ゲート チート自衛官 彼の地にて理不尽に戦えり   作:メガネ二曹

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どうもおはこんばんちわ。
病み上がり(まだ治っちゃいない)のメガネです。
まあだいぶよくなりましたんで書きます。



エルフの少女

「エルフ!!エルフっすよ!!二尉!!」

 

「そうですねえ」

 

「しかも金髪のエルフ!!くぅ~!希望が出てきたぁ~!」

 

「倉田、エルフ萌えだったっけ」

 

「違います。どっちかって言うと、艶気たっぷりの方が好みです。妖艶な魔女とか、サキュバスとか、ドラキュリーナとか、肉食系の獣娘のおねえさんとかですね!!」

 

倉田が力説して、暁は苦笑いし、伊丹は···様子から見て脳内で想像もとい妄想でもしているのだろう。そして少し身震いしてこっち(現実)に帰ってきた。

 

「居るといいな。」

 

暁が苦笑まじりに言うと、

いや、絶対に居ます!と、倉田は握り拳をして燃えて、いや、萌えていた。

伊丹は「がんばれよぉ」と、少し引き気味である。

 

「暁!倉田!サボってないで作業を手伝え!!」

 

「「あっ、すんません!!」」

 

作業を忘れて話に夢中になっていた所を、桑原曹長に呼ばれた。

倉田は暁よりも先に反応して背筋が伸びていた。

どうやら教育隊時代に桑原曹長に散々しごかれたのを思い出したのであろう。

 

作業に戻った暁と倉田は、携帯円匙で埋葬の為の穴を掘り始めた。

雨の後で程よく土が湿って土が掘りやすかった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

しばらくして埋葬やら何やらが終わり、車両に戻り、アンテナを立て、アルヌス駐屯地に連絡した。

当初の目的は、今までより少し広い範囲で集落を巡り、諸々の情報を得るという物だった。

が、人間(エルフだが)を保護したとなれば、無理につれ回すわけにはいかない。

お上の方々も同じように考えてたらしく、「とりあえず保護した人物を連れて帰ってこいや。」と言うような答えが帰ってきた。

 

「とりあえず、途中コダ村通って帰りましょ。桑原曹長、そんなことで宜しくお願いします。」

 

桑原曹長は、「わかりました」と言い、各車両に指示を飛ばす。

 

そして伊丹の、「前へ!」の掛け声で、焼けたエルフの集落を出発して、コダ村へと向かった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

第三偵察隊の車両が、もときた道を行きよりもスピードを出して走り抜ける。

 

「ドラゴンが来たら嫌ですね。」

 

「言うなよ。ホントになったらどうすんだ。」

 

暁と伊丹がそんなことを言っていると、車両が激しく揺れた。

 

「喋ってると舌噛みますよ~」

 

なんて運転手の倉田が言う。

 

道とは言え、アスファルト等で舗装されているわけでは無い。

高速で走る車両の揺れはサスペンションでも殺せず、車両は激しく揺れた。

 

黒川が床に寝かせているエルフが揺れで頭などを打たないかと注意しながら、血圧や脈をはかっている。が、看護資格を持った彼女も、エルフなんかの標準血圧等は到底解らず、首をかしげ、何故か伊丹に「エルフの標準血圧ってどの位ですかね?」と尋ねている。

そんなこと僕にわかるわけないでしょなんて顔の伊丹はだまったまま、顔から何故か漫画のような汗をかいていた。

 

黒川は、「人間と比べると数値は低いが、バイタルは安定している。」と報告した。

 

「呼吸、脈拍、体温、血圧等は安定していますし、汗を不自然にかいたりもしていませんし、人間ならば···大丈夫と言えるんですが···」

と困った顔で言う。

「その辺も調べなきゃいけないね。上に言ってみるよ。」

伊丹が言うと、黒川が頷いた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

コダ村に着くと、至って普通に迎えられた。

警戒されるわけでもなく、歓迎されるわけでもなく。

まあ三偵の自衛官からすれば一番気が楽であった。

 

伊丹が村長を見つけ、単語帳と赤本を取り出して、カタコトで、教えられたとおり、集落があったが、ドラゴンに襲われて焼かれて全滅していた。というような説明をたどたどしい言葉でした。

 

村長は、「全滅してしまったのか。痛ましいことだ。」と言うような事を言っているようだ。

 

伊丹は辞書を引いて、「えっと、私達、森、行った。大きな、鳥、居た、森、焼けた、村、焼けた。」と言う。

ドラゴンをこちらの言葉でなんと言うのか解らないので、鳥と言った。そしてメモ用紙に、

森で見たドラゴンの絵を書いて村長に見せる。

伊丹は見たものを覚えるのは得意だそうだ。

村長はその絵を見て青ざめた。

「こっ、これは、炎龍···」

 

「えっと、炎竜、炎、出す、人、焼けた。」

 

「人ではなく。エルフじゃ。エルフ。」

村長は「re namu。」という言葉を繰り返した。どうやらこっちで、エルフという意味らしい。

伊丹は単語帳に「re_namu」エルフ と書きたした。

 

「ありがとう。炎龍とこと、良く教えてくれた。おかげで速くにここを逃げる準備が出来る。」

 

「村、捨てる?」

 

「逃げるのじゃ。炎龍からできるだけ遠くにな。」

 

「どうします?」

と暁が伊丹に耳打ちする。

 

「うーん。ほっとく訳にもいかないでしょ。大変だけど、手伝いくらいしようか。」

 

「そうっすね。そうしましょうか。」

 

こうして、コダ村住民の逃避行の準備が始まった。

 




眠い···············
なんか原作のセリフとかが少し出過ぎですね。
何とかせんと···

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