ゲート チート自衛官 彼の地にて理不尽に戦えり   作:メガネ二曹

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どうも。
バックアップスッ飛ばしたのでこの話二回消えたンゴ。やったぜ
(某ミリタリー系速報風に)
結局遅れてしまいました。
すみません。
ではGO!


勇者は王者の炎を受けて

コダ村の住人と、第3偵察隊の逃避行は続いていた。

 

しかし、半日ほど歩き続け、お年寄りや、子供達の体力は限界。

 

歩けなくなった人は、高機動車や73式トラックに乗せていった。

 

高機動車は、大人が装備込みで10人は乗れる。が、たちまち車内は子供とお年寄りでいっぱいになってしまった。

 

そのうえ、道でばったり会ったゴスロリ少女(村人は神官様と呼んでいた)まで乗り込んでくる始末。

 

しかもハルバートなんていう大きな武器なんて持ち込んだもんだから、もうぎゅうぎゅう詰めになってしまった。

 

「これ、どこか目的地あるんすか?」

 

「無い···らしいよ?」

 

「うへえ、マジすか?」

 

倉田が嫌な顔をする。

 

「じゃあ、これ何処へ向かってるんです?」

 

暁が聞くと、「俺も知らないよ」と、伊丹が疲れた顔で答えた。

 

「あ、後ろで子供が座り込んじまったな···でももう乗らねえし」

 

「いいですよ。俺行きます。歩いたってあんまり違わないし。」

 

暁が重いボディーアーマーと鉄帽を脱ぎ、帽子を被り、小銃を持って外に出た。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「ふう···なあ倉田、」

 

「なんすかー」

 

「こっちの太陽ってなんだか日本のより暑くないか?」

 

そういって窓から身を乗りだし、空を見る。すると太陽の方に、影が見え、だんだん近づいてくる。よく見ると小型のドラゴンだった。

 

そしてはっきりと見えて来たとき、小型のドラゴンと太陽が何かに隠れた。

竜の悲鳴があがる。

 

そして、村人からも悲鳴が上がった。

 

炎竜が、来たのだ。

 

「?!暁、戻れ!」

 

伊丹は後ろを向き、無線で呼び掛ける。

 

『無理です!こっちで何とかします!』ザッ

 

「わかった!死ぬなよ!倉田、出せ!」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

炎竜が吹いた火を、横っ飛びでかわす。

 

振り替えると、村人や、馬車が燃えて、炭のようになっていた。

 

村人は混乱して逃げまどい、どんどん焼けて、喰われていった。

 

暁は舌打ちして、小銃の照星と照門を起こし、炎竜に弾丸をばらまく。

 

高速で走る車両からも射撃されるが、炎竜の鱗が7.62mm弾を拒んだ。

 

『LAV、牽制しろ!キャリバー!』

 

軽装甲機動車の車上から、笹川陸士長が、炎竜にM2で12.7mm弾を浴びせる。

 

『全然きいてないっすよ!』

 

炎竜の硬い鱗は、重機関銃の12.7mm弾をも弾いた。

 

『構うな!あてつづけろ!』

 

暁、伊丹、栗林、笹川が、炎竜に弾丸をあびせつづける。

 

エアガンのBB弾は、当たった所で死ぬわけではない。

だが、当てられ続けるのは嫌なもの。

炎竜は弾丸を鬱陶しそうにして、腕で払い落とそうとする。

だが、それ以上の効果はなく、伊丹は焦りを感じていた。

 

(くそっ。何か手は!)

 

すると、いつの間にか、荷台で寝ていたエルフが、自分の目を指して、「ono!ono」と叫んだ。

 

「···?目?そうか!暁!」

 

『はい?』

 

「ドラゴンの目、どうにかなってないか?」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

暁視点

 

無線を受けた暁が、双眼鏡を覗き、炎竜の目を見る。

 

「矢···?隊長、片目に矢が刺さってます!」

 

『よし、全員、目を狙え!』

 

疾走する車両から、弾丸が炎竜の顔目掛けて放たれる。

暁は、手近な荷車の残骸に64式小銃の二脚を立て、セレクタを単発に切り替え、サイトを覗く。

 

腕の力を抜き、引き金に指をかけ、反動を配慮して、激しく動く炎竜を覗きこむ。

 

息を吐き、呼吸を止め、チャンスを伺う。小銃はピクリとも動かない。

 

そして、ついにサイトが一瞬、炎竜の目を捉えた。

その瞬間、引き金を引く。肩がリコイルで圧され、薬莢が一つ、地面に落ちた。

 

秒速800mの速度で発射された弾丸は、炎竜の目蓋に傷を入れ、炎竜は叫びながら怯んだ。




はい。暁すごいね。
ちなみにサブタイは、モンハンのクエスト名(リオレウス)です。

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