ゲート チート自衛官 彼の地にて理不尽に戦えり   作:メガネ二曹

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どうも。
クルシミマスを乗り越えた万年クリボッチのメガネです。
さっさと始めます。(トークのネタ切れだなんて言えない)
原作また買ったんで少し書き方変わるかもです(そこ、文章パクり乙とか言わない)


特派、出撃。

『当然ながら、その土地は地図には載っておりません!』

『どんな自然があり、どんな動物が生息しているのか。そして、どのような人々が暮らしているのか。·······』

 

「大変だねえ、首相も。」

 

暁はハアッと小さくため息をつく。

「ま、どうせ俺らが行くんだろ。実質、話し合いだけで解決するようないさぎよい人間じゃなさそうだったし。」

 

と、小島はうどんのどんぶりをテーブルにおき、箸でテレビを差す。

 

「これ、自衛って言えんのかな?」

 

と、小島は続ける。

 

「ま、また攻めてきたら人死ぬだろ?門をこっちで確保して、門の奥で敵と協定でも結べばこっちに攻めてこねえだろ。俺らはあくまでも日本国民と国を守る為の自衛隊だぜ?守る為には多少手を汚すことだって承知の上だろ」

 

と暁は語る。

 

要するに、門の奥から攻めてくるから排除=自衛行為

 

攻めて来ないよう門を確保&門周辺を占領=自衛行為

 

ということである。その後暁は「あくまでも俺の考えだけど。」と付け足す。

 

「ま、死ぬのは特地の敵勢力だけじゃ無いだろうけど。」

 

と小さく呟く。

 

「自衛官か?」

 

「殉職者が出ないのは理想だけどよ。実際は多分出ちまうだろうな。でも俺が言いたいのは自衛官じゃなく、いや、米、中、露、とかの人間だよ。」

 

「なんでだよ」

 

「どこの国も、お宝に夢中なんだよ。他国の工作員ってのは色んな国に居るからな。···結局最大の敵はこっち側かもな。こりゃ俺も殉職覚悟だな。」

 

暁はまたため息をつく。その時、テレビの首相がこう言った。

 

『我々は、特別地域への自衛隊の派遣を、決定いたしました!』

――――――――――――――――――――――――――――――――

しばらくたったある日。銀座。

 

そこには、戦闘服4型を着て、深緑の鉄帽を被り、防弾チョッキを着て、規則的に並ぶ特地方面派遣部隊の隊員達であった。

暁もその場に居る。が、戦闘服は3型で、手にする小銃は89式。そして居る場所は門の前のシャッターの前だった。

 

特派(特別地域派遣部隊の略)の第5戦闘団に属する暁がなぜ?という人には説明する。

 

戦闘でトリガーを使用した場合、味方が混乱、最悪暁に敵意が向く可能性がある為、

幹部へ暁の説明をしておく必要がある。

 

という立派な理由が付いているが、実際は、暁が第一陣で特地に送られる隊員ではなく、ある程度の準備が整った後に特地に行く残留隊員になってしまったからである。

 

と、いう素晴らしい理由で後続の追加戦力となったのだが、行くまでやることねーなら

銀座の警備でもしていて下さい。という事らしい。

 

ちなみに小島は特派の第1戦闘団として先に特地に行くらしい。

 

周りの目を気にしつつ後ろを見ると、ドームの重そうな鉄の扉が開いた所だった。

 

合図で74式戦車のエンジンが咆哮をあげ、動き出す。

 

そのあとに続き、七三式トラックや、高機動車が続いて、ゲートの奥へと消えていく。

 

そして門の前は静まり返った。

 

暁は戦場に赴く同僚、先輩達に敬意を込めて、ゲートの奥の闇に向かって直立不動の敬礼をした。

 

もううっすら門から砲撃の音が聞こえてきていた。

 

暁は、自衛官の無事を祈り、自らの職務に戻った。




今回はいい感じにできたんじゃないですかね。
これが、年内最後かな···?と思いますが、
できたらもう一話やりたいです。
ではでは。

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