ゲート チート自衛官 彼の地にて理不尽に戦えり 作:メガネ二曹
今回更新がはやくできて嬉しいメガネです。
相変わらずクソ暑いですね~。
ちなみにぼくは何故か風邪ひきました
では本編どうぞ!
(前書きが短いのは一回書き途中で消えたから)
「東、MINIMI(軽機関銃)、ここ。」
「倉田、街の人達に、灯りは要らないって言っといて。」
伊丹が壁の上で指示を飛ばし、隊員達はもくもくと作業をしていた。
「隊長、V8。」
「おっ、サンキューな。」
伊丹が栗林からV8(個人用単眼暗視装置)
「あまり深くは無いですが、もうすぐ、門の前の穴が掘り終わります。今から、装備や人員の配置を確認します。」
「わかった。ありがとう。···さて、さっさと仕上げちゃいましょう!」
「「「「了解!」」」」
隊員達は再び持ち場へ散っていき、
伊丹と暁のみが残った。
「···にしても隊長、こちらの門の配置って···」
「ああ。この門を守るのは俺達13人だけ。多分こっちは囮で、本命は待ち伏せしてる奥の連中だろうな。」
「大人数で向こうの門を、守りが固いというふうに見せ、ほとんど手薄の俺達に敵を誘導する。俺達が戦闘に突入したら、待ち伏せの位置について、一気に殲滅する。···ってとこですよね。」
「多分そんなとこでしょ。わざわざこっちの門から待ち伏せ地点までの一本道から迂回されないように、路地とか塞いでたもん。」
「···敵さん、引っ掛かりますかねえ?」
「わからんないよ。あのお姫様、前回の戦闘も似たようなことやったみたいだし。」
「なーんか嫌な予感しますよ俺。」
「俺も。」
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8時間程が経過すると、街の奥から叫び声が小さく聞こえた。
「もう!こっちに来るんじゃ無かったわけぇ?」
黒ゴス神官のロウリィがそう嘆く。
「マルサンヒトヒト。夜襲にはベストな時間帯ですね~」
「いろんな国の敗残兵も混じってるって話だからな。そう言った物は熟知してるハズだ。」
おやっさんがそう言いながら、双眼鏡を覗き、他の隊員もそれに続いた。
「あーあーあー、やっぱり敵さん引っ掛からなかったよ。」
「まあ今さらそんなこと言ってもしょうがないでしょ。倉田、あっちから救援の要請は?」
「まだ、何も。」
「来ないと下手に動けないしな~。第四戦闘団の到着は?」
「···あと約30分程かと。」
「う~ん。···しょうがない。ひとまず全員待機。仁科、勝本、暁は歩哨を。もしも向こうから敵が流れてきたら、連絡してから出来るだけ足止めしろ!キツそうだったら隠れてやり過ごせ!倉田、黒川は車両とレレイ、テュカを守れ。他は持ち場について周囲を警戒!いいか、一人も死ぬんじゃないぞ!」
「「「「了解!」」」」
――――――――――――
「あっ···んんっ···くふぅッ···!」
黒いゴスロリに似た神官服を纏った亜神、ロゥリィは快感に悶えていた。
街の反対側で起きている戦闘。それによる死者は、ロゥリィの体を通して神、エムロイへと召される。
戦死者の魂がロウリィの体へ入ってくる度に、鋭い快感がロゥリィを襲った。
「んぁっ!あんっ····んんっ···」
苦しそうに悶えながらも耐え続けるロゥリィ。
その姿は、幼くも、色気を感じさせた。
「やっべ、勃っちまった。」
「言うな。俺もだ。」
何処からかひそひそとそんな会話が聞こえ、栗林は、女として思う所もあるらしく、
「·········まずくないですか?」
と伊丹に切り出した。
「うーん、そう言われても。···何かわからないか?」
伊丹に問いかけられたレレイは「戦いに身を任せれば収まると言われている。でも、詳しいことはわからない。」といった。
その瞬間。
我慢の限界が来たロゥリィが、ハルバートを手に立ち上がり、壁から飛び降り、ものすごいスピードで走りジャンプし、建物の屋根を駆けていった。
「やっべ!暁!」
伊丹は無線機のプレストークスイッチを押し込み、暁に通信した。
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『暁!』
「なんですか?隊長。」
『建物の屋根をロゥリィが走って居なかったか?』
「建物の上?」
暁は建物を見上げる。すると丁度、黒い風の如く屋根の上を走る、ロゥリィが居た。
「今丁度居ます。」
『わかった!ロゥリィを追いかけてくれ!ロゥリィは多分戦場に向かってる!女の子一人じゃ心配だ!先行していてくれ!俺らもじき着く!』
「了解!」
暁は小銃を抱え、走る。が、
「···って速っ!」
装備を着ているとはいえ、元第一空挺団の暁である。装備を着込んでいても、結構足は速い。
それなのに、暁の全部の装備の何倍も重そうなハルバートを持っているロゥリィは、ありえない程速かった。
「···見失うわけにゃいかねえし、しょうがねえ。」
暁はポケットから黒いグリップの様な棒状の物を取りだし、左手で握る。
「トリガー、起動。」
次回は待ちにまったチート回!
是非読んでってください!