

 バンと机を叩くアリア。俺か理子だったらとっくの昔にしばき上げられてるだろうが、流石に車椅子の妹をぶん殴る気はないようだ。

(ジュン、アンタメヌが来るの知ってたんじゃないでしょうね!?)

(そのようなことあろう筈がございません)

 アイコンタクトの八つ当たりに即答したら、何故か余計睨まれた。何でや。

「ハイハイ質問質問!! ヌエっちはどうして日本まで来たのかな? かな?」

 レ〇方式というウザイ質問の仕方で理子が挙手すると、メヌエットは笑みを貼り付けたまま向き直って指を差し、

「それは峰理子――貴方に宣戦布告するためです」

「ほえ?」

 至極真面目な顔になって告げるが、言われた当人は何のこっちゃと首を傾げている。

「あら、お忘れですか? では小舞曲(メヌエット)のステップの如く、順を追って話しましょう。

 先日、とある事件を解決した際、貴方はお姉様に「アリアの心も盗んでみせるから」と、告白まがいの事をしましたね?」

「ほほう?」

「ちょ、メヌ!?」

 それを聞いて理子の顔が真剣なものになり、アリアが顔を真っ赤にする。そこで赤面すると百合疑惑掛かるぞ。……もう遅い「どういう意味よ!?」直感で読むなよそのままの意味だよ。

「これがジュンでしたら両方手に入れようかと一考しましたが、同性の貴方では看過できません。世界に一つの私の玩具(お姉さま)、貴方には渡しませんわ」

「今お姉様の部分に不穏な単語隠したわよね!? というか両方手に入れるって何!?」

「くふふ、そういうことかあ。いいよヌエっち、もといメヌエット・ホームズ。あたしからアリアを奪えるものなら奪ってみな」

「アンタもマジトーンになって応戦するんじゃないわよ理子!?」

 ツッコミ入れるアリアを間に、微笑んでプレッシャーを出すメヌエットとジョジ〇立ちで相対するマジモードの理子。いやあカオス、そしてそんな光景に対しクラスメイトは、

「すごい、これが女を巡る女のバミューダトライアングル……!」

「流石神崎さん、間宮さんの戦妹だけに女たらしスキルは伊達じゃない!」

「そこに痺れる憧れるぅ!」

「真ん中にいる潤が空気にしか見えない不思議!」

「理子の周りはネタの宝庫ね、冬コミまでに消化できるか位のストックが溜まったわ」

 などと騒いでいる。ちなみに全員女子です。あと誰が空気だオラァ、その通りだよ。

 ついでにどこぞの百合専門同人作家が混じってるが、誰も気にしてない。無論俺も。百合あるところに夾竹桃だし(←適当)

「何でアンタ達そんな簡単に受け入れてるのよ!? というかあかりは関係ないでしょうが! そして違うクラスの奴混じってるわよね!?

 最後にそこの空気なジュン、この状況を何とかしなさい!!」

 全員律儀にツッコミ入れてから、八つ当たり気味に無茶振りしてくるアリアに俺は、

「無理!!」

 超イイ笑顔でサムズアップしておいた。だって巻き込まれたくないからネ!

「ふざけんなあ!? アタシにどうしろっていうのよおおおぉぉぉ!!」

 朝のホームルームに、アリアの絶叫が響き渡った。ハハハ、頑張れ(他人事)

 ちなみにこの騒ぎを傍観していた高天原先生は、

「あらあら、最近の若い子は進んでるわねえ」

 で済ませた。それでいいんですか。

(遠山君、後でどうにかしておいてね?)

 アイコンタクトで命令されました。アッハイ。

 そして騒動の最後、メヌエットがこっちを向いて微笑み、

「ジュンも、よろしくお願いします。ちなみに貴方も気に入りましたので、お姉様と一緒に貰っていきますよ?」

「ユーくんは尚更くれてやんねーぞメヌエットー!」

 ラストで俺にも爆弾を投げやがった。ザマアと笑みを浮かべているアリアと、女同士の争いで歓声を上げてた野郎どもの嫉妬ビームがウゼエ。

 とりあえず一言、俺は景品じゃねえから(←違う、そうじゃない)。

 なおこの後、アリアも巻き込んでメヌエットが散々質問責めにあい、授業どころではなかったのは余談である。時々メヌエットの一言でぶっ倒れてる奴がいるんだが、お前等何言われた?

 

 

「それではジュン、改めてよろしくお願いしますね」

 午後の授業も終わり放課後、溜まり場もとい俺の部屋でメヌ(本人からそう呼んでいいと言われた)が頭を下げた。何か彼女もこちらに住むらしい、やっぱ溜まり場だろここ。

 本来は女子寮にあるアリアのVIPルームで生活する予定だったらしいが、「お姉様がこちらなら私も住みたいですわ」と家主(の筈)の俺に頼んで移ることになった。当のアリアは学校でもみくちゃにされて疲れ果てているため、反論する気力もない。

 VIPルームは維持管理も含めメヌが連れてきた双子のメイド、サシェさんとエンドラさんが住むらしい。主人よりいい部屋を使うことに困惑していた様子だったが、「気にせず貴方達は仲良く使いなさいな」と主人に言われ、顔を赤らめていた。え、別にそんな関係じゃないよな?

 「メヌエットお嬢様をよろしくお願いします」なんて言われたのだが、野郎が住む場所にあっさり置いていいのかね(男女比1:3+1)。まあ、どうあがいても住みそうだから許可したけどさ。

「アリアの妹さん、メヌエットさんだね。星伽白雪です。白雪でいいよ」

「お姉様から話は伺っていますわ、メヌエット・ホームズです。私もメヌでいいですわ」

 帰り道で合流した白雪が、初対面のメヌと挨拶している。アリアの妹ということで白雪にしては珍しく好印象だったようだが、

「ところで白雪、ちょっとお耳をいいですか?」

「何かな? ――――――!? ど、泥棒ネコォ!」

 耳打ちされたら豹変して包丁(どこに持ってた)を振り下ろしたので、間に入った俺が指二本の白刃取りで止めた。「潤ちゃんどいて、そいつ殺せない!」とか言ってるが、包丁は人を切る道具じゃありません、人肉なんてマズイし(違)

 「まあ、(プリンセス)のピンチに駆けつける騎士(ナイト)のようですね、ジュン」とかメヌが嬉しそうに言ってるが、原因あーたでしょうが。

「それと理子さん、いつまで潤ちゃんにくっついてるの!」

「えーいーじゃんいーじゃん。ユーくんだって満更じゃないよね、ね?」

「そろそろ暑い」

「むー!」

 むーじゃねえべ。メヌの宣戦布告聞いてからずっとこうじゃねえか。飯作れんから離れなさい。

 コアラみたいに引っ付いた理子を適当に引っぺがし、アリアの方に放ってから(「アタシに押し付けるな!」と回し蹴りを理子に喰らわしていた、南無)夕食の準備を白雪と始めることにする。二人なら楽だが、同居人増えると料理の負担がヤベーな、これからどうするべ。

 しかも双子のメイドさんから聞いた話によると、メヌも大食いらしい。大脳新皮質の側頭連合野が通常の人間より遥かに発達している――要するに、思考能力が大幅に強化されている分飯もそれ相応の量を食わないといけないらしい。どこぞの名探偵みたいだな、具体的に言うと名前を書くと死ぬノートを巡った戦いを繰り広げたの。

 その量一食で3300キロカロリー。それ以下だと低血糖でぶっ倒れるんだとか。これを聞いた白雪が「そんなに食べてあの体系なの……!?」とか戦慄していたが、まあそれはいい。まさか減量じゃなくて増量の方法で頭を悩ますとは。イギリスではデザートメイン、というかほぼそれだけの食事だったらしいが、流石にアカンやろ。レキ以来の食育が必要そうだが、今回理子じゃなく白雪が一緒なので大丈夫、だと思う。

 「期待していますよ、ジュン、白雪」なんて本人からも言われているので、流石にデザートオンリーの食事はダメ、というか白雪が許さないだろう。何でウチは大食い揃いなんですかねえ、ここはサイ〇人の住処じゃねえんだけど(白目)

「なあお前等、何食いたい?」

「「「美味しいものなら何でも」」」

 出たよ料理人にとって一番困るリクエスト。言った連中はスマ〇ラ始めてるし。というかメヌ上手いな、アリアが速効で吹っ飛ばされてるぞ。

「とりあえず、メヌの歓迎会も兼ねて和洋中色々作るか。白雪、和食の方は頼んでいいか?」

「ハイ、お任せください潤ちゃん! ふふ、潤ちゃんと一緒に作るの久しぶりだなあ」

「そういやそうか。しかしこの量、親戚一同の集まりで料理作ってる気分になった」

 さしずめアイツらは娘とか親戚の子か。全員チビッコだから違和感ない不思議。

「親戚、一緒に料理……は、これも夫婦の共同作業と呼べる!?」

「白雪ー、口より手を動かしてくれ。マジで終わんねえから」

「あ、ご、ごめんね潤ちゃん!」

「だー、また落とされたー!」

「くふふー、アリアん今日は調子悪いね~?」

「あらお姉様、宿敵のリュパンにしてやられるとは、曾おじい様が泣きますわよ?」

「二人してアタシのキャラをお手玉しといて何言ってんのよ!? そんなにいじめて楽しいか!」

「「そりゃもちろん、楽しいよ(です)」」

「アンタらまとめて風穴ぁ!!」 

 うん、アリア嵌められてるのはよく分かるわ。というか理子とメヌ仲いいな、さっきまでの対立ムードどこいった。

 

 

「おー、これぞ正に満漢全席!」

「フルコースじゃないの?」

「和洋折衷じゃないでしょうか」

「いやただのごちゃ混ぜだから」

「あ、あはは……残しても大丈夫だからね?」

 ぶっちゃけ言おう、作りすぎた。和洋中それぞれ五品ずつとか食いきれるかっつの、この後に各人が好きなデザート(俺作)も控えてるんだぞ。

「「「大丈夫、余裕」」」

 だと言うのに、こいつら完食宣言して各々箸だのスプーンだのを持ち出した。食いしん坊万歳ってレベルじゃねえぞ。

「ジュン、そちらのパエリアをいただけますか?」

「はいよ、こっちは付け合わせのスープ」

「潤、私はチャーハン貰っていいかしら」

「あい了解。餃子もあるけどいる?」

「うーん、口臭が気になるのよね」

「後でケアすればいいだろ」

「それもそうね。あら、美味しい。ふふ、半年で随分腕を上げたわね。作ってあげる娘が増えたからかしら?」

「別段そこまで変わってないと思うけどなあ」

 などと現在姉貴の兄貴から褒め言葉を貰いつつ、白雪作の海鮮丼を食う。うむ美味い、やっぱ料理は白雪に適わんな。

「って、カナ!?」

「カナさん!?」

「え、ジュンのお兄さん!?」

「? ああなるほど、女装したジュンのお兄さんですか。遠山金一さん、でしたか」

 突如現れた現在姉貴モードのカナに、メヌ以外の三人は驚いた声を上げる。というかアリアの発言があるとはいえ初見で兄貴と見抜いたのは流石やな。

「はあい、理子と白雪はお久しぶり、ホームズのお二人は始めまして、遠山カナよ。

 色々言いたいことはあるでしょうけど、とりあえず今は夕飯を楽しみましょう」

「「「「それもそうだな(ね、だね、ですね)」」」」

「え、それでいいの!?」

 唯一白雪がツッコミを入れているが、飯が冷める方が問題だから。

「というかジュン、お兄さんがいることはスルーなの?」

「いや、遠山家では日常茶飯事だし」

「何それ怖い」

 

 

おまけ

「ねえ潤、私理子を通して貴方にメッセージを送ったはずなんだけど、どうして来てくれなかったの?」

「飯の準備でそれどころじゃなかった」

「酷い弟だわ……」

 飯の準備中に時間指定してくる奴が悪い(真顔)

 

 

 

 

 

 




登場人物紹介
遠山潤
 女子の同居人が増えることにもう何も言わない黒一点。昼休みに嫉妬団と化した野郎ども(剛気含む)に襲われたが、全員ぶっ飛ばしてやった。
 メヌエットの食育と食費の増加を真剣に検討中。とりあえず高カロリーの食事という、女子に対してはまず有り得ないメニューは中々悩みどころらしい。なお夕食は好評でした。


神崎・H・アリア
 妹来日+同居に頭を抱えている姉。直感で何かやらかすだろうとは思っていたが、流石にここまでは予想外だった。
 潤と理子、二人のバカ(爆弾)に追加が入ると考えると、今から頭が痛くてしょうがないらしい。アリアに明日はあるのだろうか。
 どうでも良いが、久しぶりに決め台詞の「風穴!」を言った気がする、
 

峰理子
 ブラド戦の後アリアにも告白していた両刀女子。ちなみにアリアは最初テンパっていたが、「人生初の告白が女からって……」と後で凹んでいた。ドンマイ。
 メヌエットは潤とアリアを巡るライバル――になるかと思ったが、話したりゲームやってる内に意気投合した模様。主にアリア弄りで。


星伽白雪

 新たなライバルにいきなり包丁を振りかぶる武装巫女。ちなみに包丁は自前、マジでどこに仕舞ってた。
 潤と料理するのは何だかんだで楽しい模様。その中でメヌエットにどう対処するか検討していたが、多分暴力はないと思う、多分。


メヌエット・ホームズ
 大好きな姉のアリアが宿敵リュパンの人間に告白されたと聞いて、イギリスからすっ飛んできた妹君。チケットとか荷物の用意は双子メイドが一晩でやってくれました。
 本作では無駄なところで推理力を発揮することが多い。理子とはライバルになる予定で来日したが、予想以上に馬が合う模様。要するにネタまみれでカオスな予感しかしない。
 ちなみに年下なのにアリアと同学年なのは、持ち前の頭脳と多額の『寄付金』を武偵高に提供したため。マネーイズパワー。
 多分原作から一番かけ離れてるキャラだが、正直作者がキャラを把握し切れてない(オイ)。とりあえず、原作のメヌエットはここまで行動力と思いつきで動く人間ではない。


カナ
 待ちぼうけを食らった後しれっと夕飯の席にいた女装男子。なお食べる量は普通、これ以上大食いが増えたら流石の潤でも死ぬかもしれない。
 次回、大切な話をするために登場した。……多分(オイ)


後書き
 はい、というわけで『砂礫の魔女編』と、タイトルだけ借りたメヌエット登場回でした。か、カナが出てるからセーフセーフ(←無理矢理ねじ込んだ)
 いやホントはね、もっと後でも良かったんですよ? じゃあ何で出したのかって? ぶっちゃけキャラが好きなのと後半に出すのが勿体無いから。ロリコンではないです(真顔)
 さて、次回はタイトルのキャラが出て……こないですね、間接的な接触があるくらいだわ(オイ)
 先行き不安すぎますが、投稿ペース落とさないよう頑張ります。艦これの冬イベは終わったけど、今度はFGOが空の境界とコラボしたんだよなあ……と、一型月ファンははまっている模様、もうダメかもしれませんね(白目)
 とりあえず、今回はここまでで。感想・誤字訂正・評価・批評、あのキャラのことが知りたい、こんな話を書いて欲しいなどの質問・リクエスト、お待ちしています。

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