1:艦これでレベリングしてた
2:Fate/GOのイベントとレベリングしてた
3:ゴシックは魔法少女っていうシューティングアプリで遊んでた
4:今更デビサバ2(しかもDS版)を遊んでた
5:実況動画を漁ってた
さて、どれでしょう?
早速正解を言うと……全部です!!
……はい、ホントすいません。新年になってからテンション上がらず色々なものに手を出してのめりこんでしまい、こんな時期になってしまいました。
とりあえずやってた事も落ち着いたので、これから執筆スピード上げていきたいと思います! あ、でも艦これのイベント始まったら遅くなるかも(オイ)
お風呂パニック事件(理子命名、パニックか事件かどっちかにしろよ)が発覚して以降、地味に大変だった。理子の奴が対抗心燃やしたのかいつも以上に所構わず引っ付いてくるし、白雪も対抗心燃やして訪問回数増えて乱痴気騒ぎが増えるし。お前等家に優しくしてくれ、素手で壁に穴開けるとかどこの格ゲーキャラだ。
そんな別の意味で過激化している中、本日は中間テストなり。今は久々に晴れた中で体力テスト中だ。といってももう終わってるんだけどな、今はグラウンドを走っているクラスメイト達をぼんやりと見ている。あ、一人こけた。後で笑ってやろう。
「何ド屑がやりそうな笑い方してるのよアンタは」
呆れた顔で声を掛けてきたのは、同じく体力テストを終えたアリア。服装は半袖半ズボンの体操着姿(「何でブルマじゃないんだー!!」って剛の奴が叫んでた、どうでもいい)で、髪はいつもと違ってストレートにしている。普通運動するときって縛るもんじゃね?
「うわ、アンタホントに運動成績はしょぼいのね」
「だから言うたやん、能力自体は凡人って」
「普段の全開じゃなくて、全力全開でいけばいいじゃない」
「あれ三分しか保たない」
「じゃあその三分を有効活用しなさいよ」
何か久々に論破された気分なので黙る。まあ冗談は置いといて、たしかにちょっとした工夫でスペック以上の記録を出すことは出来る。それをしない理由は一つ、やる気になれないからだ。
実戦形式の訓練とかならともかく、こういうスポーツはどうも気が乗らないんだよなー。見るのは好きだけどさ、相撲とか剣術試合とか。
「素のスペックを知っておきたいんで」
「……実際はしょうもない理由な気がするけど、聞かないでおくわ」
直感でバレテるっぽい。まあ口にした理由もホントだがな、二割くらい。
隣に腰掛けたアリアがスポーツドリンクを飲みながら見ているのは、女子の体力テストが行われている場所だ。なんとなく俺もそちらに視線を向けると、
「ダブル、サマソー!!」
と叫びつつ鉄棒から手を離し、空中で二回どころか三回サマーソルトを決めて着地している理子(アリアと同じく髪はストレートにしている)だった。周囲の野次馬がどこに持っていたのか『10点』と書かれた得点棒を掲げている。ノリいいな皆さん、あと野郎共は胸に目がいきすぎだから。たしかにやたら揺れてたけどさ。
周囲が拍手する中、こちらを見て手を振ってきたので適当に返してやる。しかしなるほど、体力テストはああいう風にやればいいのか。
「いや真似しなくていいから」
俺にツッコミ入れつつ、アリアの視線は理子の揺れる二つの山に注がれ、次いで自分の胸元に視線が変わり溜息を吐いた。十代の成長度合いなんて個人差が一番出る頃だし、気にしなくていいと思うけどな(本心)。
さて、お次は
一つ目、授業外の範囲を扱うのでどんな項目か興味があること。まあ先に受けた剛から聞いた話だとDVD見てレポート書くだけらしいので、あんまり期待はしていない。
そして二つ目、というかこちらが本命なのだが、理子が例の作戦について話したいことがあるそうだ。それもアリアには内密で。大筋の変更点は無いと思うから、潜入時個々の役割における注意点かね?
で、テストが行われる大視聴覚室に向かったのだが、圧倒的に女子が多い。小夜鳴先生のテストだから珍しくもないか。先生の紹介?
理子はまだ居ないようなので、空いてる場所を探して座る。周りが女子ばかりなので固まって座る野郎共に尊敬の視線を送られるが、こんなんで怯んでたらスイーツ巡りなんて出来ねーんだよ(←二回目)
周囲を女子に囲まれた小夜鳴先生が困った顔で着席を促していると、
「おっはーユーくん☆」
いつの間にか理子が隣に座っていた。☆がウザイ。というか何故気配消して近付いてきた?
「おっはー、古いなオイ。で、話って何よ」
「まあまあ、それはテスト始まってからにしましょーよ旦那」
他人に聞かれたくないのか、唇に手を当ててウインクしてきた。ふむ、態度はアレだがそれはいつものことだし、マジで大切な話かね?
そうしてDVDの上映が始まったので、シャーペンを手に――アレ、ない。
「くっふふー。ユーくん、何をお探しかなー?」
「そりゃお前シャーペンに決まって――オイコラ」
いつの間にか泥棒していた理子が、マイシャーペンを胸元に挟んでいた。オイ制服はだけんな、目に毒だろ(真顔)。
「返して欲しい? じゃーあー、理子から、奪って?」
「……話し合いはどーした」
「そういえば来てくれるでしょ?」
やっぱりか。こんなことする時点で嘘だっていうのは薄々察していたが。
さて、目の前には胸元を少し晒して扇情的なポーズを取り、顔を赤らめて上目遣いという実にあざといポーズだ。しかし確かに魅力的であり、しかも教室でテスト中という真面目な空気が背徳感を煽る状況で俺は――
「さて、書いてくか」
普通に他のシャーペンを取り出した。いや予備くらい持ってるだろ常考。
DVDの内容を元に解答欄を埋めていこうとすると、シュパ! と音がしそうな勢いでシャーペンが掻っ攫われていった。え、今の見えないどころか認識も出来なかったんだけど。
「くふふー、ユーくんがそう来るのはお見通しなのですよ」
勝ち誇った顔でシャーペンを掲げる理子。そして手に持った分をスカートのポケットに隠してしまう。こいつわざと際どいところに隠してやがる、どんだけ白雪に対抗心燃やしてんだ。
だがしかし、
「俺のシャーペンは108式まである」
「ダニィ!?」
某戦場〇原さんよろしく両手に大量のシャーペンを構える俺を見て驚愕する理子。ふ、流石の理子もこの本数は見抜けなかったか(←謎の優越感)
先程とは一転してぐぬぬ顔になる理子。シャーペンを一本一本取っていたら時間が掛かりすぎるし、まとめて取ろうとすれば俺に防がれるのは目に見えている。
さあ、どう出る峰理子リュパン四世?(←フルネームで始めて呼んだ)
などとやっていると、唐突に部屋の明かりが点いた。
……ああ、そういやもう一つ条件があった。『DVDの上映が終わる』こと。当然それが終われば明かりは点くし、小声で話していたとはいえ俺達の姿は目立ちまくる訳で。
「遠山君、峰さん……何度も言ってますが、TPOって言葉知ってますか?」
そして俺達の前には、青筋を浮かべた小夜鳴先生。何それ美味しいの? とかふざけたらガチで説教くらいそうだ。ここで選ぶ選択は一つ!
「「逃げるんだよォー!!」」
全力で教室から逃げ出すことである!
異口同音で叫び、同時に逃げ出す俺と理子。先生の呼び止める声が聞こえるが、すいません説教は嫌なんです!
なお小競り合いの最中に二人とも回答は終えていたが、後日確認したら単位は取れてなかった。なんでや、回答合ってたやろ!
とまあ色々ふざけてたが、いい加減授業や仕事にも支障を来たしそうなので、理子と白雪に『あること』をして落ち着かせることにした。何したって? ナニだよ言わせんな恥ずかしい。まあR18どころか15にも引っ掛からないとだけは断言しておこう。
その後剛の奴が覗きに誘ってきたので亮と一緒に女子へチクって連行させたり(「裏切りものー!?」とか叫んでいたが、いい加減懲りろよ)、校内フラフラしていたら突然コーカサスハクギンオオカミに襲われてドッグファイト(意味が違う)したり、逃げる狼を半袖姿のレキ(身体検査の途中だったらしい)とバイクで追い掛け回して武偵犬としてレキが飼うことになったり、猫好きらしいアリアがレキの狼(ハイマキと名付けた)を見て犬猫合戦(珍しくレキが饒舌だった)を繰り広げたりと、何か平和なような暴力的なような、要するにいつも通り時間が過ぎていった。
予断だが理子に確認してみたところ、あの狼はブラドの僕らしい。以前話し合いの際にブラドは所謂吸血鬼の人外と聞いているので、狼を操る術を持っているのだろう。
さてそれは置いといて、本日はアリアのメイド姿と仕事ぶりを見せるらしい。「一週間の特訓の成果でパーフェクトメイドを見せてやるのです!」などと教官役の理子が言っていたが、一週間で出来たら苦労しねえだろ。しかもアリア実家ではメイドを使う方だったし、プライドも高いから難しいと思うが。
実践にあたり、俺がご主人様役である。理子じゃない理由? セクハラするから(断言)。
「ご主人様、お待たせしました」
「ん、ありがとう」
アリアには難しいと思っていた時期が俺にもありました。紅茶を差し出す姿は優雅なもので、本職のメイドといっても通じそうだ。
その他に掃除や洗濯など一通りの家事をやってみせたが、どれも卒なくこなしていた。苦手な料理はややてこずっていたが、それでも及第点は十分もらえる範囲である。
「……」
「どうしました、ご主人様?」
「……いや、何でもない」
「そうですか。――理子、これで終わりだったかしら?」
「バッチグーだよアリアん! ユーくん度肝抜かれてまっせ!」
イエーイと二人でハイタッチをする。指摘された通りなので反論する気はないが、一つ聞きたい。
「えらいメイドになりきれてるな。何したんだ?」
「
「その通りにやってみたら、いやー飲み込みの早いこと早いこと。アリアん役者の才能あるんじゃないかな~」
すごいすごいと頭を撫でる理子(「アタシは子供か!」と怒るアリアだがスルーされている)の賞賛には同意するが、しかしプライドの高いアリアが傅く役にここまで成りきれるのは素直に驚きである。
「言っとくけどアンタ達のおかげでプライドなんてどうでも良くなってるからね?」
おかげと言いつつこちらを睨むのはやめていただきたい。……はいすいません、これからも迷惑をお掛け「オイ」いえなんでもないです。やっぱ直感こええ。
「よっし、これで明日から頑張ってロザリオを奪い返すぞー!」
「ついでにブラドもぶっ飛ばして逮捕するわよ!」
「「いや、それはちょっと」」
「何でそこはノらないのよ!?」
いやだって、いるかどうか分かんないし。まあいずれ嫌でも会うだろうけどな。
ふがー! と妙な怒り方をしているアリアを尻目に、俺達は明日に備えて決意を固めつつ――とりあえず、夕飯食うべ。
「ユーくんお腹空いたー」
「はいはい、今用意するからな」
「一瞬空気が閉まった気がしたんだけどね……」
気のせいです。
おまけ
「そういえばジュン、理子。アンタ達にメンタルとかプライドを鍛えられた『お礼』をしたいんだけど――」
「アリア、ここに俺特製のももまんがあるんだが」
「はむ。……許す、水に流すわ」
「さすがユーくん、お菓子まで作れるとかクッキングパパになれる勢いだね!」
「俺そこまで年食ってねえけど」
「ツッコミ入れるのそこじゃないでしょ」モキュモキュ
「パパー、今日の夕御飯なにー?」
「次そう呼んだらお前の飯無くなるからな」
「すいませんでしたぁ!!」(ガチ土下座)
「まあ、今のはないというかアタシでも引くわ」もきゅもきゅ
「アリアー、夕飯の前に全部食うなよ?」
「分かってるわよ」もきゅもきゅ
「ねえユーくんユーくん、理子の分は?」
「お前はピザまん」
「何で!? 理子も甘いのがいいのー!」
登場人物紹介
遠山潤
白雪がいない時はチビッコ二人の飯を作っている黒一点。デザートくらいなら夕飯の片手間で作れるが、本人は「白雪レベルを超えなきゃまだまだ」と思っている。
アリアがメイドをこなしていたのは素で驚いていた。それだけ予想外というか、成長振りが凄いということである。
神崎・H・アリア
パーフェクトメイドを見せ付けてやった強襲科の生徒。やろうと思えばなんでもそつなくこなすあたり、地味にチート化しているかもしれない。
なおプライドが原作より低めなのは、『こいつらの相手するのにプライドとか言ってられねえ……』と思っているためである。それでもそこそこあるのでからかわれるが、協調性は増している。
ちなみに家事の中で料理だけは進歩が遅い。なので普段は潤に任せている。
峰理子
色仕掛けをするも結局はいつものおふざけに発展してしまうキャラ。なお、単位が削られたのには『デスヨネー』と納得していた。
なお、潤に『あること』をしてもらったらしばらくベッドの上で枕抱きしめつつゴロゴロ悶えており、事情を知らないアリアから『何コイツ』的な目で見られていた。
料理は出来るけどしない派。理由は潤の手料理が食べたいから。胃袋は掴むのではなく掴まれている模様。
小夜鳴徹
非常勤講師なのにバカやってる潤と理子を度々説教している人。そのせいで地味に胃と頭を痛めている。ドンマイ。
武藤剛気
覗きがばれてしばかれ、あだ名がしばらく『変態超特急』になった。そこ、乗り物に絡めたけど苦しいとか言わない。
後書き
前書きでも言いましたが、一ヶ月もお待たせして申し訳ありませんでした。しかも久しぶりで書き方忘れてるからクオリティががが……つ、次までにはどうにかします、多分(汗)
というかこの間久しぶりにハーメルン開いたら、いつの間にかお気に入りがジャスト100に……マジでビビリました、そして嬉しさで発狂しそうになりました。お気に入り登録してくださった皆さん、本当にありがとうございます!
さて、次回は三話後編でいい加減紅鳴館に突入したいと思います。小夜鳴先生の胃SAN値は持つのか!?(オイ)
とりあえず、今回はここまでで。感想・誤字訂正・あのキャラのことが知りたい、こんな話を書いて欲しいなどの質問・リクエスト、オリハルコンも砕けるような辛口批評お待ちしています!(←粘土より脆い硬度)