ゲート チート自衛官 彼の地にて理不尽に戦えり   作:メガネ二曹

33 / 35
どうも。ゲート、シーズン2、「ゲート 自衛隊 彼の海にて斯く戦えり」が夏に出るそうです。
今回は海上自衛隊メインだそうで!やったね!
…てなわけでこちらも二次小説かくんでよろしくお願いします。
まあまだ先の話ですがね。


工作員

「ねえイタミ、あれは何?」

 

「ん?あー、ありゃクリスマスツリーだ。もうすぐクリスマスだからな。」

 

「クリスマスって?」

 

「独り身には辛い日だ。」

 

「「チッ」」

 

暁達の乗ったバスは、銀座の町中を走っていた。

 

特地から来た五人は、ガラスの窓に食いつくように外を見ている。まあ、初めて来た異世界なのだから、当然かもしれないが。

 

「そういや二尉、まず何所へ?」

 

「うーん。とりあえず、青○かな。セーターにジーンズで国会はまずいでしょ。」

 

--

 

「おお!テュカ似合う!」

 

「そうかな?」

 

試着室から出てきたスーツ姿のテュカが出てくる。

ファンタジー世界に居たエルフがリクルートスーツというかなり変な組み合わせだが、着てみると良く似合う。

外国人の大学生に見える。

 

「レレイとロゥリィは…そのままで良いか。」

 

「ええ。」

 

「問題無い。」

 

「そっか。…おっと、俺はコート買ってこなきゃ。」

 

伊丹が小走りで階段へ向かうのを、場違いな迷彩服を来た暁が見送る。

 

「暁はバスの中に居たら良かったのに。」

 

「一応警護だからな。…流石に小銃持ってくる勇気はなかったけど。」

 

栗林が苦笑する。

小銃が無いからといって、目立たない訳がない。

暁はさっきから、回りの客の目線が気になってしょうが無かった。

が、そのおかげか、テュカやロゥリィは目立っていない。

 

「…!駒門さん!」

 

『ん?どうした?』

 

バスの中にいる駒門がやや頼りない声で答える。

 

「12時方向に多分います。こちらで対処しますんで。」

 

『了解。気をつけろよ。』

 

俺は万が一の為に栗林に拳銃を預けると、店から飛び出した。

 

--

 

「ダック、標的に動きは?」

 

「ありません隊長。…どうしますか?」

 

「今回は偵察だ。情報を出来るだけ収集する。」

 

「コピー。」

 

伊丹達の居る店の向かい、古いビルの一室に、彼らは居た。

 

双眼鏡を手に、監視をする者、そしてサプレッサーを付けたPDWを持った数人の人間。

 

彼らは、アメリカの工作員だ。

 

そんな彼らが伊丹達を監視していると、ドアがノックされた。

 

コン、ココン、コココン。

 

乾いた音が静かな部屋に響く。

 

工作員の隊員に、緊張が走り、一斉に銃口がドアへと向いた。

 

「敵だと思うか?」

 

「…いや、見張りにだしたジョニーだと思います。」

 

「…そうか。開けてやれ。」

 

「なんだよ…脅かしやがって。」

 

隊員の緊張の糸がほぐれた。そしてPDWを持った隊員がドアを開ける。

 

すると。

開いたドアから、顔面蒼白の隊員が入ってきた。

 

 

「うおっ!?おい、どうしたジョニー?」

 

慌てて隊員が近寄ると、ジョニーと呼ばれた隊員は、何かを呻きながら倒れた。

 

「おい、ジョニー、しっかりしろ、ジョニー!」

 

「安心しなって。死んでないからさ。」

 

「?!誰だ!!」

 

いつの間にか、ドアの前に男が立っていた。20位だろうか。自衛隊の迷彩服を着ている。

 

「ハロー、CIAの皆さん。いきなりで悪いけど、武器を捨てて手を上げて貰えるかな?」

 

男は隊長に微笑みながらそう言う。…が、もちろんそんな話には乗らない。

 

人数は圧倒的に有利。しかも男は丸腰だ。

 

男の後ろの隊員が銃を向け、引き金に指をかける。

 

(バカな男だ。一人、しかも丸腰で入ってくるとは。恨むなら自分を恨め。)

 

隊員が引き金を引く。サプレッサーで押さえられた鈍い発砲音が響く。放たれた弾丸は、一直線に男の頭に向かっていき、途中で停止した。

 

「?!なっ!」

 

隊員達がどよめく。それもそのはず。放たれた弾丸が、空中で停止しているのだから。

 

しかし、流石プロ。うろたえながらも、もう一度引き金を引く。しかし、今度は弾すら出なかった。

 

引き金を引く音が空しく響く。

 

「あーあ。辞めときゃ良かったのに。」

 

男はそう言うと、PDWを撃っていた隊員に手を向ける。すると隊員がもだえ始め、血を撒き散らして爆散した。

 

「?!ドム!…貴様、何を!」

 

「ちょっと血を逆流させたんだよ。銃も無い事だしね。…これ結構魔力使うから好きじゃないんだけど。」

 

男はそう言うと、隣にいた別の隊員に手を向ける。

向けられた隊員は横にローリングして手のひらから逃げる。が、

 

「動くなよ。」

 

転がり、立ち上がっていた隊員の首が飛んだ。

そして、男がこちらに向き直る。

 

「最初は武器さえ捨てりゃ見逃すつもりだったんだがね。…恨むなら自分を恨みな。」

 

「何を!……っ!ぁっ!……」

 

残っていた工作員ももだえ始めた。

急に、息が出来なくなったのだ。

声も出ず、何も出来ない。

 

「あんたらの横隔膜を固定した。苦しいだろう?すぐ終わらせるよ。お休み。」

 

その言葉と同時に、工作員は残らず爆散した。

 

残ったのは、おびただしい血だけである。

 

男…いや、暁は口元の返り血を拭う。

その顔に、感情は存在していない。

 

踵を返し、部屋を出た暁は、ゆっくりと階段を降りていった。

 

 

 

 

 

 

 




工作員絶対殺すマン。
なーんか文章納得いかんなー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。